【感想・ネタバレ】彼女は頭が悪いからのレビュー

あらすじ

2019年に上野千鶴子さんの東大入学祝辞や様々な媒体で取り上げられた話題作が文庫で登場!

私は東大生の将来をダメにした勘違い女なの?
深夜のマンションで起こった東大生5人による強制わいせつ事件。非難されたのはなぜか被害者の女子大生だった。
現実に起こった事件に着想を得た衝撃の「非さわやか100%青春小説」!

横浜の3人きょうだいの長女として育ち、県立高校を経て中堅の女子大学に入った美咲と、渋谷区広尾の国家公務員宿舎で育ち東大に入ったつばさ。
偶然に出会って恋に落ちた2人だったが、別の女の子へと気持ち が移ってしまったつばさは、大学のサークル「星座研究会」(いわゆるヤリサー)の飲み会に美咲を呼ぶ。
そして酒を飲ませ、仲間と一緒に美咲を辱める。美咲が部屋から逃げ110番通報したことで事件は明るみに出ることに。
しかし、事件のニュースを知った人たちが、SNSで美咲を「東大生狙いの勘違い女」扱いする。

柴田錬三郎賞選考委員絶賛!
無知な若者を生み出した社会構造と、優越、業といった人間の醜さが、本作には鮮烈に描いてある。――伊集院静
どちらか一方を悪者に仕立て、もう一方を被害者に仕立てがちだが、本作はそんな単純な構図では描かれていない。―逢坂剛
女たちの憂鬱と絶望を、優れたフィクションで明確に表した才能と心意気は称賛されるべきである。――桐野夏生
テーマ性とメッセージ性の際立つ作品、批判をおそれず書かれた力作だ。――篠田節子
平成における最も重要な本の一冊だと私は考える。――林真理子

※この電子書籍は2018年7月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ネタバレ

彼女は頭が悪いから

読んでる時の気分は最悪だが、本当に役立つ本だと思う。

まず、「彼女は頭が悪いから」というタイトルだが、本当に被害者の女子大生は頭が悪かったのか。

これは、半分イェスで、半分ノーである。
確かに彼女の大学は、偏差値が高いわけではない。彼女自身もそんなに勉強を重視する家庭で育っていないこともあり、東大生達に比べると、頭が悪いだろう。
一方で、彼女は特別「バカ」な訳ではない。なんなら、その事件が起こる前の飲み会でいたもう1人の女の子に比べて、彼女は東大生達とクイズでちょっと張り合っている描写があった。つまり、この事件に関していえば、どっちかというと、「彼女は頭が良いから」被害に遭ってしまった側面がある。そう言うこともできるかもしれない。
また、学力面以外でも、「こんな事件が起きてしまうような飲み会に行く頭の悪い女」みたいな頭の悪さも想像できる。しかし、これに関しても、彼女は東大生の1人とちゃんと恋愛をしていた時期もあって、彼に会いたいがために行っていたのである。私はこれを頭の悪さとは呼びたくないな、、、

頭の悪い人間への加害欲?
まぁこれはめっちゃあるかなぁと思う。この本で新鮮だったのが「女性蔑視」ではなく、「頭の悪い人間を見下したい」みたいな気持ちが背景にあるのではないか。というところ。どっちも悪いんだけどね。共通してるのは、人として扱わない対象が「女性」なのか、「頭の悪い人間」なのかというところか。同じ女性でも大学で扱い変えてるのがヤバいんだけど、なんかリアルな描写だった。
これに関しては、確かにそうかもなと思った。
今YouTubeでも、低学歴をバカにするコンテンツがあったりする。そういう欲求って、客観的にみてありますよね、、、まぁ学歴に限らずだけど、人って頑張ったり苦しんで手に入れたものに価値を見出したいと思う。その手段の一つとして、「それ」を持ってない人間を劣位に置くというのがあるのかな?だから、気持ちいいし、安心するんだろうな。
まぁあと、性犯罪者?達の家が、被害者の家よりたぶん、ジェンダー的には先進的だという歪みが歪んでるのに成立してるのが面白かった。
被害者の家では「女の子だから」の言葉で、ケアワーカーになるし、進路は限られてた。まぁ幸せな家庭なんだけど。
対して、加害者の家では、お母さんバリバリ働いてたり、妹も東大ではなくても良い大学に行って留学までしている。だから、やっぱりこの事件に関しては「頭の悪い人間」を人間と見做してないのが焦点なんだろうな。
でも、そんな先進的なご家庭の女性達も、被害者女性の事を「彼女は頭が悪いから」と思ってしまうのがリアルだった。女性とか男性で括ることは出来ないよなぁ。これだけ人間が多様化すると。きっと、アファーマティブアクションをして女子枠とか作っても所謂、社会に虐げられている女性ではなく、社会に十分後押しされてる女性がその枠に入るんだろうな。


