あらすじ
19世紀後半、栄華を極めるパリの美術界。画
商・林忠正は助手の重吉と共に流暢な仏語で
浮世絵を売り込んでいた。野心溢れる彼らの
前に現れたのは日本に憧れる無名画家ゴッホ
と、兄を献身的に支える画商のテオ。その奇
跡の出会いが〝世界を変える一枚〟を生んだ。
読み始めたら止まらない、孤高の男たちの矜
持と愛が深く胸を打つアート・フィクション。
感情タグBEST3
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テオがポルティオにフィンセントの絵を披露するシーン
じゃがいもを食べる人々の説明シーン
タンギー爺さんが登場するシーン
忠正がフィンセントに伝えたセーヌ川の舟になればいいと伝えたシーン
星月夜を忠正が目にしたシーン
フィクションだとしても、フィンセントが37で亡くなったことは紛れもない事実。
ラストにかけて、フィンセントの孤独が痛々しく胸に突き刺さってどうしようもなく切なく、悲しいやり場の無い気持ちで涙が止まらなかった。
フィンセント・ファン・ゴッホを知るきっかけが、この本でよかった。リボルバー読み進める!
林忠正のことももっと知りたい……
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兄弟のすれ違いが切なくて、胸が苦しかった。
原田マハのアート小説は鮮烈で、だからこそフィクションであることに注意しないといけない。物語全てが事実であると思ってしまう、思いたくなる。
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ゴッホ展に行く前に、
繋がりのある小説に浸っていようと読み始めた
(読み切ることは少し間に合わなかった‥!)
「たゆたう」
音と意味することがぴったりに思えて、
タイトルが心地よく残る
なんとなく少し身構えてこの小説を手に取り、
フィクションではないかのように読み終えた
実際に絵を観ながらも、物語からのイメージがつながったりとより一層楽しかったかも
見る人の連想に任せて
伝えたいことを乗せている、
「木の根」
直接的ではなくても、
少しずつ深く響きながら、含まれた想いを乗せて静かに届くって本当にあるように思う
はかなくとも
共鳴するような心で見る人に届く
ひとの胸を打つってすごいな
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フィンセントの絵を初めて見たときと改めて読んでみて感じることは違った。ひとつひとつの絵は身を削りながら懸命に描いていたことを知りとても感動した。
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美術を学ぼうと思い、個人的に興味のある印象派の絵画を学び始めた。その中でゴッホの絵画を見る機会があり、ゴッホへの理解を深めたいと思いこの一冊を手に取った。
あくまで小説であり、フィクションだという前提だが、ゴッホやそれを取り巻く人たちの機微がとても細かく描かれており、読み終わった後の満足感が大きかった。
ゴッホの絵特有の孤独感や寂しさの背景を少し知れたような気がした。
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昨年からフィンセントとテオの関係に興味があり、手に取った。
フィクションとは分かっていても、二人の間にこのような関係、やり取りがあったかもしれないと思うと胸が詰まる。そして忠正と重吉、二人の日本人がパリで逞しく生きる姿にも胸を打たれる。
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美術のこと、というより、美術に向き合う登場人物たちのお話なので、美術の知識が全くない私でもすらすら読めました!
