さだまさしのレビュー一覧
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ネタバレ『風に立つライオン』の中にこんな歌詞がある
「やはり僕たちの国は
残念だけれど何か
大切な処で道を間違えたようですね」
カタチのないものを売り買いし始めた頃
さださんの抱いた憂い。
国レベルでは修正は難しいけれど
個人レベルでは可能だ。
脱「核家族」を図ることで
家庭内にあった老人の「第三の目」
子どもにとっての「安全地帯」を取り戻す。
さださんは若者と年寄りが、互いにコミュニケーションを取り合い、「異業種交流」を図るべきだと言う。
私も、元気な老人になって、「老人力」を発揮したい!
「事を荒立てることになっても言いにくいことを言う」愛情たっぷりの老人になりたい。
2024.8.24
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知れば知るほど人に歴史あり、まさにそれを地で行く。
おじいさんがスパイだったり(NHKのファミリーヒストリーでもやってた)すごい豪邸からいっ転長屋暮らしになったり。ここらへんの経緯はドラマとかでも知ってたけど、
朋友の”目が点になる”の言葉を作った福田幾太郎氏のこと、
そして突然の交通事故死。
”君が世界中を敵にまわしても、僕は君の味方”
これほど強い愛の言葉があるだろうか。
この言葉にきっと何度も支えられてきたんだろう著者。
そんな言葉を言ってくれる友に会えたことも大きな僥倖なのだろう。
映画「長江」で38億もの借金を背負った経緯。
祖父と父の夢を叶えたいという著者の男気がそうさせたんだね。 -
Posted by ブクログ
(2014/3/19)
「雨やどり」のヒットと同時にファンになり、それ以前に聞きかじっていたグレープ時代の曲を聴き直し、
アルバム風見鶏、私花集は何十度と聴き、大借金映画「長江」も、「飛べイカロスの翼」も「関白宣言」も観て、
今も「生さだ」は録画して聴いている?私ですが、、、あ、「解夏」も観ました。
何の話だっけ?
あ、そう、長いことさださまさしにお付き合いしている私ではありますが、
この「風に立つライオン」を読んだ感想としては、どうかなあというところです。
そもそもこのタイトルの原曲、ファンは多いようではありますが、別にそんなに好きじゃない。
「フレディもしくは三教街」のほうがいい、って -
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泣ける。
そしてカッコいい。
未読の人は「何じゃそりゃ?」と思うかもしれないが、これはカッコよくて泣ける作品なのだ。
娘の咲子の目を通して描かれる“神田のお龍“の半生記。
カッコよさにも色々ある。颯爽としたヒーローのカッコよさ。高倉健のような寡黙な渋いカッコよさ。お龍さんは“粋“なカッコよさだ。
タイプは色々あれどカッコいい人に共通しているのは優しいということ。お龍さんも強気を挫き弱きを助ける優しさに溢れている。キップがよくて強くて優しい。だから“粋“だ。こんなカッコいいお龍さんのお店があれば是非行ってみたいと思わせられる。
作者のさだまさし自身が漢気があって優しい“粋“な人だ。彼の優しさ -
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永六輔という大きな自遊人の生き方がわかり、人生への指針となる。▼「欠点を自覚しろ。自覚できたら直さなくてもいい。欠点のまま魅力にしろ」▼「いじめた経験は何にも活きてこないだろうけど、いじめられた側は、その経験をいくらでも活かすことができる」。弱い立場の若者の応援から『上を向いて歩こう』『見上げてごらん夜の星を』が生まれた。▽「人生、明るく生きるはまだ何歳。暗く生きるはもう何歳」▼「人間は今が一番若い。明るく生きるには『まだ何歳』と考えよう」▼「生きているということは、誰かに借りを作ること。生きているということは、その借りを返していくこと」▽「誰かに借りたら誰かに返そう。誰かにそうしてもらったよ
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ネタバレ【2023年118冊目】
表題作、解夏の他4つの短編集で構成された一作。単刀直入に言うと、「解夏」以外全部泣きました笑
「解夏」
徐々に視力が失われていく主人公と、それを支える周りの人たちの話。いつ見えなくなるか分からない恐怖を戦いながらも、見える景色全てを記憶に刻みこもうとする、懸命さが光るお話でした。
「秋桜」
異国の地、日本にやってきたフィリピン人のアレーナのお話。日本人男性と結婚し、姑に敵意を向けられつつ、舅の温かさに助けられていた彼女。ところが、舅の死後、姑の当たりはますます強くなっていきます。例え人種が同じだとしても嫁姑問題はよくある話ですが、それを単純に描いたものではなかった -
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加藤タキさんという女性を通して、加藤シヅエさんのプライドを見た気がした。
「母から教わったことだけど」と前置きしてタキさんが語る言葉が、胸に染み入る。背筋がピンとなって、「しっかりしよう」と気合いが入る。
特に「毎朝、心の洗濯をする」のは、習慣として取り入れたいと思った。
タキさんは、ご両親の遺影に向かって、「おはよう。今日も1日ありがとう。見守っててね。…実はこういうことがあってね…」というように対話をしているそう。そうすると、もう一人の自分が、お母様の言葉で返事をしてくれる。
日々のモヤモヤをそこで客観的に見て、スッキリしてから1日を始める。
最近読んだ『人生をゆるめたら自分のことが好きに -
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ネタバレ【2023年88冊目】
絶対タイトルで損してる〜!高校でのいろいろな出来事をきっかけに心を病んでしまった主人公が遺品整理業にかかわるうちに徐々に自分を取り戻していく話。映画化もされたようです。
いや、タイトル……文中にもタイトルそのままを意味する流れは何回か出てくるし、確実にキーフレーズなんですけど、どうにもちょっと違和感が拭えない。素晴らしいですよ?素晴らしいですけどね、アントニオ猪木さんの生き様とか!でもこのタイトルじゃなかったらもっと早く読んでた気がする。
しかし、松井……お前……松井ほんと、お前だけはちょっと……ひねくれてるとかいうレベルじゃないだろ……何かしらの天罰が下って欲しい -
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『 勝手に「ラジオ」特集 #8(最終)』
ーさだまさし さん『ラストレター』ー
言わずと知れたシンガーソングライターのさださんですが、多くの著作、TV、伝説の深夜ラジオ「セイヤング」のパーソナリティ、コンサート等で軽妙なトークをされている印象です。
本書も、まるで噺家がラジオ局を舞台にした、長い落語を聴いているかのような印象をもちました。飽きさせない会話の愉しさ、展開の面白さ、登場人物の血の通った人間ぽさや人情‥、後味すっきりでカラリとした〝粋〟を感じるのです。その辺が大きな魅力だと思えます。
単なる昭和懐古主義のラジオ番組作りでなく、娯楽の趣向の幅が広がった反面、笑いや楽しさの