【感想・ネタバレ】奇談蒐集家のレビュー

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Posted by ブクログ 2018年11月05日

前に読んだよなあ、という気がしつつも、そうじゃないかもと思い購入。
読んでた。
ある程度あらすじは覚えていたが、それぞれのオチは忘れていたので、面白く読めた。

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Posted by ブクログ 2023年06月30日

登録前

作者買い。
ひとつひとつが一話完結の連作でどれも面白かったけど最後にすべてをひっくり返される感覚はとても気持ちよかった。

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Posted by ブクログ 2022年03月26日

「奇談蒐集家」っいうネーミングのみで購入!^^;
短編7編。
「求む奇談!高額報酬進呈。ただし審査あり」に釣られてくる人の奇談語りという形で進む。
でも、「本当に不思議な話なんて、そうら簡単に出会えるものじゃない」とか言って、謎解きを始める。
全てこんな感じで、奇談ではなくなる…
審査に引っかかって...続きを読む、お金貰えん…
お金要らんし、喋らせて〜!って人もおったけど。
ただし、最後の話を除いてはになる。
奇談とは言いながら、ミステリーになるのかな?謎解かれるから。
途中で、流れ的に、最後に何かあるんやろな?ってのは感じるし、そうならんと、面白ないやんと思ってた。
何があるかは分かってないけど(^◇^;)
奇談と言いながら、ミステリー。ミステリーと思いきや奇談って感じて、結構良い感じ〜

解説に
「幻想の現実化=現実の幻想化」
って言葉が納得できる(^-^)v

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Posted by ブクログ 2021年07月12日

短編集となっているので、とっても読みやすかったです。
自分の影に刺された男の話や水色の魔神など、どれも不思議だけど、事実は意外なことだった!

「世にも奇妙な物語」とかで実写化してほしい話ばかりでした。
また続編とか出ると嬉しいなぁっと思います!

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Posted by ブクログ 2016年01月31日

自ら体験した不可思議な話、求む。高額報酬進 呈。ただし審査あり。―新聞の募集広告を目にし て酒場を訪れた客は、奇談蒐集家を名乗る男と美 貌の助手に、怪奇と謎に満ちた体験談を披露す る。鏡に宿る美しい姫君との恋、運命を予見でき る魔術師との出会い…。しかし、不可思議な謎 は、助手によって見事なまでに解...続きを読むき明かされてし まう。安楽椅子探偵の推理が冴える、連作短編 集。

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Posted by ブクログ 2015年04月05日

【求む奇談!自分が体験した不可思議な話をしてくれた方に高額報酬進呈。ただし審査あり】
この広告を見た人々が自分の奇談を話し、それを聞いた助手(奇談収集家ではないw)がその場でその奇談のタネを解き明かす……という連作短編集。解決はその場で行われるので、安楽探偵椅子ものなのかな?すごく面白かったです。
...続きを読むだいたい連作短編ってひとつひとつが独立して読んでしまうんですが、これはそうしてはいけない作品なのだと最後を読んで知りました。確かにシャンソン歌手とか、全体的に時代設定はいつなのだろう……結構古いのかな~とぼんやり思っていたはいたんですけれど、甘かったです(笑)それこそがフックだったのですね。お見事です。
謎を解き明かした人たちの中で、解き明かされたからこそ不幸になってしまった人もいたこと。この辺は好みの問題でしょうが、私は微妙でした。ただまあ、そうする事で「奇談」(世にも怖い系)にすることが出来たのかもしれません。

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Posted by ブクログ 2015年02月02日

「奇談蒐集家の元に持ち込まれた奇談を助手の麗人が現実的に解く」というスタンスの話。ざっくり説明するとエピローグがない安楽椅子・化石少女なので、真相ははっきりしないのだけれど、それが今作のテーマ上あるべき姿であり、幻想と現実の境界が判らなくなってしまった人々を書くために必要なのではないかな、とも思った...続きを読む
 奇談蒐集家というタイトルに恥じず、集められた奇談は魅力的なものばかりでとてもよい。「自分の影に刺された男」「古道具屋の姫君」等タイトルだけでもう素敵。そんでエピローグが今作の連作短編集としての価値を極限まで挙げていて素晴らしい。これぞ百物語の最終話よね。
 ミステリ好きより怪奇・幻想小説好きに読んで欲しい本ですね(解説も井上雅彦だし)。というのも謎自体は大したものじゃないのでそれ目当てに読むと絶対に落胆しますもん。間違いない。乱歩で見た、とか某作で見た、とかうーん、在り来りなんだろうか。
 小品の中で一番好きなのは泉鏡花っぽい「古道具屋の姫君」。ただ蒐集家の紳士が矢鱈スコッチを推してくるから呑みたくなるのがマイナス点ですね…舞台もバー(カッコイイ)だし、ずるい