被害者を「頭が悪いから」と思ってしまう人間の愚かさについて

最近でも、某野球選手の娘がチャットGPTに相談して児童相談所に通報、そこから警察が現行犯逮捕して、某選手が監督ではなくなったという事件があった。

その件について、通報した娘が「頭の悪い感情的なZ世代」としてTwitterで扱われているのを見た。

もちろん私はチャットGPTに言われたことを全部鵜呑みにするとかは愚かなことだと思う。
でも、彼女がそのケースに該当したかは分からない。というか、その家庭について、報道とか謝罪会見くらいしか情報がないのに、外野が彼女がどんな人間か、通報が正しかったのか、ワイワイ議論するのがまず間違っていると思う。怪我はないというが暴力はあったようだし、通報が転ばぬ先の杖になった可能性だってあるのに。

チャットGPTが外部への相談を促すのも、「本来、通報しなかった人が通報する」という事態を引き起こすと思う。でも、それって全然、良い方に働くケースもあるわけで、、、

加害者が社会的に認められてたり、好かれている時、被害者はその属性だけを取り上げられる。そして、その属性に纏わるマイナスなイメージ、頭が悪かったり性格が悪かったりで語られる事が多いのかなと思った。
だから、もしかしたら、
「彼女は感情的だから」
「彼女は障害持ちだから」
「彼女は苦労を知らないから」
「彼女は育ちが悪いから」
とか色々考えられるよね。
私も自分と違う属性の人間への想像力を捨てて、バッサリ切り捨てるような人間になってしまわないように気をつけようと思った。

高学歴じゃなくてもこういったラベリングで人の感情への想像をやめてしまう人っていると思う。
私も気をつけたい。


そして!そしてなんだけど!
この本を読んで、高学歴男性ってやっぱダメですよね。って思った人も私からしたら同じ穴のムジナですよ!
むしろ、先進的な思想を持ってる人は多分多いですよ。肌感だと。知らんけど。

0
2026年05月27日

Posted by ブクログ

人は気付かぬうちに人と比べ、自分に見合うかどうかをジャッジし、見合わない人を見下し、貶し、容赦なく晒し上げる生き物。弱者の反対は強者。福祉は強者から弱者への奉仕。強者が権利を主張すれば、弱者は権利が弱くなり、弱者が権利を主張すれば、強者は権利が弱くなる。

0
2026年04月19日

Posted by ブクログ

あーーーもうほんとイライラするわ!!!
けど、この本読んでよかった。
「女」や「男」っていう主語デカ言葉使うの苦手だけど、心底嫌な男たちだった。ほんとに。
なんだろうね。家族にも学校にも周りも甘やかされていて、人の気持ちや行間を考えることができなくなったのかな?日本一の学歴と共に日本一のプライドを持った人らの腹の底を見せられて、大変不愉快を感じた(作品としては素晴らしい)。この本を学歴社会の根強い韓国にソウル大verで出版したらまた話題になりそうだな。是非出してほしいです。

0
2026年04月08日

Posted by ブクログ

学歴や容姿などで、自分や他人の"レベル"をみんな測っているはずだが、口には出さない。それを全て表に出して言語化してくれた作品のように思う。自分は見下している側にも、見下される側にもなり得ると思った。

0
2026年03月21日

Posted by ブクログ

興味深く、内省が深まったと感じたので⭐︎5。

学歴による格差で人を見下しモノのように扱う様と、そこに至る人が形成されるまでが描かれた作品。
作品の中で加害者に悪意がないところが怖い。
行動や結果に大小あれど、自分自身も悪意なく人を見下し、人として扱っていない場面があるのかもしれないと考えさせられた

