姫野カオルコのレビュー一覧

  • ああ、禁煙vs.喫煙

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    日経新聞、朝日新聞、読売新聞、しんぶん赤旗日曜版に、連載や単発掲載されたものを加筆改稿して一堂に集めた文庫オリジナルのコラム集です。
    五つに章立てしています。
    第一章「喫煙(吸う人)vs.禁煙(吸わない人)」
    第二章「耳……聞く・聞こえる」
    第三章「見る&見かけ」
    第四章「ヒメノ式歳時記+マギーさん」
    終章「聖ヴェロニカの花に祈る」
    第三章までは、著者のライフワークである、世間の誤解への取り組みです。冷静な視点から問題点を整理し、無駄な対立を解消すべく、あれこれ考え、提案されています。


    特に印象に残ったのは、第三章のV「頑固な便秘、頑固な「思い込み」」です。
    僕は、かつて頻繁に僕が

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    2015年05月15日
  • 部長と池袋

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    マニア垂涎の一冊。
    今まで単行本などに未収録だった作品を一堂に集めた文庫オリジナル。初期の(処女三部作以外の)作品に通じる味わいがあり、昔からのファンにとっては「あぁ、俺、こういう作品が好きでファンになったんだよな。」と再認識する形で楽しめました。

    「池袋」っておしゃれじゃないし、ヘンな地名だよね。
    と言う部長に突っ込む立場ではなく、突っ込まれる立場として読むのが、姫野カオルコファンの読書です。

    自分が感じたことを正直に述べて笑われる事があります。笑う人が「普通は、そうじゃないだろ。」と考え無しに突っ込んだ際、カウンターとして「俺は自分が感じたことを述べたんだ。それを否定はできないだろ。」

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    2015年02月04日
  • お金のある人の恋と腐乱

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    四編の輪環形式連作小説。
    「反行カノン」
    「私」が藤沢さんに抱く恋愛感情がハンパない。
    抑えられないほどの熱情がわき上がる感覚は貴重だと思う。

    「フレンチ・カンカン」
    「私」は、僕が苦手なタイプ。具体的に「ここが嫌い」と書けるのだけれど、言わぬが花と思い、詳細を記さず。こういう人って(庶民にも)ときどき居る。
    「何処が嫌なタイプなの?」と疑問に思う人とも、僕は親しくなれない。
    藤沢さんのタイプとは、親しくなったことが無い。

    「三幕アリア」
    まともな人である、と思う。藤沢さんも「私」も。
    実際にこのオケージョンになった場合、僕は藤沢さんのようには振る舞えない。

    「輪舞曲」
    官能的だった。一

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    2015年01月18日
  • 受難

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    いそぎんちゃくと数の子のようなオブジェ
     余白たっぷりの1ページ目の冒頭からなんじゃこらというおかしな文章がつづき、古書店で読み始めずにはいられませんでした。ワタシにとってはじめての作家さんですが、また古書店で名前を見つけたら手に取らずにはいられません。
     エッチな言葉や表現がいっぱいててきてこれはエロ本だなと思いながら読み進めました。でもこれは、あることを伝えるための彼女のスタイルであるということに気付きます。古賀さんのおうちにできたいそぎんちゃくと数の子のようなオブジェもオチがうすうす感じられてよく効いていたと思います。ワタシの新人作家であることと彼女のインバクトに、ファイブスター!

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    2015年03月18日
  • 終業式

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    僕が一番好きな小説です。
    恋愛小説として大好きです。
    今までも沢山恋愛小説を読みましたが、この小説が一番です。
    他の恋愛小説と、何が違うのか。ちょっと考えてみました。
    一言で言ってしまうと、それは「僕の身の丈にあっている。」と言うことです。
    もちろん、傷心の海外旅行での出会いとか、クルーザーで港の夜景を見ながらのデートとか、そういう恋愛小説も好きなのですけれども、そこには「僕」がいません。
    そう、「終業式」を読んで、僕が「一番好き」と断言できるのは、「たとえば登場人物の中に僕がいても違和感がない。」僕の身の丈にあった恋愛小説だと言うことです。
    物語は、一九六〇年頃生まれた同級生四人の高校時代か

