月

1,034円 (税込)

5pt

3.9

障がい者施設のベッドに“かたまり”として存在するきーちゃん。施設の職員で極端な浄化思想に染まっていくさとくん。二人の果てなき思惟が日本に横たわる悪意と狂気を鋭く射貫く。文学史を塗り替えた傑作!

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月 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年02月17日

    ただただ圧倒されてしまう。しかし絶対に読まなければならない。現代に全ての日本人が読むべき最も重要な作品。

    0

    Posted by ブクログ 2024年01月05日

    語り手のとりとめのない想念が延々繰り返され、現実と想像の区別も曖昧。くどいと感じることもあるが、読み手の倫理観や正義観を揺さぶるような鋭い言葉でドキッとさせられた。
    終盤の犯行に及ぶ描写は息を呑む。

    0

    Posted by ブクログ 2023年11月21日

    異様な読書体験。
    現実と虚構が入り混じった情景描写、うたた寝から覚めかかったような不安定な視点、しっかりと伝わる湿度とにおい。
    のみこまれて漂っているうちに、凄惨な事件へと物語はすすむ。
    読後しばらくは言語化するのが難しく、頭を抱えた。
    時間をおいて再読したい。

    0

    Posted by ブクログ 2024年02月19日

    語り手が障害を持っている主人公きーちゃんであるというのが新しい。きーちゃんの考えが淡々と述べられ、最初は読みづらさがあったがきーちゃんが考えているコト、きーちゃんのさとくんへの想いがしっかり頭に入り込んで終盤にかけての展開は息を呑んだ。
    多くの人に一度は読んで重度身体障害者、施設スタッフの現状を考え...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年11月07日

    相模原障害施設やまゆり園で起こった障害者殺傷事件をモデルとした物語。
    身動きも出来ない「きーちゃん」は思う事だけは出来る。
    そのきーちゃんの別人格「あかぎあかえ」や犯人の「さとちゃん」の思いで構成されていく。
    非常に読みにくいが、その読みにくい文章で障害者の思い、障害者に対する思いを表現しているのだ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年02月13日

    ドグラ・マグラを読んでいるような気分になった。
    誰が本当に存在するのかが読み取れず、非常に難解だった。

    0

    Posted by ブクログ 2024年02月05日

    映画を観終わってから気になって仕方がなかった。
    正直言って読みにくい。
    『きーちゃん』の目線。でも目は見えない。もちろん浮遊も出来ない。
    そういう所から語られてる思いで話が進んでいく。
    『さとくん』が登場するといくらか読みやすく感じるものの、犯行の最中であろうストーリーの『音』と表記されている部分に...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年01月02日

    好き嫌いの別れる作品かと思います。私は嫌いというわけでなく、と読みにくいと感じたため、低い星ですが、ぜひ多くの人の目に触れてもらいたい作品でした。

    0

    Posted by ブクログ 2023年12月23日

    読後のスッキリしない気持ち。内容に対してじゃなくて、自分の無関心を晒され炙られ終わることへのスッキリしなさがすごい。

    障がい者施設殺傷事件の起きる少し前から発生時を被害者の視点から描いた本作。語り手の重度障害者のきーちゃんの独白(きーちゃんは言葉を発せず、目が見えなく上下肢も動かない)で話が進んで...続きを読む

    0

月 の詳細情報

  • 映画化

    「月」

    2023年10月13日公開
    出演:宮沢りえ、磯村勇斗、長井恵里

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