あらすじ
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明日はぼくのたんじょう会。おばあちゃんも、ぼくが「いちばんすきなもの」をくれるって、いってた。ぼくはうれしくて、ふとんのなかにはいっても、ちっともねむくならないんだ。少年と祖母の心を通し、生きることの意味を問う、さだまさしの児童文学第2作。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
自分が読んできた、さだまさしさんが書かれたお話は、今まで外れたことがありません。このお話も然り、でした。
芯にあるメッセージ性がとても心に響きます。
『ぼく』の誕生会でおばあちゃんが『ぼく』のためにぼくが大好きなものをプレゼントしてくれるといった、そのプレゼントとは。
子どもが考える好きなものとプレゼントへの期待、おばあちゃんが考えた『ぼく』の好きなものとのズレに『ぼく』は気分を害しますが、時間が経つにつれ、おばあちゃんの気持ちを想像し考えるぼく。
『ぼく』は、さだ氏ご本人でした。
大人になってから分かる色々な事情。
『ぼく』とおばあちゃんの気持ちそれぞれにそれぞれの思いがあって、子どもが小学生になったばかりの子どもが、それをくみ取るのは難しかったはず。
それでもおばあちゃんを思う気持ちが素敵でした。
子どものうちからこうした心を育んで、さださんの歌が生まれたのかもしれないと思いました。
Posted by ブクログ
さだまさしさんの大好きなおばあちゃんの思い出。初めてお友達を招いての7歳のお誕生日会で、おばあちゃんからのプレゼントは、塩おにぎり。それは、ぼくが一番好きと日頃から作ってもらっていたものであって、お誕生日会のご馳走の中では残ってしまう。そして…
苦しい戦争時代をロシアで過ごしたおばあちゃん。「厳しい戦いを生き抜いた人ほど、自分の戦いの壮絶さを他人(ひと)に見せたがらない。」これが、さだまさしさんのおばあちゃんの「語らなかった教え」と。
Posted by ブクログ
歌手さだまさしのおばあちゃんの思い出話。
ロシアで生まれて豪傑だった若い頃の話と、自分のお誕生会の時のエピソード。おばあちゃんのおにぎりが大好きだったぼく。
お誕生会でお母さんがいろいろなご馳走を用意してくれて、友達から素敵なプレゼントをもらったぼく。
おばあちゃんは「一番好きな物をあげるよ」って言ってくれたから期待したのに、誕生会でだれも手をつけなかったおにぎりがプレゼントなんて!はじめは怒ったぼくだけど、おばあちゃんが心をこめて作ってくれたおにぎり。
食べなくて、ごめん。全部わかって、「無理して食べなくてもいいよ」と言ってくれたやさしいおばあちゃん、ありがとう。