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Posted by ブクログ
ダンディなマスターのいるスタンドバー風居酒屋「銀河食堂」で繰り広げられる人情話
以下、公式のあらすじ
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大きな人生なんてない。
ただ、小さな幸せがあるだけ――。
謎めいたマスターが旨い酒を出す、四つ木銀座にある風変わりな飲み屋「銀河食堂」。そこで常連客が語るのは、ささやかな人生を懸命に生きた無器用な人たちの、不思議で切ない物語。感涙の連作長篇。
ひとり静かに亡くなっていたお婆さんは、実は昭和の大スター・安斉美千代だった。愛した人を待ち続けた彼女に、死の1週間前に届いた手紙に書かれていたのは……。「ヲトメのヘロシ始末『初恋心中』」
2000枚のSPレコードから探し当てた「兄が最後に聴いた曲」に込められていたのは、あの戦争で飛び立った青年と妹の、真っ青な空の下の切ない別れの物語。「むふふの和夫始末『ぴい』」
ほか、「オヨヨのフトシ始末『七年目のガリバー』」「マジカのケンタロー始末『無器用な男』」「まさかのお恵始末『ちいさな幸せ』」「セロ弾きの豪酒」、全6篇。
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・ヲトメのヘロシ始末『初恋心中』
・オヨヨのフトシ始末『七年目のガリバー』
・マジカのケンタロー始末『不器用な男』
・まさかのお恵始末『小さな幸せ』
・むふふの一男始末『ぴい』
・『セロ弾きの豪酒』
・ヲトメのヘロシ始末『初恋心中』
亡くなった独居老人の女優人生
何というか、相手ならこうしているはずだという考えと、実際にそうだったというのが奇跡でもありロマンでもある
・オヨヨのフトシ始末『七年目のガリバー』
さだまさしさんの楽曲「償い」の新解釈
知人女性の実際のエピソードを元に作曲したらしいけど
さださんがさらに物語に劇的な昇華している
あの曲を聞くと心にズドンと重くくるものがある
それと同じようにこの物語を読んで涙を浮かべてしまった
今作はさらに当人と大姪の葛藤と選択、そして奥さんの心情の変化が描かれている
世の中の様々な事件でも、「償う」とは何かを考えてしまうなぁ
・マジカのケンタロー始末『不器用な男』
不幸続きの母子の無理心中
世の中の悲しいニュースの一つとして、行き詰まった家族の無理心中がある
または死を望む家族の嘱託殺人とか
幸運にもなのか不運にもなのか生き残った方の立場とは……
・まさかのお恵始末『小さな幸せ』
やっと結ばれた幼馴染みの二人の幸せな結末
うーん、幸せなのか?
まぁ当人同士が幸せならそれでいいんですけどね
とりあえず、薬はダメ絶対
・むふふの一男始末『ぴい』
兄が最後に聞いていた曲のレコード探し
兄が出征時に流していたという曲
特攻に行く前、そして敵性音楽として聞くことさえ憚られていた中での行動
お兄さんの主張が込められていたのでしょうねぇ
・『セロ弾きの豪酒』
マスターの来歴
お店に飾っているチェロは本当に使ってたやつなんだろうなぁとは思ってたけどね
親父が結構な碌でなしなんだけど、だからこその出会いもあって
マスターの生き方も結構破天荒なんだなぁ
コの字酒場と多彩な料理から、「深夜食堂」と似た雰囲気を感じる
あっちも人情話ですしね
料理で言えば、雪花菜が食べたくなったかな
今度自分で作ってみようかな
総じて、登場人物に悪人がいない
不器用な人や、弱い人はいるけど
だからこそ人は優しく哀しいものなのでしょうねぇ
人はそう悪いものでもないと思わせる温かみを感じる
Posted by ブクログ
ちょっと心温まる話を読みたいなと思ったらさだまさしを読むといい。
この作品はさだまさしの自伝ではないが、彼の生い立ちや落語好き、交友関係などが散りばめられた短編集である。
まず銀河食堂がある東京葛飾区の四つ木という場所設定。さだまさしはバイオリン修行のために長崎から上京し、中学から高校にかけて多感な時期を四つ木で過ごした。彼にとっては希望と挫折を味わった第二の故郷とも言うべき場所で、アルバム収録曲の「木根川橋」はその時の思い出に満ちたノスタルジックな名曲だ。ちなみに2025年に開校した東四つ木小学校の校歌はさだまさしが作り、校章は「キャプテン翼」の高橋陽一が描いた。
登場人物もみな味があって面白い。「ヲトメのヘロシ」「オヨヨのフトシ」「マジカのケンタロー」など地元の幼馴染みが下町情緒溢れる(くだらない)会話を交わす。ここで美味い料理と酒を飲みながら聞く話はどれも奥が深く心を揺さぶられるネタばかりだ。短編のタイトルもダジャレ好きなさだまさしらしく「セロ弾きの豪酒」はその最たるものだろう。
彼の交友関係の中でも縁の深い山本直純(がモデルの人物)も登場し、その友人のセロ(チェロ)に関するエピソードにはさだまさし自身のチェロへの思いが込められていると感じられる。
これは是非続編を書いてほしいところだが、多分書かないだろうなぁ...。
Posted by ブクログ
葛飾にある小さな居酒屋、銀河食堂は本物のチェロが飾られ、謎めいたマスターが経営する。そこに集う常連たちが、順番にそれぞれの身近で起こったストーリーを語る形で、6つの話が共有される。
個人的には、まじめに一生懸命生きているにも関わらず、不運続きの男がついに母親と心中しようとして、母を殺してしまう"不器用な男"は泣けた。
そして、最後の"セロ弾きの豪酒"では、マスターの過去が明かされる。
それぞれの話で描かれるのは、ままならない運命に翻弄されながらも懸命に生きる人たち。切ないながらも、人間って棄てたもんじゃないな、と思わせてくれるのは、さだまさしさんならではという感じ。
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