姫野カオルコのレビュー一覧
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『ツ、イ、ラ、ク』の番外編。
短編で、『ツ、イ、ラ、ク』の出来事に少しでも関わった人物が主となって裏側を語るのだけど、立場も年齢も時代もバラバラ。
「青痣」なんかは誰が、誰について語っているのかなかなか分からなかったけど、とても引き込まれる。
私は準子と河村先生がやっぱり好きだから、この2人の物語は永遠に読める気がする。
共感とか、親近感とか、そんな感じでは全然ないんだけど、むしろ次はどんな想定外のことをしてくれるんだろうという、自分とは違う考えの人の行動に興味があって。
あ、この時の行動はこんな意味があったのか、、ということが多いからかもしれない。
本編でも短編でも、書き方のリズムが独 -
Posted by ブクログ
角川文庫の読むべき100冊だか何だか、特集されてて、なんとなく目に留まったから買ってみた。
表紙にもひかれたのかもしれないな。
それで、開けてみてびっくり。
なんかおバカ風の手紙のやりとりが続く。
ぇ、これって今はやりの携帯小説みたいなやつ?
ぇ、なんか失敗した!!って思った。正直。
ちょっと読むの面倒くさくて、ぇぇ、、、って思ったけど電車の中だったしとりあえず読み続けた。
そしたら普通になったし、それなりに面白くなってきたから不思議なもんだね。
読み進めて、ほんっとに、全編手紙だけなんだ!!
ってわかった時は、ちょっとあんぐりしました。
やるなぁ。
まぁ確かに、自伝なんてそんなもんだし、 -
Posted by ブクログ
ネタバレこれは、直木賞を受賞するほどなのだから、面白い小説。
でも、その面白さは、エンターテイメント性は持っていない。タイトルのとおりに、昭和の犬(猫)と、主人公との関わりが、各年代、その時代を象徴するような、米産TV作品をともなって語られるストーリー。
何か事件が起るわけではなく、主人公は、淡々と年を重ねていく。そういったお話。そこには犬がいる(猫がいる)ということと、海外ドラマ。それぞれ、楽しいと思う。知っていても、知らなくても。
あえて、ネタばれ、推論するよう伏せた婉曲表現が多様されるのだが、カートゥーンの『トムとジェリー』についての、主人公(作者)の解釈は、面白かった。 -
Posted by ブクログ
姫野さんの「整形美女」がそこそこ面白かったので二冊目。
普段はタイトルと表紙絵、裏表紙にある作品内容で決めるけれど、今回はタイトルと表紙絵で決定。
いいね、この果実が熟れて、朽ちかけている感じ。
美味しそうに艶やかで甘い香りを誘うように放ちながら、中では休むことなく腐敗をつづけるという、見えないところは悪臭に満ち腐り切っているというところ。
こういう上辺と中身が大違いなひと、大好き。人間はこうでなくちゃね。
四篇の短編の書き出しと書き終わりがバトンを渡すように繋がった作品。
全ての物語に「藤沢さん」が出てくるが、全て別の「藤沢さん」。
「藤沢さん」以外の人物は主人公に当たる「わたし」、それ