姫野カオルコのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
冒頭に登場する主人公は、80代ながら異性の目を惹きつける魅力を持ち…とくると、なんだか現実離れしていて興醒めな気もしたが、彼女の幼少期、女学生時代、結婚、そして戦争、娘や夫との関わりを順に読み進むにつれて、ハルカという女性にそこまでの魅力があるのも納得できるようになる。
何より彼女がそこまで魅力的な人物になれたのは、素敵な人たちに出会い、囲まれて生きてこれたという「幸運」にある。もちろん、「相対する人間の顏が笑顔にひかるのを見る」のがうれしいという、ハルカの気質がその幸運を増幅させてるのも間違いないけれど。
これといった大事件もなく、ちょっとした恋愛沙汰はあるけれど、ごくごく普通の女性の一 -
Posted by ブクログ
恐ろしい。女の業を何もかもわかっていて、全てさらけ出されている。
小学校のクラスメートの男達の幼さ、馬鹿さ加減に本気で腹が立った。みんな死んでしまえと思う位。
それを許してしまう隼子。
小山内先生みたいな人、隼子みたいな子は周りにはいないけれど、どうにもならない破滅的な女っているのだろうし、それは男にしか感じられないんだろう。そしてその女にぴったりとはまる男というのが必ず存在するのだろうな。
何となく、最後に、隼子には幸せになって欲しいと思った。別に性格も姿も私は好きじゃないと思うんだけど、私もからめとられたのかも。
ちょっと、教訓的な言葉が書いてあったのが笑えて泣けた。
「恋をして