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死刑が廃止されてから28年後。
日本に生存する最後の死刑囚・麻倉は、
無人島だった離島に設けられた民間経営の刑務所内の特別拘置所で、
刑を執行されることなく過ごしていた。
フリーライターの熊沢は、彼に関する本を執筆するため、麻倉本人からの指名を得て取材に向かう。
インタビューするうちに、麻倉が犯した数々の殺人事件に対して「彼らには死すべき理由があった。僕は審判なんだよ。人の命をジャッジする」とうそぶく本人の態度に、熊沢は激しい嫌悪感を抱く。
さらに驚いたことには、離島には麻倉に殺害された被害者の関係者が存在していた。
また、離島にまつわる不気味な言い伝えを聞かされた熊沢は、
この仕事の先にライターとしての成功を夢見ていた最初の気持ちが大きくぐらつくのを感じ始める。
そしてついに恐ろしい事件が起きた……。
読者の予想を覆す奇想ミステリーの問題作!
Posted by ブクログ 2023年09月16日
星3.6くらいかな
「信頼できない語り手」をタイトルに盛り込んでいるのでそのつもりで読んでしまうが、これはこれで初めからワクワクできて良いな
(そんな事あるかな?)(登場人物達の動きに違和感が?)という変な感覚は徐々に高まっていき、転換した時の放り出され感は気持ちいい
途中からは某アイランドの映画...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年05月01日
死刑が廃止された日本。高額な報酬に釣られて最後の死刑囚となった麻倉玲一という男のインタビューをすることになったフリーライター。外界から遮断された島にある民間の刑務所に赴き、麻倉玲一の話を聞くことになる。
まず設定が突飛。死刑が廃止されているのに死刑囚は存在する。制度の運用開始日より前に決まっていれば...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月01日
日本で死刑が廃止されてから二十八年。日本に生存する最後の死刑囚・麻倉玲一は、離島の特別拘置所に収容されていた。
フリーライターの熊沢は、麻倉の取材のために拘置所があるその島・木菟啼島へ向かう。
「自分は人の命をジャッジする」と嘯く麻倉に嫌悪感を抱きながらも、熊沢は彼の犯した殺人の詳細を聞くこととなる...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月10日
何が起こっているのか、どういうシチュエーションなのか、冒頭に説明がなく、少しずつ明らかにしていくタイプの作品。視点人物である熊沢克也の目から、事実が少しずつ明かされる。
熊沢は、木菟鳴島という島で、終身刑務所を訪れる。死刑が廃止された後、完全なる終身刑の受刑者を受け入れるために作られた民間経営の...続きを読む
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