【感想・ネタバレ】月のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ただただ圧倒されてしまう。しかし絶対に読まなければならない。現代に全ての日本人が読むべき最も重要な作品。

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2024年02月17日

Posted by ブクログ

語り手のとりとめのない想念が延々繰り返され、現実と想像の区別も曖昧。くどいと感じることもあるが、読み手の倫理観や正義観を揺さぶるような鋭い言葉でドキッとさせられた。
終盤の犯行に及ぶ描写は息を呑む。

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2024年01月05日

Posted by ブクログ

異様な読書体験。
現実と虚構が入り混じった情景描写、うたた寝から覚めかかったような不安定な視点、しっかりと伝わる湿度とにおい。
のみこまれて漂っているうちに、凄惨な事件へと物語はすすむ。
読後しばらくは言語化するのが難しく、頭を抱えた。
時間をおいて再読したい。

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2023年11月21日

Posted by ブクログ

語り手が障害を持っている主人公きーちゃんであるというのが新しい。きーちゃんの考えが淡々と述べられ、最初は読みづらさがあったがきーちゃんが考えているコト、きーちゃんのさとくんへの想いがしっかり頭に入り込んで終盤にかけての展開は息を呑んだ。
多くの人に一度は読んで重度身体障害者、施設スタッフの現状を考える作業をしてほしいと思った。

私は実際に重度身体障害者の方に会ったこともなければ介助をしたことがあるわけでもない。
テレビの中で施設の方が介助をしてるのを見たとしてもテレビで映せる綺麗な部分を一部分だけ。実際には想像もできないような神経が削られる出来事、場面がたくさんあるのだろう。
その事実が人格や考え方を変えてしまうこともあるとは思う。
しかしどの命にも優劣はなく天秤にはかけてはいけない。これは当たり前。
問題と思ったのはこの重度身体障害者の介助をしているスタッフの心のケアがしっかり出来ているのか。さとくんのように現実を目の当たりにして心が壊れる瞬間が生まれてはいけない。あの事件が起こった容疑者側の背景にも目を向けたい。
日常的に入居者への虐待が行われてしまっている施設もあると言われてる今、しっかりとその根本に目を向けなければならない。互いが対等であり人としてあり続けるためには尊重が必要。その尊重を作るにはまず施設スタッフの気持ちに寄り添った働き方を作らなければならないのだと感じた。

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2024年02月19日

Posted by ブクログ

相模原障害施設やまゆり園で起こった障害者殺傷事件をモデルとした物語。
身動きも出来ない「きーちゃん」は思う事だけは出来る。
そのきーちゃんの別人格「あかぎあかえ」や犯人の「さとちゃん」の思いで構成されていく。
非常に読みにくいが、その読みにくい文章で障害者の思い、障害者に対する思いを表現しているのだろう。
最後の数ページはさとちゃんが事件を起こしている時の思い。
「こころ」があるか無いかで殺すか殺さないか決めていく。実際の犯人は話せるか話せないかで決めていったらしい。
自分や家族が重い障害を抱えてない事に安堵する自分を見つめ直す作品でした。

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2023年11月07日

Posted by ブクログ

ドグラ・マグラを読んでいるような気分になった。
誰が本当に存在するのかが読み取れず、非常に難解だった。

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2024年02月13日

Posted by ブクログ

映画を観終わってから気になって仕方がなかった。
正直言って読みにくい。
『きーちゃん』の目線。でも目は見えない。もちろん浮遊も出来ない。
そういう所から語られてる思いで話が進んでいく。
『さとくん』が登場するといくらか読みやすく感じるものの、犯行の最中であろうストーリーの『音』と表記されている部分に震える。
『月』というのはそういう意味もあるのかと。
読み終わり思うことは、
攻撃的でありながら寄り添っている著者なのだなということと、
私は薄っぺらい言葉も出ない異常さも感じない『無』なのだろう

こんな読後はなかなかない





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2024年02月05日

Posted by ブクログ

好き嫌いの別れる作品かと思います。私は嫌いというわけでなく、と読みにくいと感じたため、低い星ですが、ぜひ多くの人の目に触れてもらいたい作品でした。

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2024年01月02日

Posted by ブクログ

読後のスッキリしない気持ち。内容に対してじゃなくて、自分の無関心を晒され炙られ終わることへのスッキリしなさがすごい。

障がい者施設殺傷事件の起きる少し前から発生時を被害者の視点から描いた本作。語り手の重度障害者のきーちゃんの独白(きーちゃんは言葉を発せず、目が見えなく上下肢も動かない)で話が進んでいく。

その話のなかで障がい者という存在がいかに不可視化されているか、障がい者の社会的な位置づけが不確かでぞんざいなものかというのが感じられる。マジョリティの都合で可視不可視が決められてしまうなか、事件や特集のときだけ意見して普段は素知らぬフリをしていることへの指摘。終盤を読んでいてそこが心を抉られました。
考えすぎも良くないけど、考えずに風通しが良いことばかりしてるのもダメだなと感じる読後感。自分の無関心さと偽善を抉る1冊でした。

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2023年12月23日

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