姫野カオルコのレビュー一覧

  • 終業式

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    登場人物たちの手紙で物語が進んでいく、今まで読んだことのない恋愛小説でした。
    悦子は頼りない女の子かなと思いきや、登場人物の中で一番強くて芯のある印象だったのが意外。
    結果としてみんなが落ち着くところに落ち着いて幸せになった、と思いたい。

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    2015年08月08日
  • 終業式

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    すべて手紙やFAXなど、文字でかかれた物を通して語る、というのが面白いと思って手にとった。

    年代はちょっと古め。

    そうそう、授業中に友達に手紙書いてたよね。
    確かにあんな感じの文章だったかも。
    でもそれを外側から見たときに、(外側の)人に見せるもんじゃないな、と思った。

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    2015年07月31日
  • よるねこ

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    ゾーッとする短編8編。
    暑い夏にピッタリじゃないか。
    『よるねこ』うぅ、よくわからなかった。
    『女優』手段を選ばないのね。
    『探偵物語』知らなくてもいいことはある。
    『心霊術師』うちにも来て欲しいような。
    『X博士』何かに夢中になりすぎて、我を忘れないようにしよう。
    『ほんとうの話』タイトルからすでに怖い。
    『通常潜伏期7日』歯茎から……。
    『獏』他人のことはわからないもの。思い込みもかなりあるよなぁ。

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    2015年07月31日
  • 終業式

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    メールや
    LINEじゃない
    手紙ってのが
    いい!

    書いたけど
    出すか
    出さないか
    迷うとか!

    手紙って
    大事☆


    2015.7.27

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    2015年07月27日
  • 整形美女

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    ネタバレ

    なぜ誰もが憧れる美女が整形をして、わざわざ一般に言われるブスにするのか最初は理解ができなかった。
    読み進めるうちに、美女とモテる女性は違うということに気付き始めた。
    確かに、見た目が綺麗な女性は近寄り難く、綺麗と褒められはするが、高嶺の花なのか、モテない気がする。それに比べ、一般的な見た目で仕草がかわいい、キレイな女性の方が声もかけられやすいし、男性も見た目のハードルが低くてアタックしやすいと思う。
    脱線してしまったが、楽しく読めた。
    また時間をおいて読んでみよう!

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    2015年07月13日
  • 桃 もうひとつのツ、イ、ラ、ク

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    ツ、イ、ラ、ク、の続編、ということで読んでみた。
    うーん、私の中では終わってる、ので、イマイチ。
    どうせなら二人の続きの話が良かったかな。

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    2015年06月02日
  • お金のある人の恋と腐乱

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    ケアンズにて。
    退廃的で、けだるい。
    姫野カオルコ。好きだったなー。そして、今もなんだかんだ好きだな、と思う。

    気だるい。
    悲しい。
    生きることの虚しさと、せつなさと、
    諦めているのに、諦めているようで、それでも求めている感じの、哀しさ。

    恥ずかしながら、好きです。姫野カオルコ。

    2015.05.04

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    2015年05月04日
  • 終業式

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    男女4人の高校生のその後の人生が、
    恋模様を中心に手紙やFAXのやりとりのみで描かれる。
    高校時代の同級生との恋、大学の先輩との恋、社会人になり取引先の人との恋、
    年上の女性との愛のレッスン、結婚後の不倫など、いろんな形の恋が詰まっている。
    恋に心を囚われるのは、即ち青春なんだなぁ。

    姫野カオルコらしからぬ、どこにでも転がっていそうな普遍的な恋愛モノで、
    だからこそ共感を呼ぶのだろう。
    真面目だったあの都築クンが、変わってしまったのが残念。
    どんなにカッコイイこと言っても、もはや性欲のしもべとしか思えない。

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    2015年04月27日
  • 終業式

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    手紙、葉書、FAX、メモ。何気なく、考えに考えて、感情のままに、書いたことばから伝わるのは、隠しきれない本音。

    最初は面食らった。20年の間に交換された(実は送らずに破ったものなども含めて)手紙、葉書、FAX、メモだけで構成された物語とは、裏の内容紹介を読んでわかっていたけれど、実際に読み始めてみると、色々とわからないことだらけで、だからどんどん引き込まれた。

    決して書けない気持ちもあっただろうし、書いているうちに筆が走って変な方向に引っ張られた気持ちもあっただろう。でも、文字に残った記録だけが記憶されるのならば、これが「そのときの気持ち」になってしまう。遠藤優子は、本当は文字になっていな

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    2015年04月08日
  • ハルカ・エイティ

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    ネタバレ

    大正九年生まれ、小野ハルカさんのお話
    80才のハルカさんはヒルトンホテルの35階のティーラウンジで一人でお茶を飲むことを好む
    こんな素敵なお婆ちゃんの少女時代からの物語なのですが、ビックリするような事件も事故もなく、その時代に生きた女性なら、そう珍しくもない内容です

