ユーザーレビュー 女スパイ鄭蘋茹の死 橘かがり 日中戦争下、実在した人たちの小説。花野吉平視点では女神のように語られる鄭蘋茹。一方の蘋茹視点では、どうにも非情になり切れず、詰めの甘さが目立つ。美人で聡明で魅力的だが、育ちの良さが影響しているせいか、とてもスパイに向いているようには思えなかった。女スパイというより、若さゆえの葛藤や正義感に翻弄された...続きを読む良家の子女という印象が強い。それだけに、彼女の最期にはやりきれなさを感じる。 Posted by ブクログ 女スパイ鄭蘋茹の死 橘かがり テーマとしては知ってよかったし面白かった。 正直なところ、小説としての完成度というかバランスというか構成というか、全体的に稚拙というか舌足らずな印象でもったいなかった。 ノンフィクションで読んだ方がよさそう。 Posted by ブクログ 橘かがりのレビューをもっと見る