姫野カオルコのレビュー一覧

  • ハルカ・エイティ

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    ハルカおばあちゃんの、若い頃の話。結婚もして、働き始めてからやたら男にもてるところがとてもいい感じ。

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    2012年10月20日
  • ドールハウス

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    姫野カオルコの作品に出てくる女性は今まで抑圧されていたのが、何かのきっかけでぷっちんと切れて解放されるっていう印象を受ける。

    厳格で家に縛りつけようとする両親。結婚ははしたないことと戒めるけど、それって現実的なのかねえ。お家存続のほうが大事じゃないか。
    祖先が大事にしてきた家よりも自分たちの独占欲が強いってのがちょっと違和感。
    しかし、そんな親に育てられながらも、ラストでは”ふつう”の方向に進もうとするのがちょっと救われたかなあと思った。

    それにしても主人公の彼氏みたいな男がどうしようもないな。
    なんでちょっと病んでそうな年上で、しかも美しくない人と付き合い始めるかなあ。結局こいつはフリー

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    2012年07月15日
  • 空に住む飛行機

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    10年ほど前読んで印象的だったからここへ記録しておこうと思ったのに、本のタイトルも作者名も思いだせず見つけるのに苦労しました。
    確率の低いくじを引いた時、それが幸せな事か不幸な事かは分からないんだけどそれはいずれにせよアタリのような気がする。たいていの人が引くくじは、平凡な人生というはずれくじなのだと、自分に避けようがない不幸が降りかかった時、そう思うことに決めた。と考えた時に、頭に浮かんだ本。

    タイトルが素敵なのだが、今は改題されているようです。

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    2012年06月21日
  • リアル・シンデレラ

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    この表紙はどうよと思うけど、皆さんのレビューも良かったし、何より久し振りの姫野カオルコなんで購入。
    背表紙にある短い紹介文を見て、普通に読めば、主人公・倉島泉の不遇の中にも満ち足りて生きる様に目が行って、『さびしさに対する鈍感さは、斬っても殴っても倒れない強靭さに映る』という表現に唸り、終章、彼女がある人にしたお願いの3つ目を知ると、それはもう何と言ったら良いのか、その清らかさの極みに深く感じ入る。
    それだけでも十分なのだけど、このお話が単なる聖女の物語に終わらないのは、泉について語る人々の生き様の対照的な生臭さがお話に膨らみを持たせるから。
    そこに描かれる様々な男と女の所業、深芳と潤一の結ば

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    2015年08月22日
  • みんな、どうして結婚してゆくのだろう

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    エッセイ。恋愛と結婚とセックスと未来、正直に飾らず書いていて、読んですっきりしました。男性に読んでもらいたいけど、読んだ後こんなの知らなきゃ良かったって思うかもしれません。笑

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    2012年01月19日
  • ハルカ・エイティ

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    相手の身にふれたいと心中で願ったならば、それはふれたのと同じではないか。


    頭で、大好きだった人に触れたいと思った時の気持ちを
    生々しく思い出してしまった!

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    2012年04月28日
  • 桃 もうひとつのツ、イ、ラ、ク

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    『ツ、イ、ラ、ク』を読んだ後、それと対になる話があると知って急いで注文した。『ツ、イ、ラ、ク』を読んでいないと本当の意味がわからないのではないかと思うぐらい不親切な話だと思う。なのに魅力的なのは、やはりこの作品が『ツ、イ、ラ、ク』と対になっているからなのだ。

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    2011年11月18日
  • ドールハウス

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    これまた極端な設定・・・と思いつつ、自分も多かれ少なかれ滑稽な規範に縛られていることを思い知らされ、痛い・・・。

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    2011年10月31日
  • ハルカ・エイティ

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    これは面白かったー。強いて何かが起こるわけではないんだけど、登場人物の書き込み具合とか、ヒロインの花開いていくさまとか男女論とかがとてもしっかり描かれていて読み応えがあった。

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    2011年09月19日
  • レンタル(不倫)

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    ネタバレ

    エロ小説で生計を立てているのに、処女。なのに、男より男視点で不倫する力石理気子。おもろい。でもいろいろ鋭くえぐってる。さすが。

    七つ転んで恥多き、そんな人生、送ってやらあ!