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    2014年09月21日
  • 受難

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    驚くべき才能。
    直感的で 徹底した 価値観へのアプローチ。
    オンナは ダカレル。オトコは 抱く。
    オトコは ヤル 存在で オンナは ヤラレル存在。
    徹底して見せつける。
    性に対する ピュアーで 乙女ティックな願望。

    おもろいヒトもいるのですね。

    名前の付け方からして オヤジダジャレ風。
    主人公は フランチェス子。
    悪女で聖女。処女で耳年増。
    変なところに棲んでいる人面瘡が 古賀さん。
    マゾのフランチェス子とサドの古賀さんの会話が秀逸。
    古賀さんは 完全に オジさん。
    フランチェス子は 清純ムクナ 30歳の女子。
    古い価値観にとらわれながらの 現状肯定と否定。

    テレビやその流行が 何気なく

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    2014年08月22日
  • ツ、イ、ラ、ク

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    なんと激しい純愛小説か!?
    全編肉欲にあふれている。こんな恋愛モノははじめてだった。しかもそれが純愛とは(笑)

    物語も登場人物もいきいきと、そしてなまなましく、ときに乱暴に描かれる。
    言葉があふれてほとばしるとはこうゆうことかと思いながら読み進めた。

    一章、二章の子供時代がちょっと読みにくかったけどその後の物語のスピードは凄かった。

    内容的にはこれはR指定ではないのか?
    表現だけじゃなく、この話は子供には解るめぇ~って感じ。
    今自分の過去を振り返っても中学時代が色鮮やかにきらきらと思い出すのはこうゆうことなんだよな、と納得のお答えをもらった気分。
    カオルコさん面白すぎです!!

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    2014年02月20日
  • リアル・シンデレラ

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    読んでみて、いや、読み始めてすぐに
    「これは好きな感じ」と夢中になりました
    泉(セン)ちゃんの小さな頃の不遇には
    いたたまれない思いをしたりしながらも
    その考え方、受け止め方に、心が震えました
    そして、ずっと心を震わせ、静かに読み終えました
    がっかりすることは、正直に生きている者には
    必ずあるから、そのときは、気配を消せばいい
    泉(セン)ちゃんの周りにいた人たちの
    告白を元に作られた小説ですが
    周りの人たちの、傲慢さも優しさもみんなみんな
    一生懸命に生きているからだと思える
    ただ、どうしても泉(セン)ちゃんがいじらしくて
    仕方がない気持ちを捨てきれないわたしは傲慢だ
    だって、泉(セン)ちゃんは

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    2014年02月11日
  • ツ、イ、ラ、ク

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    作者の姫野カオルコさんが直木賞をとって、懐かしいと思い出した作品。
    発売当時、浪人中に読んで衝撃を受けた、今の自分の趣味・趣向の一部分を形成しているといっても過言ではない。
    その独特のケレンミある比喩表現で語られる恋愛感情の生々しさに、当時そういうのに縁がなかった残念な自分は、人を好きになるってこんな大変なことなのか。。。と打ちひしがれたな。
    いま読み返したらどう感じるのか、文庫本買ってみるか。

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    2014年01月18日
  • リアル・シンデレラ

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    大好きな本。
    泉ちゃんは、周りから見ればかわいそうかもしれない。でも、あんなにキラキラして幸せそうで。自分の周りの人にいいことがあったら、自分も嬉しくなるようにしてください、と願った泉ちゃん。
    本当の幸せは何か?幸せは、自分で決めるのだということ、泉ちゃんのような生き方をしたいと思った。

    大好きな本。本当に、大好き!
    何回も読みたくなる一冊。

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    2014年01月11日
  • ちがうもん

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     読み応えがあった。短編集なんだけど、1話1話が長編並の密度です。うん。濃い。
     子供のころ感じていた「大人の言う子供らしさってどうにもおかしいな」という違和感を形にさせられられた感覚です。ぞわぞわする。

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    2013年10月22日
  • リアル・シンデレラ

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     久しぶりに一気読みした。
     え、なんでシンデレラなんだろう……と思いつつ読み進むと、泉はまさにシンデレラである。どこが?と問われれば、彼女は天からギフトを受け取った人間だから。
     泉は幸せであるだろう。そしてまぶしいほど美しい。

