姫野カオルコのレビュー一覧

  • 彼女は頭が悪いから

    Posted by ブクログ

    美咲の純粋さを利用し、搾取されていく様には目を覆いたくなった。
    レイプやわいせつ事件において、苦しい思いをする場面は事件後にも多い。
    辛い思いをやっとの思いで告発したものを責める事はあってはならない事だと強く感じた。
    被害にあったものが更に苦しまなければならない現状が早く無くなることを願う。

    0
    2026年09月19日
  • 彼女は頭が悪いから

    Posted by ブクログ

    「東大」に一番しがみつくのは、東大に入った者、
    「バカ女」の気持ちは一生わからない。わかる必要がなかったから。これからもないから。
    頭がいいとは何か。学歴フィルターを己の善悪の判断の前に持って行っていいのか。
    とりあえず、姫野カオルコさんは頭がキレるんだと思う。

    0
    2026年09月15日
  • 彼女は頭が悪いから

    Posted by ブクログ

    完全に気持ちが落ち込みました。生活に支障をきたすほど、気持ちが不安定な日々でした。お盆期間に何をやっているんだ。私は。
    東京大学名誉教授の上野千鶴子さんのスピーチを何年も前に聞いて、その中で話されていたので、意を決して読みました。6割ぐらい読んだところで読まなければよかった、と後悔したくなるほど、この後の結末が嫌な予感しかありませんでした。こんなにも苦しい終わりを迎える小説に久々に出会ったなと思いました。
    とはいえ、この小説が投げかけてくるメッセージや事実、そして人間の持つ底なしの悪意、無自覚な悪意。そういうものに本当に打ちのめされる。
    人は生きてきた環境、家族構成、家庭環境、友達の価値観、親の価値観、尊敬する人の価値観などなどそういうものに左右され、徐々に徐々に人格形成されていく。本当に学歴と人としての良さというのは全くもって関係がないんだなと。だからこそ、日々誠実に相手に素直に実直に生きていくこと。そういうのが今は大事なのかもしれないと思いました。

    0
    2026年08月11日
  • 彼女は頭が悪いから

    Posted by ブクログ

    実際の事件に着想を得た作品ということでしたが、非常にリアリティがあって、人間の浅ましさを実感することができました。

    学歴や容姿などで人を判断してはいけないことは、もちろん誰もがわかっているはずなのに、人間とは常に自分の立ち位置を何かの尺度で測っていないと気が済まないのだなと痛感しました。(あまり大きな声で言いたくはないですが、もちろん私自身も例に漏れず。)

    この作品について東大入学式で上野名誉教授が言及されていましたが、東大生に限らず全ての学生/社会人に読んでもらいたいものです。

    0
    2026年08月11日
  • 彼女は頭が悪いから

    Posted by ブクログ

    社会で起こるいろんな出来事に対して 僕は僕なりに 心を動かされ ときには 違和感や憤りや絶望を感じたりもするけれど、残念ながら僕にはそれを言葉で人に伝える力量っていうかスキルが絶対的に欠けている。だからこういう作品を読むと、まずは 「僕が もやもや思っていて言葉に出来ずにいたことを よくぞ書いて下さいました。ありがとうございました」と作者にお礼を言いたい気持ちになる。僕がこの小説に出てくる登場人物から感じるのは ある種の ほとんど物悲しいまでの 軽薄さ である。自分は 学歴もスキルもない人間で、社会の底辺をこれからも甘受しようと思うが 自分の頭でものを考え 自分の心で人と向き合っていきたい。

