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  • 日本むかしばなし集(一)

    日本むかしばなし集

    小説・文芸
    4.0
    1~3巻495~605円 (税込)
    ぼたん雪のふりしきる冬の日、わなにかかっていた一羽の鶴が、貧しいまき売りの老人に助けられ、美しい布を織って恩がえしをする『ツルの恩がえし』ほか、心温まる日本の昔話の精粋39編を収録。遠いむかしから語りつがれてきた数々の伝承は、作者の清冽な心に洗われてほのぼのとした輝きを加え、大人と子供の世界の交流の場ともいうべき美しい夢想の境を構築している。
  • ニュータウンは黄昏れて

    ニュータウンは黄昏れて

    小説・文芸
    3.7
    1巻935円 (税込)
    バブル崩壊前夜に買ってしまった分譲団地。20年近く経つ今もローンを抱え、織部頼子は節約に必死だ。その上、老朽化による建替え問題に振り回される日々。一方、娘の琴里(ことり)は27歳フリーター。ある日、友人の三起子にイケメン資産家の彼氏を紹介される。が、彼女は失踪し、いつしか琴里が彼と婚約することに。織部家、まさかの人生大逆転?! 一気読み必至の傑作社会派エンタメ長編。
  • 女系家族(上)

    女系家族

    小説・文芸
    4.0
    1~2巻935円 (税込)
    大阪・船場の老舗矢島家は代々跡継ぎ娘に養子婿をとる女系の家筋。その四代目嘉蔵が亡くなって、出もどりの長女藤代、養子婿をむかえた次女千寿、料理教室にかよう三女雛子をはじめ親戚一同の前で、番頭の宇市が遺言書を読み上げる。そこには莫大な遺産の配分方法ばかりでなく、嘉蔵の隠し女の事まで認められていた。……遺産相続争いを通し人間のエゴと欲望を赤裸々に抉る長編小説。
  • 女系家族(上下)合本版(新潮文庫)

    女系家族(上下)合本版(新潮文庫)

    小説・文芸
    -
    1巻1,870円 (税込)
    大阪・船場の老舗矢島家は代々跡継ぎ娘に養子婿をとる女系の家筋。その四代目嘉蔵が亡くなって、出もどりの長女藤代、養子婿をむかえた次女千寿、料理教室にかよう三女雛子をはじめ親戚一同の前で、番頭の宇市が遺言書を読み上げる。そこには莫大な遺産の配分方法ばかりでなく、嘉蔵の隠し女の事まで認められていた。……遺産相続争いを通し人間のエゴと欲望を赤裸々に抉る長編小説。 ※当電子版は新潮文庫版『女系家族』上下巻をまとめた合本版です。
  • 女体幻想

    女体幻想

    小説・文芸
    -
    1巻550円 (税込)
    生来の快楽主義者であり、病気のなかにさえ愉しみを見いだすと、友人たちから冷やかされていた作家もいまは70歳。そして、老作家の過去は少しずつ年と共に死んで行き、女体への追憶による彼の魂は、壮年のそれから青年に、少年に、幼児にと時間を遡る。乳房・背中・髪・脣・瞳・茂み・臍・掌・腰・顔……それらは彼に記憶された女体。眩い光と濃い影の性愛の世界へ誘う幻想小説。
  • 楡家の人びと 第一部

    楡家の人びと

    小説・文芸
    4.2
    1~3巻781~880円 (税込)
    溢れる楽天性と人当たりの良さで患者の信頼を集めるドクトル楡基一郎が、誇大妄想的な着想と明治生まれの破天荒な行動力をもって、一代で築いた楡脳病院。その屋根の下で、ある者は優雅に、ある者は純朴に、ある者は夢見がちに、ある者は漠とした不安にとまどいながら、それぞれの生を紡いでゆく。東京青山の大病院と、そこに集う個性豊かな一族の、にぎやかな年代記の幕が上がる。
  • 楡家の人びと(第一部~第三部) 合本版

    楡家の人びと(第一部~第三部) 合本版

    小説・文芸
    3.0
    1巻2,486円 (税込)
    溢れる楽天性と人当たりの良さで患者の信頼を集めるドクトル楡基一郎が、誇大妄想的な着想と明治生まれの破天荒な行動力をもって、一代で築いた楡脳病院。その屋根の下で、ある者は優雅に、ある者は純朴に、ある者は夢見がちに、ある者は漠とした不安にとまどいながら、それぞれの生を紡いでゆく。東京青山の大病院と、そこに集う個性豊かな一族の、にぎやかな年代記の幕が上がる。 ※当電子版は『楡家の人びと』(第一部)~(第三部)の全三巻をまとめた合本版です。
  • 庭(新潮文庫)

    庭(新潮文庫)

    小説・文芸
    4.1
    1巻649円 (税込)
    私は夫と離婚をする。そのことを両親に報告せねばならない。実家へ向かう路線バスのなかで、老人たちがさかんに言い交わす「うらぎゅう」。聞き覚えのない単語だったが、父も母も祖父もそれをよく知っているようだ――。彼岸花。どじょう。クモ。娘。蟹。ささやかな日常が不条理をまといながら変形するとき、私の輪郭もまた揺らぎ始める。自然と人間の不可思議が混然一体となって現れる15編。(解説・吉田知子)
  • 人形の家(新潮文庫)

    人形の家(新潮文庫)

    小説・文芸
    3.8
    1巻539円 (税込)
    小鳥のように愛され、平和な生活を送っている弁護士の妻ノラには秘密があった。夫が病気の時、父親の署名を偽造して借金をしたのだ。秘密を知った夫は社会的に葬られることを恐れ、ノラをののしる。事件は解決し、夫は再びノラの意を迎えようとするが、人形のように生きるより人間としていきたいと願うノラは三人の子供も捨てて家を出る。近代劇確立の礎石といわれる社会劇の傑作。
  • 人間アレルギー―なぜ「あの人」を嫌いになるのか―(新潮文庫)

    人間アレルギー―なぜ「あの人」を嫌いになるのか―(新潮文庫)

    ビジネス・実用
    4.5
    1巻649円 (税込)
    花粉などアレルゲンによって引き起こされる身体的アレルギー。これとよく似た心理的拒絶反応「人間アレルギー」についてはこれまで語られることはなかった。良好だった人間関係がなぜ急にうまくいかなくなるのか。些細な理由で相手の存在までも許せなくなるのはなぜか。自身のクリニックの具体的な臨床例と歴史上の人物のケースを分析しながら、この心理的葛藤状態を克服する処方を示す。
  • 人間ぎらい

    人間ぎらい

    小説・文芸
    -
    1巻550円 (税込)
    夫の女ぐせの悪さに嫌気がさし家出した桐江は、連れ込み旅館で働いている。今は何が起ころうと無感動、寂しさも消え、なぜか安心して暮している桐江。それは、「人間ぎらい」(表題作)になったからなのか――。夫に裏切られる女、妻に踏みにじられる男。男と女の、相寄り相離れる感情の動きや不可思議な成り行きをユーモアの中に、ほんの少し人生のホロ苦さをミックスして描く9編。
  • 人間ぎらい

    人間ぎらい

    小説・文芸
    3.9
    1巻539円 (税込)
    主人公のアルセストは世間知らずの純真な青年貴族であり、虚偽に満ちた社交界に激しい憤りさえいだいているが、皮肉にも彼は社交界の悪風に染まったコケットな未亡人、セリメーヌを恋してしまう――。誠実であろうとするがゆえに俗世間との調和を失い、恋にも破れて人間ぎらいになってゆくアルセストの悲劇を、涙と笑いの中に描いた、作者の性格喜劇の随一とされる傑作。
  • 人間失格

