ケチなこそ泥を捕まえにいくだけのはずだった。ところがそのドジなこそ泥が何故か銃を持ち、しかも3000万円と引き換え可能なメモリーカードを持っていたことが井川の人生は大きく変貌していく。引き換えのタイムリミットは19時。警察官であることを辞めた井川は、3000万円を目指して突進する。いつものように登
...続きを読む場人物のほとんどがいかれている、その狂人たちが重なりあう時大きなカタルシスへと読者を導く手法はトカジの十八番。
最後のオチがいつものパワーを感じなかったが、それでも充分満足できる作品でした。
警察官でありながら、警察からなんとか逃げようと四苦八苦する井川の哀しくもおかしい逃走劇。タイムリミットは近づくし、しかも隅田川花火大会の日。滅茶苦茶になりながらも今回はそこそこ普通に収束しました。この辺りから読むと、戸梶に入りやすいかもしれないですよ。