0
2026年03月02日

Posted by ブクログ

胸糞悪いというか、イライラするシーンが本当に多かった
どうかこのまま美咲とつばさが出逢わないでくれ…と願いながら読んでいた
他人を理解しようとする気持ちを大事にしたいと思った

0
2026年02月19日

Posted by ブクログ

すごい興味深い作品だった。
作品の中の、つばさをはじめとする東大生が自分たちを1番として東大以外の学生は嗤ってもいいと、心の底から思ってることを、私は彼らは自分たちの持っている立場に驕りすぎだと考えていた。
しかし、私たちも日常生活で状況は違えど彼らと同じような気持ちになったことはないだろうか?。
仕事ができる人はできない人を侮蔑の対象にするし、それを悪いとは思わない。
運動ができる人はできない人を、顔が整っている人は顔が整っていない人を。
誰もがきっと自分の秀でた部分を免罪符に、人に対して上記のようなことを思ったり、実際に行動や言動に表したりした人もいるはずだ。
逆に誰もが美咲同様に、自分より秀でた部分を持つ人を手放しに尊敬(尊敬というよりも自ら服従しているに近い)し、自分を比較対象にしたうえで「どうせ自分なんか」と卑屈になったりもする。
我々は誰もが作品内での、つばさ達や、美咲になりうる。
彼ら彼女らのように我々がならないためには、どの立場にいる者も両方の気持ちを考えながら生きていく必要がある。
あるいはそれができなければ、今後もこのような事件は起きていくと考えられる。

0
2026年02月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

実際の事件を元にしただけに、非常に読み進めるのが苦しい物語だった。事件当時は自分も大学生で、犯人・被害者とは同年代だったので、非常に衝撃を受けたことは、今でもよく覚えている。
物語において、東大生5人は「ぴかぴかのハートの持ち主」が故に最初から最後まで、自分が間違っていたとは理解しなかった点が、非常にグロテスク。自分たちは正しく、尊重され、求められるべき存在だと信じてやまない。この思考が故に、格下(特に女性)には果たして同じ人間とは思っていない態度を取る一方で、自分より格上と思われる存在には強い態度を取れないのである。(物語中だと、理Ⅰのつばさが、理Ⅲの友人を頼った兄に驚くシーンがそれだと感じた)
結末では退学処分となったが、きっと彼らは、東大の称号を剥奪されても、一生「元東大生」に縋りながら、自分が正道であると信じて生きていくのだろう。その分被害者の女性のことを思うと、やりきれない思いでいっぱいである。どうか、どこか何かの形で幸せを掴んで欲しいと願ってやまない。

0
2026年01月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ


わー、すごい作品を読んでしまった。
題材になった事件は恥ずかしながら知らなかったので、純粋にフィクションとして読んだ。

地方から大学進学で関東に出てきて、大学時代には部活でいろんな大学の人と関わり、今も東京に住んでいる身としてはすごくリアルに感じた。
東京出身で高学歴の人って同じ日本人なのにどこか違うというか、自分から見たら特権階級の人々って感じだったんですよねぇ。
実在する学校名とか地名が沢山出てくるし、架空のものだとしても大体のイメージがつく。

例の飲み会の時の國枝は腹立つなぁ。
東大嫌いが書いたと言われるのも頷けるくらい東大生へのイメージが悪くなる。
偏差値が人の価値だと思ってそうなプライドの高さ。
(もちろん"東大"というのは一種の記号ですが)
もっと普通にみんなで仲良く(性的なことや金銭的なことをなしに)(人を馬鹿にして笑うでもなく)飲めないもんかね。

とは言っても100%美咲を擁護できるかと言えばそれも違うかも。
他人の悪意に敏感になるという意味での危機管理能力が足りないし、年齢の割に幼い印象。
これは同性だからこそ感じるものなのかな?

