さだまさしのレビュー一覧

  • 眉山

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    徳島に4年間住んでた身としては
    街の風景が思い浮かび、どこか懐かしく感じる作品。

    とくに阿波踊りについての描写は、本当に巧い。
    阿波踊りの練習の音(鉦を鳴らしたり、笛を吹いたり)が聞こえ始める初夏の夕方、県外出身の自分でも何か体の内側から“ぞめき立つ”あの感覚、それを見事に文字で描いている。

    徳島にゆかりのある人には徳島の良さを改めて認識してほしいし、徳島をほとんど知らない人にも読んでほしい(そうしたらきっと徳島いいなあと思える)一冊。

    綺麗な物語だった。
    徳島、やっぱ好きだなあ。

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    2017年01月26日
  • 眉山

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    お龍さんの大好きな人への真っ直ぐな気持ちが、最後まで彼女の生き方に表れていた。そんな彼女の生き方にたくさんの人が魅了され、救われたのだろう。描写が美しかった。

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    2016年07月08日
  • かすてぃら

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    さださんのお父さん、素敵ですね。頑固なお父さん像に人間の真の強さと美しさを見ました。
    私もこんな強さと美しさを持ちたい。自分の未熟さに恥ずかしさをおぼえました。

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    2016年05月02日
  • 眉山

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    複数の作家による短編集story sellerのさださんの小説が素晴らしかったので初めて本を購入しました。
    期待に違わない素晴らしい本でした。
    また彼の別の本も読んでみよう。

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    2016年01月29日
  • 眉山

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    献体に興味が沸き、随分前に買ってあったので年始に読み返してみました。
    さださんの小説は何冊か読んでいますが、「眉山」ほど読みながら映像が浮かぶ作品は無いですね。
    徳島の阿波踊りの様子がとてもエネルギッシュで、登場人物たちの方言とともに、徳島へ旅行へ行ったような気持ちにさせられます。
    献体についても知ることが出来、文章も読みやすくて、母と娘、それぞれの恋がとにかくロマンチックでした。
    キュンキュンしたい人におすすめです。

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    2016年03月11日
  • 解夏

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    普段あまり短編小説は読まない。物足りなさを感じてしまうからね。でも、本屋でたまたま手にして、短編小説と知らずに買ったさだまさしのこの本はとても良かった。

    どの話も登場人物たちの家族や夫婦、人生や運命などについて、悲しいような、ハッピーなような、胸が熱くなる話だった。本のタイトルにもなっている解夏以外が結構良かった。

    さだまさしはいいね。

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    2015年11月20日
  • 解夏

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    人の善い部分が起こす奇跡に接してきたさださんのの心映えに触れる

    曲の精霊流しを小説にしたり、また風に立つライオンという歌が、俳優大沢たかおさんに請われて映画化されたり、
    その世界観は様々な姿でわれわれの前に現れます。

    そのさださんの世界の根源は、人の善い所を見ているという事。
    作中

    人は心で生きている
    と書かれ、また

    大介のことも咲子のことも、ちゃんと一所懸命に見つめていないのじゃないか?
    と諭すシーンも見られます。

    根は善い人たちによる、感動の出来事がいくつか現れます。
    それはさだまさしという人間が、人の事を良く見て、さらにその人の善い部分、良い部分をみつけようという心映えでできているからこその世界観なんだろうと思います。

    全国を歌い訪ね歩く中で、様々な人を見て、人の善い部分が起こす奇跡に接してきた人だから書ける話なのだと思いました。

    文中仏教を底とする言葉や考え方が多く現れます。
    これを読む私のような人間は「さだ教」と言ってもいいでしょう。
    さださんの節々からこぼれる言葉を胸に受け止めてます。主に月一の深夜番組「生さだ」(今夜も生でさだまさし)で。

    最近は知的好奇心の観点から欲する宗教・哲学への興味が湧いてきておりますので、
    美しい長崎の風景に心惹かれながらも、神社仏閣を見に行くのに何も長崎や京都に行くまでもなく、先ずは関東圏の人間ですので鎌倉があるだろうと思い立ちました。