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Posted by ブクログ 2015年01月16日

個人的には「古道具屋の姫君」と「金眼銀眼邪眼」の二作が頭一つ抜き出て好きでした。
最後の「全ては奇談のために」はほんとに考えてもいなかった結末で驚かされました。
全ての話が押し並べて良い完成度であり、それに驚きの秀逸なラスト。短編で読み易さもあり大満足です。

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Posted by ブクログ 2014年12月02日

いくつもの謎が持ち込まれて、探偵役はその場を動かず謎を解き明かしていく形式の連作集。謎が解明されたけどそれを望まない人が必ずいるというのが面白い。
探偵役側がミステリアスを通り越して謎の人物たちというのも、気になって読む手が休まらない。

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Posted by ブクログ 2014年10月27日

求む、奇談。
その新聞広告を目にした人が、''奇談蒐集家''恵美酒(えびす)を訪ね自分の体験した奇談を語る連作集。

奇談を聴き終えて恵美酒が喜んでいると、従者の氷坂が本当に不思議な話なんてそう簡単に出会えるものじゃないと事件を合理的に推理し始める。例えば、幽...続きを読む霊なんているはずがないんだからそれは人間だといった具合に。
どの話もこのパターンで、実は奇談だと思ったものは事件で、氷坂にトリックを教えてもらった依頼者は今まで騙されていたことに気づいて帰っていく。
不思議な話をテーマにしたミステリだと思って読んでいたら、終章の「すべては奇談のために」でひっくり返された。
氷坂の語った真相は本当に真相だったのか。悪魔で推測であって一つくらい本当の奇談があったのではないか。
依頼者が氷坂の言葉で幻想は現実だったと気づかされたのと同じように、現実だと思っていたものが実は幻想であったとしてもおかしくはない。
幻想と現実が曖昧になる不思議な感覚。
連作集だから途中の盛り上がりに欠けるけど、是非最後まで読んでほしい。

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Posted by ブクログ 2014年08月08日

こういう短編集、好きです。キャラは濃いけど、会話の内容はスムーズに入ってくるし、かといって単純すぎて中身がない、ってほど凝ってない訳じゃない。自分的にはミステリのレベルとか、最後の纏め方(ってかケリの付け方)とか、結構好きな感じでした。サラッと読めて満足感は結構得られる、なかなかの素敵作品です。

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Posted by ブクログ 2014年05月27日

奇談を蒐集している人が奇談になるために…
最後のまとめ方が面白かった。たまにはミステリー系もいいかも

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Posted by ブクログ 2015年03月18日

奇談
不思議な話を募り、一人ずつ語っていくという話はよくある。
よくあるからこそ、意外性が問われるわけだが、ミステリーなど、伏線を張ってあって驚く、というものを人に勧めるのは難しい。
どこが面白いかという部分がなくては引きつけられないし、説明もしづらい。
どうしたものか。

ーーーーーーーーーーーー...続きを読むーーーーーー
おお、きたかね。君の到着を今か今かと待っておったんだ。
私の名前は恵美酒。エビスと読むのだよ。
さて、誰も信じぬような、しかし本当にあった話を儂は求めておる。
面白かったのが、6人の男女の話だ。
儂自身の物語を入れれば全部で七つ。
どんな話だったかって?
自分の影に刺された男、魔術師、冬薔薇の館、邪眼などだね。
しかしどれもこれも本物の話ではなかったよ。
確かに一度はこりゃすごいと思ったものだったが、私の助手、と言っておこうか、氷坂がその不思議な話の真実を解き明かしてしまったのだよ。
まあ......本当に真実かはわからんがね。

