あらすじ
♪兎おいしい彼の山♪と、子供のころからよだれを流して思い込んでいた、あのカオルコ・ヒメノが、“音頭の中の音頭は『オバQ音頭』だぜ”と謳い上げ、“子供は不純で狡賢く、少女とは人生でもっともうぬぼれたあぶらっこいスケベ期”だと真実を淡々と語り、“売春を国営化して福祉費にまわすべきである”と断言する、核弾頭的恋愛論&ゴージャスエッセイ。
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Posted by ブクログ
姫野さんの考え方が好き。
16歳で姫野エッセイに出会って、10年たった今でも共感しちゃう。
理論派で、でも乙女で。
宇宙人なんかいないって言いきっちゃうけど、星占いは信じてるみたいな。
Posted by ブクログ
この作家は初読。名前からどうせバブリーバリバリだろうというイメージで読み始めたら、あら不思議、人生幸朗のボヤキ漫才かよという歌詞にツッコミ、マンガにツッコミ、映画にツッコミ。どう読んでもバブリーなモテる女性の文章と違う。途中で判明してくるんだけど、中2から同じシャツを着ている、非モテ系の女性だった。
ボヤキやツッコミということで、女宮沢章夫という感じかというと、入りはそんな感じだけど、落ちるところは宮沢章夫ほどとんでもないところに落ちないので、ダイナミックな笑いは呼ぶわけではない。でもなんだか納得してしまうのである。
この手の軽い感じのエッセイは、ブログなどのネット世代と非常に親和性は高いのではないかと思う。ただ、作家はプロなりの語彙力と展開をわきまえており、凡百のネット時代の作家よりも「読ませる」文であることは間違いない。