    人間失格

    小説・文芸
    4.0
    1巻440円 (税込)
    「恥の多い生涯を送って来ました」。そんな身もふたもない告白から男の手記は始まる。男は自分を偽り、ひとを欺き、取り返しようのない過ちを犯し、「失格」の判定を自らにくだす。でも、男が不在になると、彼を懐かしんで、ある女性は語るのだ。「とても素直で、よく気がきいて(中略)神様みたいないい子でした」と。だれもが自分のことだと思わせられる、太宰治、捨て身の問題作。
  • 人間の絆(上)(新潮文庫)

    人間の絆(新潮文庫)

    小説・文芸
    3.7
    1~2巻1,100円 (税込)
    幼くして両親を失い、牧師である伯父に育てられた青年フィリップ。不自由な足のために劣等感にさいなまれて育ったが、いつしか信仰心を失い、芸術に魅了されてパリに渡る。しかし若き芸術家仲間と交流する中で、自らの才能の限界を知り、彼の中で何かが音を立てて崩れ去る。やむなくイギリスに戻り、医学を志すことになるのだが……。誠実な魂の遍歴を描いたS・モームの決定的代表作を新訳。
  • 人間の建設

    人間の建設

    ビジネス・実用
    4.0
    1巻572円 (税込)
    有り体にいえば雑談である。しかし並の雑談ではない。文系的頭脳の歴史的天才と理系的頭脳の歴史的天才による雑談である。学問、芸術、酒、現代数学、アインシュタイン、俳句、素読、本居宣長、ドストエフスキー、ゴッホ、非ユークリッド幾何学、三角関数、プラトン、理性……主題は激しく転回する。そして、その全ての言葉は示唆と普遍性に富む。日本史上最も知的な雑談といえるだろう。
  • 人間万事塞翁が丙午

    人間万事塞翁が丙午

    小説・文芸
    4.0
    1巻495円 (税込)
    呉服問屋が軒をつらねる東京・日本橋堀留町の仕出し弁当屋〈弁菊〉。人情味豊かであけっぴろげ、良くも悪くもにぎやかな下町に、21歳で嫁いできたハナは、さまざまな事件に出会いながらも、持ち前のヴァイタリティで乗り切ってゆく。――戦中から戦後へ、激動の時代をたくましく生きた庶民たちの哀歓を、自らの生家をモデルにいきいきと描き出した、笑いと感動の下町物語。直木賞受賞。
  • 人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)

    人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)

    仕事はパッとしないし、彼女に怒られるしで、ダメダメな日々を送る僕。いっそヤギにでもなって人間に特有の「悩む」ことから解放されることはできないだろうか……というわけで本気(まじ)でやってみました。四足歩行の研究のためにヤギを解剖し、草から栄養をとる装置を開発。医者に止められても脳の刺激実験を繰り返し――。イグノーベル賞を受賞した抱腹絶倒のサイエンス・ドキュメント。
  • 忍者丹波大介

    忍者丹波大介

    小説・文芸
    3.5
    1巻869円 (税込)
    豊臣秀吉歿後、諸国大名の勢力は二つに分れ、関ヶ原の合戦で徳川方が勝利をおさめる。激変する時代の波のなかで、信義をモットーにしていた甲賀忍者のありかたも変質していく。丹波大介は甲賀の立場をすて一匹狼となり、自分が信ずるものにだけ従い、黒い刃風をくぐって活躍する。さまざまの武将の去就と歴史の裏側で暗躍する忍びの者の裸形を痛快に描く長編時代小説。
  • 人情裏長屋

    人情裏長屋

    小説・文芸
    4.0
    1巻825円 (税込)
    居酒屋でいつも黙って一升枡で飲んでいる浪人、松村信兵衛の胸のすく活躍と人情味あふれる子育ての物語『人情裏長屋』。天一坊事件に影響されて家系図狂いになった大家に、出自を尋ねられて閉口した店子たちが一計を案ずる滑稽譚『長屋天一坊』。ほかに『おもかげ抄』『風流化物屋敷』『泥棒と若殿』『ゆうれい貸屋』など周五郎文学の独壇場ともいうべき“長屋もの”を中心に11編を収録。
  • 人情武士道

    人情武士道

    小説・文芸
    3.6
    1巻704円 (税込)
    御用人の佐藤欽之助は、妻を通して琴の稽古友達だった女から、夫の仕官の世話を頼まれる。その女が、かつて縁談を申し込んで断られた和枝であることを知った欽之助は、思いがけない行動で依頼を果たす……。著者の鋭い人間観察眼を際立たせている表題作の他に、後年の“職人もの”の先駆をなす「しぐれ傘」や“滑稽もの”の「竜と虎」など、初期の傑作12編を収める。
  • にんじん

    にんじん

    小説・文芸
    3.9
    1巻539円 (税込)
    にんじん――。髪の毛が赤くてそばかすだらけのルピック家の三番目の男の子はみんなからそう呼ばれている。あだなをつけたのはお母さんだ。お母さんは、にんじんに夜の暗闇のなかをにわとり小屋の扉を閉めに行かせたり、おもらししたおしっこを朝食のスープに混ぜて飲ませたりする……。だが、にんじんは母親のいじわるにも負けずに成長してゆく。生命力あふれる自伝的小説の傑作。
  • 額田女王

    額田女王

    小説・文芸
    3.8
    1巻1,100円 (税込)
    大化改新後の激動する時代、万葉随一の才媛で“紫草のにほへる妹”とうたわれた額田女王をめぐる大ロマン。朝鮮半島への出兵、蝦夷征伐、壬申の乱……と古代国家形成のエネルギーがくろぐろと渦巻く中で、天智・天武両天皇から愛され、恋と動乱の渦中に生きた美しき宮廷歌人の劇的で華やかな生涯を、著者独自の史眼で綴り、古代人の心を探った詩情ゆたかな歴史小説。
  • ぬばたま(新潮文庫)

    ぬばたま(新潮文庫)

    小説・文芸
    3.4
    1巻594円 (税込)
    ときどき、こんな人がいるのです。山に入ったまま、帰って来られなくなってしまった人が──。仕事も家族も失い、絶望のうちに山を彷徨う男が見た恐ろしい幻影。少女の頃に恋した少年を山で失った女の、凄絶な復讐。山で見たおぞましい光景が狂わせた、幼なじみ三人の運命。死者の姿が見える男女の、不思議な出会い。闇と光、生と死、恐怖と陶酔が混じり合う、四つの幻想的な物語。
  • ぬるい毒(新潮文庫)

    ぬるい毒(新潮文庫)

    小説・文芸
    3.6
    1巻440円 (税込)
    あの夜、同級生と思しき見知らぬ男の電話を受けた時から、私の戦いは始まった。魅力の塊のような彼は、説得力漲る嘘をつき、愉しげに人の感情を弄ぶ。自意識をずたずたにされながらも、私はやがて彼と関係を持つ。恋愛に夢中なただの女だと誤解させ続けるために。最後の最後に、私が彼を欺くその日まで──。一人の女の子の、十九歳から五年にわたる奇妙な闘争の物語。渾身の異色作。
  • 猫だましい

    猫だましい

    小説・文芸
    3.8
    1巻572円 (税込)
    こころの専門家・河合隼雄先生は、実は大のネコ好きです。今までに読んだ古今東西のたくさんの猫物語の中から、特にお気に入りのにゃんこ達を選んで、お話しいただきました。長靴をはいた猫、空飛び猫、鍋島の化け猫、100万回生きたねこ……ネコのことが分ると、ヒトの心も分る、かもしれませんよ。(大島弓子さんの感想マンガは電子書籍版には収録しておりません。)
  • 猫といっしょにいるだけで(新潮文庫)

    猫といっしょにいるだけで(新潮文庫)

    小説・文芸
    4.4
    1巻649円 (税込)
    五十代、独身、母と二人暮らし。仕事のスランプで切羽詰る日々だった。訪れた神社で「しあわせをください」とつぶやいた翌日、庭の白木蓮の切り株に、彼らは舞い降りた。「猫は嫌いだし、生き物は飼わない」と決めていたが、愛護協会や保健所も頼れない……。やがて始まるにぎやかで、穏やかな日常。『日日是好日』の著者が描く、笑って泣ける猫日和! 『いっしょにいるだけで』改題。(解説・酒井順子)
  • 猫と庄造と二人のおんな

