女スパイ鄭蘋茹の死

女スパイ鄭蘋茹の死

792円 (税込)

3pt

3.0

1941年上海。日本軍傀儡の特務工作機関「ジェスフィールド76」主任、丁黙邨を暗殺せよ。美貌の女スパイ鄭蘋茹(テンピンルー)に指令が下った。日本人の母と中国人の父。二つの祖国に引き裂かれながら、非情なテロルに身を投じた女性の胸中に去来したものは…。蒋介石直属の諜報謀略機関、藍衣社とC.C.団は、汪兆銘政府に対して徹底的なテロを繰り広げ、日本軍の占領工作に大打撃を与えた。これに対抗するため日本軍が極秘に設置した特務機関が、共同租界ジェスフィールド路76号番地を本拠とする「ジェスフィールド76号」だった。中国国民党中央執行委員会調査統計局の工作員として引き抜かれた蘋茹は、残忍で冷酷と恐れられるジェスフィールド主任の丁黙邨から情報を盗むため、彼の懐に飛び込む。黙邨の寵愛を受けることに成功した蘋茹に組織から最終指令が下った。だがそれは危険で非情な、後戻りできないものだった…書下し長篇歴史サスペンス

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女スパイ鄭蘋茹の死 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    テーマとしては知ってよかったし面白かった。
    正直なところ、小説としての完成度というかバランスというか構成というか、全体的に稚拙というか舌足らずな印象でもったいなかった。
    ノンフィクションで読んだ方がよさそう。

    0
    2023年10月15日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    日中戦争下、実在した人たちの小説。花野吉平視点では女神のように語られる鄭蘋茹。一方の蘋茹視点では、どうにも非情になり切れず、詰めの甘さが目立つ。美人で聡明で魅力的だが、育ちの良さが影響しているせいか、とてもスパイに向いているようには思えなかった。女スパイというより、若さゆえの葛藤や正義感に翻弄された

    0
    2024年01月07日

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