麻倉玲一は信頼できない語り手

麻倉玲一は信頼できない語り手

792円 (税込)

3pt

死刑が廃止されてから28年後。
日本に生存する最後の死刑囚・麻倉は、
無人島だった離島に設けられた民間経営の刑務所内の特別拘置所で、
刑を執行されることなく過ごしていた。

フリーライターの熊沢は、彼に関する本を執筆するため、麻倉本人からの指名を得て取材に向かう。

インタビューするうちに、麻倉が犯した数々の殺人事件に対して「彼らには死すべき理由があった。僕は審判なんだよ。人の命をジャッジする」とうそぶく本人の態度に、熊沢は激しい嫌悪感を抱く。

さらに驚いたことには、離島には麻倉に殺害された被害者の関係者が存在していた。
また、離島にまつわる不気味な言い伝えを聞かされた熊沢は、
この仕事の先にライターとしての成功を夢見ていた最初の気持ちが大きくぐらつくのを感じ始める。

そしてついに恐ろしい事件が起きた……。
読者の予想を覆す奇想ミステリーの問題作!

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麻倉玲一は信頼できない語り手 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    死刑制度が廃止され、最後の死刑囚になった麻倉玲一。
    語られる殺人事件のひとつひとつが興味深く、飽きさせない展開で面白かった。タイトルの意味がわかった瞬間が衝撃的。

    0
    2021年12月31日

    Posted by ブクログ

    久しぶりに太田忠司の好きな作品だ。
    ミステリとして、ラストも含めて好き。

    2688冊
    今年127冊目

    0
    2024年08月18日

    Posted by ブクログ

    星3.6くらいかな
    「信頼できない語り手」をタイトルに盛り込んでいるのでそのつもりで読んでしまうが、これはこれで初めからワクワクできて良いな
    (そんな事あるかな?)(登場人物達の動きに違和感が?)という変な感覚は徐々に高まっていき、転換した時の放り出され感は気持ちいい

    途中からは某アイランドの映画

    0
    2023年09月16日

    Posted by ブクログ

    わかりやすくてあっという間に読めました

    私は最後のどんでん返しより、その過程のそれぞれの章の内容の方が好きだなぁ

    ちょっと出来すぎな感じもするけど

    死刑制度廃止とか書いてあるから
    社会派の濃い内容だったらどうしようかと思ったけど
    ちゃんとバッチリ
    ミステリーでした

    0
    2022年09月24日

    Posted by ブクログ

    クローズドサークル、孤島、信頼できない語り手、作中作。ミステリの要素ぶち込みまくり!これだけの要素を入れてそんなに長くないページ数でまとめてるのがすごい。「弟切草」とかのサウンドノベルゲームプレイした気分。

    0
    2021年10月28日

    Posted by ブクログ

    そうきたかぁ〜と久しぶりに思わされたミステリ。

    『屍人荘の殺人』とはまた違う驚きがあった。
    しかし死刑制度廃止とか、なかなか日本では難しそうな題材をネタにしたものだ。

    0
    2021年06月05日

    Posted by ブクログ

    死刑が廃止された日本において、唯一生存している最後の死刑囚・麻倉玲一。
    この男、曲者だけどなかなか魅力的ではある。
    彼の語る自身の犯罪記録はかなり胡散臭い。
    でも思いの外興味深く、個人的に結構好きだったりする。
    そんな麻倉の指名を受け取材にやって来たフリーライターの熊沢だが、彼自身も新たな事件に巻き

    0
    2024年06月08日

    Posted by ブクログ

    死刑が廃止された日本。高額な報酬に釣られて最後の死刑囚となった麻倉玲一という男のインタビューをすることになったフリーライター。外界から遮断された島にある民間の刑務所に赴き、麻倉玲一の話を聞くことになる。
    まず設定が突飛。死刑が廃止されているのに死刑囚は存在する。制度の運用開始日より前に決まっていれば

    0
    2024年05月01日

    Posted by ブクログ

    日本で死刑が廃止されてから二十八年。日本に生存する最後の死刑囚・麻倉玲一は、離島の特別拘置所に収容されていた。
    フリーライターの熊沢は、麻倉の取材のために拘置所があるその島・木菟啼島へ向かう。
    「自分は人の命をジャッジする」と嘯く麻倉に嫌悪感を抱きながらも、熊沢は彼の犯した殺人の詳細を聞くこととなる

    0
    2024年01月01日

    Posted by ブクログ

    久しぶりに太田さんのシリーズ物以外を読んだ。読み易く、さらっと読めた。個々の場面では面白いんだけど、全体としては何だったんだろうって感じ・・・

    0
    2023年09月25日

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