【感想・ネタバレ】妻の終活のレビュー

あらすじ

末期がんで余命1年の宣告
先逝く妻の心情は? 残された夫の胸中は?
そして妻は生涯最後の行動に出た――。
夫婦とは、家族とは。感涙必至の傑作!

余命1年。42年連れ添った妻杏子が末期がんを宣告された。70歳を前になお嘱託として会社に人生を捧げる一ノ瀬廉太郎は愕然とした。
炊事や洗濯など自分の身の回りのことは何もできないのに、子供じみた意地を張るばかりの夫であった。そんな父に、娘は母をもう解放してと責め立てる。
妻への後悔と自分の将来に対する不安に襲われた廉太郎は……。
感涙必至の傑作!

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Posted by ブクログ

盲腸癌で余命1年を宣告された妻。70歳の嘱託サラリーマンの夫(自分に重なる。娘2人も私と同じ)の終活だ。家のことは何も知らない夫に生活のノウハウを教える妻。長女に愛想尽かしされながらも少しずつ人生の真実を悟ることになるか。次第に弱ってゆく妻のリアルな描写を読むのがつらいので、やはりこちらが先に逝くように願わずにはいられない。
先に逝くのは心残りだし、あとに残されるのも寂しいし。そんなことわからないくらいになるのも辛いし、体の自由が利かないとか痛いのも嫌だし、ピンピンコロリとはいくまいし、家族に迷惑かけないようにするなら病院や施設に頼らざるを得ない。いつ死んでもいいように日々大切に生きるしかないかな。
いろいろ考えさせられました。

1
2024年08月12日

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ネタバレ

自分に置き換えて、深く考えさせられた。こんなにいさぎよく、死を受け入れ迎えられることができるのか?自分の夫ならどうだろう?人生100年。まだまだ残りの時間はあるように思うが、どこで何が起こるかわからないこの時代。今からでも遅くない。ゆるゆるでも良いから、最期に向けて準備をすることが今の自分に必要なことと、思える作品だった。出会えて良かった。

0
2024年06月27日

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死と向き合い、生を見つめ直す
生きていることがあたりまえ、毎日の繰り返しもあたりまえ
そんなあたりまえの幸せは、死と向き合うときでないと見つめ直せないのは悲しい

廉太郎だって、男たる者、仕事優先が是とされ、それが正しいと突っ走って生きてきた
ライフワークバランスと言われる今、生はより見つめ直されているのだろうか

杏子さんが本当に強い女性でステキだった
妻の終活のおかげで、夫の終活、残りの人生が変わる

七章で泣かされ、終章で杏子さんの強さに圧巻。
カレンダーの○×エピソード。
廉太郎は死ぬまで杏子さんの存在に支えられるだろう

0
2024年03月01日

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人生の永遠・終焉
人はいつかは亡くなる。それが早いか遅いか、老衰なのか、病気なのか、この小説は身近な家族の終焉小説。特に延命治療か否か、病院か自宅か、施設介護か家族介護かなど切実な内容まで心に刺さる内容だ。人の命をどう守り、助けるのか、また、どのような治療を受け、決断するかなど、ほど遠くない人生終焉を、自分自身への決断を迫られた感じだ。思ったのはパートナーとの別れ際にいう言葉は「ありがとう」が最高だと。

0
2023年12月08日

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読みたかった小説。
やっと読むことができました。ぜひ世のお父さん方に読んでもらいたい本ですね。
そして死はまだまだ先と思っている30代40代の方も自分ならどう生きたいのか?を考えるきっかけとなって欲しいです。
私も病気や母の死を経験して、自分ならこの先どう生きたいかを考えるきっかけとなりエンディングノートを書き始めました。
この内容、本当に泣けてきます。
私の母とダブってしまいました。
母も癌で3年前に亡くなりました。68歳でした。
私の父は廉太郎さんのように一人暮らしです。

内容は暗いものかと思いますが、でも前向きな考えになれる小説かと思います。

0
2023年10月20日

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両親が70歳と75歳、つい先日父の兄が亡くなって、父ががっくりと肩を落としている、と聞いた私が、今まさに出会うべき本だったと思う。
読みながら、涙がとまらなくなった。
妻の思い、夫の思い、娘の思い。そして別れ。
今は二度と戻らないし、永遠に変わらずいることなどできない。だからこそ、今できることや伝えられることばを大事にしたいと思った。

0
2023年09月09日

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典型的な古い考えの持ち主で仕事をやっていることで全てが許されると思っていた夫が妻の余命宣告で狼狽することから始まるストーリー。

大切な人に伝えるべき感謝の言葉は、きちんと伝えておくこと。あとで後悔しないように。

0
2023年03月12日

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ここまでは、古い考えの夫ではないと思いますが。
やはり、奥さんに対しては、どことということではなく
後ろめたく、謝罪の気持ちがあります。
奥さんの死ということではく、そろそろ自分の夫婦も
そんなに遠い話ではなくなってきた時期に
この本を読んで、引き込まれました。