    猫と庄造と二人のおんな

    小説・文芸
    3.9
    1巻539円 (税込)
    一匹の猫を中心に、猫を溺愛している愚昧な男、猫に嫉妬し、追い出そうとする女、男への未練から猫を引取って男の心をつなぎとめようとする女の、三者三様の痴態を描く。人間の心に宿る“隷属”への希求を反時代的なヴィジョンとして語り続けた著者が、この作品では、その“隷属”が拒否され、人間が猫のために破滅してゆく姿をのびのびと捉え、ほとんど諷刺画に仕立て上げている。
  • 猫と針

    猫と針

    小説・文芸
    3.1
    1巻396円 (税込)
    高校時代の友人が亡くなり、映画研究会の同窓生男女5人が葬式帰りに集まった。小宴がはじまり、四方山話に花が咲くが、どこかぎこちない面々。誰かが席を外すと、残りの仲間は、憶測をめぐらし不在の人物について語り合う。やがて話題は、高校時代の不可解な事件へと及んだ……。15年前の事件の真相とは? そしてこの宴の本当の目的は? 著者が初めて挑んだ密室心理サスペンス劇。
  • 猫と罰(新潮文庫)

    猫と罰(新潮文庫)

    小説・文芸
    3.9
    1巻693円 (税込)
    西洋の諺(ことわざ)によれば、「猫に九生あり」という。漱石の飼い猫の生まれ変わりであるクロは、導かれるように、猫まみれの古書店・北斗堂へと迷い込む。しかし自らを魔女と名乗る店主・恵梨香の身にはある呪いがかけられていた。謎を解く鍵は北斗堂に集まる猫たちの前世にあって――。創作への情熱と、猫と人間の絆が胸を打つ壮大な物語。日本ファンタジーノベル大賞2024受賞。(解説・新井素子)
  • 猫を拾いに(新潮文庫)

    猫を拾いに(新潮文庫)

    小説・文芸
    4.0
    1巻737円 (税込)
    誕生日の夜、プレーリードッグや地球外生物が集い、老婦人は可愛い息子の将来を案じた日々を懐かしむ。年寄りだらけになった日本では誰もが贈り物のアイデアに心悩ませ、愛を語る掌サイズのおじさんの頭上に蝉しぐれが降りそそぐ。不思議な人々と気になる恋。不機嫌上機嫌の風にあおられながら、それでも手に手をとって、つるつるごつごつ恋の悪路に素足でふみこむ女たちを慈しむ21篇。
  • ねじの回転(新潮文庫)

    ねじの回転(新潮文庫)

    小説・文芸
    3.8
    1巻605円 (税込)
    イギリス郊外に静かに佇む古い貴族屋敷に、両親と死別し身を寄せている眉目秀麗な兄と妹。物語の語り手である若い女「私」は二人の伯父に家庭教師として雇われた。私は兄妹を悪の世界に引きずりこもうとする幽霊を目撃するのだが、幽霊はほかの誰にも見られることがない。本当に幽霊は存在するのか? 私こそ幽霊なのではないのか? 精緻で耽美な謎が謎を呼ぶ、現代のホラー小説の先駆的な名著。
  • 根っこと翼―美智子さまという存在の輝き―(新潮文庫)

    根っこと翼―美智子さまという存在の輝き―(新潮文庫)

    小説・文芸
    -
    1巻649円 (税込)
    自分の中だけにしまっておくのはあまりにもったいないと思ってきた――。「私たち、同じ本を持っているのね」とおっしゃる純情さ。「私はやはりキリギリスね」と楽しそうに語るお声。「陛下が誘ってくださったの」とお喜びだったダンス。そして、悲しみに寄り添う「根っこ」と、希望へと飛翔する「翼」を世界中に届けた歴史的スピーチの背景。二十年来の親友が綴る美智子さまとの珠玉の時間。(解説・尾崎真理子)
  • 熱帯植物園

    熱帯植物園

    小説・文芸
    3.0
    1巻440円 (税込)
    覚えたてのセックスは考えてたよりよかった。正直いっていまは猿のようにはまってる。でもあたしには生理がまだない。女じゃないのにセックスしてる――。16歳になった日、下校途中に、薔薇の花束を抱えた派手な女が待っていた。あたしと同じ名前のおやじの愛人が……。ほとんど拉致されて連れて行かれたレストランで、おやじの愛人・由美が言った。「名前を変えてほしいの」――。10代の生と性を描いた5編を収録。R指定の室井佑月衝撃のデビュー作!
  • 寝ても覚めても本の虫

    寝ても覚めても本の虫

    小説・文芸
    3.8
    1巻616円 (税込)
    「もうぞくぞくとするような楽しみなのだ」――大好きな作家の新刊を開く、この喜び! 本のためなら女房の小言も我慢、我慢。眺めてうっとり、触ってにんまり。ヒーローの怒りは我が怒り、ヒロインの涙は我が溜め息。出会った傑作は数知れず。運命の作家S・ツヴァイク、目下の“最高”N・デミル、続編が待ち遠しいT・ハリスに、永遠の恋人M・H・クラーク……。ご存じ読書の達人、児玉清さんの「海外面白本探求」の日々を一気に公開。
  • ネバーランド(新潮文庫)

    ネバーランド(新潮文庫)

    小説・文芸
    3.0
    1巻825円 (税込)
    堅苦しいのは嫌い、ふざけているのが好き。30歳になってもそんな子供っぽさの残るミサが好きになったのは、同棲中の恋人がいる隆文だった。夏の終わりの夜、ファミレスで恋人の愚痴を聞いたことをきっかけに隆文はミサの家に居候。なのに恋人との関係を終わらせようとしないのだ。しびれを切らしたミサはついに出禁を言い渡すが……。普通の二人の歪な関係。芥川賞作家による絶品恋愛小説。(解説・角田光代)
  • 寝ぼけ署長

    寝ぼけ署長

    小説・文芸
    4.0
    1巻616円 (税込)
    五年の在任中、署でも官舎でもぐうぐう寝てばかり。ところが、いよいよ他県へ転任が決ると、別れを悲しんで留任を求める声が市民たちからわき起った……。罪を憎んで人を憎まずを信条とする“寝ぼけ署長”こと五道三省が、「中央銀行三十万円紛失事件」や「海南氏恐喝事件」など十件の難事件を、痛快奇抜で人情味あふれる方法でつぎつぎと解決する。山本周五郎唯一の探偵小説である。
  • 眠狂四郎虚無日誌(上)(新潮文庫)

    眠狂四郎虚無日誌(新潮文庫)

    小説・文芸
    4.5
    1~2巻814~869円 (税込)
    旗本の妻女を次々に犯し、無辜の民をも容赦なく斬る――。質実英邁と目されていた将軍家世継・徳川家慶が突如豹変し、乱行を重ねていた。家慶は何故豹変したのか、本物なのか。その鍵は、四年前に没したはずの近藤重蔵にあった。蝦夷地に秘められた謎を探る狂四郎。襲いかかる公儀隠密、最強の刺客明日心剣。謎と謎が交錯し、淫靡なエロティシズムが匂い立つ出色のシリーズ第五弾。
  • 眠狂四郎孤剣五十三次(上)(新潮文庫)

    眠狂四郎孤剣五十三次(新潮文庫)

    小説・文芸
    -
    1~2巻781円 (税込)
    水野越前守忠邦の側用人・武部仙十郎の密命により、徳川幕府に対する薩摩など西国十三藩の謀議を探るため東海道を西へ向う眠狂四郎。江戸日本橋で岸和田藩主の懐中より謀議の連判状をまきあげたのを皮切りに、五十三の宿駅ごとに待ち受ける各藩のさまざまな刺客と対峙しながら旅を続ける。赴くところ、襲い来る凶刃と上がる血煙! 各宿駅の風物・人情を背景に狂四郎の活躍を綴る快作。
  • 眠狂四郎殺法帖(上)(新潮文庫)