でも知っていた方がきっと面白いんだろうなと。
フィクションとは思えない、というか全員実在した方だとばかり。
ゴッホの人となりなんかも当然知らなかった私ですが、かの有名な画家なのに、こんなに人間味がある方だったんだなあと読んでびっくり。
最後の方は泣きそうになってしまった。
Posted by ブクログ
【あらすじ】
フランスに強い憧憬を抱き、ついにはパリに降り立ち画商としての道を歩んだ2人の日本人、林忠正、重吉。同じくパリで画商を生業とするオランダ人のテオドルス・ファン・ゴッホ。
彼らを中心として、テオドルスの兄、フィンセント・ファン・ゴッホの、孤独で儚くも美しい生涯を語って いる。
【感想】
今後「ゴッホ」という名を聞けば、フィンセントだけでなく、テオのことも思い浮かべることになるだろう。それくらい彼らは離反できない関係性だったのだと思う。
本作ではゴッホについての驚きの連続だった。
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【作品に感じた色】
ゴッホブルー
初めてゴッホ作品を観たのは、大学生最後の夏。
オルセー美術館の「ローヌ川の星月夜」だ。
見た瞬間、描かれていた夜空に目を奪われた。
青だけど、ただの青ではない、不思議な色。
その絵を観る前の私に、青がどのような色か問えば、寒色、クールな色、涼しげな色と答えたであろう。
しかし、ゴッホの描く青には、温度があり、暖かさが含まれていた。
その日からゴッホに対する印象は、青になった。ゴッホだけが描ける暖かな青。温度を感じる青だ。
そういった理由もあり、ゴッホの青に包まれて本書を読んでいた。
【感想】
7月中旬に「大ゴッホ展 夜のカフェテラス」に行く予定だ。それに向けて予習をしようと手に取ったのが、本書だった。
恥ずかしながら私は、アートを観ることは好きでも、芸術に疎く、ゴッホの人生や作品が生まれた背景等を詳しくは知らない。
でも今回は、少しでも知識を入れた上で鑑賞したいと思い、原田マハさんの小説で学ぶことに決めた。
なお、無知な私は、当然ゴッホが主人公で物語が展開していくのだと思って読み始めている。
しかし実際の主人公は、ゴッホではなく、ゴッホの弟と架空の美術商であった。でも、その二人の視点(テオとシゲ)でストーリーが進行していくことで、ゴッホという人物がより鮮明に浮かび上がってきたように感じる。そして、ゴッホの心情が全く描かれていないのに、行動や情景を通して気持ちが伝わってきた。そんな小説を生み出した原田マハさんは本当に凄い方だと思う。
結果が出ず、評価をされなくても、絵を描き続けたゴッホの気持ちを考えると心が痛い。きっと私には計り知れないほどの孤独や不安を抱えていたのだろうと思う。
それと同時に、好きなことを最後まで続けられたということは、幸せでもあったと思う。
他の仕事は長続きしない中、画家であり続けたゴッホ。絵を描くことだけはやめなかったことから、辛いだけじゃなかったのだと想像すると、なんだか私も救われたような気持ちになった。
大ゴッホ展に向けての予習にと、軽い気持ちで手に取った本ではあったが、多くの人がゴッホに惹かれる理由を知ることができた気がする。
私もその一人で、読み終えた頃には、もっともっとゴッホについて知りたいと思っていた。
近いうちに、『ゴッホのあしあと』、『リボルバー』も読んでみたいと思う。
そして、大ゴッホ展の予約日が近づいてきている。付け焼き刃の知識なのかもしれないが、ゴッホの背景を知った上で作品を観た時、私はどのような気持ちになるのだろうかと今からドキドキしている。ゴッホ展がとても楽しみだ。
【心に残った言葉】
「ーなんてすてきなんでしょう。この絵を部屋の中に飾ったら、まるでもうひとつ新しい窓ができるようだわ!」(p.122)
「フィンセントの絵が放出するすさまじい力。じっとみつめていると、絵の中に引き込まれてしまうような・・・いや、引き込まれる、というのは生易しすぎる、引きずり込まれてしまうような荒々しさ。ふいに平手打ちをくらったような・・・鋭い刃物を突き立ててくるような・・・痛みと叫びがフィンセントの絵にはあった。」(p.213)
