姫野カオルコのレビュー一覧
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ネタバレこれは、直木賞を受賞するほどなのだから、面白い小説。
でも、その面白さは、エンターテイメント性は持っていない。タイトルのとおりに、昭和の犬(猫)と、主人公との関わりが、各年代、その時代を象徴するような、米産TV作品をともなって語られるストーリー。
何か事件が起るわけではなく、主人公は、淡々と年を重ねていく。そういったお話。そこには犬がいる(猫がいる)ということと、海外ドラマ。それぞれ、楽しいと思う。知っていても、知らなくても。
あえて、ネタばれ、推論するよう伏せた婉曲表現が多様されるのだが、カートゥーンの『トムとジェリー』についての、主人公(作者)の解釈は、面白かった。 -
Posted by ブクログ
姫野さんの「整形美女」がそこそこ面白かったので二冊目。
普段はタイトルと表紙絵、裏表紙にある作品内容で決めるけれど、今回はタイトルと表紙絵で決定。
いいね、この果実が熟れて、朽ちかけている感じ。
美味しそうに艶やかで甘い香りを誘うように放ちながら、中では休むことなく腐敗をつづけるという、見えないところは悪臭に満ち腐り切っているというところ。
こういう上辺と中身が大違いなひと、大好き。人間はこうでなくちゃね。
四篇の短編の書き出しと書き終わりがバトンを渡すように繋がった作品。
全ての物語に「藤沢さん」が出てくるが、全て別の「藤沢さん」。
「藤沢さん」以外の人物は主人公に当たる「わたし」、それ -
Posted by ブクログ
手紙、葉書、FAX、メモ。何気なく、考えに考えて、感情のままに、書いたことばから伝わるのは、隠しきれない本音。
最初は面食らった。20年の間に交換された(実は送らずに破ったものなども含めて)手紙、葉書、FAX、メモだけで構成された物語とは、裏の内容紹介を読んでわかっていたけれど、実際に読み始めてみると、色々とわからないことだらけで、だからどんどん引き込まれた。
決して書けない気持ちもあっただろうし、書いているうちに筆が走って変な方向に引っ張られた気持ちもあっただろう。でも、文字に残った記録だけが記憶されるのならば、これが「そのときの気持ち」になってしまう。遠藤優子は、本当は文字になっていな -
Posted by ブクログ
イタい。イタすぎる。
もう二十年以上前の恋愛エッセイだから、今さら私が読んで熱く共感できるわけもないのだけれど、イタいなあ。
最初の「甘いもの」
熱く共感したよ。(笑)
“女で甘いものが嫌いだというのは、これは、なかなか面倒なことなのである”
うんうん。
“大きい図体して「甘いものは嫌い」と言うと「えーっ、甘いものが嫌いなのになんでそんなに体がごついんですか」と驚かれて対応に窮する。”
うんうん、うんうん。
でもねえ、この本を読んで思ったのは、新人のお笑い芸人みたいだなあということ。
空気を読まずに過激なネタをぶち込んできて、お客さん(読者)を置いてきぼりにしているところ。
または、お