妻の終活

妻の終活

792円 (税込)

3pt

末期がんで余命1年の宣告
先逝く妻の心情は? 残された夫の胸中は?
そして妻は生涯最後の行動に出た――。
夫婦とは、家族とは。感涙必至の傑作!

余命1年。42年連れ添った妻杏子が末期がんを宣告された。70歳を前になお嘱託として会社に人生を捧げる一ノ瀬廉太郎は愕然とした。
炊事や洗濯など自分の身の回りのことは何もできないのに、子供じみた意地を張るばかりの夫であった。そんな父に、娘は母をもう解放してと責め立てる。
妻への後悔と自分の将来に対する不安に襲われた廉太郎は……。
感涙必至の傑作!

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妻の終活 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    盲腸癌で余命1年を宣告された妻。70歳の嘱託サラリーマンの夫(自分に重なる。娘2人も私と同じ)の終活だ。家のことは何も知らない夫に生活のノウハウを教える妻。長女に愛想尽かしされながらも少しずつ人生の真実を悟ることになるか。次第に弱ってゆく妻のリアルな描写を読むのがつらいので、やはりこちらが先に逝くよ

    1
    2024年08月12日

    Posted by ブクログ

    死と向き合い、生を見つめ直す
    生きていることがあたりまえ、毎日の繰り返しもあたりまえ
    そんなあたりまえの幸せは、死と向き合うときでないと見つめ直せないのは悲しい

    廉太郎だって、男たる者、仕事優先が是とされ、それが正しいと突っ走って生きてきた
    ライフワークバランスと言われる今、生はより見つめ直されて

    0
    2024年03月01日

    Posted by ブクログ

    人生の永遠・終焉
    人はいつかは亡くなる。それが早いか遅いか、老衰なのか、病気なのか、この小説は身近な家族の終焉小説。特に延命治療か否か、病院か自宅か、施設介護か家族介護かなど切実な内容まで心に刺さる内容だ。人の命をどう守り、助けるのか、また、どのような治療を受け、決断するかなど、ほど遠くない人生終焉

    0
    2023年12月08日

    Posted by ブクログ

    読みたかった小説。
    やっと読むことができました。ぜひ世のお父さん方に読んでもらいたい本ですね。
    そして死はまだまだ先と思っている30代40代の方も自分ならどう生きたいのか?を考えるきっかけとなって欲しいです。
    私も病気や母の死を経験して、自分ならこの先どう生きたいかを考えるきっかけとなりエンディング

    0
    2023年10月20日

    Posted by ブクログ

    両親が70歳と75歳、つい先日父の兄が亡くなって、父ががっくりと肩を落としている、と聞いた私が、今まさに出会うべき本だったと思う。
    読みながら、涙がとまらなくなった。
    妻の思い、夫の思い、娘の思い。そして別れ。
    今は二度と戻らないし、永遠に変わらずいることなどできない。だからこそ、今できることや伝え

    0
    2023年09月09日

    Posted by ブクログ

    あなたは、自分の娘にこんなことを言われたとしたらどう思うでしょうか?

    『だからお願い、もうお母さんを解放してあげて』
    
    夫婦の関係性は夫婦の数だけあります。どんなに親しい間柄であったとしても、他の夫婦の関係性はなかなかに窺い知ることはできません。仲が良いと思っていたのに、離婚したという報

    0
    2023年08月05日

    Posted by ブクログ

    典型的な古い考えの持ち主で仕事をやっていることで全てが許されると思っていた夫が妻の余命宣告で狼狽することから始まるストーリー。

    大切な人に伝えるべき感謝の言葉は、きちんと伝えておくこと。あとで後悔しないように。

    0
    2023年03月12日

    Posted by ブクログ

    ここまでは、古い考えの夫ではないと思いますが。
    やはり、奥さんに対しては、どことということではなく
    後ろめたく、謝罪の気持ちがあります。
    奥さんの死ということではく、そろそろ自分の夫婦も
    そんなに遠い話ではなくなってきた時期に
    この本を読んで、引き込まれました。

    0
    2022年12月11日

    Posted by ブクログ

    がんで余命宣告された妻に、現実感を持てないピンとこない夫。娘二人に罵倒されながらでも、徐々に近付いていくその日を迎える。
    夫の感情の変化に自分を写し、やはり切ない思いに。自分の現実から逃げない様に、心させられる意味で大切な一冊となった。

    0
    2022年11月07日

    Posted by ブクログ

    坂井希久子氏の本は初めて読んだが、すんなり入って来た。
    最後がどうなるか、最初から分かっていたのに、それでも昭和の爺さんの反省した姿を見たくて一気に読んでしまった。
    この本の主人公は娘たちが妻の最期の時を一緒に過ごしてくれるし、残された爺さんの面倒も見てくれる。
    息子だと絶対こうはいかない。38の息

    0
    2025年06月28日

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