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・友情物語だった……テオと重吉はもちろん、忠正のフィンセントへの想いがずっしりきた。外国人としてセーヌにたゆたうフィンセントに林はシンパシーを感じてたのかな
・冷たいし怒ると怖いと思ってた忠正が、フィンセントを送り出すときに自分の想いを語っていたり、ヨーに優しかったり、フィンセントの弔鐘が鳴らなかったことに怒ったり、後半になるにつれ人間味を感じて良かった。母国で国賊といわれたことについても「なんと言われようが良いのです」とサラッと言って笑ってたのもかっこよかった
・重吉は架空の人物なんですね。この物語のテオが重吉と出会えてよかった
・ある程度フィクションなのだと思うけど、画家の人生が史実ベースでこんなに面白い物語になるなんて驚きだった。堅苦しい物語にならず、どの登場人物もキャラが立っていた
・フランスの風景描写がとっても美しくて、絵を見ずともその場の光景が目に浮かぶようだった
・ずっとテオが報われますように幸せになれますようにと思いながら読んでいたのに、なのに……
Posted by ブクログ
文庫で再読。好きすぎて、文庫も本棚に登録しよう。
ゴッホを好きになって1年。ゴッホ展に行き、作品に触れ、今回は絵画、そしてテオやヨーのことを知った上での読書だったので、頭の中に映像が浮かび、前回とはまた違う臨場感が。いや、小説だから。ゴッホと林忠正が接触していた証拠はないから。と言われても、あのパリでこんな出会いが繰り広げられていたかもしれないと想像するだけで、愛おしい気持ちになる、そんな作品に出会えたことが嬉しい。
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絵の見方が変わった。テオがゴッホを支えていたことは知っていたけど、何通も手紙を交わしていたり、思い悩む描写を読むと、互いにかけがえのない存在だったことが伝わってきた。アーモンドの木の絵の下で寝る赤子を想像すると胸が暖かくなる。たゆたえども沈まず、いい言葉!
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セツナイ…生きているうちに、なんとかならなかったの…そう思いながら、上野で開かれている大ゴッホ展へ行ってきました。史実が土台にありながらも、創作箇所が多々あるようですが、ゴッホ兄弟の壮絶な生き様を理解できました。
また、1800年代後半のパリの素敵な風景が文字通り目に浮かぶようで大変引き込まれました。
いつか必ずアムステルダムのゴッホ美術館や、ゴッホ兄弟のお墓、タンギー爺さんが所蔵されているというロダン美術館を訪ねてみたいなあと思いました。
戦国モノばかり好んで読み漁ってきたわたしですが、とんでもない作品に出会ってしまったなあ…そして、読み終わってしまったなあ…と、今寂しい気持ちでいっぱいです…
Posted by ブクログ
原田マハさんの作品は、私にとって感情移入させられる小説家の一人。
この作品は、登場人物の感情が、フィンセントの作品と相まって、キラキラとたゆたえども沈まないように描かれているように感じた。
本当に出会えてよかった作品。
今のところ、人生のベスト5に入る!!
ありがとうございました。
Posted by ブクログ
初•原田マハ小説。
なかなかのボリュームでしたが、最後の3分の1は一気読みしてしまいました。
リボルバーなるほど
アーモンドの木の枝のシーン美しい
星月夜のお披露目シーン鳥肌
名画の見方を変える一作
日本人のパリでの活躍、当時の雰囲気、画壇の様子がリアルでした。少し登場人物に活躍が集中しすぎた傾向がありますが、浮世絵と印象派の接点が面白くて良かったです。
ゴッホの歴史好き
もうゴッホの絵が見たくてしょうがない!!
