あらすじ
メキシコを代表する建築家の邸までやってきたのは、かつてのビジネスパートナーの「目」になるためだった──建築事務所を営むキャリア女性の生き方を描いた『皿の上の孤独』を含む、六つの小さな幸せのストーリー。
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Posted by ブクログ
最後に劇的な変化が起きるわけではなく、誰かの少しづつ移ろいいく日常を垣間見せてもらった気がした。その誰かに自分の心情を重ねてみたり、そういった考えもあるよなって思ってみたり。これからの自分の人生を考えるきっかけを与えてくれる本だと思う。私も誰かにとって大切な人。きっとそうでありたいと願う。誰かの一番じゃなくても、大切な人。昔は一番にこだわってた気がする。でも大人になって思うのは、一番なんてそうそう選べないということ。この部分では一番だけど、全てにおいての一番はいない。人となればそれこそ。そう思うし、そうありたい。欲張りかもしれないけど、自分の大切なものは全て守りたいし、大切に持っていたい。
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タイトル通りの⋯家族,友達,仲間との思いやりや絆をテーマにした短編集、どの物語も品格とユーモアが有ってどれもあたたかい物語です
メキシコ料理とトルコ料理⋯⋯⋯美味しいのかなぁ
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自分は、自分の大切な人。物語を全て読んで、そのことを忘れずにいたいと思った。人は結局はひとりだけど、だからこと誰かと心から繋がれることは、奇跡で、それを改めて思わせてくれる。
10年後、20年後に読み返したらまた違ったステージにいる自分にとって、刺激のある一冊になりそう。
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二十代に手にした一つの額縁は、時を経るごとに、どこかしっくりこなくなった。あの時は、この額縁の中に私の人生を描くと悟ったのに。あれから二十年経ち、私はその額縁を手放し、全く新しい額縁を手に入れた。それはとても質素に見えるけれど、大らかで、この外側にも描いてもいい、と言われているかのような器の大きさがある。そう、人生は必ずしも額縁の中に描き切れるとは限らないほど未知の可能性を備えている。一度決めたことで私を縛らず、行くと決めたときにその一歩を踏み出す勇気を信じること。それは私自身を信じるとゆうこと。私自身を大切な人だと認識すること。それは孤独と隣り合わせかもしれない。でも、私にしか描けない、色とりどりの絵でもある。
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年末年始にこれ読めてよかったな、
もういなくなった私の両親も、遠く離れていった友人も、今も近くにいてくれる友人も大切な人も、わかりあえなかったとしても誰かが真意や気持ちに寄り添ってくれるだけで、寄り添おうとしてくれるだけで、こんなにありがたくてあったかい
原田マハさん初めて読んだけど文章すごくすき
月夜のアボガドと最後の話が繋がっててよかった、月夜のアボガドと無用の人すきでした
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じんわりとあったかい。特にお気に入りは皿の上の孤独と、無用の人。バラガン邸に行くこと、夢に追加。誰かと心を交わした感覚や記憶、たとえ今そばにいなかったとしても、それがあるってことが宝物で自分だけのもの。絶対に奪われないもの。歳を重ねることにそんな思い出が増えていくばかりで、ノスタルジックになったりぎゅっと寂しくなる時があるけど、だからこそ今を大切にしないといけないんだよね。今は絶対に終わりが来る。出し惜しみなく自分の気持ちを大切に。
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audible☆
6つの物語それぞれにホッとする場面があった。
中でも1つ目の"最後の伝言"が良かった〜
トッコ妻 美容室経営 2人の娘を育てる
さぶちゃん旦那 放浪癖のあるイケメン
映画俳優並みの色男
何度もよそで女をつくり家をあけるさぶちゃん。
何度も離婚しようとしたトッコ。
そんな夫婦だったけどお互いに世界中で1番愛した人だった。
最後に"可愛いもんよ、男ってやつは"っとトッコのセリフがある。波瀾万丈な人生だったけど最後にそう思える心根の深さにジーっんときた♡
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原田マハ初めて読んだ。短編集。
旅行と美術、芸術に作者が精通しているのだろうとわかる。
最後の伝言の父親が泣くシーン、読みながら泣いてしまった。
波打ち際のふたりもこんな友人が欲しいと思える心温まる話。
人間最後は一人で生きていくとわかっていながらも一人が辛くならなくなれる気にさせてくれる良書。再読するときが来るかも。
Posted by ブクログ
ほっと一息つける話が多く、とても温かい気持ちで読みました。温泉に友達と行く話と、アボカドのエスターの話がとても好きです。人間の間で、擦られ揉まれ疲れる毎日の合間に、大事な人との思い出や会話を切り取った本を読むのは癒されますね。
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6人の女性のお話…みんな独身であることが共通している。とても身近に感じてしまう。それぞれが幸せであることが嬉しくなる。
原田マハさん…良いな。
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私が今まで読んだ原田マハさんには、ハグとナガラがよく登場して今回も、自分と重ね合わせて読んでしまう部分、父親亡くして田舎で暮らす母親のこと、今は元気だけど、この先のこととか他人事とは思えない。他の作品にもお母さんが亡くなるとか、ホント自分のことと考えてしまって、読んでいて辛かった。
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【好きなシーン】
『最後の伝言』より
