あらすじ
「部長と池袋」「慕情と香港と代々木」「青春と街」「夏と子供」など、ある光景の中の思い出、旅情を綴ったPART I。アイロニカルな「巨乳と男」「ゴルフと整形」「書評と忸怩」、パロディ「パソコンと恋」「秘密とアッコとおそ松くん」などで構成したPART II。書籍未掲載作品を大幅改稿した「蔵出し」文庫オリジナル。姫野カオルコの魅力がたっぷり詰まった一冊。
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Posted by ブクログ
マニア垂涎の一冊。
今まで単行本などに未収録だった作品を一堂に集めた文庫オリジナル。初期の(処女三部作以外の)作品に通じる味わいがあり、昔からのファンにとっては「あぁ、俺、こういう作品が好きでファンになったんだよな。」と再認識する形で楽しめました。
「池袋」っておしゃれじゃないし、ヘンな地名だよね。
と言う部長に突っ込む立場ではなく、突っ込まれる立場として読むのが、姫野カオルコファンの読書です。
自分が感じたことを正直に述べて笑われる事があります。笑う人が「普通は、そうじゃないだろ。」と考え無しに突っ込んだ際、カウンターとして「俺は自分が感じたことを述べたんだ。それを否定はできないだろ。」と心の中でつぶやきます。
そんな経験を持つ貴女、貴兄の心の友としての姫野カオルコ作品です。
レアと言う意味では「蕎麦屋の恋」文庫収録時に収録されず、長らく入手困難だった短編
「イーハトーブの小迪」が「秘密とアッコとおそ松くん」として、
「天国に一番近いグリーン」が「ゴルフと整形」として、
「スワンの涙」が「パソコンと恋」として、
「色つきの男でいてくれよ」が「書評と忸怩」として、
収録されました。
「ゴルフと整形」に至っては、ファンには印象深いあの作品からスピンオフで登場する人物がお楽しみなグレードアップになっています。
と、言うわけで、直木賞受賞を切っ掛けに「昭和の犬」を読んで「次に姫野カオルコ作品を読むとしたら何が良い?」と聞かれた場合には、あまりオススメしません。
この本を読んで、最近の(直木賞を受賞するような)作品との違いを認識しました。
「昭和の犬」がファースト姫野カオルコ作品だった方に、「次」をオススメするなら(恋愛小説ですが)
「ツ、イ、ラ、ク」
です。
読み応え有り。
面白いです。
すっごく面白いです。
何回でも読んじゃいます。
ちなみに「ツ、イ、ラ、ク」も直木賞候補でした。
Posted by ブクログ
著者の本は『彼女は頭が悪いから』以来二作目。
初めて読んだ時もなんてうまい作家さんなのだろうと思っていたが、「書下ろしに近い」文庫オリジナルの短編集」である本書では、作品ごとに違うキャラクターに共感したり失った時間の取り返しのつかなさにハッとさせられたり‥。なにしろ、せつない。
若い時はいつでもまた、会いたい時にはすぐに会えると思ってた。まさに後悔先に立たず。わかっちゃいるんだけど。
Posted by ブクログ
著者の本を読んだのは2冊目。
最初に読んでかなり衝撃を受けた「彼女は頭が悪いから」の印象がとても強く、以来、ずっと気にはなっていた作家の一人だったのだが、同時に、一冊めに読んだ内容がある意味かなりドギツく、軽く平常心を維持しながら読めるタイプの小説ではなかったのも事実。そんなこともあって、2冊目を読むのにかなり時間が空いてしまった。
2冊目の本作は、最初に読んだ長編とは異なり、文庫オリジナルの短編集。どれもとても軽く、読み易い。ところが、驚いた。一篇一篇「これらは本当に同じ著者がほぼ同時期に著したモノなのか?」と訝しむほどに、各篇のテーマや作風、文体までもバラエティ豊か。というか「芸域が広い」というべきか。2作目を読んで初めて、あらためて作者の懐の深さ、引き出しの多様さに感心してしまった次第。
著者とは年齢もほぼ同じで、生きて来た時代や見聞きして体験した文化・風俗にも共通項が多いはず。であれば次は、彼女の小説よりもエッセイとかも読んでみたい。
Posted by ブクログ
姫野カオルコさんが気になって読んでみた。
Part1は良かった。
バラエティありすぎて、ついていけない内容もあり。
気を取り直して、別の作品を読んでみようと思った。
Posted by ブクログ
「リアルシンデレラ」や「昭和の犬」のようなものを求めて読み始めたので、かなり肩透かし。
こういうものも書けるんだなぁ、とも思ったけれど、長編の方が好みだ。
でも、ニコラにはやられた…。