日本でゴッホって名前で有名なのは単純に日本人が苗字呼びする習慣があるからって今まで思ってたけど、フィンセントとテオ兄弟2人の作品達だからこそゴッホと親しまれてるんじゃないかとも思えてくる。
たゆたえども沈まず
初めて読んだ原田マハさんのアート作品、美術史に詳しくなくても充分楽しめました。ゴッホ兄弟とパリで活躍した日本人画商の交歓の物語。ゴッホの絵画を鑑賞しながら読みました。創作と史実のバランスが絶妙で、画商と画家両方の目線で楽しめるところも面白かった。
Posted by ブクログ
フィンセント・ファン・ゴッホと弟のテオ、日本人画商の林忠正と重吉の4人が織りなす物語り。綿密な調査と史実に基づいているが、重吉は架空の人物で、忠正と重吉、フィンセントやゴッホとの交流は創作。物語が進むにつれて、結末が分かっているために、特に後半は読み進めるのが辛かった。
表紙の「星月夜」は何度見ても美しい。この美しい絵の背景に、こんな物語があったのかもしれないと思いを馳せた。ゴッホ兄弟の孤独で苦しい闘いに、本書では忠正と重吉のような友人が寄り添っていたことが救いだった。
Posted by ブクログ
フィンセントファン・ゴッホがこんな人物って知らなかった。絵だけ知ってるのと、作者について知ってるのは別なんだなって思った。原田マハ作品もっと読みたくなった。
Posted by ブクログ
やはり自分はこういうふうな激動の時代を生きた人間が好きだ。
ゴッホの生き方は賛否の否の方が多い気がする。
テオに頼りまくって絵も生きてる時にはほぼ売れず、酒浸りで精神疾患を患った。最低やん。
と、同時に何かを手にする人間は何かを捨てねばならぬのも事実。
ま、今作はほぼフィクションという事を読み終わった後に知ったのが減点でした。僕のせいやけども。
パリ出張の時に泊まったホテルがルピック通りということもあり没入の深度は凄まじかった。
・380
そしてー
箱の中に残された最後の一枚を、テオは取り上げた。なぜだろう、その一枚は特別なものだという予感があった。
息を止めて、包み紙を広げる。現れたのは、星月夜を描いた一枚の絵だった。
明るい、どこまでも明るい夜空。それは、朝を孕んだ夜、暁を待つ夜空だ。
朝を孕んだ夜、暁を待つ夜空
こんな素敵な表現が好きだ。
Posted by ブクログ
ゴッホ展に行く前に読んだ
初めの100ページくらい自分的に入り込めへんくて読み進まへんかった
シゲとテオが出会ったくらいからおもしろくなってきて、最終的には泣いた(笑)
いまゴッホ展が開かれてるのをフィンセントとテオが知ったらどうなるやろう
生きてるうちに評価されてほしかったなあ
Posted by ブクログ
日本の美術を広めるために奮闘する2人の日本人と、芸術の本場で認められようと絵を描くフィンセントファンゴッホと絵を売るテオドルスファンゴッホ。この4人の関係が素晴らしい。
この本を読む前はなんとなく浮世絵がゴッホやモネといった印象派に多大な影響を与えたことは知っていた。しかし、詳しい内容は分からなかった。浮世絵は唯一無二の作風を求めるものたちにとって強い刺激となり、パリを中心としたジャポニズムの間で親しまれたのは日本人としてとても嬉しい。
フィンセントがあれほどまでに独創的な絵を描けたのは彼の繊細な心によるものであり、それを献身的に支える弟テオドルスのおかげである。
人生は時として嫌なことが重なることもある。しかし、タイトルにもあるたゆたえども沈まずという言葉を胸に置いておくことで、たゆたえども沈まない自分が出来上がると思う。
Posted by ブクログ
前から気になっていた作家さん。
500ページの長編小説だったけどツーっと読めた。
憧れた異国の地で現実を見るも凛々しく生きる林と重吉、
お互いを思いやりながらすれ違うゴッホ兄弟、、
歴史的に実在した人物を基にすると
固定観念があるから
ここまで自由に想像力を働かせられることは
難しいと思うんだけど…
本当にこのようなことがあったのでは?