    0
    2026年08月08日
  • 彼女は頭が悪いから

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    東大生5人が女の子に対して猥褻行為を行ったニュースがあ「、その事件が何で起こったのかを女の子の人生、男子学生の成り立ちなどをストーリーとして出して進んでいく。女の子はいたって普通で田舎の街の純粋な少し奥手の子。ずっと恋愛対象ではなく自由に生きていた。男子学生の方はみんな親も東大やお金持ちなど賢い人で、子供も東大に入れるのを必死になり、そして誇りに思っている人だった。東大生達がお金を稼ぐ為に女子大生の裸の写真を上手く売っていた。そんな時にそのチームの1人が女の子と出会って少しばかり恋が生まれた。そこから都合の良い関係になるが、女子はそれで満足していた。最後一言想いを伝えたいなって思っていた時に飲み会に誘われた。それが事件の飲み会だった。女の子2人と男性4人の会だったが、女の子2人ともネタ枠、デブとかブスだとみなしずっと馬鹿にしていた。そして人ではなく飲み会を盛り上げる物として思っていた。そんな中二次会に行こうってなって無理やり行った。家で1人の子が帰り、もう1人の子は見捨てられ、好きでた人から人扱いをされないのがしんどく声が出なくなってしまった。盛りあがらないので学生は女の子を裸にし、お尻に割り箸を刺し、お股にドライヤーを当てた。そして背中にカップラーメンの汁をこぼした。それにより女の子は逃げ出す。そして逃げ出した所で警察に連絡でき、救出された。男子学生達は何でこの子が通報したのか、何が嫌だったかも理解できなかった。親達もそうだ。この人たちは人が悲しい思いをするのが理解できない。東大生と会えたのが良いでしょとかとにかく自分主体の人だから最後まで理解されていなかった。この後その被害に遭っているところはすごくすごく生々しく嫌な目線が多く少し読むのが辛かった。面白かった。少し振りの部分が行ったり来たりして長いのでそこは読み難かった。他はすごくいい。

    0
    2026年08月04日
  • 彼女は頭が悪いから

    Posted by ブクログ

    実在の事件がモチーフとなった作品。東大生が集団で女子大生を襲った事件の詳細は実はこうだったんじゃないか。主人公の美咲が常に可哀想、、、自分なりに頑張ってやってきて大学まで行って、自分なりに恋をして、諦めて、吹っ切れようとしたのに相手からは本当に何も思われていなかったという、、、。勉強だけしてたって相手がどう思うのか思慮にかけているやつを好きになってしまった美咲が悪いのか、、、。所々で各々の親の視点だったり語られはしないがこういう経緯があったと記載があり、つばさのこの自分以外を見下してしまう性格はもう治ることはないのだろうなと思う。そこから脱せたのは兄だったっていうのがなんとも皮肉。
    人間関係とか、コミュニケーションって難しいよね。最後の事件の描写はまるっきりいじめだなと思ってすごく辛かった。社会の構造や男尊女卑の傾向がこの事件の拍車をかけてしまった。ネタ枠ですからって本当に酷い言葉。須田くんよ、なんやかんや気づいて美咲を助けてくれ涙

    0
    2026年07月13日
  • 彼女は頭が悪いから

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    彼女は頭が悪いから

    読んでる時の気分は最悪だが、本当に役立つ本だと思う。

    まず、「彼女は頭が悪いから」というタイトルだが、本当に被害者の女子大生は頭が悪かったのか。

    これは、半分イェスで、半分ノーである。
    確かに彼女の大学は、偏差値が高いわけではない。彼女自身もそんなに勉強を重視する家庭で育っていないこともあり、東大生達に比べると、頭が悪いだろう。
    一方で、彼女は特別「バカ」な訳ではない。なんなら、その事件が起こる前の飲み会でいたもう1人の女の子に比べて、彼女は東大生達とクイズでちょっと張り合っている描写があった。つまり、この事件に関していえば、どっちかというと、「彼女は頭が良いから」被害に遭ってしまった側面がある。そう言うこともできるかもしれない。
    また、学力面以外でも、「こんな事件が起きてしまうような飲み会に行く頭の悪い女」みたいな頭の悪さも想像できる。しかし、これに関しても、彼女は東大生の1人とちゃんと恋愛をしていた時期もあって、彼に会いたいがために行っていたのである。私はこれを頭の悪さとは呼びたくないな、、、

