姫野カオルコのレビュー一覧

  • 彼女は頭が悪いから

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    東大生5人が強制わいせつ罪で逮捕された事件がべーすの柴田錬三郎賞受賞作。何とも言えない嫌な読後感が残るが、その意味を考えさせられる小説である。

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    2026年06月07日
  • 受難

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    ちょっと待ってよ!
    エロ、グロ、ホラーという、私の三大苦手分野が勢ぞろいじゃないの!
    ホラーじゃない?
    いやホラーでしょ。
    人面瘡なんてホラー以外の何物でもないでしょ。
    小学生の頃読んだマンガで強烈に刷り込まれた、人面瘡の恐怖。

    しかも、しゃべるし、食べる。(どうやって消化してるの?排泄はしないの?)
    罵倒する。

    姫野カオルコのコメディって、極端にカリカチュアライズされた登場人物たちの行動が笑えるのだけれど、中心にあるのは潔癖なまでに真摯な哲学的問いかけだったり倫理観だったりすると思っている。
    この作品もそうなのだけど、人面瘡が本当に無理。
    だって脳内にマンガのそれが蘇ってくるんだよ。

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    2026年05月26日
  • 彼女は頭が悪いから

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    何とも後味の悪いお話だった。
    学歴フィルターが元々かかって生まれてきた人間特有の偏見や見た目で判断したり、決して自分は間違ったことをしていないという傲慢さ。
    読み進めていくうちに、頭が良いからこその気持ち悪さが目立った。さらに悪いのが、当事者は何とも思っていない。というか罪悪感を感じる行為であることさえも分からない。ある意味頭が悪いというか。
    こういうのって実際身近にあったりするもんだから余計リアルで嫌な気持ちになる。
    ただ社会的話題性はあるし、こういう人達がいるということだけでも知ることが出来て良かった。

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    2026年05月09日
  • 彼女は頭が悪いから

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    ほとんどノンフィクションだと聞いて驚いた。
    悪い人はいないけれど、社会への偏見やプライド、家庭環境で簡単に人間は犯罪者になることも、被害者になることもある恐ろしさをあらためて知った。
    読んで苦しかったが、この本を知れてよかった。
    このような現実が普通にある世界で生きていること、その中で何を大事にして生きなければならないことを考えるためにも、色々な方に読んでもらいたい一冊。

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    2026年04月30日
  • 彼女は頭が悪いから

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    物語途中から胸糞悪さが加速し、私の中での限界点を突破しましたが終着点を見たいの一心で読み切りました!
    とてつもなく後味の悪い小説でしたが、この様な酷い価値観の人間が一定数いるという事を知るためにも男女問わず読むべき。女性はもちろんですが、男性だってこの様な人達と関われば碌なことになりません。
    勉強ができる=人格者、ではないという事をはっきりと示してくれている小説です。

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    2026年04月29日
  • くらやみ小学校

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    万人にオススメできる本ではないけど、個人的には良かった

    学校の中にはどうしたって権威勾配は生まれるし教師も人間だというのは分かっている
    それでも先生たちには倫理観や社会常識のレベルの高さを求めてしまう

    戦後から遠くない昭和、平成、令和と時代も環境も変わっていく中で、あの時の子供が大人になり教師になる
    コンプライアンスの厳しい現代から見たら信じられないこともあるけど、じゃあ昔と今とどっちが正しいは分からない
    出てくる先生たちが嫌な方向に人間臭くて、こんな人いたなとか思い出す
    プールの話、お便所描写はキツかった
    ゾワゾワしてしまう

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    2026年04月29日
  • 彼女は頭が悪いから

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    事実に基づいた話で、正直に言うと胸糞悪い。でも一方で自分にも気が付かずに相手を傷つけているかもしれないとも思った。

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    2026年04月18日
  • 彼女は頭が悪いから

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    ネタバレ

    自分は美咲と境遇など共通する部分が多く、東大生からの視点は想像することがなかったため、新鮮であり胸糞でもあった。自尊心の高さがここまでの悲劇をいとも簡単に作り出してしまうのだと衝撃を受けた。またそれは、社会が作り出してしまったとも言える。現にこれの元ネタの事件が騒がれたように。

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    2026年03月21日
  • 昭和の犬

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    姫野カオルコさんの本、初めて読みました。少女の成長と一生、そして犬との関わりを、昭和という時代のながれの中で描き出す。あくまでもperspectiveに。
    不思議な小説でした。こんな作家、いるんだ。

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    2026年03月16日
  • くらやみ小学校

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    『プールがいや』あの時代の、小学校という閉鎖空間において己の価値観で以て独裁を奮う女性教師。のビジュアルが、読者それぞれの記憶でリアルに再現される。
    『ランドセルを持った女』冒頭以降ずっときらきらした前向きな描写であるのにどこかネッチョリした感触の残るギャップの違和感が、数年前のあの事件のオマージュである匂わせで物凄く府に落ちる。

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    2026年03月15日
  • くらやみ小学校

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    この新刊が出て間もない頃に文春オンラインに本書に関するインタビューが掲載されていました。
    その冒頭で
    「子供というのは語彙が少なくて、経験則もなく、情報弱者であり、すごく無力ですよね。そんな無力な子供が閉じ込められてしまう場所が、学校だと思います」と姫野さんが語られており、共感したため本書を手に取りました。

