さだまさしのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
松嶋菜々子さん主演の、この映画の大ファンです。
大学生の頃から何回も見ている映画ですが、
つい最近見て、大号泣し、原作を読みたくなりました。
繰り返し見ている中で、こんなにどうしようもなく泣いたのは、咲子の年齢に近づき、咲子とお龍さんの関係に、自分の母親との関係を重ねたからだと思います。
映画であらすじを知ってしまっていたので、最初は楽しめるか半信半疑でしたが、原作を読んで本当によかったです。
龍子さんのケアマネージャーの啓子さん、弟分のまっちゃんの人柄がより伝わり、出てくる人みんなが温かくて良い人達で心がポカポカします。
映画には出てこなかった徳島名物のすだち!小説の随所に出てきて、爽やかさを添えています。
夕立や雷の描写が、雨が降った後の土の香りを連想させてくれ、徳島の夏にくらくらするようでした。情景描写が丁寧で、その世界に引き込まれます。
他の読者さん達が書いているように、徳島に行きたくなった!眉山を眺めたい。
小説も映画もそれぞれにはない素晴らしいシーンがあるので、どちらもお勧めします。
小説の咲子は、静かで本当は不安だけど頑張って強くなろうとしている素直で可愛い感じの人。映画の咲子はキリッと強くて弱さを見せまいとしていて、だけど垣間見える柔らかさが魅力的な人。
医療の発展と、医師の育成に欠かせない献体の話も出てきて、人間の身体の尊さを感じました。
読む年齢によって感じ方が違う作品なので、繰り返し見て、読みたいと思います。
本職はシンガーソングライターのさだまさしさん、素晴らしい作家さんでもありました。
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Posted by ブクログ
ネタバレ小説集
どの話も良かったが特に描写や設定が好きだったのは『水底の村』
『サクラサク』は家族を顧みてもう一度繋ぎ直そうと奮起したところは素敵だったが、私が上手くいっていない家庭の子供の立場でもし親が急に仕事を休んで夜明けに「車に乗れ」しか言わずに家族旅行に連れていかれたらこのあと一家心中するのではないかと疑って純粋に楽しめなさそう!と思った。サクラサク、良い話だったが家族を大切にするために会社をブッチするのはなんか違わないか!?何かを得るためには何かを犠牲にしなければならなくても報連相というか…会社に居るのも同じ人間ですけど…
でも全部の話が面白かった -
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感動で涙が止まらなかった。
さだまさしの歌「風に立つライオン」を初めて聞いたのはいつだったか。そのメロディの美しさと感動的な歌詞に即座に引き込まれた。それ以来何度も聞いている。
歌の方が遥かに前に作られ、この小説はそれから随分と経ってから書かれたものだ。その甲斐あって、歌で描かれていたアフリカで献身的に活動する医師の話だけではなく、小説は2011年の東日本大地震にまで繋がり、まさに「魂のリレー」が描かれた感動作品となった。
「風に立つライオン」のモデルはご存知の方も多いと思うが、実在の柴田紘一郎氏でさだまさしさんとは数十年来の交流があるという。
歌にしろ小説にしろこの作品がすごいのは、この事実に感銘を受けた人々が実際の基金を立ち上げたり、アフリカへ赴いたりと数多くの人々の行動へと繋がっているところだ。まさに小説の中の航一郎や木場くんのように一人の人間がこうも組織や世の中を変えるのかという見本だと思う。
本作で描かれている高潔で純粋な魂のリレー。読者の私たちもほんの少しでもそのバトンを受け継ぎたいと思う。 -
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ネタバレケニアの戦傷病院で働く医師、航一郎は、"オッケー、ダイジョブ"と何でも引き受けてしまう、内に熱いものを秘めた医師。
入院した子供たちの中でも一際心を閉ざしたンドゥングは、航一郎と日本人看護婦(本書の中では、まだ"看護婦"が使われている)の和歌子の元で次第に心を開き、やがて医師になる。
そして、東日本大震災直後に東北に渡り、被災地医療に携わったンドゥングは、避難所のリーダーとして活動する木場さんに、航一郎と似たものを感じ、さらに、そこで出会った被災児童にかつての自分を見る。
戦争や震災でツライ立場にいながらも、他人のために動ける人たちがいる。そうしたバトンを繋げていく人たちがいる。人間の残酷さ、理不尽な世界がある一方で、人の社会はまだ捨てたもんじゃないと思えた。 -
Posted by ブクログ
(2007/6/10)
本気で言いたいことがある 国家の品格みたいな調子で、今の日本を嘆いた文章が続く。
これはまあこれでよし。
最後の1章が気に入った。さだまさしの挫折をつづっている。長崎の天才バイオリン少年が東京で音楽高校受験に失敗し、失意の中でギターに目覚め、加山雄三をひき、曲を書き始め、アルバイトで体を壊し長崎に帰り、グレープが誕生、精霊流しが大ヒット。再び体を壊しソロになり、雨やどり、関白宣言、、、印税で映画「長江」を撮り数十億円の借金、、、。
長崎8・9で毎年コンサートをやるようになり、加山雄三にボランティアで参加してもらい、泣けた、、、。
人生45でかためようと思ったらしいが、それも通り越していまは60でいいとおもってるとか。いま54かな?
