月

1,034円 (税込)

5pt

障がい者施設のベッドに“かたまり”として存在するきーちゃん。施設の職員で極端な浄化思想に染まっていくさとくん。二人の果てなき思惟が日本に横たわる悪意と狂気を鋭く射貫く。文学史を塗り替えた傑作!

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  • 映画化

    「月」

    2023年10月13日公開
    出演:宮沢りえ、磯村勇斗、長井恵里

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月 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    映画とは異なっていた。映画は、施設で働く職員側(またその家族)からの視点で描かれていたが、原作の小説は施設に住む方からの視点で描かれている。

    重度の障害を抱える方が、どのようなことを実際に感じているか思っているかはわからないが、この小説で書かれてるような詩情的ではないにせよ、それに近いことを感じて

    0
    2024年05月27日

    Posted by ブクログ

    ただただ圧倒されてしまう。しかし絶対に読まなければならない。現代に全ての日本人が読むべき最も重要な作品。

    0
    2024年02月17日

    Posted by ブクログ

    語り手のとりとめのない想念が延々繰り返され、現実と想像の区別も曖昧。くどいと感じることもあるが、読み手の倫理観や正義観を揺さぶるような鋭い言葉でドキッとさせられた。
    終盤の犯行に及ぶ描写は息を呑む。

    0
    2024年01月05日

    Posted by ブクログ

    異様な読書体験。
    現実と虚構が入り混じった情景描写、うたた寝から覚めかかったような不安定な視点、しっかりと伝わる湿度とにおい。
    のみこまれて漂っているうちに、凄惨な事件へと物語はすすむ。
    読後しばらくは言語化するのが難しく、頭を抱えた。
    時間をおいて再読したい。

    0
    2023年11月21日

    Posted by ブクログ

    生きる、生かされている、生きている、生きたい、
    生きていきたい⋯
    人間が生きるということはどういうことなのか。
    すべての命は平等であるべき世界。その結果、起こった弊害は誰が責任をもつのか。
    とても響く本。
    読み終わってから、月というタイトル、表紙絵が重く感じられた。

    0
    2025年08月15日

    Posted by ブクログ

    重心とよばれる方々と関わる仕事をしています。
    日常的に接する中で、彼、彼女らは確実に「人のこころ」を持っているし、むしろ、それがむきだしで、さまざまな忖度がないと思っています。彼らと好意をもって関わろうとしている人たちは、全員ではないにしろ、その忖度のなさに魅力を感じている人は多くいると思っています

    0
    2024年07月15日

    Posted by ブクログ

    語り手が障害を持っている主人公きーちゃんであるというのが新しい。きーちゃんの考えが淡々と述べられ、最初は読みづらさがあったがきーちゃんが考えているコト、きーちゃんのさとくんへの想いがしっかり頭に入り込んで終盤にかけての展開は息を呑んだ。
    多くの人に一度は読んで重度身体障害者、施設スタッフの現状を考え

    0
    2024年02月19日

    Posted by ブクログ

    相模原障害施設やまゆり園で起こった障害者殺傷事件をモデルとした物語。
    身動きも出来ない「きーちゃん」は思う事だけは出来る。
    そのきーちゃんの別人格「あかぎあかえ」や犯人の「さとちゃん」の思いで構成されていく。
    非常に読みにくいが、その読みにくい文章で障害者の思い、障害者に対する思いを表現しているのだ

    0
    2023年11月07日

    Posted by ブクログ

    この本は苦しい。
    介護がなくては生きていけないヒトを、一処に集めて他人に任せる。大抵そういう施設は街なかにはない。
    誤解を恐れずに言おう。
    綺麗事をいう人は介護される人の尊厳をとか言うけど、介護士の尊厳には言及しない。

    0
    2025年07月03日

    Posted by ブクログ

    読むことに多大なパワーが必要だった。
    そして理解しようという事が辛かった。


    まず思ったのは、他作品を思わせるひらがなの多さ。ひらがなの多用で障がい者の状態を表現するのか。そしてその中で一般的に難しい漢字や言い回しなどで知性を感じさせられる。
    著者はきーちゃんの心の中を想像する中でその様な手法でこ

    0
    2025年06月04日

月 の詳細情報

  • 映画化

    「月」

    2023年10月13日公開
    出演:宮沢りえ、磯村勇斗、長井恵里

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