さだまさしの作品一覧
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ユーザーレビュー
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「さだまさし」さんと言えば、シンガーソングライターとしての一面しか認識がありませんでした。
数多くのヒット曲、名曲を生み出されていますが、その中でも『風に立つライオン』は大好きな曲の一つです。
ある日、会社の後輩と話していると、「『風に立つライオン』の主人公は(後輩の母校である)長崎大学の医師なんで
...続きを読むすよ。」と、満面の笑顔を浮かべながら教えてくれました。
それが切っ掛けとなり、『風に立つライオン』について調べてみると、なんと「さだまさし」さんが書いた小説が刊行されており、映画化もされていることを知りました。
ならば本を読んでみようと思い立ち、本屋さんで『風に立つライオン』を探し当てると、その横に陳列されていたのが本書『緊急事態宣言の夜に』でした。
裏面のあらすじと目次を読むと、新型コロナや災害に対する「風に立つライオン基金」の活動が主なテーマのようです。
私自身(というか家族全員)も新型コロナに感染したこともあって興味が湧き、その2冊を持ってレジに向かいました。
さて、触れたい内容は多くありますが、これだけは忘れないでおこうと思った、「医療従事者」の方々の実状の一端が分かる一文のみ抜粋します。
ある医師から「コロナが発生した病院の医療現場に入るとき、遺書を書いた同僚がいた」と聞きました。
これに近い状況は、多くの医療現場であったことかもしれません。感染時にお世話になった一人としても、改めて「医療従事者」の方々に敬意を表します。
最後に、自分に出来る範囲で(微々たるものですが)「風に立つライオン基金」への貢献を行いたいと思います。
Posted by ブクログ
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よかった~
大昔に さださんのコンサートに行ったことがあって、なんて話が上手で、それでいてなんて男らしい人なんだと思った。
この本はそんな さださんが詰まっていた。
とくに最後の「セロ弾きの豪酒」はよかった~。
銀河食堂に集まる常連客。
人それぞれの人生があり、連鎖して絡み合う。
まさに よき
...続きを読む人生 でした。
Posted by ブクログ
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4作ともとても良い話でした。
文章や言い回しがとてもきれい。言葉選びが素敵。
解説にある、未来・現在・過去を全ての作品に盛り込んで、その後どうなったんだろうと余韻を残す終わり方は秀逸。
さだまさしは天才なのか?
サクラサクがイチオシでした。
Posted by ブクログ
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ダンディなマスターのいるスタンドバー風居酒屋「銀河食堂」で繰り広げられる人情話
以下、公式のあらすじ
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大きな人生なんてない。
ただ、小さな幸せがあるだけ――。
謎めいたマスターが旨い酒を出す、四つ木銀座にある風変わりな飲み屋「銀河食堂」。そこで常連客
...続きを読むが語るのは、ささやかな人生を懸命に生きた無器用な人たちの、不思議で切ない物語。感涙の連作長篇。
ひとり静かに亡くなっていたお婆さんは、実は昭和の大スター・安斉美千代だった。愛した人を待ち続けた彼女に、死の1週間前に届いた手紙に書かれていたのは……。「ヲトメのヘロシ始末『初恋心中』」
2000枚のSPレコードから探し当てた「兄が最後に聴いた曲」に込められていたのは、あの戦争で飛び立った青年と妹の、真っ青な空の下の切ない別れの物語。「むふふの和夫始末『ぴい』」
ほか、「オヨヨのフトシ始末『七年目のガリバー』」「マジカのケンタロー始末『無器用な男』」「まさかのお恵始末『ちいさな幸せ』」「セロ弾きの豪酒」、全6篇。
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・ヲトメのヘロシ始末『初恋心中』
・オヨヨのフトシ始末『七年目のガリバー』
・マジカのケンタロー始末『不器用な男』
・まさかのお恵始末『小さな幸せ』
・むふふの一男始末『ぴい』
・『セロ弾きの豪酒』
・ヲトメのヘロシ始末『初恋心中』
亡くなった独居老人の女優人生
何というか、相手ならこうしているはずだという考えと、実際にそうだったというのが奇跡でもありロマンでもある
・オヨヨのフトシ始末『七年目のガリバー』
さだまさしさんの楽曲「償い」の新解釈
知人女性の実際のエピソードを元に作曲したらしいけど
さださんがさらに物語に劇的な昇華している
あの曲を聞くと心にズドンと重くくるものがある
それと同じようにこの物語を読んで涙を浮かべてしまった
今作はさらに当人と大姪の葛藤と選択、そして奥さんの心情の変化が描かれている
世の中の様々な事件でも、「償う」とは何かを考えてしまうなぁ
・マジカのケンタロー始末『不器用な男』
不幸続きの母子の無理心中
世の中の悲しいニュースの一つとして、行き詰まった家族の無理心中がある
または死を望む家族の嘱託殺人とか
幸運にもなのか不運にもなのか生き残った方の立場とは……
・まさかのお恵始末『小さな幸せ』
やっと結ばれた幼馴染みの二人の幸せな結末
うーん、幸せなのか?
まぁ当人同士が幸せならそれでいいんですけどね
とりあえず、薬はダメ絶対
・むふふの一男始末『ぴい』
兄が最後に聞いていた曲のレコード探し
兄が出征時に流していたという曲
特攻に行く前、そして敵性音楽として聞くことさえ憚られていた中での行動
お兄さんの主張が込められていたのでしょうねぇ
・『セロ弾きの豪酒』
マスターの来歴
お店に飾っているチェロは本当に使ってたやつなんだろうなぁとは思ってたけどね
親父が結構な碌でなしなんだけど、だからこその出会いもあって
マスターの生き方も結構破天荒なんだなぁ
コの字酒場と多彩な料理から、「深夜食堂」と似た雰囲気を感じる
あっちも人情話ですしね
料理で言えば、雪花菜が食べたくなったかな
今度自分で作ってみようかな
総じて、登場人物に悪人がいない
不器用な人や、弱い人はいるけど
だからこそ人は優しく哀しいものなのでしょうねぇ
人はそう悪いものでもないと思わせる温かみを感じる
Posted by ブクログ
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舞台は徳島。江戸っ子の母は、不倫でできた子を誰にも迷惑をかけず、徳島で産み育てる。高校生になった娘に、問い詰められ、大好きな人の子だと包み隠さず説明する。母はお店を切り盛りしており、言うべきことは、はっきり言う。ストレートな言葉には、愛があり、かっこいい。育てるための言葉。気づかせるための言葉。何
...続きを読むでも自分で決め、貫き通す。死後の献体まで。全てに愛が詰まっていた。いつか阿波踊りを見に行ってみたい。
Posted by ブクログ
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