    眠狂四郎殺法帖(新潮文庫)

    小説・文芸
    5.0
    1~2巻770~814円 (税込)
    佐渡の金銀山の不正を探るために西丸老中・水野越前守の送り込んだ隠密が、次々に姿を消した。真相究明を依頼された眠狂四郎の前に立ちはだかる刺客たち――少林寺拳法の達人・陳孫の助けを借り、刺客をかわしながら狂四郎が探り出したのは、本丸老中・水野出羽守、加賀百万石、豪商・銭屋五兵衛らの、将軍家斉を操り人形にしようとする恐るべき陰謀であった……。
  • 眠狂四郎独歩行(上)(新潮文庫)

    眠狂四郎独歩行(新潮文庫)

    小説・文芸
    -
    1~2巻814円 (税込)
    二代将軍秀忠の正統を称する若者を頭にあおぎ、幕府転覆をはかる風魔一族と傾いた幕府の支柱たるべく旗本八万騎からえらばれた秘密集団黒指党との壮絶な死闘。葵の刺青を持つ娘を救ったために死闘にまきこまれた狂四郎に風魔の手練者が襲いかかる。狂四郎を慕う薄幸の美女、予知能力をもつ怪盗、そして、冴えわたる秘剣円月殺法……。殺気とエロチシズムに溢れる本格伝奇時代長編。
  • 眠狂四郎無情控(上)(新潮文庫)

    眠狂四郎無情控(新潮文庫)

    小説・文芸
    -
    1~2巻814~869円 (税込)
    豊臣秀頼は生きていた。大坂城落城後、西国のある藩で庇護され、死の直前、豊臣遺産百万両のありかを示す文書を大奥に隠した――。シャム、ラオス等の在留邦人の夢を背負った美女千華、陽明学に基づく改革を願う同朋衆百名、悪徳商人阿蘭陀屋嘉兵衛、謎の兵法者死神九郎太、目付下条主膳等、いずれもが百万両争奪に命を賭ける。狂四郎の運命や如何に。シリーズ最高峰の痛快伝奇活劇。
  • 眠れぬ真珠

    眠れぬ真珠

    小説・文芸
    3.9
    1巻693円 (税込)
    出会いは運命だった。17も年下の彼に、こんなにも惹かれてゆく――。孤高の魂を持つ、版画家の咲世子。人生の後半に訪れた素樹との恋は、大人の彼女を、無防備で傷つきやすい少女に変えた。愛しあう歓びと別離の予感が、咲世子の中で激しくせめぎあう。けれども若く美しいライバル、ノアの出現に咲世子は……。一瞬を永遠に変える恋の奇蹟。情熱と抒情に彩られた、最高の恋愛小説。
  • 眠れるアンナ・O(新潮文庫)

    眠れるアンナ・O(新潮文庫)

    小説・文芸
    3.7
    1巻1,375円 (税込)
    友人二人が刺殺された現場近くで、アンナはナイフを手にしたまま昏睡状態に陥ってしまう。以来四年間、容疑者とされたまま眠り続けていた。睡眠が関連する犯罪の専門家ベンは、彼女に刑事責任を問うために覚醒させる任務を受ける。だが、アンナが目覚めたとき、事件は思わぬ方向へと転がり落ち……。目に映る真相が幾度も覆される驚異のクライマックス。全英の話題をさらった超弩級のデビュー作!(解説・三橋曉)
  • 眠れる美女(新潮文庫)

    眠れる美女(新潮文庫)

    小説・文芸
    3.9
    1巻649円 (税込)
    「女の子を起こそうとなさらないで下さいませよ。どんなに起こそうとなさっても、決して目をさましませんから……」老いを感じ始めた六十七歳の江口が通された部屋には、深紅のビロードのカーテンがかかり、布団の中では、若く美しい娘が裸のまま眠っていた。江口が娘に触れ、布団に入ろうとすると――。「片腕」「散りぬるを」を併録。(解説・浅田次郎)※三島由紀夫による解説は収録しておりません。
  • 眠れる森の美女―シャルル・ペロー童話集―

    眠れる森の美女―シャルル・ペロー童話集―

    小説・文芸
    4.3
    1巻572円 (税込)
    仙女の呪いで百年の眠りについた美しい王女――。王子様のお迎えで目覚めたのちの恐怖を描いた表題作のほか、赤頭巾ちゃん、長靴をはいた猫、親指小僧からシンデレラまで。あの懐かしい童話が新鮮な翻訳と美しく読みやすい活字、繊細な挿絵とともに甦りました。不思議でロマンチックで楽しい。そしてちょっとだけグロテスクで残酷……。そんなペローの童話の世界へ、ようこそ!
  • 脳はこんなに悩ましい

    脳はこんなに悩ましい

    ビジネス・実用
    3.9
    1巻605円 (税込)
    「私って何?」その問いの果てにあったのは脳科学だった。“自意識”は脳が作ったイリュージョン? 人の不幸が快感なのは脳のせい。オルガズムに男女差はなし!? セックスで放出されるホルモンの悪用法とは。「大器晩成」は脳構造的に正しい。遺伝子検査で知る意外な自分――。脳研究の最先端を知る科学者と、自己を追い続ける作家が探検! 驚きと刺激に満ちた、魅惑的な脳の世界。※新潮文庫版に掲載の写真の一部は、電子版には収録しておりません。
  • 脳はみんな病んでいる(新潮文庫)

    脳はみんな病んでいる(新潮文庫)

    ビジネス・実用
    4.1
    1巻781円 (税込)
    馬鹿と天才は紙一重。どこまでが「正常」でどこからが「異常」!? 人工知能(AI)を脳に組み込むとどうなる!? 10月生まれが一番長生きする理由は? どうして認知症の老人は夫や妻の顔を忘れるのか――。「正常と異常」「健康と病気」の境界を揺さぶり、世界の常識を根底から問い直す。知れば知るほど面白い“脳”の魅力を、脳研究者と人気作家が語り尽くす。あなたの脳を心地よく刺激する脳科学対談。
  • 野菊の墓

    野菊の墓

    小説・文芸
    4.1
    1巻352円 (税込)
    政夫と民子は仲の良いいとこ同士だが、政夫が十五、民子が十七の頃には、互いの心に清純な恋が芽生えていた。しかし民子が年上であるために、ふたりの思いは遂げられず、政夫は町の中学へ、民子は強いられ嫁いでいく。数年後、帰省した政夫は、愛しい人が自分の写真と手紙を胸に死んでいったと知る。野菊繁る墓前にくずおれる政夫……。涙なしには読めない「野菊の墓」、ほか三作を収録。
  • 残りものには、過去がある(新潮文庫)

    残りものには、過去がある(新潮文庫)

    小説・文芸
    3.9
    1巻649円 (税込)
    「あの子さ、やっぱりお金目当てかな」まだ肌寒い春の日、清掃会社の2代目社長・友之と、同じ会社で契約社員として働く早紀の結婚式が始まった。18歳差のカップルを揶揄する声を耳にしつつ、栄子は披露宴の祝辞に臨む。今日初めて会った新婦の〈友人代表〉として――。列席した新郎の旧友、新婦の従姉、そして主役の二人も、人には言えない秘密を抱えていた。誰かの幸せを祈りたくなる6編!(解説・一木けい)
  • 望みは何と訊かれたら

    望みは何と訊かれたら

    小説・文芸
    3.6
    1巻990円 (税込)
    パリの美術館で、槙村沙織は三十数年ぶりに秋津吾郎に再会する。彼こそは、学生運動の果ての凄絶な粛清リンチから身ひとつで逃走した二十歳の沙織を、半年間匿ってくれた男性だった。運命の再会は二人に何をもたらすのか──。殺意と愛情がせめぎあう極限状況で人生を共有しあった男と女ゆえの、根源的な結びつきと、身体も魂も貫く究極の悦楽を描き尽くした著者最高の恋愛小説。
  • ノックの音が