    姫野ワールド全開です。好き嫌いが分かれる作品だと思います。否定的なレビューが多いですが、私は好きでした。姫野さんがこの作品を書かれた意義は私なりに理解したつもりです。

    本作は小学校を舞台にした短編集です。
    昭和から令和まで時代は変わっていきますが、小学校の“くらやみ”を描いている点が共

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    2026年02月26日
  • 昭和の犬

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    ひとりで遊ぶ子供が、犬(ときに猫)の傍らで、時の流れを、静かに語る(過去を振り返って語る)話。
    著者の自伝的要素が強いとのこと。

    「昭和の犬」という題名には「昭和」という時代を指す年号が入っているが、昭和全時代の流れを語るわけではなく、話は昭和30年代から始まり平成20年まで続く。
    章タイトルは、章のエピソードの頃に流行っていた海外のテレビドラマのタイトルらしい。

    ちなみに、著者は滋賀県出身だが、香良市と紫口市は架空の市名だとのこと。


    『獲得したものを数えるのではなく、彼らの厚情により、被らなくてすんだ不幸を数えれば、それは獲得したものとちがい目に見えないが、いっぱいいっぱいあるのでは

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    2025年11月30日
  • 終業式

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    解説にもある通り、姫野作品としては極めて普通な登場人物達の物語である。普通に恋をし、普通に別れ、進学し、就職し、結婚し、子を産んで離婚する男女の人間模様を、お互いが交わす手紙やFAXで構成する。
    それぞれの人物、特に女性がお互いをどう見るのか、その視点と感情の妙が読みどころだろう。
    登場人物達はバブル期に20代なだけあって、多くは肉食的である。そうじゃないタイプでも、人生が恋愛を中心に回っているとの揺るぎない感覚は著者を含むこの世代特有のものではないかと改めて感じた。

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    2025年11月29日
  • うわべの名画座 顔から見直す13章

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    独自の観察眼でよくここまで深く掘り下げたなというくらいにこだわりを感じた。読み終えてどっと疲れた。ハンサムからイケメンと呼ばれる時代に変わって、確かに今の俳優の中に危険なハンサムは皆無だし、目を奪われるような女優もいない気がする。たまに昔の日本映画を観ると、ドキッとするような色気を放つ俳優が出てきて驚く。こんな方がいたのか!と。現代に出てこないかな、危険なハンサム。

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    2025年10月25日
  • 悪口と幸せ

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    コンプレックスがあったり悪口を言われたりしても、それなりに暮らせますよ。悪口を言われても気付がない人もいれば言われてないのに気にする人もいる。O脚と顔がデカいはなぜか許されている。

    チビも

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    2025年08月03日
  • 昭和の犬

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    ネタバレ

    普通の人の普通の人生。
    歴史に名を残すことはないであろう、その時代であれば何ら不思議なことはない人生を歩んできた主人公の物語であるが、なぜこうもドラマティックなのか。
    その理由の一つは、平々凡々な人生にも関わらず、主人公が満ち足りている様子が伝わってくるからかもしれない。
    賃貸暮らしに、ごく普通の事務職の仕事に、趣味らしい趣味もない、そんな人生なのに、幸福が漂っている。溢れては決してない。何となく漂っていて、読者まで何となく満たされていく…。

    「今日まで、私の人生は恵まれていました」
    「それはようございました」
    このやり取り、すごく好き。

    『獲得したものを数えるのではなく、彼らの厚情により

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    2025年05月31日
  • 昭和の犬

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    昭和の犬なんて題名だから下手したらヤクザものじゃないかと思ったけど違った。
    そんなわけで字面通りに犬の話である。やはりネコよりは犬派であるという自負のもとに読んだわけだが、昭和の犬は決して忠犬というわけでもなく、もはや東南アジアの野犬というレベルで、これはもうネコ派に移りかねない。確かに昭和のイヌはそこまでかわいくなかったかもしれない。
    が、イクさんが癒されるように最後には必ずお前なら分かってくれるみたいな安心感が犬にはあって、寂しかったり辛かったりした時には犬しかいないというか、この本のラストに至ってなんだかんだ言っても犬だなってなるんだからもう犬派なら読まないわけにはいきません。

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    2025年03月14日
  • 忍びの滋賀~いつも京都の日陰で~(小学館新書)

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    滋賀出身の作家さんだからこそ描ける滋賀愛に溢れるクスリと笑える自虐的エッセイ
    浜大津駅のトイレの怪談の話はマジでゾッとした〜
    滋賀県の大部分は琵琶湖だと思っていたけど誤解だった
    らしい。貸出期限が来て最後まで読みきれなかったので、また続きを読みたいと思います

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    2025年02月26日
  • ハルカ・エイティ

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    1920年?くらいに生まれたハルカさんがおばあちゃんくらいになるまでの一生を描いた本!
    素敵な人だし、かっこいいなぁと思う。でも何だか旦那にはあんまり魅力を感じない、、、男女差別しない人だとは思うけど。80歳になってもホテルのラウンジでコーヒーを飲める女になろう

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    2024年11月02日
  • 顔面放談

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    とても面白かった。
    映画についてだけ書かれた本ではないのだが、見たい映画が増えた。すでに見たことのある映画も見直したくなった。

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    2024年09月23日