姫野カオルコのレビュー一覧

  • 彼女は頭が悪いから

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    ネタバレ

    自分は美咲と境遇など共通する部分が多く、東大生からの視点は想像することがなかったため、新鮮であり胸糞でもだった。自尊心の高さがここまでの悲劇をいとも簡単に作り出してしまうのだと衝撃を受けた。またそれは、社会が作り出してしまったとも言える。現にこれの元ネタの事件が騒がれたように。

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    2026年03月21日
  • 昭和の犬

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    姫野カオルコさんの本、初めて読みました。少女の成長と一生、そして犬との関わりを、昭和という時代のながれの中で描き出す。あくまでもperspectiveに。
    不思議な小説でした。こんな作家、いるんだ。

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    2026年03月16日
  • くらやみ小学校

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    『プールがいや』あの時代の、小学校という閉鎖空間において己の価値観で以て独裁を奮う女性教師。のビジュアルが、読者それぞれの記憶でリアルに再現される。
    『ランドセルを持った女』冒頭以降ずっときらきらした前向きな描写であるのにどこかネッチョリした感触の残るギャップの違和感が、数年前のあの事件のオマージュである匂わせで物凄く府に落ちる。

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    2026年03月15日
  • くらやみ小学校

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    この新刊が出て間もない頃に文春オンラインに本書に関するインタビューが掲載されていました。
    その冒頭で
    「子供というのは語彙が少なくて、経験則もなく、情報弱者であり、すごく無力ですよね。そんな無力な子供が閉じ込められてしまう場所が、学校だと思います」と姫野さんが語られており、共感したため本書を手に取りました。

    姫野ワールド全開です。好き嫌いが分かれる作品だと思います。否定的なレビューが多いですが、私は好きでした。姫野さんがこの作品を書かれた意義は私なりに理解したつもりです。

    本作は小学校を舞台にした短編集です。
    昭和から令和まで時代は変わっていきますが、小学校の“くらやみ”を描いている点が共

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    2026年02月26日
  • 彼女は頭が悪いから

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    私自身、偏差値60もない大学出身で、主人は旧帝大という夫婦です。
    仕事は、過去に医師と仕事をしており、現在は東大、慶應、早稲田出身が集まる金融業界で働いています。
    だから、彼らが私のような「頭の悪い」女性をどのように見ているのか、知りたくて読みました。

    あくまで実話に基づくフィクションなので、登場人物の感情や犯罪として扱われた内容を議論するのはナンセンスなので何も述べませんが、ベースにあるのは学力の差から人を見下す倫理観。

    そこを中心に読んでいただき、いろいろなことを考えみてください。

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    2026年01月10日
  • 彼女は頭が悪いから

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    ネタバレ

    すごく考えさせられる内容だった。また、この物語自体はフィクションとして書かれているが、実際に同様の事件が起こっていたということにも衝撃を受けた。時代背景も少し昔の話ではあるが、やはり学歴で人を判断してしまっていることや、学歴が高いということを必要以上に持ち上げすぎてしまっている世の中の流れ的な?ことがすごく伝わった。当事者の軽はずみな言動や行動ももちろん非難されるべきだが、周りの大人も学歴に重きを置いてしまっていてそれによる負の連鎖が続いていくことがこの小説を通してよりわかった。正直、学歴重視の社会は変わりつつあるが、それでも変わっていないと思う。気にしていない、関係ないと考えつつ、〜大卒とい

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    2026年01月09日
  • 彼女は頭が悪いから

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    怖い
    でも弱者は淘汰されるべきでは、という思いは分からないでもないと思ってしまうのが怖い
    自分がそちら側になる(既にそちら側である)という戒めを常に持ち続けなければならない。

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    2025年12月31日
  • 彼女は頭が悪いから

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    ここまで不愉快な気持ちになりながら読む小説は中々ないと思う。それを書ける著者は本当にすごい。

    本書は、2016年におきた東大生による強制わいせつ事件をもとにした小説である。
    最後の解説にもあるように「東大生」というのは、記号に過ぎないと思う。
    東大に合格するようなエリートは、物事を合理的に考え、大学受験というゲームをいかにして攻略するのか?ということに長けている。

    物事を合理的に考えるあまり、人間性や倫理感を蔑ろにしていないか?ということが、この小説の根底にあるように感じた。

    本小説を読んだ後に、実際に事件を確認した。女性に対して、とても書けないような酷い仕打ちをしており、事実は小説より

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    2025年12月30日
  • 昭和の犬

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    ひとりで遊ぶ子供が、犬(ときに猫)の傍らで、時の流れを、静かに語る(過去を振り返って語る)話。
    著者の自伝的要素が強いとのこと。

    「昭和の犬」という題名には「昭和」という時代を指す年号が入っているが、昭和全時代の流れを語るわけではなく、話は昭和30年代から始まり平成20年まで続く。
    章タイトルは、章のエピソードの頃に流行っていた海外のテレビドラマのタイトルらしい。