こんな稼業をいつから続けているかって?
ふふ、いつからだったかね、なあ、氷坂。
それも重要な話のポイントなのだよ。

君はただの謎解きで満足するかい?
儂はね、そんなんじゃあ満足はしないんだ。
ただ、人を驚かせたいし、自分も驚きたいね。

神出鬼没という言葉を知っているね。
儂自身もそうでありたいと思っているよ。
奇談のためなら、ね。

そうそう、この話をしてくれた六人の男女の話だがね、邪眼の物語だが、最近、厨二病、なんて言葉があるそうじゃないか。
そこでよくこの邪眼なんてものがでてくるようだが、実際にあるとはねえ。
ナイコというのが、駄洒落みたいだけれども、おもしろかったねえ。
氷坂が解決したことで、ちょっとばかり彼らの人生は違う方向に行ってしまったみたいだけれど、それも奇談の一つなのかもしれないよ。

どうした君、真っ青な顔をしているよ。
そんな時は旨い酒を飲んで心を落ち着かせるんだ。
......。

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Posted by ブクログ 2023年02月22日

「求む奇譚」から始まる新聞広告を目にして酒場を訪れた客たちが不思議な体験談を話すも謎はとかれてしまう。

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Posted by ブクログ 2020年04月10日

奇談を集めるというバー「strawberry hill」の恵美酒一のもとに、何人もの人たちが奇談をもってやって来る。恵美酒はなんともスノッブで嫌味な感じの男である。話を聞いて「おお、これこそ奇談だ」と喜ぶのだが、客の背後に控える中性的な氷坂が一見理屈に合った話として退けてしまう。そのひっくり返し方が...続きを読む面白いとも言えるのだが、超常的な奇談でないにしても十分変な話ではある。というか、ちょっと無理やり感がないでもないのだ。最後は、全編をくるりんとまとめてしまう。うーん、それもまあまあかな。

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Posted by ブクログ 2020年03月01日

奇妙な話を収集する酔狂な主人と美麗なその助手が、やり取りからおかしな話を幻想から現実につなげていく…という流れで数話続いていく。一つ一つの話が短編と成り立っていて、まあ面白いな、と思っていたら、最後の一作読み始めて、アレ?となり、あ、そういうことか!!!と。推理小説チックなところから、実は問題解決で...続きを読むはなく新たな謎への入口だったという感じで面白かった。

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Posted by ブクログ 2019年04月16日

『自分の影に刺された男』『古道具屋の姫君』『不器用な魔術師』『水色の魔人』『冬薔薇の館』『金眼銀眼邪眼』『すべては奇談のために』の7話。

【求む奇談! 自分が体験した不可思議な話を話してくれた方に高額報酬進呈。ただし審査あり】という新聞の募集広告を見て、バーを訪れる人々の体験談。
各短編に共通する...続きを読む人物が、広告主である恵美酒とその助手(?)氷坂。
読み進めると、ちょっと違和感があるのですが、そのオチといえるのが最終話の『すべては奇談のために』。
で、結局、あの2人は何者!? という感じもしますが、そこは、ホラ、「奇談」なのでねw

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Posted by ブクログ 2018年11月20日

頭の中でビジュアルが笑うせぇるすまんで再生されていました。どの話も面白く読みました。奇談を解き明かしていくのがパターンとなっていますが、そのお決まりのパターンが最終話だけ違うので、どういうオチか気になって読み切りました。続編があれば読みたいです。

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Posted by ブクログ 2018年08月29日

謎を解き明かすのが主旨なので、どんな不思議な話でも種があるのは分かるが、ちょっと簡単すぎる。特に最初2つあたりは顕著。
後半はやや良くなった感じ。

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Posted by ブクログ 2018年06月20日

『不可思議な話に高額報酬進呈』の新聞広告を元にバーを訪れる人々が【奇談蒐集家】を名乗る男とその助手に自らの体験談を披露する連作短編集。鏡に宿る少女、未来を予知する魔術師、消えた殺人鬼…などバラエティに富む体験談だが、助手・氷坂の手により容赦なくロジカルに一刀両断されてしまう。顛末は途中で読めてしまう...続きを読むものの、ゾクッとするような後味は結構好み。後半に向かうに従い展開のバリエーションも増えてゆくが、最終章は思わず「え?そう来るの?」と唸ってしまった。英題が【ALL FOR A WEIRD TALE】なのも納得。