    頭の悪い人間への加害欲?
    まぁこれはめっちゃあるかなぁと思う。この本で新鮮だったのが「女性蔑視」ではなく、「頭の悪い人間を見下したい」みたいな気持ちが背景にあるのではないか。というところ。どっちも悪いんだけどね。共通してるのは、人として扱わない対象が「女性」なのか、「頭の悪い人間」なのかというところか。同じ女性でも大学で扱い変えてるのがヤバいんだけど、なんかリアルな描写だった。
    これに関しては、確かにそうかもなと思った。
    今YouTubeでも、低学歴をバカにするコンテンツがあったりする。そういう欲求って、客観的にみてありますよね、、、まぁ学歴に限らずだけど、人って頑張ったり苦しんで手に入れたものに価値を見出したいと思う。その手段の一つとして、「それ」を持ってない人間を劣位に置くというのがあるのかな?だから、気持ちいいし、安心するんだろうな。
    まぁあと、性犯罪者?達の家が、被害者の家よりたぶん、ジェンダー的には先進的だという歪みが歪んでるのに成立してるのが面白かった。
    被害者の家では「女の子だから」の言葉で、ケアワーカーになるし、進路は限られてた。まぁ幸せな家庭なんだけど。
    対して、加害者の家では、お母さんバリバリ働いてたり、妹も東大ではなくても良い大学に行って留学までしている。だから、やっぱりこの事件に関しては「頭の悪い人間」を人間と見做してないのが焦点なんだろうな。
    でも、そんな先進的なご家庭の女性達も、被害者女性の事を「彼女は頭が悪いから」と思ってしまうのがリアルだった。女性とか男性で括ることは出来ないよなぁ。これだけ人間が多様化すると。きっと、アファーマティブアクションをして女子枠とか作っても所謂、社会に虐げられている女性ではなく、社会に十分後押しされてる女性がその枠に入るんだろうな。


    被害者を「頭が悪いから」と思ってしまう人間の愚かさについて

    最近でも、某野球選手の娘がチャットGPTに相談して児童相談所に通報、そこから警察が現行犯逮捕して、某選手が監督ではなくなったという事件があった。

    その件について、通報した娘が「頭の悪い感情的なZ世代」としてTwitterで扱われているのを見た。

    もちろん私はチャットGPTに言われたことを全部鵜呑みにするとかは愚かなことだと思う。
    でも、彼女がそのケースに該当したかは分からない。というか、その家庭について、報道とか謝罪会見くらいしか情報がないのに、外野が彼女がどんな人間か、通報が正しかったのか、ワイワイ議論するのがまず間違っていると思う。怪我はないというが暴力はあったようだし、通報が転ばぬ先の杖になった可能性だってあるのに。

    チャットGPTが外部への相談を促すのも、「本来、通報しなかった人が通報する」という事態を引き起こすと思う。でも、それって全然、良い方に働くケースもあるわけで、、、

    加害者が社会的に認められてたり、好かれている時、被害者はその属性だけを取り上げられる。そして、その属性に纏わるマイナスなイメージ、頭が悪かったり性格が悪かったりで語られる事が多いのかなと思った。
    だから、もしかしたら、
    「彼女は感情的だから」
    「彼女は障害持ちだから」
    「彼女は苦労を知らないから」
    「彼女は育ちが悪いから」
    とか色々考えられるよね。
    私も自分と違う属性の人間への想像力を捨てて、バッサリ切り捨てるような人間になってしまわないように気をつけようと思った。

    高学歴じゃなくてもこういったラベリングで人の感情への想像をやめてしまう人っていると思う。
    私も気をつけたい。


    そして!そしてなんだけど!
    この本を読んで、高学歴男性ってやっぱダメですよね。って思った人も私からしたら同じ穴のムジナですよ!
    むしろ、先進的な思想を持ってる人は多分多いですよ。肌感だと。知らんけど。

    0
    2026年05月27日
  • 終業式

    Posted by ブクログ

    一般的な情景を描いた、頭の中で写真として思い起こさせる景色とは逆の、その中で残ったもの(この本では手紙や他にレシートや小物etc.)から読み解いていく人生。
    これほどまでに違う印象を与えてくることが新鮮だった。

    0
    2026年01月22日
  • ケーキ嫌い

    Posted by ブクログ

    ご飯×毒舌エッセイの痛快さがたまらない!
    作ってみたくなるものばかりだし、
    すごく共感できる内容の【毒】が多い。

    ケーキという【甘い】題名とは裏腹に、
    日常に潜む【毒】を作者なりの解釈で
    ぶった切っていく。

    0
    2026年01月12日
  • 蕎麦屋の恋

    Posted by ブクログ

    京浜急行を舞台にした小説ということで、京急百貨店で平積みになっていたので思わず衝動買いしてしました。

    姫野カオルコ先生の著作は初めて手に取ったのですが、劇的なストーリー展開があるわけでもなく、登場人物の激しい内面の葛藤があるわけでもなく、ただの日常を描いているのに、その心理描写が絶妙です。