    ノックの音が

    小説・文芸
    4.1
    1巻605円 (税込)
    ノックの音とともに、二日酔いの男の部屋にあらわれた見知らぬ美女。親しげにふるまう彼女の正体は? いったい、だれのところへ、どんな人が訪れてきたのか。その目的は。これから部屋の中で、どんなことがおこるのか……。サスペンス、スリラーからコメディーまで、「ノックの音」から始まる様々な事件。意外性あふれるアイデアと洒落たセンスで描く15のショートショート。
  • 乗取り

    乗取り

    小説・文芸
    4.0
    1巻539円 (税込)
    株の買占めによる老舗デパートの乗取り。金と若さだけを武器に、現代における最も劇的なこの戦闘に挑んでいく、闇屋あがりの青年実業家、青井文麿。媚びと虚勢を徹底して使いわけ、金と金、顔と顔でつながった財界の厚い壁に体当たりしていく青井の姿に、高度成長期の日本が象徴される。現実に起った事件に材をとり、経済界の深奥での暗闘をスピーディなタッチで暴いてみせた快心作。
  • 野火

    野火

    小説・文芸
    4.1
    1巻605円 (税込)
    敗北が決定的となったフィリッピン戦線で結核に冒され、わずか数本の芋を渡されて本隊を追放された田村一等兵。野火の燃えひろがる原野を彷徨う田村は、極度の飢えに襲われ、自分の血を吸った蛭まで食べたあげく、友軍の屍体に目を向ける……。平凡な一人の中年男の異常な戦争体験をもとにして、彼がなぜ人肉嗜食に踏み切れなかったかをたどる戦争文学の代表的名作である。
  • 野火の夜(新潮文庫)

    野火の夜(新潮文庫)

    小説・文芸
    3.8
    1巻935円 (税込)
    関東各地の自動販売機から、血のついた五千円札が相次いで発見された。同じ頃、増水した川で原発取材をしてきたジャーナリストが死亡する。事故なのか、他殺なのか……フリーライターの木部美智子が取材を進めると、二つの事件に思わぬつながりが見えてくる。その先に待ち受けていたのは――忘れられた過去と幾層にも重なった謎を解きほぐし、百年に及ぶ人間の業を描いたシリーズ最高傑作。(解説・千街晶之)
  • 信長嫌い(新潮文庫)

    信長嫌い(新潮文庫)

    小説・文芸
    4.0
    1巻649円 (税込)
    織田信長さえ、いなければ――。天下を獲れたはずの男・今川義元。戦に賭けた男・真柄直隆。逃げ続けた男・六角承禎。将軍殺しの悪名と生きた男・三好義継。戦より茶を愛した男・佐久間信栄。老躯をおして仇を狙う伊賀上忍の男・百地丹波。祖父の影を追い続けた男・織田秀信。乱世の主役、信長に翻弄された時代の“脇役”たちもまた、己が人生を必死にもがき生き抜いた。敗者たちの戦国列伝。(解説・清水克行)
  • 信長燃ゆ(上)

    信長燃ゆ

    小説・文芸
    4.0
    1~2巻869~880円 (税込)
    「天下布武」──武力を背景に世を変革してゆく信長は、天正九年、安土を中心に磐石の体制を築いていた。だが、巨大になりすぎた信長の力に、好誼を結んできた前関白・近衛前久らの公家も反感を持ち始める。武家と朝廷の対立に巻き込まれながら信長に惹かれる東宮夫人・勧修寺晴子、信長に骨髄の恨みを抱く忍者・風の甚助ら、多彩な人物をまじえ史料に埋もれた陰謀を描く本格歴史小説。
  • 信長を生んだ男(新潮文庫)

    信長を生んだ男(新潮文庫)

    小説・文芸
    4.3
    1巻825円 (税込)
    兄が猛虎になるなら、己は支える龍となる――。大うつけと蔑まれる信長のなかに、弟信行が見出した比類なき強者の資質と、猛虎の意志。だが真の覇者となるには、何かが決定的に欠けていた。兄の弱さに気づいた信行は、密かに身命を賭けた策に出る。すべては兄のために。信長の正室帰蝶を巻き込んで、信行最後の大勝負が始ま った……。定説を覆し、誰も描かなかった歴史の真実を摑む傑作。(解説・大矢博子)
  • ノモレ(新潮文庫)

    ノモレ(新潮文庫)

    遥か昔、ペルー・アマゾンの奥地。白人に奴隷化された先住民イネ族の男が主人を殺し、仲間と逃げた。全滅を避けるため二手に分かれ、それきりに。密林で語り継がれた別れの記憶と再会の願い。「森で別れた仲間(ノモレ)に会いたい。友(ノモレ)を探してくれ」――。百年が過ぎ突如現れた未知の先住民と接触したイネ族のロメウは、彼らがノモレの子孫ではないかと感じ始める。人間の存在を問う圧巻の記録。(解説・東畑開人)
  • 乗合船―慶次郎縁側日記―(新潮文庫)

    乗合船―慶次郎縁側日記―(新潮文庫)

    小説・文芸
    3.0
    1巻605円 (税込)
    根岸の酒問屋に寮番の身で隠居する森口慶次郎のもとには、今日も様々な事件が持ち込まれる。かつて「仏」と呼ばれた腕利き定町廻り同心は、最愛の娘を不幸な事件で亡くした傷を心に隠し、今日も江戸の市井の人々の苦しみに耳を傾け、解決のみちすじをさりげなく示すのだった。そんな慶次郎の元に、婿養子の晃之助が急襲されたとの一報が届くが……。畢生の傑作シリーズ、ついに最終巻!
  • 暖簾

    暖簾

    小説・文芸
    3.9
    1巻693円 (税込)
    一介の丁稚から叩きあげ、苦労の末築いた店も長子も戦争で奪われ、ふりだしに戻った吾平の跡を継いだのは次男孝平であった。孝平は、大学出のインテリ商人と笑われながら、徹底して商業モラルを守り、戦後の動乱期から高度成長期まで、独自の才覚で乗り越え、遂には本店の再興を成し遂げる。親子二代“のれん”に全力を傾ける不屈の気骨と大阪商人の姿を描く作者の処女作。
  • 暢気眼鏡

    暢気眼鏡

    小説・文芸
    4.0
    1巻385円 (税込)
    疑うことを知らぬ天真爛漫な若い新妻との貧乏暮しを爽やかな筆に綴った名作「暢気眼鏡」。祖父母と父の最期を語る「父祖の地」。胃潰瘍による大出血から辛うじて生還するまでの顛末「こおろぎ」。ほかに「猫」「芳兵衛」「擬態」「玄関風呂」「痩せた雄鶏」「華燭の日」「退職の願い」。生の苦渋と辛酸を、著者の虚飾ない善意と誠実さに巧まずしてにじみ出すユーモアに包んで描いた、ふくよかな心境小説の佳品全10編を収めた。
  • ノンちゃんの冒険

    ノンちゃんの冒険

    小説・文芸
    5.0
    1巻330円 (税込)
    上京して女子短大英文科に籍を置くこと一年余、はたちにもならないノンちゃんに、子供ができた。父親たる哲学君は、“世界が暮れ落ちる今、ぼくらは旅立つのだ”と呟やいて家を出たまま、行方が知れない。生むべきか、生まざるべきか……? 終末観ただようこのアスファルト・ジャングルで、生き難い世を生き続けるすべての人々に、スリリングで心暖まる、都会のメルヘンを贈る。
  • はい、泳げません

    はい、泳げません

    小説・文芸
    3.8
    1巻572円 (税込)
    超がつく水嫌い。小学生の時にプールで溺れて救急車を呼ばれた。大人になっても、海・湖・川などたくさんの水を見るだけで足がすくむ。なのに、なぜか水泳教室に通う羽目に。悩みながら、愚痴りながら、「泳げる」と「泳げない」の間を漂った2年間。混乱に次ぐ混乱、抱腹絶倒の記録。史上初、〈泳げない人〉が書いた水泳読本。泳げるようになって、人生変りましたか、ヒデミネさん?
  • 徘徊タクシー(新潮文庫)