・父は母に「化粧もしてない顔、あんたに見られたくない」と言われていたから、病室にも行けなかったのだということ
・父が葬儀場に到着し、トッコの名を叫ぶ場面
【好きな話】
『月夜のアボカド』
エスターとアンディの純粋な愛に涙腺が緩みました。
どれも上質な短編です。
人生の節目節目に読み返すと、また違った視点や感想が出てくると思います。
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「無用の人」と「波打ち際のふたり」と「皿の上の孤独」がよかった。無用の人、ラストのシーンの描写が素敵で景色が目に浮かぶようだった。映画化楽しみ。
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初めて原田マハの本を読んだけど、文章が柔らかくてとても温かい気持ちになった。タイトルが読み終わった後にすごい沁みたし、自分も誰かの大切な人になれてるといいな、なりたいな。そう感じる本だった。
引き続き原田マハ作品を読んでいきたい、そう思える本。
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「誰か」それには「自分自身」も含まれているな
CMで「ひとりは好き 孤独は嫌い」ってフレーズがあるけれど、孤独は嫌いなのかな、こわいなのかな、さみしいなのかな
はたまたその人は本当に孤独なのかな
Posted by ブクログ
家族や友だちや同志 身近でありながら、なかなか気持ちを理解するには難しい
でも、実はすれ違っているだけで、きちんと相手のことを想っているんだなと思える短編集
原田マハさんらしく、随所に描かれる風景が絵画を観ているようで、小説を読みながら絵を鑑賞している感覚だった。
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最後の伝言
栄美
十八歳で美容師の道に入った三年前に都心に自分の店を構えた。
眞美
妹。主婦でパート勤め。
平林トシ子
母。享年七十三歳。七十歳で持病の糖尿病を悪化させて店を畳むまで、美容師一筋。
平林三郎
父。なんの才能もなければ、働く気力もない。
横山円香
葬儀社『永訣堂』の担当係長。
たつ子
母の妹。
芳信
たつ子の夫。
八千代
芳信の妹。
東山
町内会長
月夜のアボカド
マナミ
フリーランスのアートコーディネーター。
アマンダ・コーネル
六十九歳。ロサンゼルス郡立美術館に二十年勤務。やり手の展覧会ディレクター。上海生まれの日系三世。
エスター・シモンズ
七十九歳。アマンダの友人で、主婦。両親は、メキシコ人の移民。夫には、十五年前に先立たれ、ふたりの息子たちは、それぞれ独立して、家庭を持っている。
朋生
マナミが密かに付き合っている恋人。
マナミの父
厳格な父親。「男は仕事第一」という、かなり古い考え方の持ち主。
マナミの母
専業主婦。父の言うことに従う「デキる妻」。絵に描いたような夫唱婦随、骨董品のようなカップル。
アンディ
四年間一緒に暮らしたエスターの二番目の夫。
無用の人
羽島聡美
K記念美術館学芸課。他界した父から宅配便が届く。
菅本
美術館事務局の非常勤職員。
羽島正三
聡美の父。三月一日に他界。
下村
学芸課長。
聡美の母
七十六歳。
緑陰のマナ
私
学生時代から旅行好きで、四十代後半になったいまも年がら年中旅をしている。旅関係の雑誌の編集部を経て、四十歳になったのをきっかけに独立し、フリーランスの物書きになった。
エミネ・バヤル
在日トルコ人。
アリ・エクシオル
エミネの友人。NPO「日本トルコ文化交流会」のメンバー。民宿のオーナー。大阪でトルコ雑貨の店を経営している。
母
享年七十五歳。脳梗塞を二度やって、一度目は奇跡的に助かった。二度目は姉が家族旅行に出掛けているあいだに、帰らぬ人となった。夫と四十年近くにわたって、地元の小学校の教諭を務めてきた。
父
定年退職後、七十歳のときに腎臓を患い、先立った。
カナン
宿の従業員。
波打ち際のふたり
波口喜美
ハグ。大手広告代理店に勤務し、肩書は広告ディレクター。課長代理の役職にもついて、結婚を意識して付き合ってきた恋人もいた。三十五歳に仕事も恋愛も失った。フリーランスの広告ディレクター。
長良妙子
ナガラ。旅友。大学時代の同級生。淡路島出身で、大阪の証券会社に勤続二十五年。総務課課長に抜擢された。
喜美の母
皿の上の孤
野中咲子
サキコ。大手都市開発企業に勤務し、開発部の課長職を務めていた頃に、青柳と出会った。
ホセ
運転手。
アマンダ
日系アメリカ人。七十一歳。ダラス在住のアートコーディネーター。
青柳透
咲子のかつてのビジネスパートナー。もともと大手ゼネコンの設計部に所属していた設計士。かなりの年収と出世コースに直結したポジションを捨て、独立した。
真奈美
咲子の友人でアートコーディネーター。
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なんだか旅に出たくなるような話が多くて、母が作ってくれた梅干しだったり、自分の目で見ることだったり、波打ち際だったり、夕陽だったり
些細なものを美しいと思えるような短編集だった。
Posted by ブクログ
各短編を読み終わった後に、タイトルを思い出してそうだよね、って思うのを繰り返した。
ただ、ちょっとだけ読みづらかった。
短編の中では、波打ち際の二人、が好きだった。母と、老いていった祖母の関係を思い出したし、これから訪れる私と母の関係もどうなってくのかな、と少し不安になった。けど、二人ですごす時間を母に返していくっていう言葉はしっくりきた。
Posted by ブクログ
解説を見て気づいた以下。
主人公は皆、未婚で自立した女性。
「いま」に至った過去を誰ひとり悔やんではいない。
あくまで自分で選択した道を自分で歩んできた。
でも、そんな彼女たちも、「誰か」を大切に思い、見返りを求めるでもない、思いを通わせた行動を取っている。
そして、「誰か」からも、大切に思われている表現が節々に読み取れた。
誰かに依存することなく、自他を尊重して生きていく。その過程で誰かを大切と感じ、誰かから大切に思われる。気づかないうちに「大切」の循環が生まれているんだな、みな、誰かの必要条件なんだなと思った本。
忙しい日々、どれだけここに立ち戻れるだろう。