人間くさくていいじゃないですか。ねぇ。
最後に一番いいせりふがある。
過去は、未来が変わることで変えられる。
事実は変わらないが、過去の持つ意味合いは、劇的に変えることが出来る。
私の相続を勉強しようとしたのがきっかけで学び始め、中途半端におわった資格取得も、昨年の転職では役に立った。
そういうものかな。
人生、頑張りたいですね。 -
Posted by ブクログ
「さだまさし」さんと言えば、シンガーソングライターとしての一面しか認識がありませんでした。
数多くのヒット曲、名曲を生み出されていますが、その中でも『風に立つライオン』は大好きな曲の一つです。
ある日、会社の後輩と話をしていると、「『風に立つライオン』の主人公は(後輩の母校である)長崎大学の医師なんですよ。」と、満面の笑顔を浮かべながら教えてくれました。
それが切っ掛けとなり、『風に立つライオン』について調べてみると、なんと「さだまさし」さんが書いた小説が刊行されており、映画化もされていることを知りました。
ならば本を読んでみようと思い立ち、本屋さんで『風に立つライオン』を探し当てると、その横に陳列されていたのが本書『緊急事態宣言の夜に』でした。
裏面のあらすじと目次を読むと、新型コロナや災害に対する「風に立つライオン基金」の活動が主なテーマのようです。
私自身(というか家族全員)も新型コロナに感染したこともあって興味が湧き、その2冊を持ってレジに向かいました。
さて、触れたい内容は多くありますが、これだけは忘れないでおこうと思った、「医療従事者」の方々の実状の一端が分かる一文のみ抜粋します。
ある医師から「コロナが発生した病院の医療現場に入るとき、遺書を書いた同僚がいた」と聞きました。
これに近い状況は、多くの医療現場であったことかもしれません。感染時にお世話になった一人としても、改めて「医療従事者」の方々に敬意を表します。
最後に、自分に出来る範囲で(微々たるものですが)「風に立つライオン基金」への貢献を行いたいと思います。 -
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ダンディなマスターのいるスタンドバー風居酒屋「銀河食堂」で繰り広げられる人情話
以下、公式のあらすじ
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大きな人生なんてない。
ただ、小さな幸せがあるだけ――。
謎めいたマスターが旨い酒を出す、四つ木銀座にある風変わりな飲み屋「銀河食堂」。そこで常連客が語るのは、ささやかな人生を懸命に生きた無器用な人たちの、不思議で切ない物語。感涙の連作長篇。
ひとり静かに亡くなっていたお婆さんは、実は昭和の大スター・安斉美千代だった。愛した人を待ち続けた彼女に、死の1週間前に届いた手紙に書かれていたのは……。「ヲトメのヘロシ始末『初恋心中』」
2000枚のSPレコードから探し当てた「兄が最後に聴いた曲」に込められていたのは、あの戦争で飛び立った青年と妹の、真っ青な空の下の切ない別れの物語。「むふふの和夫始末『ぴい』」
ほか、「オヨヨのフトシ始末『七年目のガリバー』」「マジカのケンタロー始末『無器用な男』」「まさかのお恵始末『ちいさな幸せ』」「セロ弾きの豪酒」、全6篇。
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・ヲトメのヘロシ始末『初恋心中』
・オヨヨのフトシ始末『七年目のガリバー』
・マジカのケンタロー始末『不器用な男』
・まさかのお恵始末『小さな幸せ』
・むふふの一男始末『ぴい』
・『セロ弾きの豪酒』
・ヲトメのヘロシ始末『初恋心中』
亡くなった独居老人の女優人生
何というか、相手ならこうしているはずだという考えと、実際にそうだったというのが奇跡でもありロマンでもある
・オヨヨのフトシ始末『七年目のガリバー』
さだまさしさんの楽曲「償い」の新解釈
知人女性の実際のエピソードを元に作曲したらしいけど
さださんがさらに物語に劇的な昇華している
あの曲を聞くと心にズドンと重くくるものがある
それと同じようにこの物語を読んで涙を浮かべてしまった
今作はさらに当人と大姪の葛藤と選択、そして奥さんの心情の変化が描かれている
世の中の様々な事件でも、「償う」とは何かを考えてしまうなぁ
・マジカのケンタロー始末『不器用な男』
不幸続きの母子の無理心中
世の中の悲しいニュースの一つとして、行き詰まった家族の無理心中がある
または死を望む家族の嘱託殺人とか
幸運にもなのか不運にもなのか生き残った方の立場とは……
・まさかのお恵始末『小さな幸せ』
やっと結ばれた幼馴染みの二人の幸せな結末
うーん、幸せなのか?
まぁ当人同士が幸せならそれでいいんですけどね
とりあえず、薬はダメ絶対
・むふふの一男始末『ぴい』
兄が最後に聞いていた曲のレコード探し
兄が出征時に流していたという曲
特攻に行く前、そして敵性音楽として聞くことさえ憚られていた中での行動
お兄さんの主張が込められていたのでしょうねぇ
・『セロ弾きの豪酒』
マスターの来歴
お店に飾っているチェロは本当に使ってたやつなんだろうなぁとは思ってたけどね
親父が結構な碌でなしなんだけど、だからこその出会いもあって
マスターの生き方も結構破天荒なんだなぁ
コの字酒場と多彩な料理から、「深夜食堂」と似た雰囲気を感じる
あっちも人情話ですしね
料理で言えば、雪花菜が食べたくなったかな
今度自分で作ってみようかな
総じて、登場人物に悪人がいない
不器用な人や、弱い人はいるけど
だからこそ人は優しく哀しいものなのでしょうねぇ
人はそう悪いものでもないと思わせる温かみを感じる