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自ら体験した不可思議な話、求む。高額報酬進呈(ただし審査あり)。――新聞の募集広告を目にして酒場を訪れた老若男女は、奇談蒐集家を名乗る恵美酒と美貌の助手・氷坂を前に、怪奇と謎に満ちた体験談を披露する。シャンソン歌手がパリで出会った、運命を予見できる魔術師。少年探偵団の眼前で、少女の死体と入れ替わりに姿を消した魔人。冬薔薇が咲き誇る洋館に住む美しき館の主からの奇妙な申し出……。数々の奇談に喜ぶ恵美酒だが、氷坂によって不思議な謎は見事なまでに合理的に解き明かされる!安楽椅子探偵の推理が冴える連作短編集。
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Posted by ブクログ
前に読んだよなあ、という気がしつつも、そうじゃないかもと思い購入。 読んでた。 ある程度あらすじは覚えていたが、それぞれのオチは忘れていたので、面白く読めた。
奇談を求める男の元にやって来る人々。 自分の影に襲われる、鏡から出てきた少女、水色の魔神、夜の子供。語られる奇談の謎は、解き明かされ別の顔を見せる。 それが興醒めとならずに、新たな奇談へと繋がる扉ともなるのが面白い。 すべては奇談のために。
奇談が解明されてばかりでどうなるのこれ?と思ったけど、最後の最後でひっくり返された。 謎解きがうーん?な話もあったけど、全体的にかなり好きだった。
「奇談蒐集家」っいうネーミングのみで購入!^^; 短編7編。 「求む奇談!高額報酬進呈。ただし審査あり」に釣られてくる人の奇談語りという形で進む。 でも、「本当に不思議な話なんて、そうら簡単に出会えるものじゃない」とか言って、謎解きを始める。 全てこんな感じで、奇談ではなくなる… 審査に引っかかって...続きを読む、お金貰えん… お金要らんし、喋らせて〜!って人もおったけど。 ただし、最後の話を除いてはになる。 奇談とは言いながら、ミステリーになるのかな?謎解かれるから。 途中で、流れ的に、最後に何かあるんやろな?ってのは感じるし、そうならんと、面白ないやんと思ってた。 何があるかは分かってないけど(^◇^;) 奇談と言いながら、ミステリー。ミステリーと思いきや奇談って感じて、結構良い感じ〜 解説に 「幻想の現実化=現実の幻想化」 って言葉が納得できる(^-^)v
短編集となっているので、とっても読みやすかったです。 自分の影に刺された男の話や水色の魔神など、どれも不思議だけど、事実は意外なことだった! 「世にも奇妙な物語」とかで実写化してほしい話ばかりでした。 また続編とか出ると嬉しいなぁっと思います!
個人的には「古道具屋の姫君」と「金眼銀眼邪眼」の二作が頭一つ抜き出て好きでした。 最後の「全ては奇談のために」はほんとに考えてもいなかった結末で驚かされました。 全ての話が押し並べて良い完成度であり、それに驚きの秀逸なラスト。短編で読み易さもあり大満足です。
いくつもの謎が持ち込まれて、探偵役はその場を動かず謎を解き明かしていく形式の連作集。謎が解明されたけどそれを望まない人が必ずいるというのが面白い。 探偵役側がミステリアスを通り越して謎の人物たちというのも、気になって読む手が休まらない。
求む、奇談。 その新聞広告を目にした人が、''奇談蒐集家''恵美酒(えびす)を訪ね自分の体験した奇談を語る連作集。 奇談を聴き終えて恵美酒が喜んでいると、従者の氷坂が本当に不思議な話なんてそう簡単に出会えるものじゃないと事件を合理的に推理し始める。例えば、幽...続きを読む霊なんているはずがないんだからそれは人間だといった具合に。 どの話もこのパターンで、実は奇談だと思ったものは事件で、氷坂にトリックを教えてもらった依頼者は今まで騙されていたことに気づいて帰っていく。 不思議な話をテーマにしたミステリだと思って読んでいたら、終章の「すべては奇談のために」でひっくり返された。 氷坂の語った真相は本当に真相だったのか。悪魔で推測であって一つくらい本当の奇談があったのではないか。 依頼者が氷坂の言葉で幻想は現実だったと気づかされたのと同じように、現実だと思っていたものが実は幻想であったとしてもおかしくはない。 幻想と現実が曖昧になる不思議な感覚。 連作集だから途中の盛り上がりに欠けるけど、是非最後まで読んでほしい。
