さだまさしのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ電車の中で読んで泣き、続きを寝る前に読んでも泣き、こんなにどっと感動した本は何年振りか。
貧乏・戦争・大切な人との死別、
「お涙ちょうだい」的な要素は多いが、時代背景のせいか、そんな安いものでない。
雅人が待ち続けたエンとの再会
愛犬パールの死
喜代子がおろしたかもしれない赤ちゃんの死
ばあちゃんの死
たくましく咲くバラの花
野川と洋治との出会い、別れ
バンド仲間樫山の死
徳恵ちゃんの死、春人の死
バイオリニスト涼子の死
節子おばちゃんの死
登美子おばちゃんと忠おじの死
一番心に残ったのは、雅彦の子ども時代。
おばあちゃんのおにぎりや、繁と遊んだことや、貧乏で給食費も払えなかったこと。貧 -
Posted by ブクログ
さだ氏の作品では、読破2作目。
すーーーーーっごく良かった!!!
もともと好みの作風だけれど、これはかなりツボでした。
出だしの部分では、定年・離婚・家族との確執・家族の死・病気、実家の家業の苦戦。。。などという、重めの札がいっきに提示され、かなり心して読まねば、少し気負って読み進めたのだが。
進むにつれて、とってもマイルドに、ロマンチックに変化。
まさか、舞台が海外に移って、恋の要素が加わるとは。
一貫して、バイオリンにまつわるエピソードが鍵になる。
この点は、さだ氏の持ち味と思われ、◎。
しかし、達筆!センスがある!!
知識と品性に裏打ちされた物語には、感嘆。 -
Posted by ブクログ
自分が読んできた、さだまさしさんが書かれたお話は、今まで外れたことがありません。このお話も然り、でした。
芯にあるメッセージ性がとても心に響きます。
『ぼく』の誕生会でおばあちゃんが『ぼく』のためにぼくが大好きなものをプレゼントしてくれるといった、そのプレゼントとは。
子どもが考える好きなものとプレゼントへの期待、おばあちゃんが考えた『ぼく』の好きなものとのズレに『ぼく』は気分を害しますが、時間が経つにつれ、おばあちゃんの気持ちを想像し考えるぼく。
『ぼく』は、さだ氏ご本人でした。
大人になってから分かる色々な事情。
『ぼく』とおばあちゃんの気持ちそれぞれにそれぞれの思いがあって、子どもが