あらすじ
(うるさいっ。バイブが悩むな!)こう言ってのけられたら、どんなに世界は理路整然とするだろう。だが、ボンジュール・トリステス、まぶたを閉じる。「私は……レンタルでじゅうぶんなの」〈本文より〉いまだに処女の30女、力石理気子(美人)にロマンスが訪れた。はたしてみごと「セックスをしていただける」か? ぬるいフェミニズムと甘いナルシシズムにパワーボムを食らわす、闘魂のハイパー文学!
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Posted by ブクログ
軽薄さと甘ったるさにチョップ!
けど、軽薄さと甘ったるさを取ったら、世の中はスカスカになっちゃうなぁ。
「しおしおのぱー」が思いの外、面白かったから、星を五つにしよう。
Posted by ブクログ
ギャグ?ってくらいに笑える内容でした。
言葉の魔術師!姫野カオルコすごい!面白い!
夜中に読んでて笑いがこみ上げる・・・
文章のクドさも、主人公がライターだっていうの設定で、すんなり受け入れられます。
私の代わりに毒を吐いてくれてありがとう!
恋愛小説ではなく、コメディですよね。笑ったわ・・・
読んでいてスッキリしました^^
Posted by ブクログ
2009/7/30
素晴らしい!エクセレント!ファンタスティック!…??
あとがきの
「成熟するとは笑いの種類の数が増加することである」ってのがまたすごい。
そうなのよ。
モヤモヤと感じてたものをスカッと言いきってくれてありがとう。
この本を読んでピンとこない人なら行き遅れたりせずに嫁に行ってるんだろうな。私と違って。
Posted by ブクログ
処女三部作の第三作目です。
(私はたまたま最初にこれを手にしましたが
読む上ではまったく問題ありませんでした)
三作とも読みましたがこれが一番好き。
処女で三十路のポルノ作家理気子が
キザでおフランスでスキンヘッドの男と不倫をする話。
とにかく面白いです。
似非インテリでおフランスな彼の描写が痛快。
ストーリー展開も痛快。
文体も軽快で明快。
何度も読み返してしまいます。
理気子とおフランス霞の風変わりな関係だけでなく、
星野夫妻の「ごくフツーにどろどろした」不倫が
対照的に描かれているのがまたいいなーと思います。
著者はいつもそういう「ごくフツー」だとか
薄っぺらな「オシャレ」といったものに対して
少し皮肉な、でもどこか暖かい、生ぬるい視線を向けている気がします。
そこが好きなんですが(*゚ー゚)
皆さんもぜひ読んでみてください。
そして霞の物まねをしましょう。
Posted by ブクログ
おもろい!笑笑
処女にして、官能小説作家の力石リキ子。しかもオーバー30。すでに設定からしてそう。甘くくど〜い恋愛小説なんてもってのほか。力石にかかればちゃっちゃとヤりたい。
もしくは微妙に話の噛み合わない男に心の中で爆笑しつつ、10セットでゲームセットなんだから早く次いきましょー。と、なんともサバサバとした力石リキ子の姿についつい魅了されてしまう。
そんな力石さんは処女にして官能小説作家っていうね。
うまぃなぁ。うまい。
噛み合わない男とのやりとりもうまいし、ちゃっちゃとヤりたい力石を口説いてどーにかしようという男の回りくどい意味のない言葉の羅列の描き方もうまい!
それをリキ子は28字で要約してしまったり、彼から来たラブレターに赤ペン入れたり、恋愛と結婚、恋人と妻などへの考え方の潔いこと。よいこと。
リキ子乾杯。
リキ子万歳。
リキ子の大ファンです。
Posted by ブクログ
姫野さん、やっぱ好きやわ〜(大阪のおばちゃん風)!!言葉遊びが満載。つべこべ言わずに、それを楽しむべき。
主人公は34歳、身長170cm、武道有段者で処女の力石理気子。
これだけでもツボ(((^_^;)
そして、初ロマンスのお相手、外見良しで既婚、振る舞いがまるでフランス人な霞雅樹。
まったくもって魅力のない霞。知性ゼロの話の長いカス男。しかし、中身が乙女な理気子の傾倒ぶりが笑える。
ラストで、本来の自分を取り戻しての行動が痛快(^^)v
Posted by ブクログ
エロ小説で生計を立てているのに、処女。なのに、男より男視点で不倫する力石理気子。おもろい。でもいろいろ鋭くえぐってる。さすが。
七つ転んで恥多き、そんな人生、送ってやらあ!
