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Posted by ブクログ
絶対おばあちゃん倒れるだろうと思ったら案の定。そこら辺はカフーを待ちわびてと似てる。でも亡くならなかったのは良かった。
怖くも優しいおばあちゃん。
灯明をあげた仏壇に向かって、手を合わせ、一心に祈るおばあの後ろ姿があった。仏壇には、企画書が大切そうに供えられている。おばあの後ろ姿はぴくりとも動かない。頭を深く垂れたままで、いつまでもいつまでも、おばあは祈っていた。
どうか、あの子の企画が通りますように。声にならない祈りの声が、まじむの耳に響いてくるようだった。
真心こめて。
マジムって変な名前って思ったら、真心って意味。素敵。風のマジムってお酒が本当にあったら良いのに。
映画にもなっていて、真っ直ぐに夢を追うマジムはあの人だろうと思ったらやっぱり沙莉さん。元気で真っ直ぐな良い役多すぎね。
富美枝はフレネミー的なの?と思ったけれど、面倒くさがりなだけで、協力してくれるし社員になるし良い人でした。富美枝の一言↓
「嫌味や意地悪は、あの人の愛敬だと思えばいいわけだからね」
は良い言葉だなと思う。
そうやって育ててやった酒は、親である私よりもずっと長く生きていくでしょう。
真心をこめて造っているんです。人々にいつまでも飲み継がれていく酒になるように
Posted by ブクログ
「風の酒」を作る実話を元にした作品。とんでもなく美味しいお酒に出会った時に、人生を変えるきっかけが起きる。この物語は沖縄のサトウキビを使って、なんてことない普通のOLである主人公、伊波まじむが沖縄産のラムを作る物語である。そもそもお酒はどうやって作られるのか?ラムとはどんなお酒なのか。登場人物の多くが知らない、飲んだことないといった描写もあり、馴染みのない読者でもつい飲んでみたくなるような表現力が印象的であった。
発想から実現までの数々の困難と、どうやって作られていくのか。主人公の信念が周囲を巻き込み、1つの目標に向かって進んでいくことに思わずページをめくっていた。読み終わった後は「風の酒」を探しに酒屋へ向かうこと間違いなし。
Posted by ブクログ
笑って泣いて怒って、ときに挫折して苦い経験をして、それでようやくかけがえない何かを得る。人生甘くない。けど悪くない。だから挑戦しつづけるのだ。
信念をもって夢を追う。沖縄発のラム酒を作るために
思いつきレベルのアイデアを現実にするその過程には数え切れないほどの困難があったが、決して折れず惜しまず、折れそうなときには鞭を打ってくれる大事な存在がある。
終盤、まじむが病床のおばあに胸中を打ち明けるシーンはグッと来た。同時におばあが逝かなくてよかった。
風のマジムを飲むシーンは鳥肌ものだ。また皆が初品を迎え入れるシーンもあたたかい。
ざわわざわわとさとうきび畑の歌があるが、作中でもざわざわと表現されていた。いつか自分でその風の声を聞いてみたい。
Posted by ブクログ
沖縄の通信会社で派遣社員として勤務している女性、まじむが、社内ベンチャーに応募し、それまでなかった沖縄産ラム ー風の酒ー を作り上げるために、悪戦苦闘しながらも、多くの仲間たちに支えられ成長していく物語である。
もちろん派遣社員という立場であるし、ラムの作り方も事業の進め方の右も左もわからないので、次々と困難が押し寄せる。そんなまじむの支えになったのは、おばあの存在だ。厳しくも優しく、まじむのためを思って叱ってくれるおばあ。まじむは、そんなおばあを大好きで尊敬していたし、何よりまじむがラムを作りたいと思ったきっかけもおばあだった。
おばあ以外にも魅力的な登場人物は数多くいた。ラムをはじめて飲ませてくれたバーテンダーの後藤、初めは敵対していたが時間が経つにつれ協力的になる富美江、新規事業部長であり口数が少なくも影ながら大きな支えになっていた儀間、杜氏である瀬名覇、そして南大東島の島民たち。
まじむの熱意のみならず、周囲の仲間たちの支えにより、沖縄産ラムは成功の道を辿っていく。
本書で大きな役割を担うのはサトウキビ。サトウキビは強い風に吹かれながらも、吹かれればより強くなるような力強い植物に描かれている。
そしてまじむはまさにそのサトウキビのような存在である。数々の困難という風にぶち当たりながらも倒されず、むしろ強くなる。そうして成長していく。
そんなまじむのまっすぐな強さと、おばあを初めとした周囲の方々の優しさを心から感じられる、素晴らしい作品でした。
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