たとえば大学3年生になっても家族でおでかけするとかっていうのはとても良いことなんだけど、つばさ達のような人間と関わるには牧歌的すぎる。

特に高校から大学へ環境が変わると、大学や学部などのはっきりと言葉で語れる属性面だけでなく、どういうサークルの人に勧誘されるかとか、異性からどういう反応をされるかとか、そんなことで自分の立ち位置を推し量ることができると思う、から、
そういう意味ではやはり美咲は背伸びをしてしまったんじゃないのかな。

まあ、こういう感想を持つ時点で自分の性格が悪いことは明確なんですけどね。

ただ、和久田の
「なのになんで強制わいせつなわけ? おれら、あいつになんもしなかったじゃん」
という言葉に見られるような認識の差がただただ怖すぎる。
無理やりセックスするのだけが人を傷つけるわけじゃないんですよ〜。

それにしても「彼女は頭が悪いから」っていうタイトルは秀逸だ。

0
2026年01月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

胸糞悪すぎる。
ツルツルピカピカのハートを、頭が良いとは言わないよね。

対比とすれ違いの描写がすごい。

東大かぁ自分には無縁だなと思いながら読み進めたけれど、他人事ではないし、括りは違えど無意識下の偏見は自分にもあるなとゾッとした。

誰しも多少なり、自分の驕りとか過信盲信はあるけど、
「何が悪いのかわからない」「人類に必要とされている優秀な自分」その他諸々、本当に、まごころからそう思ってるってこわすぎる。

実際に「頭が良い」東大生は、これを読んでどう感じるんだろう。

0
2026年01月16日

Posted by ブクログ

高学歴、その中でも「東大」の人間は果たして最上位の人間なのだろうか。
実際学歴が重視される現代では、偏差値はどの程度か?、最終学歴は?、親の大学は?、人間としてのレベルを測るのにそのような質問を投げかけられる。
もちろん日本最高位の大学の「東大」にいた人間は、平均的な人間よりは社会に役立つ人間なのだろう。
でもそれは、自分より頭が悪い人間より偉いことではない。

実際に起きた「東京大学誕生日研究会レイプ事件」のことは、この本を読むまで全く知らなかった。
そのため、この事件が世間を賑わした時に世間の声を生で聞くことはなかった。
私は女性であるため、飲酒がある席で男性の自宅に乗り込んだら、何かしら危険な目に遭うのではないかと危険視することは分かる。
その危険を感じずにのこのことついていって被害に遭いましたなどという被害者に対して、タイトルのように、彼女は頭が悪いと思ってしまうだろう。
ただ事件の表面上をなぞっただけでは、無知な女子大生が騙されちゃったんだろうな、くらいの感想しか浮かばないが、この話で一番恐ろしいのはレイプ未遂に遭ってしまったところではないと思う。

東大生だから自分たちより頭の悪い女性には何したっていい。
東大生の自分たちは頭の悪い女性に求められる存在だ。
「東大」であることは、頭の悪い女性より価値のある存在で、尊重されて偉い人間である。
この潜在意識が、東大生側のストーリーで嫌というほど感じられて寒気がしてくる。
罪悪感をちっとも感じない加害者側のムーブが物語の最後まで恐ろしすぎて薄気味悪い。
学力と人間性はイコールではないと感じさせられた。
本の帯によると東大で話題沸騰らしい。
この事件を東大生はどう見るのか感想をみてみたい。

0
2026年01月12日

匿名

ネタバレ 購入済み

どのグロい本よりも悍ましく恐怖

私は40前後の女、おばさんだけど、
女子中時代に男性教諭から猟奇的なことをされ
学校にもみ消され
結局退学することとなった。
性被害も受けたことはある。

そして私の身内に、つばさと同じ大学の人間がおり
どこか似ているような発言を昔していたことを思い出した。
ただ私の身内の場合は、女の子を偏差値では判断しないし
尚且つ究極にモテない人間だったし
運動部にも所属していたので
本の中のような男女がわいわいするサークルとは無縁ではあった。

‥あったけど、私自身は
つばさに対しても美咲に対しても
どちらに対してもどこか共感できる感覚があり
それは読めば読むほど
辛くて読むことをやめてしまいたくなった。

前半の下りが長いというが、私はこの前半こそが辛かった。
あらすじで、これから何が起こるか知っていたし
これからする人間がこんな考えで生きているのかということ。
そして終盤の、加害者たちの両親の言葉や対応。
最後の一言。

絶望しかなかった。
だけど、この本はもっと多くの人に読まれて
こういうことが
本当はそこかしこにある、美咲は逃げて警察に言えたけど
言えなかった子も必ずいることを
もっと世に知られてほしい。

