Posted by ブクログ 2022年12月15日
心の病で高校を中退するが、現在は遺品整理の会社で働き始めた杏平。人間の悪の面や、残酷な死に直面する現場は、彼の精神にはには過酷な体験のはずだが…自分たちの仕事の在り方を背中で教えてくれる会社の先輩によって、杏平の中にも誇らしさが芽生える所が良かった。杏平を信じて暖かく見守り寄り添った父、そして何より...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年06月09日
さだまさしさん、やっぱり裏切らない面白さでした。
タイトルがちょっと冗談みたいな感じで、軽い話だと思ったら、大間違いでした。
過去にある出来事から2度同級生を殺しかけた杏平が、遺品整理という仕事を通して、遺族や故人を偲び、人の命の重さについて考えるようになります。
簡単に人の命を奪ってはいけな...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月15日
心に傷を負った人間の、再生への物語。
ひとことで言ってしまえばそうなるのかもしれないが、そう片付けてしまうにはあまりにも深い。
悪意をもった罪への制裁、という意味では「罪と罰」という言葉が浮かびあがった。
人生は小さな罪を重ねながら、その贖罪を繰り返して少しずつ前に進んでいくものなのかもしれない。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年09月17日
地球っこさんのレビューを見せていただき、是非読みたいと思った一冊。
悩み苦しむ杏平が周りの人に接しながら「生きる」ことを考える。
途中は読んでいて苦しくなるところも沢山あったけれど、最後は素晴らしい読後感。
杏平くんもお父さんも佐相さんもとても素敵。
雪ちゃんは本当にすごいと思う。
「生きる」とい...続きを読む