月と日の后

月と日の后

1,799円 (税込)

8pt

一族の闇、怨念、陰謀が渦巻く宮廷――藤原道長の娘にして、一条天皇の后・彰子。父に利用されるだけだった内気な少女は、いかにして怨霊が跋扈する朝廷に平穏をもたらす「国母」となったのか。『天地明察』『光圀伝』の著者が、“平安のゴッドマザー”の感動の生涯を描く。わずか十二歳で入内した、藤原道長の娘・彰子。父に言われるがままに宮中に入り、一条天皇を迎える最初の夜、彼女は一条天皇の初めての男児誕生の報を聞く。男児を産んだのは、藤原定子。夫である一条天皇は、優しく彰子に接するが、彼が真に愛した女性・定子の存在は、つねに彰子に付きまとう。「透明な存在になって消えてしまいたい」――父・道長によって華やかに整えられた宮中で心を閉ざし、孤独を深める彰子であったが、一人の幼子によって、彼女の世界は大きく変わった。定子の崩御により遺された子、敦康。道長の思惑により、十四歳の彰子がその子の母親代わりとして定められたのだ。戸惑いながらも幼い敦康を腕に抱き、母になる決意を固めた彰子は、愛する者を守るため、自らの人生を取り戻すために戦い始める――。平安王朝を新たな視点からドラマチックに描いた著者渾身の傑作長編。

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月と日の后 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年01月28日

    若い頃の毒舌?彰子好きです。
    今まで道長の物語はたくさん読んだけれど。
    彰子、こんなに長生きするんですね。
    今回の大河は、紫式部が主人公だから後一条、後朱雀天皇あたりまでかな。
    彰子を主人公にすればいいのに。
    もっと彰子の物語を知りたい。

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    Posted by ブクログ 2024年01月01日

    物語というより、伝記のようなストーリー。
    ただ、紫式部の悔しさや彰子の願い、がひしひしと伝わってくる。
    特に彰子の宮廷の身の振り方は、ビジネスに繋がると思う。そう思いながらも、自分には、なかなか達することの出来ない心境に、感服し、感動した。

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    Posted by ブクログ 2023年11月10日

    冲方丁さんの『はなとゆめ』に続けて読む。
    おもしろいー!
    これは、『はなとゆめ』が清少納言を中心に据えていたのと違って、紫式部が主人公じゃなく、はっきりと彰子が主役。

    なんで私が?と内向きだった14歳の少女が、夫一条天皇や紫式部から、また人々の振る舞いを見ることで自ら学んで、朝廷の和のためにと菩薩...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年01月31日

    彰子の幼い頃から晩年までをまとめた小説で何もわからない処に投げ込まれ帝の妃として支え、藤原家の繁栄をも助けて晩年は国母として崇められる。何も教えられていないと見向きもしない人が多いなか自分が帝を支えて少しでも役に立つ事を見つけていく。真似できる事ではないけど自分も地に足をつけて女としての魅力を身につ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年07月20日

    絶品外さないと思ったんだよね〜
    やっぱり良かった!
    ほんと歴史書かってくらい淡々と起こった事を羅列してるのにドラマ!
    彰子、生き切ったなーーっ!菩薩道!見習うよ!!

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    Posted by ブクログ 2022年01月16日

    中宮彰子、と一条天皇と藤原道長の話。朝廷の融和に尽くし続けた彼女に、頭が下がる。親子・兄弟・親戚・仲間……皆仲良くやっていきたい。

    『枕草子』や『源氏物語』、「この世をば~」の道長の権勢を学んだ位の高校生に是非、読んで欲しい

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    Posted by ブクログ 2021年12月29日

    中宮彰子を主人公とする物語。定子を描いたものにはよく出会うが、珍しいと思いました。たくましく成長する彰子が圧巻です。

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    Posted by ブクログ 2022年01月18日

    なぜ自分はここに居るのか?パロットや光圀もなぜ自分なのだと問いを持っていた。彰子もそう。

    慈悲の心が文章の端々から感じられる。

    この時代に病に臥せると出来る事が加持祈祷なのが気になる。治療らしい治療ができないで人が死んでいく。

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    Posted by ブクログ 2024年04月10日

    450ページ近い長編だが、とても面白く読めました。今年の大河ドラマと重なる題材で、エピローグ的な感覚で興味深かったです。親子、叔父叔母、従兄弟、従姉妹、兄弟姉妹、登場人物が錯綜して、家系図なくして理解不能。はじめはなんとなく間延びした展開が途中主人公の藤原彰子が国母となる事を決意してからの話の流れが...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月20日

    幼くして一条天皇に嫁いだ、藤原道長の娘、彰子の物語。何もわからず、権力争いの駒のひとつとして天皇の妻となるも、次第に自分の立場に意味を見出す。天下泰平の為に、争い事が起こらぬように、決しておごらず、周りを見る力があることが、上に立つものに必要なのだと感じさせる良書。
    道長一族の栄枯盛衰も悲しくも、人...続きを読む

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月と日の后 の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    PHP研究所
  • ページ数
    448ページ
  • 電子版発売日
    2021年10月01日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

閲覧環境

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