    中学生の定期テスト、そして大学入試センター試験の際一度全て叩き込んだはずの鎌倉時代の仏教大きく6つ、教祖と教義の特色、有名な寺社。鎌倉の寺の格付け。
    そういったものを改めて、歴史背景からほぐし接することをしてから鎌倉を訪いたいという欲望がむくりと私の中にもたげたので、またまた読みたい本が増えたなと言ったところです。

    しかし解夏という作品、映画化されているわけですが、というか映画になっていたことでこの作品があるという事を知ったわけなのですが映画という表現でこの解夏のシーンはどう描かれているのでしょうね。隆之の視界をそのままカメラに投影し、乳白色なんて映したら野暮ですからねえ。

    最近は映画を見ずに原作を見てどんな演出をするのか心を巡らすのが楽しかったり。

    蛇足ですが解夏のなかで安吾の話が出てきます。
    私が読んでいる「7SEEDS」というマンガに出てくる安吾というキャラクターが夏のチームに属しているのですが、安吾とはこういうことなのか、と合点がいきました。
    こうやって、全然関係のない作品の中で自分のシナプスが連結する瞬間を感じる事が出来るのも、いろんな本を雑多に読むことの愉しみの一つでございますね。

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    2015年09月23日
  • 眉山

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    映画を観たはずなのだけど、こんなお話だったっけ、と何度も疑ったくらい記憶に残っていなくてびっくり。自分が咲子と同じくらいの年齢になったのもあるのかもしれないけれど、もう一度映像で観てみたいと思わされた。

    うちの母は健在だし、父もいて、咲子と状況は全然ちがうけれど、親を思う気持ちは誰しも共通するものがあるのではないか。だからぐっとくる。

    「芝居はね、芝居と知れたが最後だよ。『通り抜け無用で通り抜けが知れ』ってね。通り抜け禁止って書いてあれば、通り抜けられるのがすっかりばれちまうだろ?」

    神田のお龍さん、カッコイイなぁ。

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    2015年04月08日
  • 精霊流し

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    親戚含め家族、友、大切な人と紡ぐ絆と、その人たちをおくること。柔らかく精緻な物語で、とてもとても迫るものがあった。

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    2014年10月09日
  • かすてぃら

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    私は、さだまさしさんの作品が好きです
    これは、破天荒なお父様に振り回される家族のお話
    ガキ大将のようなお父様を批判しながらも、尊敬し楽しんでいるさださんの語り口が面白いです
    長崎は原爆被災地なんだなぁと改めて思わされる記述もあり、泣いたり笑ったりの作品でした

    さらっと読めます

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    2014年09月16日
  • かすてぃら

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    文庫で再会。軽く読める。さだまさしの家族からの目線で、父を語るところがおもしろい。ときどきほろりとくる。こんな家族がいたら、大変だろうなと思いつつも、どこか羨ましいと思うところもある。精いっぱい生きてきた「おとうちゃま」の生き様はかっこいい。

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    2014年08月17日
  • 噺歌集

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    3時間のコンサートのうち2時間はしゃべる、という
    しゃべりストさだまさしのステージをまるごと再現す
    る活字のライブ。彼のおしゃべりの中から選んだ傑作
    面白ばなしをまとめて90本!とにかく笑っちゃうア
    ドリブに痛烈な楽屋落ち。文庫本はこれが一冊目でま
    だまだつづきます。彼の歌を聞きながら読めば最高で
    す。(親本は1982年、1986年文庫化)
     Ⅰ コンサート・ライブ
     Ⅱ ステージ・トーク・アラカルト

    聞いたことがあるような話がちらほら。噺歌集Ⅴとか
    ぶっているネタが。それでも楽しめるのは話芸に達し
    ているからと言えます。TVではこの魅力が伝わらない
    のが残念ですが、読んでいるとコンサートに行きたく
    なります。おばあちゃんとの話は切なくて胸をつきま
    す。

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    2013年10月19日
  • かすてぃら

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    父親の危篤の知らせを受けて、東京と長崎の間を行ったり来たりしながら、父の過去について語られる。そういう状況になって、人は自分の親について考えられるようになるのかなと思った。

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    2013年09月29日
  • 本気で言いたいことがある