    徘徊タクシー(新潮文庫)

    小説・文芸
    3.3
    1巻506円 (税込)
    徘徊癖をもつ90歳の曾祖母が、故郷熊本で足下を指しヤマグチとつぶやく。ボケてるんだろうか。いや、彼女は目指す場所を知っているはずだ! 認知症老人の徘徊をエスコートする奇妙なタクシー会社を立ち上げた恭平と老人たちの、時空を超えたドライブを描く痛快表題作と、熊本震災に翻弄された家族の再生を探る「避難所」など、三編を収める新編集小説集。巻末に養老孟司との特別対談を収録。
  • 廃市・飛ぶ男

    廃市・飛ぶ男

    小説・文芸
    3.8
    1巻693円 (税込)
    誇り高い姉と、快活な妹。いま、この二人の女性の前に横たわっているのは、一人の青年の棺。美しい姉妹に愛されていながら、彼はなぜ死なねばならなかったのか……? 夏雲砕ける水郷に茜の蜻蛉の舞い立つとき、ひとの心をよぎる孤独と悔恨の影を、清冽な抒情に写した秀作「廃市」。ほかに「飛ぶ男」「樹」「風花」「退屈な少年」「影の部分」「未来都市」「夜の寂しい顔」の7編を併録。
  • 背徳者

    背徳者

    小説・文芸
    3.6
    1巻572円 (税込)
    ジッドがアフリカに旅して病気になり、回復後に生命の喜びを見出した当時の魂のありさまを、告白的に小説として描いたもの。一考古学者がアフリカに新婚旅行に出かける途中大病にたおれて、一時は死に瀕するが、ようやく回復期に至ったとき、生きる喜びを知り、彼の心に一大革命が起る。既成のモラルや組織に安住できぬ魂の苦悩を綴った、ジッド最初の物語作品。一九〇二年作。
  • ハイドラ(新潮文庫)

    ハイドラ(新潮文庫)

    小説・文芸
    3.8
    1巻407円 (税込)
    出会った瞬間から少しずつ、日々確実に、発狂してきた――。有名カメラマン新崎の専属モデルを務める早希は、私生活でも密かに彼と同棲している。付き合って三年を過ぎ、セックスの時以外は体に触れてこない新崎。不均衡な関係に深い倦怠感を覚えるなか、ずっと早希のファンだったというバンドマンの松木と出会う。ひずみのない愛を求めては傷つく女性の心理に迫る、傑作恋愛小説。
  • 敗北からの芸人論(新潮文庫)

    敗北からの芸人論(新潮文庫)

    小説・文芸
    3.0
    1巻737円 (税込)
    圧倒的な才能を前にし、絶望から始まる職業、芸人。テレビで見ない日はない彼らも、世界に羽ばたいた彼女も、若い世代から大人気のあのコンビも、かつては挫折し、どん底を味わった。ただ彼らはそこから立ち上がり、傷つきながらも自らのスタイルを確立していく。その過程はドラマチックで、馬鹿馬鹿しくて、美しい。誰よりも敗北を重ねた〈悟り芸人〉が、22組の芸人の挫折と栄光を熱く語る。
  • 覇王の家(上)

    覇王の家

    小説・文芸
    4.0
    1~2巻825円 (税込)
    徳川三百年――戦国時代の騒乱を平らげ、長期政権(覇王の家)の礎を隷属忍従と徹底した模倣のうちに築き上げた徳川家康。三河松平家の後継ぎとして生まれながら、隣国今川家の人質となって幼少時を送り、当主になってからは甲斐、相模の脅威に晒されつつ、卓抜した政治力で地歩を固めて行く。おりしも同盟関係にあった信長は、本能寺の変で急逝。秀吉が天下を取ろうとしていた……。
  • 覇王の家(上下) 合本版

    覇王の家(上下) 合本版

    小説・文芸
    4.0
    1巻1,650円 (税込)
    徳川三百年――戦国時代の騒乱を平らげ、長期政権(覇王の家)の礎を隷属忍従と徹底した模倣のうちに築き上げた徳川家康。三河松平家の後継ぎとして生まれながら、隣国今川家の人質となって幼少時を送り、当主になってからは甲斐、相模の脅威に晒されつつ、卓抜した政治力で地歩を固めて行く。おりしも同盟関係にあった信長は、本能寺の変で急逝。秀吉が天下を取ろうとしていた……。 ※当電子版は『覇王の家』(上)(下)の全二巻をまとめた合本版です。
  • 覇王の譜(新潮文庫)

    覇王の譜(新潮文庫)

    小説・文芸
    4.4
    1巻825円 (税込)
    「お前は一流にはなれんよ」。七年間、C級2組から這い上がれない直江大に剛力英明王座はそう言い放つ。旧友との目も眩むような格差。だが、天才少年との邂逅、“孤剣”の異名を持つ師の特訓が、燻っていた直江を覚醒させる。彼の進む道の先には運命の対局が待ち受けていた。元奨励会会員、将棋を深く知る著者が青年棋士の成長と個性あふれる棋士群像を描く。魂震わす将棋エンターテインメント。(解説・西上心太)
  • 破戒(新潮文庫)

    破戒(新潮文庫)

    小説・文芸
    4.3
    1巻935円 (税込)
    明治後期、部落出身の教員瀬川丑松は父親から身分を隠せと堅く戒められていたにもかかわらず、同じ宿命を持つ解放運動家、猪子蓮太郎の壮烈な死に心を動かされ、ついに父の戒めを破ってしまう。その結果偽善にみちた社会は丑松を追放し、彼はテキサスをさして旅立つ。激しい正義感をもって社会問題に対処し、目ざめたものの内面的相剋を描いて近代日本文学の頂点をなす傑作である。[付・北小路健「『破戒』と差別問題」](解説・平野謙)
  • 博士の本棚

    博士の本棚

    小説・文芸
    3.8
    1巻693円 (税込)
    図書室で夢中になった『秘密の花園』『小公子』、でも本が無い家だったので愛読書はなんと『家庭の医学』だった。13歳で出会った『アンネの日記』に触発されて作家を志す。オースター、ブローティガン、内田百けん、村上春樹……本への愛情がひしひしと伝わるエッセイ集。思わぬ出会いをたくさんもたらしてくれた『博士の愛した数式』誕生秘話や、愛犬の尻尾にふと白毛を見つけた感慨なども。
  • はかぼんさん―空蝉風土記―

    はかぼんさん―空蝉風土記―

    小説・文芸
    4.0
    1巻737円 (税込)
    風に揺れる枝垂れ柳が美しい京都の高瀬川で、少年が自殺した。白衣白袴という異様な姿で。死の背景には、旧家に伝わる謎の儀式があった(「はかぼんさん」)。身を持ち崩した一人の男を救ったのは、海辺の漂着物だった(「夜神、または阿神吽神」)。緑豊かな信州に嫁いだ女性。夜半、婚家に「鬼」が訪れる――(「鬼宿」)。各地を訪ね歩いて出逢った、背筋が凍り、心を柔らかく溶かす奇譚集。
  • 鋼の魂―僕僕先生―

    鋼の魂―僕僕先生―

    小説・文芸
    3.8
    1巻649円 (税込)
    唐、吐蕃、南詔の三国が支配を狙う雲南の国境地帯。この地を訪れた一行は、孤児を引き取って暮らす男女、宋格之と呉紫蘭に出会う。やがて大国の争いは激化し、子ども達に危機が迫る中、僕僕らは村に伝わる守り神「鋼人」の封印を解くため、湖底へと向かう。迫りくる軍勢。進まぬ国家間の和解。裏で糸を引く「胡蝶」。戦争前夜の狂騒を前に、王弁は何を思う? 緊迫のシリーズ第六弾!
  • 白雨―慶次郎縁側日記―

