昭和の犬

昭和の犬

700円 (税込)

3pt

昭和三十三年滋賀県に生まれた柏木イク。気難しい父親と、娘が犬に咬まれたのを笑う母親と暮らしたのは、水道も便所もない家。理不尽な毎日だったけど、傍らには時に猫が、いつも犬が、いてくれた。平凡なイクの歳月を通し見える、高度経済成長期の日本。その翳り。犬を撫でるように、猫の足音のように、濃やかで尊い日々の幸せを描く、第150回直木賞受賞作。

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

昭和の犬 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    まさしく昭和
    まだ犬が外で飼われていたころの懐かしの時代
    当時の様子が思い起こされる

    風景と共に心情もよみがえった

    0
    2017年05月09日

    Posted by ブクログ

    比較的淡々と綴られていますが表現力がすばらしいので、最後まで楽しんで読めました!
    なんとなく理不尽な家庭環境で育ち、おとなになった主人公が回想したり、思い出を語ったり。
    うまい具合に犬が絡んでくるところも癒されポイントでした。
    タイトル通り!

    0
    2017年03月09日

    Posted by ブクログ

    不遇な幼少期を過ごした人は、当たり前のことに突然驚き、幸せを感じ感謝の気持ちで胸が一杯になる事がある。
    犬や猫には心を許せるから、話をしたり泣いたりそれは大人になっても変わらない。
    中年になった主人公の身体がバラバラになってから出逢った犬、マロンが、主人公の様子に心から笑う、というシーンに、初めて泣

    0
    2016年07月31日

    Posted by ブクログ

    ずっと読みたかった本がやっと読めました。犬の話だからか、松田洋子さんの相葉奈美の犬の絵柄のイメージで読んでました。陰鬱な雰囲気とか合っている気がして。最近は外国の吹き替えドラマはもう地上波では観られない、というような記述がありましたが、普通にNHKとかでやってますよね。

    0
    2016年03月20日

    Posted by ブクログ

    ひとりで遊ぶ子供が、犬(ときに猫)の傍らで、時の流れを、静かに語る(過去を振り返って語る)話。
    著者の自伝的要素が強いとのこと。

    「昭和の犬」という題名には「昭和」という時代を指す年号が入っているが、昭和全時代の流れを語るわけではなく、話は昭和30年代から始まり平成20年まで続く。
    章タイトルは、

    0
    2025年11月30日

    Posted by ブクログ

    昭和の犬なんて題名だから下手したらヤクザものじゃないかと思ったけど違った。
    そんなわけで字面通りに犬の話である。やはりネコよりは犬派であるという自負のもとに読んだわけだが、昭和の犬は決して忠犬というわけでもなく、もはや東南アジアの野犬というレベルで、これはもうネコ派に移りかねない。確かに昭和のイヌは

    0
    2025年03月14日

    Posted by ブクログ

    気難しく割れて家族をビクビクさせる父親、ブラジャーを買い与えず娘を嘲笑う母親、今なら毒親でネグレクトだけど、それも昭和、犬を放し飼いにして人を噛んだり保健所に連れ去られたり、引っ越しの時にどこかに行ってしまったり、夕ご飯の残り物をあげるか鑑賞するものでしかない犬、それも昭和。私は昭和を知らないから、

    0
    2022年10月09日

    Posted by ブクログ

    好きな作家の一人、姫野カオルコさんの直木賞受賞作(スピーチ、面白かったです)。

    受賞作の本作より、個人的には「リアルシンデレラ」の方が好きでした。

    それにしても、著者が描く人物は「聖人」。
    何故こんなにも、清く生き続けられるのか。切なくも、羨ましく思います。

    主人公のイクは戦後に生まれ、両親の

    0
    2022年09月27日

    Posted by ブクログ

    令和になって3年。昭和は随分昔の話となった。いつのまにか…。
    昭和の50年余りの間に、生活の様子も、犬の飼い方もとても変わった。
    地味なイク…昭和はこんな子ばかりだったようにも思うけど…が犬猫と関わりながら時に癒され成長して、大人になってもマロンに癒されるところはなんだかいい。
    生活様式とか犬猫の飼

    0
    2021年08月10日

    Posted by ブクログ

    読み始めは、自伝的エッセイ的で懐古主義的な苦手ジャンルと感じていたが、後半、ストーリーとしては何も起こらないのに、妙に感傷的な気持ちにさせられる。
    昭和という時代背景を、いつも近くにいた犬たちの温度・湿度を通して伝えてくる、さすが直木賞と感じる作品。

    0
    2020年01月15日

昭和の犬 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

幻冬舎文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

姫野カオルコ のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す