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Posted by ブクログ 2024年02月21日
短編集。物語に出てくる全ての女性がフリーランスか経営者というかっこいい女性たち。家族、旦那、彼氏でなくても、本当に「あなたは、誰かの大切な人」なんだなあ、と心があったかくなる一冊。
Posted by ブクログ 2024年01月28日
クリムトの接吻がカバーに惹かれて購入したが、まさにぴったりの作品だった。初めての原田マハ作品で短編集を選んでしまったが、他の作品もぜひ読んでみたい。いい意味で物足りなく、疲れた時にふと読み返したくなる作品。
Posted by ブクログ 2024年01月19日
最近はできるだけ英語に力を入れていて本もYouTubeも日本語のものはできるだけ控えていたけど、最近疲れてしまい久しぶりに大好きな作家、原田マハさんの「あなたは、誰かの大切な人」を読みした。やっぱりこの人の描く物語が好きということ、読書は私の生活の一部で必要なんだとということを再確認しました。まだま...続きを読むだ寒い冬が続きそうですが、皆様も温かくして元気でいてください(^_^)v
Posted by ブクログ 2024年01月14日
ジワジワくるっていうのが正しいのか。
すべてのストーリーに親近感がしっかり湧いてくる。
2.3回、読み直してもいい本かなって思えた。
個人的には、
「月夜のアボカド」「皿の上の孤独」
Posted by ブクログ 2024年01月09日
女性としての幸せが、結婚、夢、家族、友情など多様になってきたこの時代を力強く、輝かしく駆け抜ける女性たちとそれを温かく見守る人たちの愛に満ちた短編集
Posted by ブクログ 2024年01月06日
短編集。
中でも、『月夜のアボカド』が良かった。
私にとって料理は面倒なことのひとつだけど、もしかしたらかけがえのない時間なのかもしれないと気づかせてくれる物語だった。
エスターのようなお母さんになりたい。
Posted by ブクログ 2023年11月21日
全編、美しくて繊細でほんのりと温もりをもった筆致。物語も人々の何気ない優しさに満たされていて心地が良かった。こんなに穏やかに幸せな読後感を味わえる作品はなかなかない。月並みな言葉だが、素晴らしかった。
Posted by ブクログ 2023年10月20日
良い。どれも好き。
「最後の伝言」「無用の人」「緑陰のマナ」
が特に好き。
ラストダンスは私に。 曲が頭に流れて涙した。
月夜のアボカドの「明るい月。つるんとしているのに、笑っているような。夜空に浮かんだ笑顔のように、私には見えた。」のフレーズが好き。
悲しみもそっと胸に抱いてゆっくりと歩めれ...続きを読むば良いよね。
Posted by ブクログ 2023年09月05日
心があたたかくなった。結婚や恋愛に縛られずに生きている女性たちの強くもあり弱くもある部分が描かれていて自分と重ね合わせてしまった。
ふと読み返したくなる時が来そう。
Posted by ブクログ 2024年05月05日
人と人との関係性は本当に繊細で多様でひとことで括ることのできるものではない。
それぞれの人に、その人にしかわからない本当に大切な関係がきっとある。
それは“自分と誰か”とは限らなくて、モノであったり、場所であったり、食べ物であったりするのかもしれない。
そして誰もが自分自身を自分と関わりながら...続きを読む生きていることは、つまり孤独と呼ばれるものなのかもしれないけれど、
孤独が決して寂しいことや一人で居ることとは限らない、生きることの温かさや、本当に自分自身を愛するという優しさを含んでいるということ。
主人公と大切な人々の会話や人生を垣間見る中で、自然と今生きていることが愛おしく思えました。
自立して生きていけるかな、結婚する人と出会えるのだろうか、将来どこに住むのだろうか、漠然とした不安がときどきふわりとあらわれる。
そんな不安を抱えつつも、ただ生きていることのあたたかさや一瞬の光のようなものを、思い出させてもらった気がします。
Posted by ブクログ 2024年04月04日
ひとは、野心を持ち地位や人気を得る。後世に残る実績やものをつくる。多くの人に感動を与える。といったことでより多くの人に影響を与えたり、場合によってはコントロールしたい。そのようにして自分により価値があると思いたいのではないかと思いますが、たったひとりでも誰かの大切な人。”そのひとにとって”大切なひと...続きを読むであったならばそれで良いんじゃないか。そのことに感謝できれば良いんじゃないかと思いました。