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Posted by ブクログ 2016年11月05日

連作短編集。

自ら体験した奇談を求むという新聞広告を目にした人達が、恵美酒 一,氷坂助手に会い話をする。

6篇までは、体験談を話しに訪れその謎が解明されて、奇談ではなくなってしまい報酬を受け取れないという顛末のものが並ぶ。

最後の1篇でこの広告自体が奇談となり、この二人を探し出し、最後にもっと...続きを読む謎が深まるという話。

各篇はそれなりに面白く読めたのだが、最後の一篇が納得できる展開ではなかったので、評価が低くなってしまった。

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Posted by ブクログ 2016年05月02日

【春の薄曇り】

華やかさはないし、特段気持ち悪くもない。立って歩いて走ってと徐々にくる。また読むことがあるかと聞かれたらないけど、それでもうん。ないか。

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Posted by ブクログ 2016年10月30日

「strawberry hill」というというバーにいる「恵美酒 一」という人物は,奇妙な話「奇談」を集めている。奇談には,高額の報酬を進呈する。ただし,審査がある。
恵美酒のもとに持ち込まれるさまざまな奇談。しかし,恵美酒の助手である氷坂は,「さて,どうでしょうか」ということばのあとに,意外な,そ...続きを読むしてブラックな真相を言い当てる。奇談と思われた話に,論理的な解決をつける,安楽椅子探偵モノの連作短篇集である。
恵美酒のもとに持ち込まれる奇談は,全部で7作。以下,個別に見ていく。
 
○ 自分の影に刺された男
 「自分の影」を恐れる男が,自分の影に襲われたという話。真相は,主人公は鈍感な男であり,後輩に自分の影を恐れるということを伝えたために,後輩が影の仕業として主人公を襲ったというものだった。
○ 古道具屋の姫君
 古道具屋で,女性の姿が写る不思議な鏡を買った男の話。実際に鏡から女性が現れ,「いつか貴方様のもとに参ります」と言って姿を消した女性と瓜二つの女性と出会ったという。
 真相は,古本屋で幽閉をされていた女性が古本屋の主人を殺害し,男の妻の座に収まったというもの。「なんだつまらん。性悪女の手管に振り回されただけの話ではないか」という恵美酒のことばが辛辣。
○ 不器用な魔術師
 超能力者であることを下手な奇術で隠そうとした男にフランスで出会ったシャンソン歌手の話。真相は,奇術師の犯罪に巻き込まれただけというもの。シャンソン歌手も真相にはうすうす気付いていたが,自身が成功するために,奇跡が起こったのだと思い込もうとしていた。
○ 水色の魔人
 主人公が小学校の頃の思い出話を語る。リーダー各のニッキとひとりデキが悪いと思っていたタッシ。三人で少年探偵団をつくり,水色の魔人を逮捕しようとしたが,水色の魔人が密室から消えたという話。
 真相は,自分の思いと異なり,ニッキとタッシに主人公が騙されていたというもの。ブラックなテイストな話であり,非情に好みだった。この作品群では白眉。
○ 冬薔薇の館
 ヨーロッパの洋館のような薔薇でいっぱいの庭がある屋敷に嫁ぎそこねた女の話。真相は,バラ園の主人は実は,庭師のような男で,薔薇のために薔薇が似合うカップルをを殺害し,埋めていたというもの。奇妙な味の話である。
これも結構好き。
○ 金眼鏡銀眼鏡
 なんとバーに小学生がやってきて,ナイコという邪眼の持ち主に誘拐された話の真相を知りたいという。真相は,美緒という小学生の妹を交通事故で死なせた家族が,自分たちを加害者にしたことを恨み,被害者の家族を皆殺ししようとした計画を,ナイコという少年が救ったという話。
○ すべては奇談のために
 これまでの6作は奇談ではなく,一応の論理的な解決があった。そして最後の話では,それまで恵美酒と氷坂に奇談を話し,論理的な解決を得た人々の後日談が語られる。そして,自ら恵美酒と氷坂に会い,時間を超えて奇談を蒐集する男の話を,奇談として語るのである。これこそが恵美酒と氷坂の目的であり,自らの存在が奇談となり語られるようになることを目指していたのだ。この作品の主人公の山崎という男は,奇談を語り続ける役目を担わされる。全ては奇談のために。

 日常の謎系の安楽椅子モノミステリのように見せ,最後は星新一のショートショートや,世にも奇妙な物語のような奇妙な味の物語で終わる。評価としては,トータルで★3としたい。

