姫野カオルコのレビュー一覧
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なんと言うかこう、必要以上に偽悪者ぶるというか、なんというか。
確かに性的な嗜好を結構リアルに描いているけど、それも大きなテーマのひとつではあるけど、それだけが姫野ワールドじゃあないんだよ。
若さゆえにとんがったコピーなのか、売らんがための出版社の営業戦略なのかはわからないけど、薄っぺらい、一面的な内容紹介なのである。
私にとって姫野カオルコって、おかしいことをおかしいって言えないのはおかしいって怒れる、至極真っ当な人。
何も考えることなく他人に言われるがままに行動して、何の疑問も持たないのはどうして?って、いい加減若くないのにずーっと気持ち悪く思っていられる稀有な人。
そう、私が言えない -
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ネタバレ【本の内容】
1960年代、まだダサかった日本。
関西の田舎町。
3歳の少女はなぜ「特急こだま」の玩具を買ってもらったのか。
4歳の少女はオバサンが何をしているのを見たのか。
6歳の少女は夏休みにどんな初体験をしたのか…。
こどもだったからこそ鮮明に焼きついた記憶。
大人のためのリアルな童話とも言うべき短編集。
[ 目次 ]
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1960年代に子供時代を過ごしたこと、自然がいっぱいの長閑な田舎町。
都会に暮らす大人にとっては美しく懐かしいもの、古き良きものの象徴と呼べるそれらを、徹底的に否定することがこの短編集の根底にはあるように感じます。
五つの物語の主人公 -
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姫野カオルコは昔読んだ「終業式」が好きで、その次に読んだ「整形美女」は内容は面白いんだけど文章が理屈っぽいのが嫌だった。
この本は多分3冊目なんだけど、裏表紙に「明るくって元気なエッセイの数々。」とあるからにはエッセイだと思って読んで、軽くて読みやすいな〜へ〜SM作家だったんだ知らなかった〜とか思ってWikipedia見たら嘘でした。
Wikipediaより抜粋
随想風小説『ガラスの仮面の告白』がエッセイに分類されて発売されたこともあり、団鬼六賞の受賞をきっかけに小説家としてデビューしたと誤解されることが多かった。
なんかもっと若い人だと思ってたんだけど、今56歳だそうです。小説で例えに出 -
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ネタバレ字も大きくて、すぐ読み終わる。
でもこの登場人物たちの介護人生は続いていく。(ほとんど実話らしい)
絶えず身内の誰かが病気でずーっと介護に明け暮れてる大学生とか、(伯父とか叔母の世話までしてるってどんだけ血縁関係が強いんだろ)
友達と会っていても、”介護があるから”って言っても不自然な年齢じゃなくなったからそれが嬉しい、とか。
介護だけの人生じゃあ、あんまり虚しいから出合い系サイトで知り合った人にロストバージンするとか…。
ほんとに身につまされる逸話ばっか。
日本はこれから益々高齢化が進むということは、こういう人たちも増え続けるということだ。 -
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これまでの読書歴で3大トンデモ設定の称号を与えよう。ブラックジャックやぬ~べ~でも描かれ、その強烈な存在感を知らしめた人面瘡(人のような顔つきをもった喋るできもの)。それが汚れを知らぬうら若き乙女フランチェス子の秘所に出現し、彼女を思うさま罵倒し始める。
実はフランチェス子(元モデル)、天涯孤独で修道院育ち。美人(しかもバスト109センチ)なのに、なぜか男を寄せ付けない先天的性質で交際経験ゼロ。男に求められたことがない彼女をダメ女と罵り嘲笑うオッサン顔の人面瘡。そんな彼(?)のことを、人面瘡をテーマにした恐怖漫画『のろいの顔がチチチとまた呼ぶ』の作者、古賀新一にちなんで「古賀」と命名し、フラ -
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この作家は初読。名前からどうせバブリーバリバリだろうというイメージで読み始めたら、あら不思議、人生幸朗のボヤキ漫才かよという歌詞にツッコミ、マンガにツッコミ、映画にツッコミ。どう読んでもバブリーなモテる女性の文章と違う。途中で判明してくるんだけど、中2から同じシャツを着ている、非モテ系の女性だった。
ボヤキやツッコミということで、女宮沢章夫という感じかというと、入りはそんな感じだけど、落ちるところは宮沢章夫ほどとんでもないところに落ちないので、ダイナミックな笑いは呼ぶわけではない。でもなんだか納得してしまうのである。
この手の軽い感じのエッセイは、ブログなどのネット世代と非常に親和性は高いので