これは東大にだけ起きた話ではなく
現実はどこへ行っても蔓延る人間の愚かな差別や区別が描かれています。

辛い本ですが、ぜひ読んでもらいたいです。


#深い #怖い #ドロドロ

0
2024年11月17日

Posted by ブクログ

東大生5人が強制わいせつ罪で逮捕された事件がべーすの柴田錬三郎賞受賞作。何とも言えない嫌な読後感が残るが、その意味を考えさせられる小説である。

0
2026年06月07日

Posted by ブクログ

何とも後味の悪いお話だった。
学歴フィルターが元々かかって生まれてきた人間特有の偏見や見た目で判断したり、決して自分は間違ったことをしていないという傲慢さ。
読み進めていくうちに、頭が良いからこその気持ち悪さが目立った。さらに悪いのが、当事者は何とも思っていない。というか罪悪感を感じる行為であることさえも分からない。ある意味頭が悪いというか。
こういうのって実際身近にあったりするもんだから余計リアルで嫌な気持ちになる。
ただ社会的話題性はあるし、こういう人達がいるということだけでも知ることが出来て良かった。

0
2026年05月09日

Posted by ブクログ

ほとんどノンフィクションだと聞いて驚いた。
悪い人はいないけれど、社会への偏見やプライド、家庭環境で簡単に人間は犯罪者になることも、被害者になることもある恐ろしさをあらためて知った。
読んで苦しかったが、この本を知れてよかった。
このような現実が普通にある世界で生きていること、その中で何を大事にして生きなければならないことを考えるためにも、色々な方に読んでもらいたい一冊。

0
2026年04月30日

Posted by ブクログ

物語途中から胸糞悪さが加速し、私の中での限界点を突破しましたが終着点を見たいの一心で読み切りました!
とてつもなく後味の悪い小説でしたが、この様な酷い価値観の人間が一定数いるという事を知るためにも男女問わず読むべき。女性はもちろんですが、男性だってこの様な人達と関われば碌なことになりません。
勉強ができる=人格者、ではないという事をはっきりと示してくれている小説です。

0
2026年04月29日

Posted by ブクログ

事実に基づいた話で、正直に言うと胸糞悪い。でも一方で自分にも気が付かずに相手を傷つけているかもしれないとも思った。

0
2026年04月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自分は美咲と境遇など共通する部分が多く、東大生からの視点は想像することがなかったため、新鮮であり胸糞でもだった。自尊心の高さがここまでの悲劇をいとも簡単に作り出してしまうのだと衝撃を受けた。またそれは、社会が作り出してしまったとも言える。現にこれの元ネタの事件が騒がれたように。

0
2026年03月21日

Posted by ブクログ

私自身、偏差値60もない大学出身で、主人は旧帝大という夫婦です。
仕事は、過去に医師と仕事をしており、現在は東大、慶應、早稲田出身が集まる金融業界で働いています。
だから、彼らが私のような「頭の悪い」女性をどのように見ているのか、知りたくて読みました。

あくまで実話に基づくフィクションなので、登場人物の感情や犯罪として扱われた内容を議論するのはナンセンスなので何も述べませんが、ベースにあるのは学力の差から人を見下す倫理観。

そこを中心に読んでいただき、いろいろなことを考えみてください。

0
2026年01月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

すごく考えさせられる内容だった。また、この物語自体はフィクションとして書かれているが、実際に同様の事件が起こっていたということにも衝撃を受けた。時代背景も少し昔の話ではあるが、やはり学歴で人を判断してしまっていることや、学歴が高いということを必要以上に持ち上げすぎてしまっている世の中の流れ的な?ことがすごく伝わった。当事者の軽はずみな言動や行動ももちろん非難されるべきだが、周りの大人も学歴に重きを置いてしまっていてそれによる負の連鎖が続いていくことがこの小説を通してよりわかった。正直、学歴重視の社会は変わりつつあるが、それでも変わっていないと思う。気にしていない、関係ないと考えつつ、〜大卒という言葉をテレビや書籍などでもよく見かける。自身の大学に誇りを持ったり、また有名な大学卒業ということを肩書として使うことは悪いことではないと私は思う。それはその人が頑張ってきた結果であり、確かに、客観的にその人のおおよそのポテンシャルなものを知ることができると思うからだ。しかし、〜大卒だから自分は偉い。ー大卒だから、大学に行ってないから劣っている。このような考え方で他者を自分のものさしで測ってしまうことはよくない。
これから大学生になっていく身として、高校という、ある種大人の目が行き届く範囲内で生活してきた中で、急に大学生になることに危機感を抱き、気をつけようと思えたので、大学生になる前に読んでおいてよかったと感じた。