    ちなみに、著者は滋賀県出身だが、香良市と紫口市は架空の市名だとのこと。


    『獲得したものを数えるのではなく、彼らの厚情により、被らなくてすんだ不幸を数えれば、それは獲得したものとちがい目に見えないが、いっぱいいっぱいあるのでは

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    2025年11月30日
  • 終業式

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    解説にもある通り、姫野作品としては極めて普通な登場人物達の物語である。普通に恋をし、普通に別れ、進学し、就職し、結婚し、子を産んで離婚する男女の人間模様を、お互いが交わす手紙やFAXで構成する。
    それぞれの人物、特に女性がお互いをどう見るのか、その視点と感情の妙が読みどころだろう。
    登場人物達はバブル期に20代なだけあって、多くは肉食的である。そうじゃないタイプでも、人生が恋愛を中心に回っているとの揺るぎない感覚は著者を含むこの世代特有のものではないかと改めて感じた。

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    2025年11月29日
  • うわべの名画座 顔から見直す13章

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    独自の観察眼でよくここまで深く掘り下げたなというくらいにこだわりを感じた。読み終えてどっと疲れた。ハンサムからイケメンと呼ばれる時代に変わって、確かに今の俳優の中に危険なハンサムは皆無だし、目を奪われるような女優もいない気がする。たまに昔の日本映画を観ると、ドキッとするような色気を放つ俳優が出てきて驚く。こんな方がいたのか!と。現代に出てこないかな、危険なハンサム。

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    2025年10月25日
  • 悪口と幸せ

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    コンプレックスがあったり悪口を言われたりしても、それなりに暮らせますよ。悪口を言われても気付がない人もいれば言われてないのに気にする人もいる。O脚と顔がデカいはなぜか許されている。

    チビも

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    2025年08月03日
  • 昭和の犬

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    ネタバレ

    普通の人の普通の人生。
    歴史に名を残すことはないであろう、その時代であれば何ら不思議なことはない人生を歩んできた主人公の物語であるが、なぜこうもドラマティックなのか。
    その理由の一つは、平々凡々な人生にも関わらず、主人公が満ち足りている様子が伝わってくるからかもしれない。
    賃貸暮らしに、ごく普通の事務職の仕事に、趣味らしい趣味もない、そんな人生なのに、幸福が漂っている。溢れては決してない。何となく漂っていて、読者まで何となく満たされていく…。

    「今日まで、私の人生は恵まれていました」
    「それはようございました」
    このやり取り、すごく好き。

    『獲得したものを数えるのではなく、彼らの厚情により

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    2025年05月31日
  • 昭和の犬

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    昭和の犬なんて題名だから下手したらヤクザものじゃないかと思ったけど違った。
    そんなわけで字面通りに犬の話である。やはりネコよりは犬派であるという自負のもとに読んだわけだが、昭和の犬は決して忠犬というわけでもなく、もはや東南アジアの野犬というレベルで、これはもうネコ派に移りかねない。確かに昭和のイヌはそこまでかわいくなかったかもしれない。
    が、イクさんが癒されるように最後には必ずお前なら分かってくれるみたいな安心感が犬にはあって、寂しかったり辛かったりした時には犬しかいないというか、この本のラストに至ってなんだかんだ言っても犬だなってなるんだからもう犬派なら読まないわけにはいきません。

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    2025年03月14日
  • 忍びの滋賀~いつも京都の日陰で~(小学館新書)

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    滋賀出身の作家さんだからこそ描ける滋賀愛に溢れるクスリと笑える自虐的エッセイ
    浜大津駅のトイレの怪談の話はマジでゾッとした〜
    滋賀県の大部分は琵琶湖だと思っていたけど誤解だった
    らしい。貸出期限が来て最後まで読みきれなかったので、また続きを読みたいと思います

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    2025年02月26日
  • ハルカ・エイティ

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    1920年?くらいに生まれたハルカさんがおばあちゃんくらいになるまでの一生を描いた本!
    素敵な人だし、かっこいいなぁと思う。でも何だか旦那にはあんまり魅力を感じない、、、男女差別しない人だとは思うけど。80歳になってもホテルのラウンジでコーヒーを飲める女になろう

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    2024年11月02日
  • 顔面放談

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    とても面白かった。
    映画についてだけ書かれた本ではないのだが、見たい映画が増えた。すでに見たことのある映画も見直したくなった。

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    2024年09月23日
  • 終業式

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    全て手紙やファックスの中で展開されていくお話で新鮮だった
    人の文通を覗き見して悪いことしているような気分その中から出来事や心情を読み取って読み進めて行くのが初めてで面白かったケータイもない少し前の時代設定だったが、学生時代の恋心、友達関係、学校の話など誰もが経験したことあるような日常がそこにはあった
    学生の頃を思い出させてくれるようなそんなー

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    2024年08月08日
  • 終業式

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    手紙やFAXという特定の誰かに書かれたものを第三者が読むには想像をふくらませる部分が多くあって、「え、これ誰のこと?」とか「ああ、多分こんなことがあったんや」とか考えながら読み進めた
    悦子たちの文で、「女はこうあるもの」というその時代の風潮、学生時代で盛り上がる会話など今と変わるもの、変わらないものを感じられるのもおもしろかった
    思うことをそのまま文にしたとしても本当の気持ちとはやっぱり違う部分があったり、感じてほしいようには伝わらなかったり
    読み終わったとき『終業式』というタイトルに改めてぐっときた

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    2024年03月09日
  • 喪失記

    匿名

    購入済み

    同性にモテていて、自分の魅力を理解している女性と思っていたのに、すごい変わりようで驚きました。
    強く自分を律するあまりに苦しんでく女性、色んな生き方があるんだとつくづく思う

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    2024年02月11日