【感想・ネタバレ】何が「いただく」ぢゃ!のレビュー

あらすじ

【内容紹介】

「人生の9/10は食べ物のことを考えている」という姫野カオルコが、食のあれこれを斬る!

アジの刺身をもっとおいしく食べる提案から、懐かしのテレビ番組「ロンパールーム」の

牛乳の謎、「いただく」という言葉のおかしな使われ方まで、「そうそう、あるある!」と

つい膝を打つ、痛快な食エッセイ。

※食の雑誌『dancyu』2015年4月号~2018年3月号に掲載された連載「料理を結婚」を、

大幅に加筆修正してまとめました。

【著者紹介】
[著]姫野 カオルコ(ひめの・かおるこ)
作家。1958年滋賀県生まれ。青山学院大学文学部卒業。1990年『ひと呼んでミツコ』でデビュー。
『昭和の犬』で第150回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

【目次抜粋】

ふきのとう

生八橋とルドルフ殿下

何が「いただく」ぢゃ!

アジのヒメノ式――左党と下戸のあいだに流れる深い川

ウィスキーに合わせるスパゲッティのガブリエル・デストレとその姉妹風

『小さな恋のメロディ』のティータイム

さかのぼりコース和食

好きなもの、嫌いなもの

じゃがいも

お漬けもんの炊いたん

ざんねんな、おいしい場所

禁煙条例よりカミングアウト条例を

いい店とは?

「店検索サイト」に望むこと

ほどほどが肝心

酌をやめてくださらぬか

日本酒のネーミング

きっかけの話

かんずり礼賛

みょうが、クレソンは大好きなんだってば!

飲み相手

日本人はびっくり

ホントに名コンビ?

三流と三流感覚

魔性の女

『チーザ』の取り扱い

ロンパールーム

最強のレシピ

サンマ・グラフィティ

東京の雑煮、滋賀の雑煮

早食い・大食いに、涙する

ナショナルの炊飯器

とめてやれよおっかさん、手元のシャネルが泣いている

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

姫野先生の文章と考え方、大好きです。
読みにくい小さい文字も頑張って、笑いながら読みました。
残念ながら、私は酒飲みではないので、先生ご紹介の食べ物は口にあわないかしら…。
でも、飲んべえの好きなものが好物なので、一度試してみたいです!

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2025年05月10日

Posted by ブクログ

帯には「異色の食のエッセイ」とある。
なるほど、なるほどである。
まずタイトルに惹かれる。
明らかにこれは怒っていますね? うん怒っている。

食 と言っても、この方は酒ありきの食である。
この料理にはどんな酒が合うか、和食のコースの酒の順番、良い店の条件、日本酒の煩わしい種類分け、など。
まあ良い大人であるから、他人の言動に対して、また社会情勢に対して、声を荒げて怒ることはなさらないにしても、あきれる、嘆く、気分を害する。
まあ気持ちよく飲食したいのに邪魔してくれるな、という感じ。
そして今回も出身地の滋賀の話題や、幼少の頃の懐かしい話(同世代なので大きく頷く)が盛りだくさん。
家飲み用のおつまみのレシピも美味しそうで、今夜作ってみようかな、なんて思ってしまう。

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2023年08月22日

Posted by ブクログ

食の雑誌『dancyu』の連載をまとめた異色の食エッセイ
「好きなものの魅力を伝えたい」という意思が伝わってきます。
高価な珍味ではなく、身近な、普段口にするものを「いかに食べるか、いかに飲むか」の切り口で、様々な読者に伝わるよう、工夫しながら語ります。
僕は、どちらかというと食にはこだわりがなく、酒も飲まないのですが、平素ネットでの批判や、糾弾形のニュースばかり目にして疲労が溜まっていたところ、こんな語り口調の一冊が、オアシスのように感じられて、心地が良かったです。

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2019年09月04日

Posted by ブクログ

何をもっていい店となるのか?の話がそりゃそうだよね。となりました。
おいしい、おいしくないは個人の好みによる。同じ人でも、その時の体調や気分で感じ方が違うこともある。

タバコ状況。トイレ状況。天井状況がわかるとありがたい。p118ーp120

お酒が弱いけど、ちょっとだけ飲みたいという人には、はじめに飲まないで、食事の途中から飲むとよくて、水を飲んで、休み休みゆっくり飲むと楽しめますよと…これ下戸には重要。

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2023年04月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

快哉、快哉があちこちに。苦手食材を抜くのがめんどくさくて外食が苦手になる話、納豆にそば、手酌万歳、雑煮騒動、などなど。どうも少し上の世代の方だったようだ。いろいろ面白かった。

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2022年07月05日

Posted by ブクログ

最近、作家さんの食べ物エッセイを読むことが増えた。作家さんは意外に?グルメで、色んな食べ物の事を知っている。取材をかねて?なのか、講演があったりするからか、旅行も多く地方の食べ物のことなどもよく紹介していたり、とにかく食べることが大好きな私にとっては新しい世界(食べ物)にあふれていてとても興味深い。作家だから文章もうまいし(笑)
"グルメ"といっても高級品にはしっているわけではなく、とにかく「自分が美味しいと思うもの」へのこだわりがはっきりしているところも好ましい。
そして姫野カオルコさんは、お酒好きで、お酒にまつわるこだわりがとにかくおもしろかった。
私も日本酒は好きだが、純米酒、吟醸、醸造吟醸とか、区別が????なので、もっとすっきりわかりやすい名前にして欲しいと切に思う。肴のアテの話などもおもしろく、試してみたいものも多々あったり、マナーの話にはめちゃくちゃ共感した。
カオルコさん、好きです。

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2022年04月04日

Posted by ブクログ

上戸(酒飲み)が食と酒のマリアージュのあり方を説く。 煩雑で難解な日本酒の区分けについての提言が秀逸。ソロとデュエット(醸造アルコール有無)、スリムとスキニー(米の削り具合)に区別すると、同じ銘柄なのに味が違うという理由がはっきりする。
牡蠣フライとタルタルソースがミスマッチという意見には首を傾げるが、レモンと塩、あるいはウースターソースのみという趣向もありかなとも思う。

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2020年01月07日

Posted by ブクログ

私は食に関してこだわりがなく‥味覚が幼稚なのである。
普段エッセイはあまり読まないが、これはなんともパンチのある1冊!
特に日本酒。私も覚えきれない(笑)奥深いわ!
それと、「さかのぼりコース和食」にもなるほど‼︎
ロンパールームも懐かしい!私もテレビの前で牛乳を一緒に飲んでいた(笑)

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2020年01月26日

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