0
2026年01月09日

Posted by ブクログ

軽々しく人に勧めらる本ではないけれど、読後の胸糞悪さを自戒として、今後ちょっとでも意識が変わる人が出てくるといいなとはおもう。

男女や学歴だけの話をしているわけではない。身の回りにある他者との違いに対してマウント取りたい気持ち、自尊心を損ねられる「ちょっとした」言葉や行動は誰にでも心当たりがあるのでは。
「そんなことはなかった」「認識の違いだ」という主張は本当に認識の違いだったのか?気づいていなかったか気づけなかったか、気づこうとしなかったか。

0
2026年04月30日

購入済み

読んでいてどんどん頭が痛くなって重苦しい感じがしました。でも読んでよかったとも思います。人間の本来の闇をまざまざと感じました。文章自体はとても読みやすく情景も浮かびやすかったです。

#深い #ドロドロ #ダーク

0
2022年09月30日

Posted by ブクログ

一気には読めない。同じような界隈に身を置いたことのある人なら、当時の嫌な気持ちが蒸し返されると思う。

0
2026年06月14日

Posted by ブクログ

終始嫌な気持ちになる本でした。けどそれは変な嫌な気持ちじゃなくて考えさせられる嫌な気持ちだった。そして、あとがきが面白かったし、プロローグも話が引き込まれた。途中少し長く感じたけど面白かったです!この本を読んで、プライドってすごいなあと改めて思った。危ない危ない!タイトルやあらすじで想像してた話より酷くて、酷くてしんどかった。この本は他人に勧めません!この本を選んだきっかけは、本屋さんで表紙が綺麗で選んだけど、今表紙を見たら、男の子が高貴な格好をしていて、持たれている。女の子が少し安っぽい服を着ていて両手で物を受け取っている。そして後ろには何も気にせずに作業をしている男性がいる。それはこの本のあの5人の考える序列や、見知らぬふりをしている親や、何も見ていない画面の外の人を表しているようにみえた。どんな時に読みたい本?っていうことだけど、もう再読も絶対にしない!本当にしんどかったです!けど素敵な本でした★
本当に頭が悪いのはだれなのかな?きも。

0
2026年06月01日

Posted by ブクログ

上野千鶴子さんのスピーチで本作を知った。
読後感はとにかく悪い。読んでいて良い気はしない。
同性として被害に遭う描写はおぞましいものだったが、東大生5人の家族が誰も彼女の気持ちに共感できない、被害届を出した意図が分からないというのは嘘だろう?と思った。母親や、娘のいる家庭であれば多少は気持ちが分からないはずはない。もちろんフィクションではあるのだけれど。
当時の価値観ではそうであったのかもしれないし、皮肉にもこういった事件から法改正がされていき、世間の価値観が変わっていったことも影響しているとは思う。

0
2026年05月24日

Posted by ブクログ

読んでる間自分の世界も暗かった
終始学歴や仕事やお金の話ばかりで、
本当に純粋に人を下に見てるやりとりで、
読んでて苦しかった
終盤教授との公園での示談交渉の時のくだりは印象に残った

相手の気持ちや言葉や行動の裏に隠れた気持ちとか、
本当に何も想像できてないし
そんなものがあることもしらないような雰囲気で、
これで本当に頭が良いと言えるのか、、ともやもやした

0
2026年05月14日

Posted by ブクログ

男女二人にフォーカスを当てた状態で始まった序盤、物語が進むにつれて出会うな、出会うなと願いながらも出会い、事件が起こる。人のプライドというものはここまで精神性を歪めるのかと。二人の間にあった淡い感情なんてものも忘れてしまうくらいの怒涛の展開、勉強が出来る賢さと人間性が優れている賢さは異なるだろう