サイコーの捨て台詞だわ。
Posted by ブクログ
*手間を手間と感じない人間が恋愛体質である。
*人を好きになるということは、わけがわからなくなることなんだ。わけがわからなくなって、そのあげくに大好きな人間を両方とも傷つけてしまう。
*しかし、すべてははじめからわかって、それでも私は選択したのである。だれも私に強制などしなかった。私が自由に選択したのだ。
*(中略)ぼくはヤスペルス的なるものが根底にある恋愛は、それは形を変えた快楽主義のゲームになりかねぬ危険を見るのです。
*ずるずるした関係を、男につづけさせる女としての能力
Posted by ブクログ
三部作らしい。劣等感女の日々。
久々に笑いながら本を読んだ。
主人公がマッスルで知的で乙女でクールなのが素敵だった。
女女した女友達との対比も面白かった。この作家わざとだろうなあ。面白い。
Posted by ブクログ
女は強い。女はシビア。
改めて、そう感じた一冊。
主人公の理気子は、男性経験のない34才ポルノ作家。
その肩書き(?)を聞くと、容姿が著しく悪いのかとイメージしてしまうけど、そうではないように思わせる描写も。
長身で、怪力であることは間違いないようですが。
彼女は、自身には女としての魅力が著しく欠けているのではないかと考えており、けれど、とにかく経験はしておきたい、という願望を強く抱いています。
そんな彼女が惹かれ、そんな彼女に惹かれた男性は、妻帯者でー。
とにかく面白おかしい一冊。けれど単なる、薄っぺらなラブコメではありません。
恋愛中の盲目・陶酔・自己保身…そういったものが、恋愛中であるはずの理気子の視点できちんと分析されていて、そして、こんな分析ができてしまう自身がやはり、女としての魅力に欠けているという思考に落ち着く…
そんな書き方が、この作品にはとてもちょうど良く、ふむふむ、参考になるなと思ってしまいます。
恋愛をすると「分からなくなる」人とそうはならない人がいる。何となく、頭では分かっていたけれど、この作品を読んで、すっきり理解できました。
好きだから分からなくなるという言い訳で、自己保身をし、言い訳をし、意志力のなさ・覚悟のなさをひた隠し、そんな自分を見ない事にして、恋愛という現象でちょっと美化して語る。
それができれば、きっと楽。
無意識にしてるのが男性で、自分でも気付かずに、そう演じられるのが女性。
※もちろん、そうではない人もいるけれど。
やっぱり女は強くてシビア。
Posted by ブクログ
「ドールハウス」から始まった処女三部作を全部読んだことになりますが、結局登場人物の誰一人として共感することができなかった。
作者さん自身、特に共感を得ようとして書いていた訳ではないと思われますが。
力石理気子というネーミングのセンスが凄い。
「しおしおのパー」とか、比喩表現でところどころ笑えたと思ったら、タグにコメディという項目があった。
そうか、コメディだったのか、納得。
Posted by ブクログ
実家に帰る用に借りた文庫だけど、エロい出だしについつい読んでしまう。全体的に斜め読みな感じ。エロ小説を書いている29歳処女が妻子もちの変な男とようやく関係を持つ、というもの。早くセックスがしたいという主人公の気持ちというかがとてもおかしい。ちょっとコメディっぽい。処女3部作の最終作だそうだ。ほんと、自分が処女だった頃や、今の彼との状況など、近いものが多くてするする読めた。しかし、この相手の男がほんと気に入らない。