同時に、寛容と画一のバランスって難しいなと思います。その枠組みが間違いなく時代とともに変化してきているなとも思います。法によって白日のもとに晒され、しっかり裁かれるべきと思いますが、モラル的監視が過ぎると当人同士に任せたら?と思うこともあります。基準が難しいですが、大事なのは“相手”にとってそれが幸せか。なのかなと。(まぁ新興宗教や結婚詐欺などで相手は幸せだけど当人側はお金目当てという場合もあるのでこの限りではないのですが。)そうやってみてみると、1話目のトッコちゃんは幸せだったんだと思います。
いや、そもそも他人の幸せについて当人以外がとやかくいうのが野暮なのかもしれません。
Posted by ブクログ 2024年02月27日
5年後、10年後に読み返したくなる本。
読み終わって最初に人のつながりはその当事者同士でしかわからないものなんだなぁと思った。
自分は大切にされてる、なんて日常的に感じることじゃないから、なんだかちょっと寂しくなった時に読み返したい。
Posted by ブクログ 2024年02月23日
最後の伝言、月夜のアボカド
人を愛すること、人の幸せを改めて考えさせられました。妻と息子2人に感謝です。やはり原田マハワールドは最高です。
無用の人
読み終わった時の感じ方は人それぞれ違うんだなと思わせられる作品でした。これぞ小説なのかなと。父の生き方地味ですが好きです。それを感じ取る娘も心地...続きを読むよい作品となっている要因なんだろうなと感じました。余韻がすごい。
あなたは、誰かの大切な人
染みますね。
ルイスバラガン邸写真で見ましたがすごい
Posted by ブクログ 2024年02月07日
短編で読みやすかった
ろくでなしの父のお話は
主人公が役割としての父ではなく1人の人として
父を見ているのがよかった
母とか父とか娘とかそう言う呼び名って時として
押し付けたりそう言う苦しさがある気がするから
目が見えなくなっていったらわたしは
もっとずっと絶望してしまいそうだし
もしも身近な人...続きを読むがそうだったらあんな風に接する
ことが出来るかなって思った
下手に気を使っても逆に使わなすぎても
きっと疎遠になっちゃうもん
Posted by ブクログ 2024年01月31日
どこかにありそうな人たちの人生の短編集。
だから、共感もできるし、応援したくなる
主人公の女性たちの生き方がとにかくかっこいい。
そして、周りにいる人たちがいい味を出している。
みんなもがいてもがいて、でもその中で大切なものや幸せを探して、抱えて生きているだなと思える。
最後の伝言のお父さん...続きを読むも、無用の人のお父さんも好き。
全く逆なんだけど、どちらも愛に溢れてる。
Posted by ブクログ 2024年01月23日
本との出会いは、また別の知識欲を駆り立てます。
たとえば、「無用の人」に出てくるなき父親が残した岡倉天心の『茶の本』をAudible にあったので通勤途中に聴いてみましたし、「皿の上の孤独」ではメキシコシティにある『ルイス・バラカン邸』をネットで検索しどこにも似ておらず配色の妙に感心させられました...続きを読む。
この本を先に妻が読み涙していましたが、父を送った私も多くの思い出に思わず涙し感謝せずにはいられませんでした。
Posted by ブクログ 2024年01月11日
大人の女性達が不安や後悔を抱えながらも、それらもひっくるめて私の人生だと、柔らかに生きている様子がとても心強く暖かな気持ちになった
多様な生き方があって、自由に選べるけど、選択にはいつだって責任が伴う
選択しなかった他の可能性への期待や後悔は必ずあるし、人様の生き方を見て羨ましく思ったりコンプレッ...続きを読むクスを抱いたりもする
でも、それでも自分の人生は捨てられないし、選んできた道を後悔したくない
後悔しないよう生きていくしかない
これからの人生不安に思うことがたくさんあるけれど、それも含めて自分のいる場所を肯定的に捉えて日々を積み重ねていきたい
そう思える人達がこの本で出会える
Posted by ブクログ 2023年10月13日
何というか、呼吸をするように自然に入りこんで読みました。喫茶店で読んでいたら、時々涙が溢れてちょっと恥ずかしかったのですが、心が洗われる素敵な一冊でした。出会えてよかった本です。
Posted by ブクログ 2023年10月02日
6話の短編。読み終わってメキシコ熱が沸々と湧き上がる。誰にも大切な一人はいて、自分を大切に思う一人がいる。エスターのカルド・トラルペーニョが食べたい!ルイス・バラガン邸へ行ってみたい!