0
2022年12月11日

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がんで余命宣告された妻に、現実感を持てないピンとこない夫。娘二人に罵倒されながらでも、徐々に近付いていくその日を迎える。
夫の感情の変化に自分を写し、やはり切ない思いに。自分の現実から逃げない様に、心させられる意味で大切な一冊となった。

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2022年11月07日

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続けて坂井希久子さんの作品です。
作品名で購入して、同じ作者だったのかと手に取るときに気が付きました。

終活…。
私にはもう少し先の話のように思えますが、ぼちぼち色々と考えた方が良いのかな、と感じています。遺される家族のためと、自分が亡くなった後にして欲しいことが出来たら記しておこうと思います。

この作品は、余命1年と宣告された女性、一ノ瀬杏子を妻に持つ一ノ瀬廉太郎が主人公の話。
余命宣告をされた杏子が、家の事を全くしてこなかった夫を、一人になっても生活が続けられるように様々な事を教えていく終活。
70歳手前の廉太郎は妻の病状や余命宣告を受け入れられなかったが、妻の変化に受け入れるしかなくなり次第にいろんなことをこなせるようになっていく。
癌に侵されて次第に出来ることが減っていく妻との時間を大切にしていく廉太郎。そんな2人を懸命に支えようとする2人の子どもたち。夫婦と家族の話で涙無しでは読めませんでした。

今は世の中もアップデートされて家事の出来ない、家事をしない男性は減ってきていると思います。なによりも自分のことは自分で出来るようになっていてほしいですよね。
なので我が息子たちには上手下手は別にして、何でもするようにしています。将来の奥さん(パートナー)に愛想を尽かされないためと自分自身のために。

そんなことも思い出さされた作品でした。


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2026年01月05日

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坂井希久子氏の本は初めて読んだが、すんなり入って来た。
最後がどうなるか、最初から分かっていたのに、それでも昭和の爺さんの反省した姿を見たくて一気に読んでしまった。
この本の主人公は娘たちが妻の最期の時を一緒に過ごしてくれるし、残された爺さんの面倒も見てくれる。
息子だと絶対こうはいかない。38の息子が介護休暇を40日取って母親の介護をするなんて話は、小説にならない。

息子の親の私は複雑だ。

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2025年06月28日

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まぁ、旦那の腹立つこと腹立つこと。夫としても腹が立つし、父親としても腹が立つ。妻の杏子のよく出来たこと。残される夫のためにこんなにうまく導いてやれる人いる?!人として尊敬します。杏子さんの闘病生活、とても胸が苦しくて読むのが辛かったけど、杏子さんが人として最後まで尊厳を貫きたい姿勢、私の祖母と同じでさらに胸がギュッとなった。祖母はまだ96歳で生存しているが、杏子さんの気持ちがわかった今、どうして簡易トイレで用を足したいと言った祖母の補助に回れなかったのか、、オムツしてるんだからそこに出せば?と言ってしまった自分が、廉太郎とさほど変わらない事をしていたことに頬をガツンと殴られた気がした。今週また祖母に会える時間があるから、その時に、その事が起こればちゃんと尊厳を守る手伝いをしたいと思った。

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2025年06月02日

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60代後半の会社人間が、妻の余命1年宣告によって変わっていく様子が、妻や娘たちとのやり取りを通じてリアルに描かれている。私自身が同世代であり自分になぞらえて身につまされた。厳しい現実に立ち止まりながらも妻に寄り添う姿が切ない。

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2025年01月14日

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ネタバレ

考えされる話だった…
仕事を言い訳に家事や育児、町内の活動に全く関わってこなかった夫と、末期がんで余命1年と宣告された妻。
夫が1人でやっていけるようにしたり、娘たちの手間にならないように墓を考えたり、介護や認知症になった場合についてどうするか…自分の終活だけという話ではなかった。
私も自分にその時がきたらどうするのか…

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2025年01月03日

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団塊の世代の昭和の男、主人公の廉太郎が妻杏子のガンで余命1年を知る。家族の為働いているという言い訳を振りかざし、家庭のことを顧みずに過ごしてきた主人公。何回もその言動に怒りを覚えたが、妻の温かい眼差しの中で自分の傲慢さに気がついていく。しかし、それは妻の死に近づいていく過程だった。最後に、家族で妻を看取る。自分の終末がこのように家族に看取られながらなんて素敵なことが起こるのは幸せなことだ。理想と現実はどうなるだろうか。

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2024年01月21日

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家族構成が自分が次女にあたるという点でみるとよく似ていて、すり替えて読んだ。また自分も家族をもってからは妻杏子さんの目線にもなった。我が夫も家事は不得意だろうから自分が先に逝くとなるとこんな感じかもしれない。高齢となって子供の世話になるというのは親としてはどんな気持ちになるのだろうか?子育てがもうすぐ終わるという自分にはまだ想像もできない。でもいずれくるだろうその時を思うと不安がないとは言えない。金銭的余裕があれば施設で余生を過ごすというのも悪いものではなくなるかもしれない。いずれにしても自分で選択したいから認知症にはなりたくないな。

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2024年01月15日

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妻が余命宣告を受けたことにより、亭主関白だった夫が妻の余命を受け入れ、徐々に変化していく様子がものすごく丁寧に描かれていて、感動した。
特に、妻の尊厳に寄り添おうとする姿には、介護職をしている自分にも考えさせられる場面でした。