    サイコーの捨て台詞だわ。

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    2011年08月21日
  • レンタル(不倫)

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    *手間を手間と感じない人間が恋愛体質である。
    *人を好きになるということは、わけがわからなくなることなんだ。わけがわからなくなって、そのあげくに大好きな人間を両方とも傷つけてしまう。
    *しかし、すべてははじめからわかって、それでも私は選択したのである。だれも私に強制などしなかった。私が自由に選択したのだ。
    *(中略)ぼくはヤスペルス的なるものが根底にある恋愛は、それは形を変えた快楽主義のゲームになりかねぬ危険を見るのです。
    *ずるずるした関係を、男につづけさせる女としての能力

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    2011年08月13日
  • レンタル(不倫)

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    ネタバレ

    三部作らしい。劣等感女の日々。
    久々に笑いながら本を読んだ。
    主人公がマッスルで知的で乙女でクールなのが素敵だった。
    女女した女友達との対比も面白かった。この作家わざとだろうなあ。面白い。

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    2011年04月26日
  • 受難

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    ネタバレ

    フランチェス子と人面瘡の吹き出すやりとり。ほんとに笑った。
    喪女フラ子のつつましいところや世間とズレてるところがかわいい。筋少のダメ人間とか出てくるのが好き。
    姫野さんの本好きだなあ。

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    2011年04月13日
  • 愛はひとり

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    ネタバレ

    相変わらず喪女の独り言。劣等感。マイペース。
    何なんだろう。読んでてほっとする。そしてちょっと笑った。

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    2011年04月13日
  • 喪失記

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    「受難」となんだか似てる気がしました。
    2作品続けて読むと
    より姫野さんを感じることができるかもしれません。

    なかなか面白いと思いました~。。

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    2011年04月04日
  • 桃 もうひとつのツ、イ、ラ、ク

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    「あの頃の自分はこう思ってたんだ」と、自分では気づかなかった心の中――しかもあまり知りたくないような本当の気持ち――を、くっきりと切り取って見せられた気分。「ツ、イ、ラ、ク」とセットになることで、さらに重層感が増した。もう一度、「ツイラク」を手に取りたくなった。

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    2011年02月18日
  • 桃 もうひとつのツ、イ、ラ、ク

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    姫野カオルコが好きです。文体、ストーリー、すっと入ってきます。すっと。
    以前レビュで書いた『ツ、イ、ラ、ク』も大好きな本で、『桃』はその続編。好きにきまっている。
    ただ。姫野カオルコは、性的な描写がすごくリアルで。純粋な恋愛モノとはいかないかも。


    青くて、痛くて、ただがむしゃらなあの頃が思い出される作品です。

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    2011年02月12日
  • 桃 もうひとつのツ、イ、ラ、ク

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    ある小さな町での少女たちの成長を描いた群像小説「ツ、イ、ラ、ク」の番外編的短編集。
    大人になった少女たちがそれぞれ過去を回想していますが、全ての話が異なる視点、文体から描かれていて、それがそれぞれの性格を表しているようで面白かったです。
    この人の作品、もっと読んでみたいなぁ。

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    2011年02月06日
  • ドールハウス

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    どこまでも暗いイメージ。
    キチガイか?と思うような父母。がんじがらめにされ、
    自分の価値を貶められ、まともな考え方ができないよう育てられた理加子。

    そんな彼女も30を前にいろいろと思うところが育っていった。
    終わりはがっちりと閉ざされていた扉が音を立てて開いていく様子が伺えて、読者側はよかったなぁ、と思える。

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    2011年01月24日
  • 喪失記

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    主人公の寂しさや惨めさが伝わってきて胸が痛くなった

    勝手に決め付けられるのは辛い
    大丈夫な人なんていない

    強いと思い込んで自分を保つ主人公がいじらしくて好きだ

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    2010年11月16日