Posted by ブクログ 2023年08月27日
6つの短篇からなる短篇集。いずれも大人の女性が主人公。
家族との関係だったり、はたまた友人や仕事仲間との関係だったり、本当にそれぞれ全く違う背景や思い・関係性が描かれていて、色々な生き方があるなというのが詰まった物語。
「波打ち際のふたり」は「ハグとナガラ」という本に収録されている話だな。
Posted by ブクログ 2024年03月16日
誰かは誰かの大切な人。そのことを忘れないで、これから出会う人々に接したい。そして、私の大切な人を、本当にいつもちゃんと大切にしたい、と思った。「無用の人」が切なくて印象的だった。
Posted by ブクログ 2024年03月01日
優しい気持ちになる一冊
小説というよりはたくさんの女性たちのドキュメンタリーを観ているような気持ちになった。
ドラマティックで危険なことなどは何も起こらず、ただただ日々を一生懸命に生き、それなりの心の変化はあるけれど、全てがまるく収まるといったようなこともない。
孤独だけれど寂しさだけが支配している...続きを読むわけではなく、優しさで繋がってる。そんな物語集。
って何が言いたいのかわからないような感想になってしまった。けれども表紙カバー、クリムトの接吻は大好きで、見ているだけでドキドキします。
Posted by ブクログ 2024年02月29日
じんわりと心を温かくしてくれる物語です。
言葉足らずというのではなく、描写に余白があるからこそ、読者それぞれの思いや経験が、この物語の捉え方にちがいを与えているように思います。今の自分と未来の自分でも感じることが異なりそうで、また読み返したいです。
Posted by ブクログ 2024年02月29日
離れている両親を思い、優しい気持ちになりました。
何があるかわからないから、そのうちに、ではなくて、生きているうちに、できるときに、会ったり行ったり見たりしないといけないと改めて思いました。
Posted by ブクログ 2024年02月16日
独身女性の短編集。
私は『皿の上の孤独』が1番好きだった。
恋愛ではない好きという感情、大切な人という関係性は羨ましいと思った。
バラガンの『人は孤独になれる空間を必要としている』という言葉が印象的で、孤独を優しく包み込む建造物を想像しながら読み進めた。
Posted by ブクログ 2023年11月30日
原田マハはお気に入りの作家だが、そのために読む前の期待値が高すぎるのか、本作は思ったよりもあっさりしていたように感じた。
実は最初の短編「最後の伝言 Save the Last Dance for Me」はものすごく良かった。思わず最後は涙してしまった。タイトル通りの誰かの大切な人ってこういう事もあ...続きを読むるんだなぁと納得もした。しかしその後の5編が最初ほどの感動もなく、読み終えると全体に物足りなさを感じてしまった。
とは言え、いつもの原田マハの作品であり、決して悪い作品ではない。勝手に期待値を上げた自分が悪いのはよく分かっている。
Posted by ブクログ 2023年09月26日
6つの短編集。
世界が舞台、働く女性の物語が多い。
・『月夜のアボカド』
メキシコに住む専業主婦のエスターが素敵。エスターに会いたくて、彼女の料理が食べたくて、「わたし」は何度もメキシコへ行く。「わたし」のそばにいる優しく控えめな彼氏も素敵。エスターの恋愛と切ない夫婦の話もよかった。「たった4年...続きを読む間の結婚生活だったけれど、あの4年間のために、彼も、私も、この人生を授かったような気がするの。」
・『緑陰のマナ』
舞台はトルコ、イスタンブール。背中を押してくれた故郷の父と母。
「さぁ、行きなさい。お前が行くべきところへ。そこでこつこつと暮らし、するべき仕事をしなさい。そうすれば、どこかで、誰かが、きっと見ていてくれるはずだから」p.122
亡くなった母が漬けた梅干しは、娘が生きていくお守り。「あなたを今日までずっと守ってくれた食べ物だったのですね。まるで神様が与えたもうたマナのような」と、ムスリムのエミネさんが言う。
・『波打ち際のふたり』
旅仲間のハグ(波口喜美)とナガラ(長良妙子)。二人は1年に4回ほど、季節ごとに国内を旅している。36歳のときに、なんとなく始めた。日本の各地、あちこちへ、いで湯へ浸かりに、地元の名物を食べに、素朴な人たちに会いに、花を見に、月を眺めに、雪見酒で一杯やりに、春夏秋冬、出かけて行った。p.132
の3作品が好き。
Posted by ブクログ 2023年09月25日
主人公がみな婚期を過ぎた独身女性という共通点のある短編集。
葬式の描写に弱くて『最後の伝言』は不覚にも泣きそうになった。
『無用の人』はひと月前に孤独のうちに他界した父親から娘に届いた宅配便が届くことから始まるんだけど、一番グッときた。
ミーハーで思慮の浅そうな母親とは対照的で、朴訥な故に周りか...続きを読むらつまらない人間と扱われてしまうけど、娘の進路に理解を示してくれた場面とか、上記のプレゼントの内容は豊かな感受性の持ち主である証拠だと思った。