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2023年07月22日

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杏子さん、本当にできた女性ですね。
昭和的考えの亭主関白男の旦那に見切りをつけずに最後まで支える。
私には同じようなことが出来るのかな?と思いました。自分もですが、親の老後などかなり考えさせられる本でした。
ただ嗚咽するほどの涙は全く出ませんでした

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2023年05月22日

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妻の就活とは夫が最低限の家事ができるようになり孤独にならないように娘達との和解、仲間作り等々、夫の為のものであった
先に逝く者としては自分の事よりも残していく夫の事が心配だという事だった
実母の様子と重なった

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2023年04月15日

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自分の父親のような主人公だからこそ感情移入。後半にかけて末期がんの妻を愛おしく思う様子に涙が出てくる。ラストは衝撃な過去がわかり、そこがまた伏線回収で複雑な感情と涙。

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2023年01月06日

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坂井希久子『妻の終活』祥伝社文庫。

家族と夫婦の小説。もしも、昭和の男の代表格のような夫が妻に先立たれたれるとしたら……

主人公の一ノ瀬廉太郎の考え方はよく理解出来るし、それ故に陥った状況もよく聞く話だ。

帯には『感涙必須の傑作!』とあったが、そこまでの作品ではなかった。蛭田亜紗子『エンディングドレス』、伊吹有喜『四十九日のレシピ』に比べると……

70歳を目前に嘱託として会社に人生を捧げ続けて来た一ノ瀬廉太郎は、42年連れ添った妻の杏子が末期癌で余命1年を宣告され、愕然とする。

家庭を省みることなく仕事一途で、家庭のことなどは全て妻に任せ切りだった廉太郎に炊事や洗濯など出来る訳もなく、それでも夫としてのプライドが先立ち、意地を張るばかりだった。

そんな父に娘は母をもう解放してと責め立てる。妻に対する後悔の思いと自分の将来に対する不安に襲われた廉太郎だったが、少しずつ妻に教わりながら、自活の道を切り開いていく。しかし、残されたのはほんの僅かな時間だった……

男たるもの、こうあらねばと頑固一徹を貫き、粉骨砕身、家族のために仕事一辺倒で人生を突っ走ってきた男というのは嫌いではない。それが人間の男としての本来の在り方ではなかろうか。

しかし、気が付けば自分一人では何も出来ず、これまでどれだけ妻に負担を掛けて来たのかということに気付いた時には後の祭りというのはよく聞く話。

今は、男ならこうしろ、女ならこうしろと簡単には言えぬ時代。仕事を休んで子供の学校行事に父親と母親が揃って顔を出すという不思議な時代。昭和生まれの自分には理解出来ない時代だ。

本体価格720円
★★★★

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2022年11月17日

Posted by ブクログ

終わりはきれいにまとめてあるけど。
読みやすかったけど。
男尊女卑、もろ昭和な亭主関白夫にめっちゃいらついたわ。普通は離婚ものだよね。
妻も子供もよくまっすぐ育ったわ。
男の人が読むと違う感想なのかな。てか男の人にこそ読んでほしい!

将棋好きな隣人みたいな人がいいな。あ、でもその人もかつては違ったみたいだし。むずかしいねぇ。

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2025年02月28日

Posted by ブクログ

あまりにリアルすぎて両親と自分の行先を考えたら非常に憂鬱になった。
これは両親をきちんとみおくって、自分の老後も安心な方が楽しめる内容かなと思った。

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2023年09月14日

Posted by ブクログ

杏子さん(奥さん)が立派過ぎる。妻の鑑の様な人だが、それはダメ夫にしてしまったとも言える。

人は大切な人にほど甘えてしまう。夫婦や家族には特にそうだ。毎日が、この当たり前の時間が、かけがえのない時なんだと心に刻みながら生活していきたい。後悔しない様に…

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2023年09月03日

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ネタバレ

もうもうどうしようもないクソ男廉太郎
孫に対して言い放った瞬間怒りで吐き気すら催した。きっとトラウマになる。全て思考が狂ってるとしか思えない
その男が妻を亡くした後自身の愚かさを認識して泣き崩れる
遅い!杏子さん、我慢しすぎ!娘たちも結局優しい

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2023年03月30日

Posted by ブクログ

ずっと仕事ばかりしてきた夫が、妻の余命と向き合い、寄り添って自分を見つめ直すストーリー

逃れられない別れに、泣いたりしながらも最後を迎え、乗り越えようとしている家族
近しい人との死、考えたくないな

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2023年02月23日

Posted by ブクログ

父母ともに地方の農家の生まれで、祖父母の世代には古い考えが色濃く残る環境でした。ただこの世代の方たちは、かつての時代の環境も、時代とともに変わった今の環境も見ていると思います。祖父母にお互いがどんな存在だったのか聞いてみたくなりました。
長年連れ添った家族や友人とは、愛が、心が通い合っているとはいえ、改めて相手のことを考え、想いを伝えあうことは素敵だなと思います。

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2022年12月31日

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