0
2026年05月09日

Posted by ブクログ

この言葉を使うかどうか迷ったけど、やっぱり感想を書いてる皆さんが多く使われてるので書く。
「めちゃくちゃ胸糞悪い!」
この男子学生たちにムカムカするのはもちろん、その母親たちも揃いも揃って胸糞悪い。
同性として、美咲の痛みに微塵も共感してないのが酷い。久しぶりに最低な話を読んだな。(作品が、ではなく

0
2026年05月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルに惹かれて購入。
あらすじから現代のSNS文化に近しいものを感じ、どのように話が展開していくのだろうと思いながら読み進めた。
世間では東大生に近付くという目的、下心があったんだろうとされ被害者の女の子がバッシングを受ける。しかし、実際は好きな人のために、盛り上げるために色々とがんばった結果、性被害へと繋がっているのである。その経緯を知っているこちらとしては、なぜ被害者が叩かれるのかと純粋に思ってしまった。
だが、これはフィクションであり、現実で実際に同様な事件が起きたときに自分はどう思うのかを考えてみると、少なからず物語上の世間の声と同様のことを考えてしまうのではと思ってしまった。何事を背景を知らずに表面だけを見て考えてしまうのは危険だなと勉強になった。
性被害の実態がどうであるか分からないところではあるが、筆者の描写が生々しく、少なからず不快な気持ちになってしまうため、評価は3としたが、ぜひ読んでもらいたい作品。

0
2026年02月16日

Posted by ブクログ

読み終えた後本のもととなった事件を調べてゾッとした。
自分の実際の性別も自認も女であるわたしからすると、登場人物の中でやはり美咲に自己投影してしまう。
美咲ほどではないにしても、共感できる部分や、身に覚えがあるなーとうっすらでも感じる部分がない女性は少ないんじゃないかと思う。
生きている中で我慢や葛藤やその他もろもろ美咲が経験してきたことを経験してない人間は(東大生5人)理解できないし、想像してみるということすらもできなかったことが事件をさらに大きくさせたのだなと思う。
昔よりも男女平等を謳う時代になり、これからもさらにそれが進んでいったとしても、完全には無くなることのない社会の形、人々の認識だと思う。
東大生5人は本気で悪いことをした自覚がないことが恐ろしかった。
そして男女という性別の問題を超えて、能力が高い人が低い人を嗤うという図は、この世に溢れているんだなと再認識した。
読者の性別や学歴によって感想が変わってくるのかな、

0
2026年01月30日

Posted by ブクログ

学歴などのただのラベルに人生、性格とかを狂わされないためには、それらのラベルを剥がした自分を持ち感性を磨くことが重要だと思った。
あと自分を大切に扱うのが大切だと感じた。

0
2026年01月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最後の一文で鳥肌が立った。
どういう感情か自分でも説明できないけど、
諦めに近いような、心を無くした加害者を哀れむような。

自分の思考整理のために感想をダラダラ書く。

=====
追記:

登場人物たちの、東大生ではない他者を見下したい欲求が全ての根源かのようにされるメッセージについて、ワタシは共感できなかった。

小説を読む時、登場人物の容姿や話し方、動いてる様子を具体的にイメージして、時には実在する知人と重ね合わせながら読むんだけど、この作品の登場人物は全く描けなかった。

ずっとのっぺらぼうが空間のどこかで話しているような。それは、登場人物たちが、私が知る数少ない東大生や高学歴の人たちと重ならなくて、あくまで架空の存在に感じられたからだと思う。こんな人たちは本当に実在しなくて、ノンフィクションでしかない、なんて幸せなことならいいんだけどそんなことはないんだろうなと思う。

頭がいいとか悪いとか、そういうことよりもワタシがこの小説を読んで感じたのは、性犯罪の恐ろしさだった。加害者が相手の感情を勝手に都合よく解釈し、被害者の心の傷や尊厳を踏み躙っていることに気付かないまま、その人を深く傷つけてしまうという行為や考えの残虐性が、改めて恐ろしいと思った。

0
2026年04月08日

購入済み

すべての登場人物がまんべんなく嫌いだった。面白いけど全体的に話が長くて興味が続かず読み終わるまでに時間がかかった。

0
2024年02月20日

「小説」ランキング