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学校の怪談より怖い!
今も昔も、学校で、誰かが泣いている。
「先生」の衣をまとった怪物、「教育」の名を借りた差別、給食、プール、たてぶえ、あの因習が許されてしまった時代……。ほがらかな教室に、突如現れる不条理世界。なぜ? みんな忘れてしまったの?
生徒に「せっしょうすぎること」を強いる市立小学校の女性教師。「私、ぜったい許さへん」。少女たちが企てた復讐とは……。(「プールがいや」)
同級生の死を知らされた私は、いてもたってもいられず新幹線に飛び乗った。中学時代の先生に、抗議するために。(「数学のこわい先生」)
チアフルでブライトな学年一の人気先生――彼女はなぜ豹変したのか。その深層心理を探る。(「ランドセルを持った女」)
LINEトークで話した同級生は、かつてはもの静かで百合の花のようだったのだが……。(「うつろい」)
学校の怪談より怖い!
吐き気がするほど“ピュア”に描く、昭和・平成・令和の翳り。
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Posted by ブクログ
この新刊が出て間もない頃に文春オンラインに本書に関するインタビューが掲載されていました。
その冒頭で
「子供というのは語彙が少なくて、経験則もなく、情報弱者であり、すごく無力ですよね。そんな無力な子供が閉じ込められてしまう場所が、学校だと思います」と姫野さんが語られており、共感したため本書を手に取りました。
姫野ワールド全開です。好き嫌いが分かれる作品だと思います。否定的なレビューが多いですが、私は好きでした。姫野さんがこの作品を書かれた意義は私なりに理解したつもりです。
本作は小学校を舞台にした短編集です。
昭和から令和まで時代は変わっていきますが、小学校の“くらやみ”を描いている点が共通しています。全編を通して登場人物にやや皮肉めいた表現が使われているのは姫野さんの気持ちが込められているからでしょうか。
先に書いたインタビューで姫野さんは
「はっきりとは覚えていなくても、漠然と『あの時すごく嫌だった、つらかった』という気持ちを覚えている人。そういう人のために、当時は言葉の力がなくて説明できなかった気持ちを代わりに言ってあげたい。誰に頼まれたわけでもないですが、そんな気持ちで書きました」とも仰っていました。
私自身、小学・中学時代に先生から一生忘れられないひどい言葉をかけられた経験があります。
決して楽しい小説ではありません。重くて暗く、読後感もよくないのですが小学校が持ちうる陰の部分に真正面から挑んだ作品だと思います。
Posted by ブクログ
イヤな先生がこれでもかという具合に出てくる。自分の子ども時代にも、似たようなことがあったかもなって思いながら読んだ。先生も人間、聖人君子ではあり得ないって理解してるつもりだけれど、もしここまでヒドイことがあったとしたら、本当に怖い。気分が悪くなる。
ただ、今でも、学校生活の中で理不尽に強制されることや、先生の中の不合理さや意味不明さを敏感に感じている子どもは多いんじゃないかと思った。昭和の話だけど、今の時代に通じることもあるかもしれない。
教育関係者の親族に囲まれて、自然に教師の道を選び、その世界で自然にマウントを取るようになった由香里と、そんな境遇自体を苦痛に感じて教師にならなかった千代。同じ境遇にあっても感じ方は「ぜんぜん反対やったんや」。
由香里の振る舞いが狂気過ぎるけど、普通の会社でもマウント取り合って、自分では手を下さずに人を陥れたりってことはありそう。由香里のやり方はひどすぎて、気持ちが悪くなるくらい、それはそれで面白かったけど、子どもの時の千代の目線でのエピソードも、対比して読んでみたかった。
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小説・文芸
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