     私には彼女の周りに居る卑近な人間たちの気持の方が共感できる。それが切ない。

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    2013年10月16日
  • ああ、禁煙vs.喫煙

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    201304/創作モノも大好きだけどエッセイの秀逸さは群を抜いてる。ほんと稀有な作家さんだ。日々もにょもにょ思うことを、面白くわかりやすく書いてるので頷くことしきり。姫野カオルコ好きというと、本読みな一部の方々には「めんどくさい奴」と思われがちなのが心外!とてもまっとうなことを書かれてると思うんだけどなー。

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    2013年04月20日
  • 桃 もうひとつのツ、イ、ラ、ク

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    ツ、イ、ラ、ク好きなら寄っといで!!

    表題作の「桃」は、32歳になった隼子が14歳の頃を思い出すお話。
    切なくて、いやらしくて、キュンキュンしちゃう。

    意外に良かったのは「汝、病めるときも、すこやかなるときも」の頼子ちゃんと塔仁原のお話。
    奥手な感じの頼子ちゃんも、それなりに青春してたんだなぁと嬉しく思えたし。それと、口に出さなかったけど、女の勘がなかなか鋭かったのが驚き。

    あ〜、続編出ないかなぁ♪

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    2013年04月08日
  • 桃 もうひとつのツ、イ、ラ、ク

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    ツ、イ、ラ、クが好きだったので読んだ。準子が主人公だけでなくいろんな人が主人公で、彼女のまわりの人々はこんなことを考えていたのかとなっとくした。

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    2013年03月15日
  • ツ、イ、ラ、ク

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    教師と生徒の禁断の愛を描いた長編恋愛小説で、予想できない話の展開でした。
    男と女の心情が激しくも切なく描かれていて、恋に「落ちる」感覚が心に残り、そしてそれぞれの年齢の男女が抱く意識や想いの違いが生々しく描かれていてとてもリアル。
    好きになるはずではなかった。
    忘れなければならなかった。
    しかし落ちてしまえばどうしようもなく、痛さすら愛しくて、苦しいほどに幸せで不幸せ…切ない。

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    2012年11月04日
  • ハルカ・エイティ

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    NHK朝の連ドラ「おひさま」がパクった元ネタとして、この本のことを知りました。
    しかしNHK、やってもーたなー、丸パクリやん。。

    スマートな不倫を通して感じる確かな愛情、
    背景に戦争があっても、明るく素敵に生きた女性の一代記、
    ありそうで、なさそうなお話ですが、
    ベースが著者の叔母という実在する人物だけあって、
    しっかり書き込まれたストーリーに、やっぱりそういうことも
    あるんかな〜〜

    心に残るお話でした。

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    2012年03月14日
  • ハルカ・エイティ

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    面白かった。とにかくハルカさんは魅力的だし、今とは違う時代の生き方もとても興味深く、すごく話に引き込まれました。
    私も素敵に生きたいと思わされた本でした。

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    2012年02月14日
  • ツ、イ、ラ、ク

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    今まで読んだ中でNo1の純愛小説。
    14歳の少女が許されない関係に堕ちてしまう。
    大人になってみれば何の問題もない「歳の差」は少女には大きすぎた。
    あれから20年・・
    それでも彼女の「愛」は本物だった。
    素敵な結末をプレゼントしてくれたのが嬉しかった。
    脇役も濃いです・・・。
    これを読む前に脇役が主役の「桃」をまず読んでもらいたいな。

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    2012年01月27日
  • ツ、イ、ラ、ク

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    始めて読んだのがちょうど隼子と同い年。その時好きな先生がいて、こんなふうに二人だけの共通の、誰にも言えないいけない秘密を持てたらなと思っていました。ちょっと下心を持ちながら。それから時間が経って、私も14歳じゃなくなって普通に大学に入って、もう一度、読みました。もし河村先生がもう少し年上で、隼子が卒業してから好きだった先生のことを忘れてしまうような子だったら……こんな大きな愛を知ることは永久になかったのだろうと思います。表向き賛成出来るような関係ではない二人ですが、二人はそういう人達には理解されることのない幸せの中に生きていることが出来たのだと思います。

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    2011年07月14日