    ただ、いくら職業婦人とはいえ、この時代にからだの関係を持つ異性の友達が三人もいるというのは…フシギかな

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    2015年04月01日
  • 禁欲のススメ

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    イタい。イタすぎる。
    もう二十年以上前の恋愛エッセイだから、今さら私が読んで熱く共感できるわけもないのだけれど、イタいなあ。

    最初の「甘いもの」
    熱く共感したよ。(笑)

    “女で甘いものが嫌いだというのは、これは、なかなか面倒なことなのである”
    うんうん。
    “大きい図体して「甘いものは嫌い」と言うと「えーっ、甘いものが嫌いなのになんでそんなに体がごついんですか」と驚かれて対応に窮する。”
    うんうん、うんうん。

    でもねえ、この本を読んで思ったのは、新人のお笑い芸人みたいだなあということ。

    空気を読まずに過激なネタをぶち込んできて、お客さん(読者)を置いてきぼりにしているところ。
    または、お

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    2015年03月30日
  • 部長と池袋

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    「リアルシンデレラ」や「昭和の犬」のようなものを求めて読み始めたので、かなり肩透かし。
    こういうものも書けるんだなぁ、とも思ったけれど、長編の方が好みだ。
    でも、ニコラにはやられた…。

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    2015年01月24日
  • 部長と池袋

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    201501/文庫オリジナルの短編集。旅情モノ・パロディモノ等々テーマも語り口も様々なので通しで読むと違和感あるかも、と著者あとがきでも書かれてるけど、姫野ファンには気にならない(かえって色々楽しめる)し、直木賞きっかけで知ったけど未読だし読んでみようかなって人にも手にしやすい一冊。

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    2015年01月18日
  • リアル・シンデレラ

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    感想を書くのが難しい…。ある平凡な女性を、彼女にかかわる周囲の視点から描いた本。小説だがルポ形式になっている。
    本人は幸せだったのか?がテーマ。幸せの価値観は人によって違い、人から見て幸せでも本人はそうでなかったり、逆も然り。
    倉島泉という女性はマザーテレサのよう。長野弁も素朴でいい。美人で何でもできる妹の陰になりながら、他人の幸せをひたすら祈る。

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    2014年11月21日
  • リアル・シンデレラ

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    脇役からの証言で、主人公の人物象を描いていくやりかたの 短編連作って大好きなので(有吉佐和子の「悪女について」とか、三浦しおんの「私が語りはじめた彼は」とか)これもそういうのかなー。と思ったんです。
    途中までは面白いと思ってたんだけど、以降、白けた。

    「倉島泉。複数の関係者から話を聞いた私は、彼女に興味を持つ。多くの証言から浮かび上がってきた彼女の人生とは? 本当の幸福を知りたい人に贈る、姫野カオルコ待望の長編小説。」
    とあるので、かなり期待していたんですが。
    特にラストはねェ。
    あと、題名は変えたほうがいいと思います。「リアル・シンデレラ」じゃないですよね。あとがきも言い訳っぽくて好きじゃ

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    2014年09月25日
  • 結婚は人生の墓場か?

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    超お嬢様育ちの女性と結婚した男性の
    悲惨な結婚生活。

    お嬢様だけど、ホントのセレブではないので、
    見栄張り欲がひどくて
    でも、大げさでなく、こういう女性ってけっこういそうで
    こわい世界だなーと思う。

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    2014年09月09日
  • よるねこ

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    ときどきハッとするような話があり……。
    身につまされる話はつらかった。ホラーというよりショートショートみたい。

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    2014年09月05日
  • 桃 もうひとつのツ、イ、ラ、ク

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    「ツイラク」の後日談というか、スピンオフ作品。国語教師と14歳の女生徒の秘密の関係。ツイラクのときから女生徒はともかく、国語教師がいやらしく思えてあまり好みではない。

    桃の味が、感触が、思い出させるあの頃のこと。

    我が家にはお中元等で桃バブルが訪れるのですが、好きなのに最近桃アレルギーの可能性が浮上して悲しい。キウイ、メロンに続き、桃までも…!?悔しい、コンポートにしてやらう。

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    2014年09月05日
  • 終業式

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    読み始めてみて、初めは「あー、帯に騙されたかな。」と思ってました。
    というか、単に読み辛かったです。
    中高生の色々な話し方が混じった文章だったので。

    だけど、読み進めていく内に引き込まれていきました。
    というのも、手紙って基本的には1対1でやりとりするもので。
    他の人に見られるものではない、と思ってます。
    ましてや、書いて投函しなかったものなんて誰にも見られない本音の部分です。
    で、純粋に本音の綴られた人様の心内を盗み見てる気がして、悪いなって気持ちと同時にドキドキしました。

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    2014年08月31日
  • 終業式

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    手紙、時々FAXの往復書簡形式。時代をわかりやすくするために当時の流行り言葉やニュースなどがちょこちょこ挟まれている。それが???となったりもしたけどまあストーリー上は問題ない。

    行間に光や色が見えたり感情が見えたりして面白かった。ノスタルジック!
    遠藤が幸せになってよかった。
    遠藤と都築のなんともいえない関係性が好きです。

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    2014年08月21日