    白雨―慶次郎縁側日記―

    小説・文芸
    4.5
    1巻638円 (税込)
    滝のような夕立に、江戸が白く煙る午後、木綿問屋の宗右衛門が軒先に飛び込んできた。飯炊き寮番の佐七は煎餅をふるまって、老いの孤独な境遇を語りあう。普段は慶次郎だけが示してくれる優しい気遣いに触れ、佐七はうれしさを抑えがたいが、それを聞いた蝮の吉次は胸騒ぎが収まらない……。老境の日々を照らす小さな陽だまりを描く表題作ほか、江戸の哀歓を見守る慶次郎の人情七景。
  • 薄桜記

    薄桜記

    小説・文芸
    3.7
    1巻990円 (税込)
    愛する妻の過ちから左腕を失って浪人し、はからずも非業の運命を生きることになる当代一の使い手・丹下典膳。高田馬場の決闘で一躍名をあげ、素浪人の身の上から浅野の家臣となる闊達な正義漢・中山安兵衛。かの〈忠臣蔵〉事件にまきこまれた二人は、互いに友情を抱きながら、やがて敵味方に別れてゆく――泰平の元禄の世を揺るがした赤穂義挙の裏話として無類の面白さを放つ時代長編。
  • 伯爵夫人(新潮文庫)

    伯爵夫人(新潮文庫)

    小説・文芸
    4.0
    1巻506円 (税込)
    ばふりばふりとまわる回転扉の向こう、帝大受験を控えた二朗の前に現れた和装の女。「金玉潰し」の凄技で男を懲らしめるという妖艶な〈伯爵夫人〉が、二朗に授けた性と闘争の手ほどきとは。ボブヘアーの従妹・蓬子(よもぎこ)や魅惑的な女たちも従え、戦時下の帝都に虚実周到に張り巡らされた物語が蠢く。東大総長も務めた文芸批評の大家が80歳で突如発表し、読書界を騒然とさせた三島由紀夫賞受賞作。(解説・筒井康隆 黒田夏子 瀬川昌久)
  • 白痴

    白痴

    小説・文芸
    3.7
    1巻539円 (税込)
    白痴の女と火炎の中をのがれ、「生きるための、明日の希望がないから」女を捨てていくはりあいもなく、ただ今朝も太陽の光がそそぐだろうかと考える。戦後の混乱と頽廃の世相にさまよう人々の心に強く訴えかけた表題作など、自嘲的なアウトローの生活をくりひろげながら、「堕落論」の主張を作品化し、観念的私小説を創造してデカダン派と称される著者の代表作7編を収める。
  • 白蝶花

    白蝶花

    小説・文芸
    4.0
    1巻627円 (税込)
    傾いた家のために財閥の妾となった泉美、貧しさ故に芸妓として売られた姉妹の菊代と雛代、奉公先で書生の子どもを身籠る千恵子、豪奢な屋敷で愛に飢える県知事令嬢の和江。人生を選びとることも叶わず、女は明日死ぬかも判らぬ男を想うしかなかった時代──戦前から戦後の不自由さを吸い上げ、荒野の日本で美しく野性的に生を全うした彼女たちが咲かす、ドラマティックな恋の花。
  • 白髪の唄

    白髪の唄

    小説・文芸
    4.0
    1巻869円 (税込)
    「白髪というものは、時によって白く見えたり黒く見えたりするものですね」―知りもしない唄をゆるゆると、うろ声を長く引いて唄うような気分。索漠と紙一重の恍惚感…。老鏡へ向かう男の奇妙に明るい日常に、なだれこむ過去、死者の声。生と死が、正気と狂気が、夢とうつつが、そして滑稽と凄惨とが背中合せのまま、日々に楽天。したたかな、その生態の記録。毎日芸術賞受賞。
  • 薄妃の恋―僕僕先生―

    薄妃の恋―僕僕先生―

    小説・文芸
    3.8
    1巻528円 (税込)
    あれから5年目の春、ついに先生が帰ってきた! 生意気に可愛く達観しちゃった僕僕と、若気の至りを絶賛続行中の王弁くんが、波乱万丈な二人旅へ再出発。さっそく道中の漉水のほとりで、男女の熱愛現場に遭遇した一行。しかしそれは、人間の男と、すでにこの世のものでなくなった女との、悲しい恋の目撃だった──新しい旅の仲間も増えて、ますます絶好調の僕僕シリーズ第二弾!
  • 烈しい生と美しい死を

    烈しい生と美しい死を

    小説・文芸
    5.0
    1巻572円 (税込)
    かつて女は闘った。平塚らいてう、田村俊子、岡本かの子、伊藤野枝、管野須賀子……。「青鞜」と大逆事件の時代、百年前の女性たちは因習に立ち向かい、烈しく恋と革命に生き、命を燃やし尽くして潔く美しい死を選んだ。翻って、現代を生きる女性は本当の自由を勝ち取ったのだろうか――。九十歳を迎えた著者が波乱万丈の己が人生と重ね、渾身の筆で描き出す百年の女性賛歌。
  • 箱根 愛と死のラビリンス

    箱根 愛と死のラビリンス

    小説・文芸
    2.7
    1巻627円 (税込)
    殺害されたトラベルライターが遺した箱根の観光地図には「一つ二つで、人殺し/三つ四つで、仇討ち…」という奇妙な文句が記されていた。しかし殺人犯と目された男は撲殺死体となって大涌谷で発見される。その文句が、時価数億円という幻の名画の行方に関係していることを掴んだ十津川警部と亀井刑事は、事情を知る美術評論家を訪ねるが…。箱根・奥湯河原に展開する白熱の追跡劇。
  • 破獄

    破獄

    小説・文芸
    4.2
    1巻935円 (税込)
    昭和11年青森刑務所脱獄。昭和17年秋田刑務所脱獄。昭和19年網走刑務所脱獄。昭和22年札幌刑務所脱獄。犯罪史上未曽有の四度の脱獄を実行した無期刑囚佐久間清太郎。その緻密な計画と大胆な行動力、超人的ともいえる手口を、戦中・戦後の混乱した時代背景に重ねて入念に追跡し、獄房で厳重な監視を受ける彼と、彼を閉じこめた男たちの息詰る闘いを描破した力編。読売文学賞受賞作。
  • 葉桜の日(新潮文庫)

    葉桜の日(新潮文庫)

    小説・文芸
    3.8
    1巻561円 (税込)
    ナイーブな少年の感性をもちながら裸で大人の世界に一歩を踏みだす青年たちを、生き生きと爽やかに描く。表題作のほか、「果実の船を川に流して」(三島由紀夫賞候補作)を併せて収録。
  • はしからはしまで―みとや・お瑛仕入帖―(新潮文庫)

    はしからはしまで―みとや・お瑛仕入帖―(新潮文庫)

    小説・文芸
    4.3
    1巻737円 (税込)
    看板娘のお瑛と兄の長太郎が営む三十八文店の「みとや」。のんきで憎めない兄が仕入れる品々は、毎度ちょいとした騒動を巻きおこす。その日も長太郎は、仕入れの荷も解かずに、笑顔で出掛けていったのだが……。残された板紅や水晶に込められた優しい思いとは。かけがえのない思い出と喪失を胸に、それでもお瑛は生きていく。兄と始めた、小さいけれど大切なこの店で。シリーズ第三弾の六編。(解説・大矢博子)
  • 走れメロス

    走れメロス

    小説・文芸
    4.0
    1巻440円 (税込)
    人間の信頼と友情の美しさを、簡潔な力強い文体で表現した『走れメロス』など、安定した実生活のもとで多彩な芸術的開花を示した中期の代表的短編集。「富士には、月見草がよく似合う」とある一節によって有名な『富嶽百景』、著者が得意とした女性の独白体の形式による傑作『女生徒』、10年間の東京生活を回顧した『東京八景』ほか、『駈込み訴え』『ダス・ゲマイネ』など全9編。
  • 「始まりの国」淡路と「陰の王国」大阪―古代史謎解き紀行―(新潮文庫)