と思うほど歴史的事実とファンタジーが
混ざっていて面白かったなぁ。
2026.5.29
Posted by ブクログ
しんどいなぁと思ってしまった。ゴッホの作品が好きなだけに生前に報われず、言い方は悪いが弟と共倒れになってしまったのは本当に悲劇的で哀しい。決定的に何が悪かったということがないのもまた辛い。確かにゴッホ自身はだらしないところもあってテオの必死の仕送りを酒代に変えてしまうどうしようもないところもあったけれども、それが引き金になった訳じゃない。時代なのか、運なのか。はたまた二人が繊細すぎたのか。ゴッホもテオも苦しかったね。林忠正や重吉(重吉は架空の人物とのことだけども)との関わりが本当にあったかどうかは分からない。ただ苦しむ兄弟の側に寄り添ってくれる彼らのような友人がいたのなら良いなと思った。
絵画を飾ると窓が増えたみたいという発想や、忠正がゴッホの前で折り鶴を解いてアルルを示すシーン、星月夜がセーヌ川という解釈がとても印象に残った。
Posted by ブクログ
おなじ原田マハさんの『リボルバー』を以前読んだ。モチーフであるゴッホが共通しているため、本作を読み、頭の中で思い描く場面や風景が、より立体的になったように感じる。
ただ、本作の主役は、ゴッホを支えた弟のテオであり、その友人の重吉、その上司である林忠正である。
重吉は架空の人物とのこと。本作では、テオの親しい友となり、ゴッホ含む兄弟と忠正をつなぐ、重要な人物であり、語り手でもある。テオが語り手となる部分もあったが、日本人で、かつ、よりふつうの人に近い彼の目線だったからこそ、この物語に入っていきやすかったように思う。林忠正、テオ、ゴッホの交流が本当にあったのかわからないが、本当であればいいな、と思う。ゴッホの苦悩も深いものだが、テオのひたむきな献身さは、胸が苦しいほどだった。彼を引き上げるような、忠正のような存在が実際にもいたならばよいな、と思う。
それにしても、日本人としてこの時代に、異国の地フランスで、事業を始め、成功を収めた林忠正がカッコいい。全く存じ上げなかったが、彼についてももう少し調べてみたい。
Posted by ブクログ
どこまでが史実でどこからがフィクションなのかわからないまま読み終えた。ラストの展開は知っての通りで壮絶。だけどゴッホや弟のテオと、日本人の林忠正(と架空の登場人物の加納重吉)にそんな交流があったのかもな、あったとしたら面白いなと思った。
史料がない以上、歴史家は論を立てるのが難しいし、わずかな史料から点と点を繋げて歴史を作り上げるのもまた歴史家。
史料がないのを逆手にとってこれだけのフィクションを作る原田マハさんはすごい。解説を読んだからこその感想だけど。
Posted by ブクログ
フィクションと事実があまりにもうまく織り込まれており、何が本当で何が作り話なのか分からなくなってしまった。
でもこんな葛藤やいろんな人との関わりの中でゴッホは絵を描き、テオが支え、ヨーが広めてくれたのではないかと思った。
実際にゴッホの絵を見てみたいし、フランスに行ってみたい。
Posted by ブクログ
画商として明治初期にフランスパリでゴッホを見出した日本人がいたことを誇らしく感じた。
鋭い感性を持った林忠正とゴッホ。
共に生涯を孤高の人として生きた2人に、本のタイトルが改めて心に沁みた。
史実と小説のはざま
「史実」というのは客観的な照査による事実の集積であり、人物なり出来事の忠実な「解説」だと思います。しかし、「小説」という、その証左はないが可能性を秘めたイマジネーションを含む「解説」は、読者の感性を刺激し、時に感動を呼び起こします。
フィンセント・ファン・ゴッホと弟のテオは、お互いの苦悩や悲しみの中で深い信頼と愛情で支え合って生きていきます。また、日本人画商の林忠正、加納重吉は、浮世絵をパリに紹介してジャポネズムを広める傍ら、フィンセントという不世出の画家を世に送り出した(可能性がある)という、日本人としての驚きと喜びを感じさせてくれました。
どんな荒波で船が揺れても沈まなければいい・・・「たゆたえども沈まず」。セーヌが、パリが、災害や戦争などのいろいろな苦難に遭っても必ず蘇り、繁栄を取り戻してきたように。
私たちの人生も、様々な苦難や失敗等の荒波にあっても、「沈まなければやり直せる」ということを信じて、前に進んでいきたいものです。