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Posted by ブクログ 2015年11月09日

自ら体験した不思議な話を募集するという新聞広告を目にしてバーを訪れた人々が、奇談蒐集家を名乗る男とその助手に体験談を披露する連作短編集。蒐集家の意にかなった話であれば高額報酬が支払われるということだが、幻想的な謎はいつも助手の手によって現実的に解体されてしまい…
誰にも信じてもらえない不思議な謎とし...続きを読むて抱え込んできた出来事を解明されてしまった人々は、より苦い現実と向き合わねばならない場合もあるが、一つ一つの話も面白いし、ラストでそれまでの話を回収する流れもお見事。「冬薔薇の館」 なんて真相も十分奇談だと思うけど。

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Posted by ブクログ 2015年02月18日

奇談蒐集家 恵美酒とその傍らに控える 氷坂。古びたバー「strawberry hill」へ奇譚が持ち込まれる連作短編集。

最後にどんでん返しということだったけど、結構最初からそういうイメージで読んでいたので普通に読み終わったかな。

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Posted by ブクログ 2015年02月14日

分類が良く判らないが……。

奇談を収集する収集家の出した広告に、応募して話をする人達の、その奇妙な実体験の話?
――は長い前振りで、実はその奇談収集家の方が……というラストどんでん返しの話。

この物語の面白いのは、広告には多額の報酬が着いてくるのだが、話をしに来る人間の殆どが、その報酬を求めてい...続きを読むない、ということだろう。
奇談の内容そのものは、じっくり読んでみるとあまり奇談とは思えないことが判る。話の最後に必ず謎解きがあるのだが、解かれる前に大体予測が出来る。最初から疑ってかかれば。
問題は、最後の奇談。
盛大な前振りとも言って良い奇談達のラストに、本当の奇談があったんだよ、と。

短編のように見えて、ラストに全てが繋がっているというところが、どっかの推理小説に似ているな、という構造だけども、面白かった。
ただ、最後に「なるほどねー」だけで終わってしまう自分の感性はいかがなものか。

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Posted by ブクログ 2014年12月08日

奇談を集める金満家・恵美酒一と性別不明の従者らしき人物・氷坂のもとへ数多の人が奇談をもち、それを売りに来る。
新聞広告の「求む奇談」の文字にひかれ、集まる奇談を不可思議な二人組(主に氷坂)が、「奇談でもなんでもない」と説明して現実に戻してしまう話。
この2人の方が不思議だろ、と思っていたら、結末、案...続きを読むの定2人は奇談として完成されてしまった。
大枠の仕掛けは面白いし、結末も解説通り現実と幻想の世界を地続きにしてくれたので満足。
ただ、一個一個の短編の後味が昔の少女ホラーコミックのようだし、安楽椅子探偵ものだと仕方ないのかもだけど、氷坂の説明だけでは少し強引に感じられる部分もあった。(そのために結末で相談者たちのその後に触れたのかもしれないが)

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Posted by ブクログ 2014年09月16日

持ち込まれた奇談の謎を解く、安楽椅子探偵型の連作短編集。連作だけあって、最後の話に大きな仕掛けがある。サラッと読めた。

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Posted by ブクログ 2014年07月09日

クライマックスが絶妙。
真実が明るみになるのに比例して高まる恐怖、ゾクゾクくる感覚が心地良い。これからの季節にピッタリな作品です。
果たして氷坂の推理はあたっていたのか。方便だったのか。読み終えた今になっては、後者に思えるところが薄気味悪い。

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Posted by ブクログ 2014年06月03日

連作短編。とても評価が難しい。少なくとも前半は面白くなく、途中で読むのをやめようと思ったくらいだった。しかし後半から急に作風が変わり、最後のひとつ前の作品は、ファンタジーとして秀逸ではないかと思えるほど面白かった。しかし、最後の、全てのオチにあたるような作品については、その意義がよく理解できなかった...続きを読む

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ネタバレ購入済み

奇談蒐集「家」の話です。

2014年07月15日

個人的な評価としては残念の一言

奇談蒐集家の話であり、純粋な奇談集ではないので注意が必要。

蒐集家の助手・氷坂が選定した人の話を氷坂が推理・論破する形の短編集的な構成。

最後の纏め方は賛否あると思うが、私には後味が悪く感じる。

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