作品一覧 2019/03/08更新 青い鳥 試し読み フォロー 青い麦 試し読み フォロー ある女の告白 試し読み フォロー 女の一生 試し読み フォロー 脂肪の塊・テリエ館 試し読み フォロー 椿姫 試し読み フォロー 肉体の悪魔 試し読み フォロー 未完の告白 試し読み フォロー モンテ=クリスト伯 試し読み フォロー 1~9件目 / 9件<<<1・・・・・・・・・>>> 新庄嘉章の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 女の一生 ギ・ド・モーパッサン / 新庄嘉章 風景描写が素晴らしかった 目の前にその光景が広がるようで、まるで見たことのある景色のように感じる。 海がみたくなった。 ジャンヌが夢見心地から現実を知る時が来た時はつらかった。 結婚するような年までそういったことに全くの無知であることは、恐ろしい事だと思う。 愛したひとからの裏切り、不信続きの人生...続きを読むだが、孫娘とロザリによってこの先は幸せに生きられるのか。 叔母の最後の登場がいつか思い出せない。 でも読み返してまでいつだったかを確認する気もおきない。 いつの間にか一読者である自分さえも叔母を軽んじている不思議 Posted by ブクログ 椿姫 デュマ・フィス / 新庄嘉章 相手のために関係を諦めるストーリー。 読んでいてもどかしくなる瞬間が何度もあった。マルグリットの愛は本当に深くて美しいし、切ないし、なんだか気高いものに感じた。 恋愛小説を選ぶ時だけは、純粋なハッピーエンドの話よりも、うまくいかない結末の方がなぜか惹かれてしまう。不思議。 Posted by ブクログ 女の一生 ギ・ド・モーパッサン / 新庄嘉章 今となっては個々人が独立して自由に生きている印象が強いフランスにも、女性が自分の意志では何も決められない時代があったんだなあと、最初から最後までなかなかの衝撃を受けながら読んだ。一回では物足りなかったので読み終わってすぐ二周目に突入。さすがフランス人、事あるごとに接吻するなあと思って「接吻」という...続きを読むワードを最初から全部数えてみたら77回だった。言うほど多くなかったジャンヌ。 思春期のほとんどを学校にも行かず家と修道院で過ごし、修道院を出た直後にほとんど何も知らない相手と結婚。最初感じた熱烈な恋に落ちたような感覚は所詮幻想で、度重なる夫の不貞で結婚生活は早々に破綻。一人息子は家族総出で甘やかしすぎたせいで立派なろくでなしに成長。男性や年長者や司祭に言われる「こうすべき」に忠実に従ってきたジャンヌは、大人になっても、自分が何をしたいのか、自分にとっての幸せとはなんであるかがわからない。考える能力もない。唯一自分を必要としてくれた幼い我が子に執着の照準を合わせて付き纏い、その子が成長と共に離れていくと、加速する老いの中でただただ孤独と絶望を深めていく。天真爛漫で快活だった少女がそうして落ちぶれていく過程は、読んでいて辛いけれど、なんら想像に難くはない。母親が隠し遺していた古い手紙を読んだ彼女が家族の過去を知って震撼するシーンがあるけれど、当時は彼女のみならず周囲の女性たちもみな同じような状況だったから、それ以外の生き方があるという可能性に思い至ることすらなかっただろう。 物語の終盤はジャンヌの情緒不安定さがなかなかのホラーだった。自然の美しさに歓喜したと思えば分かち合う相手がいないと打ちひしがれ、かつての友と昔を懐かしんでいたと思えば過ぎ去った日々への寂しさと悲しさで咽び泣きながら深夜に家中を彷徨い歩く。わたしはこうならないように生きたいなあと読みながらずっと思っていた。 Posted by ブクログ 椿姫 デュマ・フィス / 新庄嘉章 背景にある社会問題と絡めて読まなくとも、十分に恋愛小説として楽しめる一冊ではないでしようか。 もちろん、背景を探ることで深みが増すのは間違いありませんが。 生涯遊び人であった父親の息子が書いた小説と聞くと、納得もできますね。父親が「説教が多い」と言ったのも頷けます。 Posted by ブクログ 椿姫 デュマ・フィス / 新庄嘉章 アルマンの直向きなアプローチが叶ってついに街1番の美女と恋仲に。 しだいにアルマンからの愛情によって奔放な暮らしを改め療養のためにも質素な2人の生活を望むようになるマルグリットの心の移り変わりもおもしろかった。 後に手紙の内容で明かされることになる、堅実なアルマンの父とマルグリットの掛け合いのシーン...続きを読むは涙が止まらなかった。 オペラ椿姫よりもずっと濃い内容でよりマルグリットという女性を知り、感情移入できたので原作を読めてよかった。 Posted by ブクログ 新庄嘉章のレビューをもっと見る