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Posted by ブクログ
最初は暗くて救われない話が多かったけど、だんだんと時代と共に良くなった。好きな話が多かった。特に馬蹄屋さんの話が好き。
第1話 ヒトエは札幌の蚕種所で父が働いているので手伝っている。養蚕が広がるにつれ、桑畑に夜中に忍び込んで葉を取っていくなどされることが増え、桑の葉が足りない。兄が女工と出奔し、その女工の借金まで背負わねばねらなくなった。父が新種の苗をたくさん買ってきた。期待を込めて植えたが、北海道の寒さに耐えかねてあっという間に枯れた。養蚕は歴史の隅に追いやられる。
第2話 道東のバラサンでミンクを養殖している。毛皮を取るために繁殖させているのだ。日本は日清日露と大陸で戦ったが、寒さ対策がどうしても必要になった。戦後軍隊は消滅したが、ミンク養殖は続けられていた。父に先立たれた孝文はその事業を継いだ。
第3話 北見でハッカの収穫が行われた。ハッカは干してから、蒸留小屋で何日もかけて油にする。リツ子は光男に夜食を持って行けと母に言われてその通りにすると、押し倒された。翌年リツ子は光男に嫁いだ。光男は戦争に行った。貿易が中止されて、ハッカが輸出されなくなり、食べ物が少なくなってハッカは作られなくなる。
第4話 アホウドリの羽毛を輸出している。弥平は東北で生まれ、東京で募集を目にして鳥島に送られた。つぎは違う島に来た。本土に拾ってもらうはずの船が来ない。食糧も危ない感じになってくる。弥平だけが生き延びて助けられたが、この雇用者に見切りをつけて北海道は渡島にやってくる。今回はアホウドリではなくオオナギミスドリであった。
第5話 江別では馬が大活躍していた。小学校の畑にも馬が耕しに来てくれる。そこで馬が倒れた。足が折れて殺処分になった。父はみんなが納得できるような死に方など滅多にないという。馬頭観音の前でお葬式をやり、埋める。穴を掘るのも馬を穴に入れるのも大変だった。
第6話 江別にある太田煉瓦工場。粘土を成形して干し、焼く。吉正は最年少の頭目だった。
第7話 煉瓦工場で働く父はある日倒れて死んだ。口酸っぱく勉強しろと言われて育った光義は大学に進み、いまは陶芸家になっている。
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