    いつの間にか自分の経験とも重ね合わせてしまい、とても共感しながら、春風のように心の中をさーっと作品が駆け抜けていきました。
    読み終えたあとに、じんわりと心に残ります。

    姫野カオルコ先生の作品に出会えたことに感謝です。
    短編小説3編から成り立っている本ですが、ほかの著書も是非読んでみたいと思います。

    0
    2025年08月23日
  • リアル・シンデレラ

    Posted by ブクログ

    2010年上半期(第143回)直木賞候補作品。(受賞作は中島京子の「小さいおうち」)

    TikTokでよく聴く安住紳一郎の「日曜天国」で、アシスタントの中澤有美子アナへ作者の姫野カオルコさんが書いた手紙が紹介され、その中で本作が登場し、どんな話か気になった読んだ。

    タイトルから想像する、いわゆる「シンデレラ・ストーリー」では全くなく、あとがきのことばを借りると、「リアル」は「まるで実際の事件をルポしたような」、「シンデレラ」は「『幸福』の寓意」。幸せってなんだっけ、と考えさせられる作品。

    主人公 倉島泉「くらしま・せん」の生き方がとにかく素敵。

    泉が小6のときにした3つのお願い。熟慮の末のもの。3つ目は最終ページで明かされる。
    ・妹が丈夫になりますように
    ・大きくなったらお母さんとお父さんと離れて暮らせますように
    ・自分の周りにいる自分じゃない人にいいことがあったら、自分もうれしくなれるようにしてください

    いろんな人が出てきて、最初の方は泉の扱いの酷さに腹が立ったりするのだけれど、泉の意に介さない「平和」な佇まいにペースが乱される。

    最後、泉がどうなったのか心がざわざわする終わり方なのだけど、文庫本あと書きに暑中お見舞いがあってほっとした。

    《宮部みゆきさんによる評》
    (引用者注:「天地明察」とともに)丸をつけて、選考会に臨みました。」「私はキリスト教の「聖人伝」として読みました。倉島泉という黒い子羊が聖人になるまでの物語です。」「読後、自分のなかに溜まっていた自分ではどうすることもできない澱が、いくばくかでもこの作品によって浄化された気がして、静かに涙しました。姫野さん、支持しきれなくてごめんなさい。でも、この小説を書いてくれてありがとう。本を閉じたとき、多くの読者がそう呟くに違いない秀作です。

    0
    2025年07月27日
  • リアル・シンデレラ

    Posted by ブクログ

    昭和日本の一地方の土着的人間模様を描きながら、この著者独特の着眼によって「これはいったい何を読まされているのだろう」という感覚に襲われる、稀有なタイプの小説である。昭和の地方都市に生まれた女性がたどる人生というのは著者の数々の著作に共通するテーマであるが、本書はそこに「リアル・シンデレラ」という偶像を置き、ルポ形式で周辺人物へのインタビューを重ねることで、主人公=倉島泉(くらしま・せん≒暮らしません)の人間像を浮き彫りにしつつ、さらに一回転して昭和女性(男性)マジョリティの集合無意識としての憧れ=シンデレラを陰画のように描き出す。
    そして、シンデレラはとこしえに幸せに暮らしま…

    0
    2025年07月08日
  • 何が「いただく」ぢゃ!

    Posted by ブクログ

    姫野先生の文章と考え方、大好きです。
    読みにくい小さい文字も頑張って、笑いながら読みました。
    残念ながら、私は酒飲みではないので、先生ご紹介の食べ物は口にあわないかしら…。
    でも、飲んべえの好きなものが好物なので、一度試してみたいです!

