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ノンフィクション 8位
『ともぐい』で第170回直木三十五賞を受賞し、10年にわたって自然や動物と対峙する作品を書き続けてきた作家、河崎秋子。実家は父・崇が公務員を「脱サラ」し開業をした「河崎牧場」である。なぜ、父は牧場経営を始めたのか。その謎を辿るため戦国時代からの家系図を遡る。金沢で武士だった先祖、満洲で薬剤師をしていた祖父、満洲から大阪、そして北海道へと移り住んだ父、そして牧場経営の苦労を背負った祖母と母・・・・・・400年以上に及ぶファミリーヒストリーが、20世紀の日本と戦後の北海道の酪農史へと繋がっていくノンフィクション。
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Posted by ブクログ
とっても良かった!!
クマ´•ᴥ•`がニュースで話題になり始めた頃に『ともぐい』で直木賞を受賞されていて、気になっていた作家さん
さらに
表紙カバーイラストとタイトルも素晴らしい✨
イラストは阿部海太さん
このイラストに惹かれるひと多いはず…私もそのひとりです
(*´艸`*)♡
さて、本題
エッセイのイメージだったんですが…
NHKの『ファミリーヒストリー』(知ってる方いるかなぁ??)のようなドキュメンタリー調
作者さまのお父さまとご家族への思いがあふれてます
自然と命に向き合っているからこその言葉選びの数々にグッときました
作者さまの小説もぜひ読んでみたい!!
Posted by ブクログ
大人になって北海道に帰ってきて、ご近所に住んでいる、開拓した人たちのことをとても知りたかったので、本を読んだが、実際にご近所の開拓二世の方から、内地のご先祖の話を聞くことはほとんどない。話してくれるのはいつも、今の北海道での暮らしのことだった。こちらからご先祖がどこから来たのかを聞くことも憚られたので、長いこと付き合ってきて、ようやく話の中でふと漏らしてくれるくらいだ。でもこれを読んだら、どこから来たことにはあまり関心がない人が多いとあって、なるほどと思った。
河崎さんがご先祖のことを調べようとしたのは、お父さんが、もう過去を語ることができなくなってしまったからだ。それなら調べてでも知ろうとした行動に、お父さんへの敬意と、深い愛情を感じた。
興味深かったのは、鶏の締め方を、父に教わるところ。幼い頃の作者には、ほぼ抵抗なしにそれをやってのける才能があった。他のきょうだいは拒んだというから、これは才能と言っていいと思う。
「時効になって語れる話」はご近所でもよく聞く話なので、面白かった。
四百年前からはともかく、高祖父くらいからのものでいいので、できれば家系図をつけて欲しかった。
Posted by ブクログ
お父様への想いが伝わってくる。
お父様が大好きなんだろうな。
介護がいかに大変だったか、全くクドクド書かれてないけれど、文字に起こして語らなくても、大変さや葛藤が伝わってきた。
変わってしまったお父さんを受け入れるのに、きっと時間がかかったのだろうと思う。
あの時、ああしていれば・・・私も何度も後悔がループする時ある。
この本は、お父様へ向けて書かれた本なのだろう。
私と河﨑秋子さんの共通点、共感点がたくさんあって、何だか感激しつつ、現実を見ると「羊飼い」の「直木賞作家」さんと同じ土俵に上がれないことに気がつく。そして、私と河﨑秋子さんの才能の落差に唖然とする。
仕方がない、遺伝ってそういうものだ。
河﨑秋子さんのエネルギー量がすごいのは、お父様の遺伝だね。
河﨑秋子さんの『ともぐい』のルーツが少しわかった気がする。
この本をご紹介いただけて、嬉しい。ありがとうございます。
Posted by ブクログ
『ともぐい』で直木賞を受賞した河﨑秋子のファミリーヒストリー(『青春と読書』2023.9〜2024.8に掲載したものに加筆修正)
十五年間ずっと寝たきりである父親のことを中心に、河﨑家の400年に渡る歴史をたどった著者。北海道民の通例として、先祖は本州から来ているが、ルーツは加賀藩や大阪にあった。
加賀藩では加賀八家(はっか)本多家に仕えていたそう。
また、祖父は満州から引き上げた後、どういうわけか、酪農家を目指して大阪から北海道に渡るのだが、そのわけは最終章で腑に落ちる。
365日1日たりとも休めない、過酷な労働である酪農業。最近はヘルパー制度というものもできたそうだが、経営も難しく、離農者が絶えない。
著者たち子供も小さい頃から、手伝いをさせられ、休んでいたら叱られ、今なら児童虐待だという。
しかし、農作業の合間に、ワカサギ釣りに連れて行ってくれたり、楽しい思い出もたくさんあるようだ。
ずっと、誰が誰だか分からないままの父を、酪農業のかたわら10年以上在宅介護し、今も生き続けることを願っている著者やその家族を尊敬する。
また、ところどころに入る小さい字のツッコミも楽しい。
Posted by ブクログ
金沢で武士だった先祖は維新後、主家が愛媛県で知事になったので一家で西条に移住した/祖父・昇は川﨑家に養子に入り薬剤師となり旧満州に移住し、大連のお嬢尾様育ち祖母と結ばれ、戦後幸運に4子を含む一家無事に帰日でき、大阪に居を構えたが、長男次男が高校卒業する頃、北海道で営農したいと思ったようで、男兄弟三人を帯広畜産大学に進学させた/卒業後、長男・章は農業機械会社に就職、三男・繁は農業の勉強をしにアメリカへ。次男・崇は、公務員だが農業改良普及員。数年おきに道内での転勤があるが、畑作地域なら、果樹栽培ある道南、酪農地帯ならと、そのたびに勉強し直さなければならないなかなかハードな仕事である。
著者は子供の時から鶏を絞めて解体を担当した/乳牛120頭ほど、一頭につき1haの牧草地
事故で寝たきりになり意識不明の父に代って、彼と自らのルーツをさぐる
Posted by ブクログ
作家河﨑秋子さんが『父が牛飼いになった理由』を知るのと同時に、自らのルーツについても調べながら、日々の暮らしや酪農農家の現状や想いを綴るノンフィクションとなっております
これね、河﨑秋子さんファンの人に是非ともおすすめしたい
小説のあの骨太な文章からは一切想像できない、軽くてユーモラスな語り口
言葉選びもおしゃれなんだわ〜
もちろん素の河﨑さんはこっちなんだろうけど、ギャップ萌え必須w
このルーツ探しが、なんていうか自分を知る旅って感じなのよね
当たり前なんだけど自分の血肉ってご先祖様たちから出来てるんだろうなぁなんてことを思ったのと
あらためて亡くなった父との共通点に思いをはせるわたくしなのでした
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