奇談 不思議な話を募り、一人ずつ語っていくという話はよくある。 よくあるからこそ、意外性が問われるわけだが、ミステリーなど、伏線を張ってあって驚く、というものを人に勧めるのは難しい。 どこが面白いかという部分がなくては引きつけられないし、説明もしづらい。 どうしたものか。 ーーーーーーーーーーーー...続きを読むーーーーーー おお、きたかね。君の到着を今か今かと待っておったんだ。 私の名前は恵美酒。エビスと読むのだよ。 さて、誰も信じぬような、しかし本当にあった話を儂は求めておる。 面白かったのが、6人の男女の話だ。 儂自身の物語を入れれば全部で七つ。 どんな話だったかって? 自分の影に刺された男、魔術師、冬薔薇の館、邪眼などだね。 しかしどれもこれも本物の話ではなかったよ。 確かに一度はこりゃすごいと思ったものだったが、私の助手、と言っておこうか、氷坂がその不思議な話の真実を解き明かしてしまったのだよ。 まあ......本当に真実かはわからんがね。 こんな稼業をいつから続けているかって? ふふ、いつからだったかね、なあ、氷坂。 それも重要な話のポイントなのだよ。 君はただの謎解きで満足するかい? 儂はね、そんなんじゃあ満足はしないんだ。 ただ、人を驚かせたいし、自分も驚きたいね。 神出鬼没という言葉を知っているね。 儂自身もそうでありたいと思っているよ。 奇談のためなら、ね。 そうそう、この話をしてくれた六人の男女の話だがね、邪眼の物語だが、最近、厨二病、なんて言葉があるそうじゃないか。 そこでよくこの邪眼なんてものがでてくるようだが、実際にあるとはねえ。 ナイコというのが、駄洒落みたいだけれども、おもしろかったねえ。 氷坂が解決したことで、ちょっとばかり彼らの人生は違う方向に行ってしまったみたいだけれど、それも奇談の一つなのかもしれないよ。 どうした君、真っ青な顔をしているよ。 そんな時は旨い酒を飲んで心を落ち着かせるんだ。 ......。
太田忠司の連作ミステリ作品『奇談蒐集家(英題:All For a Weird Tale)』を読みました。 太田忠司の作品を読むのは初めて……愉しみです。 -----story------------- 求む奇談、高額報酬進呈(ただし審査あり)。 新聞の募集広告を目にして酒場に訪れる老若男女が、奇談...続きを読む蒐集家を名乗る恵美酒と助手の氷坂に怪奇に満ちた体験談を披露する。 シャンソン歌手がパリで出会った、ひとの運命を予見できる本物の魔術師。 少女の死体と入れ替わりに姿を消した魔人。 数々の奇談に喜ぶ恵美酒だが、氷坂によって謎は見事なまでに解き明かされる! 安楽椅子探偵の推理が冴える連作短編集。 解説=井上雅彦 ----------------------- 2008年(平成20年)に刊行された作品です。 ■自分の影に刺された男 ■古道具屋の姫君 ■不器用な魔術師 ■水色の魔人 ■冬薔薇(ふゆそうび)の館 ■金眼銀眼邪眼 ■すべては奇談のために ■解説―奇談倶楽部への招待。もしくは幻想への一歩について 井上雅彦 自ら体験した不可思議な話、求む……高額報酬進呈(ただし審査あり)、、、 ――新聞の募集広告を目にして酒場《strawberry hill》を訪れた老若男女は、奇談蒐集家を名乗る恵美酒一(えびすはじめ)と美貌の助手・氷坂を前に、怪奇と謎に満ちた体験談を披露する。 シャンソン歌手がパリで出会った、運命を予見できる魔術師……少年探偵団の眼前で、少女の死体と入れ替わりに姿を消した魔人……冬薔薇が咲き誇る洋館に住む美しき館の主からの奇妙な申し出、、、 数々の奇談に喜ぶ恵美酒だが、氷坂によって不思議な謎は見事なまでに合理的に解き明かされる! 安楽椅子探偵の推理が冴える連作短編集。 「求む奇談!」という記事につられて《strawberry hill》を訪れた人々は、高額報酬という条件にも魅了され、謎の奇談蒐集家・恵美酒に自らの奇談を話す……恵美酒はその奇談にご満悦となり、自分の蘊蓄まで披露して奇談を礼賛するが、謎の助手・氷坂が「本当の不思議な話なんて、そう簡単に出会えるものじゃない」と冷淡な論理で真相を明かし奇談の幻想性を現実へと解体していく という展開、、、 そして最後の一篇『すべては奇談のために』で、それぞれの作品の世界観を逆転させ、現実化された奇談を再び幻想化する……そんな物語でした。 優しい幕切れの作品もありましたが、ややビターな結末の作品の方が多かったかな……不思議な世界に、ちょっと入り込みつつ、ミステリの雰囲気も味わえる作品でした。
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