    0
    2025年05月10日
  • 彼女は頭が悪いから

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    どのグロい本よりも悍ましく恐怖

    私は40前後の女、おばさんだけど、
    女子中時代に男性教諭から猟奇的なことをされ
    学校にもみ消され
    結局退学することとなった。
    性被害も受けたことはある。

    そして私の身内に、つばさと同じ大学の人間がおり
    どこか似ているような発言を昔していたことを思い出した。
    ただ私の身内の場合は、女の子を偏差値では判断しないし
    尚且つ究極にモテない人間だったし
    運動部にも所属していたので
    本の中のような男女がわいわいするサークルとは無縁ではあった。

    ‥あったけど、私自身は
    つばさに対しても美咲に対しても
    どちらに対してもどこか共感できる感覚があり
    それは読めば読むほど
    辛くて読むことをやめてしまいたくなった。

    前半の下りが長いというが、私はこの前半こそが辛かった。
    あらすじで、これから何が起こるか知っていたし
    これからする人間がこんな考えで生きているのかということ。
    そして終盤の、加害者たちの両親の言葉や対応。
    最後の一言。

    絶望しかなかった。
    だけど、この本はもっと多くの人に読まれて
    こういうことが
    本当はそこかしこにある、美咲は逃げて警察に言えたけど
    言えなかった子も必ずいることを
    もっと世に知られてほしい。

    これは東大にだけ起きた話ではなく
    現実はどこへ行っても蔓延る人間の愚かな差別や区別が描かれています。

    辛い本ですが、ぜひ読んでもらいたいです。


    #深い #ドロドロ #怖い

    0
    2024年11月17日
  • 忍びの滋賀~いつも京都の日陰で~(小学館新書)

    Posted by ブクログ

    『安住紳一郎の日曜天国』を聴いてから、こちらの本を読むべし。読み方が変わります。
    姫野先生、ゲストででてくれないかしら?

    0
    2024年09月05日
  • 顔面放談

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「次に読む本が決まらない」状態が異常に長く続いてしまったがついに来た!
    しかも読む前は知らなかったがイラストはもんでんあきこ
    だ。
    著者の方が年長であることに加えて、ご本人曰く「上にずれている」ので取り上げられている映画も俳優もほとんどが分からない。全て検索していてはちっとも進まないので気にせず読み進めた。『顔面』と言いつつ著者の観察は顔に留まらず声と身体全体に及ぶ。自分も声と身体がとても気になる質なので共感できたし、自分なりの作品の善し悪しまたは好き嫌いの評価において、役と俳優のマッチ度を最重視するのもありかもと思いを新たにした。

    0
    2024年05月12日
  • 悪口と幸せ

    Posted by ブクログ

    バービーの映画公開とリンクしてたのか?と思うほどのタイミング。そしていつもながらなかなかに一筋縄ではいかない小説。
    四章だての構成だが、章ごとの登場人物や小説内物語の主人公たちが微妙に絡み合いながら、それぞれの葛藤を通してテーマが浮かび上がってくる仕掛けが見事。
    当然のように社会が押し付けてくるもの、その押し付けに対して声高に抵抗する力、でも現実にはそれらとは別の世界があって、本書はその豊かさに気づかせてくれる。

    0
    2023年09月10日
  • 何が「いただく」ぢゃ!

    Posted by ブクログ

    帯には「異色の食のエッセイ」とある。
    なるほど、なるほどである。
    まずタイトルに惹かれる。
    明らかにこれは怒っていますね? うん怒っている。

    食 と言っても、この方は酒ありきの食である。
    この料理にはどんな酒が合うか、和食のコースの酒の順番、良い店の条件、日本酒の煩わしい種類分け、など。
    まあ良い大人であるから、他人の言動に対して、また社会情勢に対して、声を荒げて怒ることはなさらないにしても、あきれる、嘆く、気分を害する。
    まあ気持ちよく飲食したいのに邪魔してくれるな、という感じ。
    そして今回も出身地の滋賀の話題や、幼少の頃の懐かしい話(同世代なので大きく頷く)が盛りだくさん。
    家飲み用のおつまみのレシピも美味しそうで、今夜作ってみようかな、なんて思ってしまう。

    0
    2023年08月22日
  • 悪口と幸せ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    かつて女の子、女子だったすべての人たちが思っていたモヤモヤやら、ジメジメやら、そして今に至るまで抱えてきたウツウツやサバサバ、ドキドキなどちゃんと言葉にしてくれたような、そんな胸のすく、腑に落ちる小説でした。

    私はこの通り語彙の非常に少ないただの読者の一人でしかありませんが、カオルコさんの描く女性のようにいろんな思いを日々重ねているので共感出来ること、あります。
    『悪口』『幸せ』
    肯くほかありません。

    0
    2023年04月09日