    「始まりの国」淡路と「陰の王国」大阪―古代史謎解き紀行―(新潮文庫)

    ビジネス・実用
    -
    1巻572円 (税込)
    イザナキとイザナミは、なぜ畿内の端に位置する淡路島を最初に産んだのか? アマテラスを祀る伊勢内宮と淡路の伊弉諾(イザナキ)神宮が同じ緯度にある意味は? ヤマト政権に代わる五世紀の河内政権は本当にあったのか? 大王、天皇といったヤマトの支配者たちが大阪遷都を目指した理由はなんなのか? 国産みの地淡路と巨大古墳群が造られた大阪を巡り、古代史の常識に挑む、書下ろし知的歴史紀行。
  • 旗本退屈男

    旗本退屈男

    小説・文芸
    -
    1巻770円 (税込)
    頃は元禄、花のお江戸の夕まぐれ、宗十郎頭巾のその裏に、眉間の傷をば隠しつつ、悠々然と現われるのは、御存じ旗本退屈男! 喧嘩口論、悪人成敗、命のやりとり、白刃くぐり、退屈凌ぎの荒事あれもこれも、万事引受け候と、京、三河、身延、仙台、日光を旅して回り、はては伏魔殿なる千代田城に乗り込んで、演じてみせるは火花散る大剣戟、これぞ三河武士の気をしたたかに吐く。
  • 「働き方」の教科書―人生と仕事とお金の基本―(新潮文庫)

    「働き方」の教科書―人生と仕事とお金の基本―(新潮文庫)

    ビジネス・実用
    3.9
    1巻649円 (税込)
    人生に占める仕事の時間は3割程度。だからこそ自由に、勇気をもって仕事をしよう――。60歳で起業した異色の実業家にして当代随一の読書名人が語る、ふつうだけど大事なこと。「仕事は人生のすべてじゃない」「失敗して当たり前なのだから恐れることはない」「自分が楽しく働くことこそがお客さまのためになる」。読めば20代から50代まで、各々の世代でやっておきたいことが見えてきます。 ※文庫版に掲載の対談は、電子版には収録しておりません。
  • 働きざかりの心理学

    働きざかりの心理学

    ビジネス・実用
    3.9
    1巻605円 (税込)
    「働くこと=生きること」責任ある立場に立ち、人生の光と影を背負いながら誠実に働くことは、それだけで充分に難しいこと。「働きざかり」の世代が直面する“見えざる危機”を心身両面から探り、解決のヒントを提案します。「つきあいの功罪」「会議と疲れ」「妥協と協調」「男女の迷走」「いじめの病根」そして「中年の危機」。誰もが避けては通れない大切な課題を考えるための心のカルテ。
  • 八月の銀の雪(新潮文庫)

    八月の銀の雪(新潮文庫)

    小説・文芸
    4.0
    1巻737円 (税込)
    憂鬱な不採用通知、幼い娘を抱える母子家庭、契約社員の葛藤……。うまく喋れなくても否定されても、僕は耳を澄ませていたい――地球の中心に静かに降り積もる銀色の雪に。深海に響くザトウクジラの歌に。磁場を見ているハトの目に。珪藻の精緻で完璧な美しさに。高度一万メートルに吹き続ける偏西風の永遠に。表題作の他「海へ還る日」「アルノーと檸檬」「玻璃を拾う」「十万年の西風」の五編。(解説・橋本麻里)
  • 8月の果て(上)(新潮文庫)
    完結

    8月の果て(新潮文庫)

    小説・文芸
    4.0
    全2巻935円 (税込)
    日本統治下の朝鮮・密陽に生を受け、マラソンでの五輪出場を目指した亡き祖父・李雨哲。そのうしろ姿を追い、路上を駆けることを決意した柳美里。ふたりの息づかいが時空を越えて重なる瞬間、日本と朝鮮半島のあわいに消えた無数の魂が封印を解かれ、歴史の破れ目から白い頁に甦る。偉丈夫の雨哲と美丈夫の弟・雨根。血族をめぐる、ふたつの真実の物語が、いま日本文学を未踏の高みへ押し上げる。
  • 発掘狂騒史―「岩宿」から「神の手」まで―(新潮文庫)

    発掘狂騒史―「岩宿」から「神の手」まで―(新潮文庫)

    岩宿遺跡を発掘した在野の研究家、相澤忠洋。「旧石器の神様」と呼ばれた考古学者、芹沢長介。日本人の根源を辿る考古学界において、歴史を変えたその新発見は激しい学術論争、学閥抗争を巻き起こす。やがて沈殿した人間関係の澱は、日本を震撼させた「神の手」騒動に流れ着き――。微に入り細を穿つ徹底取材が生んだ骨太ノンフィクション。『石の虚塔 発見と捏造、考古学に憑かれた男たち』改題。
  • はつ恋

    はつ恋

    小説・文芸
    4.0
    1巻418円 (税込)
    16歳のヴラジーミルは、別荘で零落した公爵家の年上の令嬢ジナイーダと出会い、初めての恋に気も狂わんばかりの日々を迎えるが、ある夜、ジナイーダのところへ忍んで行く父親の姿を目撃する……。青春の途上で遭遇した少年の不思議な“はつ恋”のいきさつは、作者自身の一生を支配した血統上の呪いに裏づけられて、無気味な美しさを奏でている。恋愛小説の古典に数えられる珠玉の名作。
  • 初恋さがし(新潮文庫)

    初恋さがし(新潮文庫)

    小説・文芸
    3.4
    1巻737円 (税込)
    忘れられないあの人、お探しします。どうか安心してご依頼ください――。高田馬場駅から徒歩5分、所長もスタッフも全員女性のミツコ調査事務所。訪れる依頼人たちが求めているのは、甘酸っぱい思い出の余韻? ふたたび燃え上がる恋心? それとも。眠っていた過去を呼び覚ますとき、怨嗟の血がとめどなく流れる……。秘密と殺意が絡み合い、戦慄のラストへと疾走する、イヤミスの臨界点!
  • 破天荒(新潮文庫)

    破天荒(新潮文庫)

    小説・文芸
    4.0
    1巻737円 (税込)
    スクープ連発の若き業界紙記者がいた! 高校中退ながら、石油化学新聞社に入社した杉田亮平は、生意気といわれようが、言いたいことを言うのが信条。その圧倒的な取材力に、大手経済紙も高級官僚も驚愕した。企業トップと堂々と渡り合い、誰よりも早く情報を掴み、ダイナミックな経済の現場に立って、亮平は日本経済の真ん中を駆け抜ける。人間ドラマを見つめてきた著者の自伝的経済小説。(解説・加藤正文)
  • 花あらし

    花あらし

    小説・文芸
    -
    1巻671円 (税込)
    「一度会いに来るよ」――愛しい夫の言葉を頼りに、夫の故郷を訪ねた妻が満開の桜の中に見たものは……。美しく妖しい味わいの表題作ほか、白い蜘蛛とも、白い蟹とも、白い手首とも見えるものが、月光の下を這いまわる不気味な感触の「白い蟹」など、新鮮なアイデアと巧妙な仕掛けが生きる12編。きっと泣ける純愛ホラー。達人アトーダの名人芸をたっぷりお楽しみください。
  • 華岡青洲の妻

    華岡青洲の妻

    小説・文芸
    4.5
    1巻649円 (税込)
    世界最初の全身麻酔による乳癌手術に成功し、漢方から蘭医学への過渡期に新時代を開いた紀州の外科医華岡青洲。その不朽の業績の陰には、麻酔剤「通仙散」を完成させるために進んで自らを人体実験に捧げた妻と母とがあった――美談の裏にくりひろげられる、青洲の愛を争う二人の女の激越な葛藤を、封建社会における「家」と女とのつながりの中で浮彫りにした女流文学賞受賞の力作。

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