あらすじ
末期がんで余命1年の宣告
先逝く妻の心情は? 残された夫の胸中は?
そして妻は生涯最後の行動に出た――。
夫婦とは、家族とは。感涙必至の傑作!
余命1年。42年連れ添った妻杏子が末期がんを宣告された。70歳を前になお嘱託として会社に人生を捧げる一ノ瀬廉太郎は愕然とした。
炊事や洗濯など自分の身の回りのことは何もできないのに、子供じみた意地を張るばかりの夫であった。そんな父に、娘は母をもう解放してと責め立てる。
妻への後悔と自分の将来に対する不安に襲われた廉太郎は……。
感涙必至の傑作!
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
自分に置き換えて、深く考えさせられた。こんなにいさぎよく、死を受け入れ迎えられることができるのか?自分の夫ならどうだろう?人生100年。まだまだ残りの時間はあるように思うが、どこで何が起こるかわからないこの時代。今からでも遅くない。ゆるゆるでも良いから、最期に向けて準備をすることが今の自分に必要なことと、思える作品だった。出会えて良かった。
Posted by ブクログ
考えされる話だった…
仕事を言い訳に家事や育児、町内の活動に全く関わってこなかった夫と、末期がんで余命1年と宣告された妻。
夫が1人でやっていけるようにしたり、娘たちの手間にならないように墓を考えたり、介護や認知症になった場合についてどうするか…自分の終活だけという話ではなかった。
私も自分にその時がきたらどうするのか…