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    20130722
    さくらの花びらと牡丹雪と蛍のくだりは
    すごく素敵な感性だと思う。
    未来に生きる人のためにいますべきこと、そういう想像力は、感謝の気持ちからうまれる。感謝の気持ちは、過去からつながる今を大切に思う気持ちからつまれる。今を大切に思う気持ちは過去に生きた人やその考えを大切に思う気持ちからうまれる。

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    2013年07月28日
  • かすてぃら

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    ネタバレ

    家と土地の話、ヤクザの話、最高におかしかった。
    キモが座っているというか、破天荒というか。
    とことん、納得するまでやっちゃう性格、人がなんと思おうと
    自分の気持ちに嘘がつけない人なんだろうな。

    土地の話は、人を馬鹿にするとこういう目にあうぞという
    おっそろしくすっきりする話だった。

    ドラマになるらしいね。楽しみ。

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    2013年06月25日
  • おばあちゃんのおにぎり

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    さだまさしさんの大好きなおばあちゃんの思い出。初めてお友達を招いての7歳のお誕生日会で、おばあちゃんからのプレゼントは、塩おにぎり。それは、ぼくが一番好きと日頃から作ってもらっていたものであって、お誕生日会のご馳走の中では残ってしまう。そして…
    苦しい戦争時代をロシアで過ごしたおばあちゃん。「厳しい戦いを生き抜いた人ほど、自分の戦いの壮絶さを他人(ひと)に見せたがらない。」これが、さだまさしさんのおばあちゃんの「語らなかった教え」と。

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    2013年05月19日
  • 茨の木

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    佐田さんの本は日本語が美しい。

    こんな冒険談も書いてしまうんですね。

    先に書いた書評が消えてしまいました。

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    2013年03月07日
  • 解夏

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    解夏・・・大切な人と一緒に歩む
    げげ・・・解夏・・・初めてみる言葉である。

    結夏・・・旧暦の4月16日
    雨期の始まる頃 生命が躍動するときに 外にでず、修業をはじめる。

    解夏・・・旧暦の7月15日
    修行生活で、それぞれの共同生活の中で気づいた、互いの欠点を指摘し、修行を終わりとする。

    隆之は、ベーチェット病という難病にかかり、
    次第に目が見えなくなる。
    目が見えなくなるという行が始まり、
    目がみななくなって、
    初めて行が終わる・・それが解夏。

    「光が見えないものには、暗闇が見えない。」
    ・・・すごい印象的な言葉。

    隆之は、恋人 陽子がいたが、
    失明するというおそれから、結婚することを破棄する。
    陽子は、その隆之のそばに一緒にいようとする。
    目が見えなくなるというおそれの中で、
    陽子が、なぜ隆之のそばにいようとするのか?

    「隆之さんの眼が見えなくなるまでの、この、1日1日、
    大切な日々を、一緒に歩かせてもらうことで、
    私、いまとっても充実しているのです。
    隆之さんは、婚約を解消することで責任をとったのです。
    今度は私が隆之さんへの責任をとるのです。」といって、
    隆之に寄り添う陽子

    竜舌蘭の花を見ようとしたとき、隆之は、失明した。

    そして、白いサルスベリ(百日紅)の花が、
    心の中に鮮やかによみがえった。
    隆之と陽子の「解夏」である。

    さだまさしは、詩人である。
    埋もれた言葉をうまく発掘して、
    私たちに大切な人と どういきていくかを教えてくれる。

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    2018年03月10日
  • 茨の木

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    さださんの話、好きだなぁ。

    よくよく考えると、救いようの無い部分もあって、話の続きを想像すると、少し悲しくなりますが、
    それ以上に登場する英国の方々の人物像が素敵でした。

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    2012年12月25日
  • 精霊流し

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    さだまさしの自伝的作品。「大切な人たち」との「大切な記憶」の物語。数々のエピソードとレクイエムにいちいちキュンとします。

    祖母のプレゼントを楽しみにしていた雅彦が目にした途端、意気消沈してしまうシーンは、あるある自分にもあったよと思わず遠い目になったし…。

    貧乏な暮らしの中で、母が急に作り始めた花壇。やがて薔薇の花が根付いた頃、一家は引っ越すことになる。ミュージシャンとして成功した後に訪れていくシーンは情景が目に浮かぶし…。

    砂丘の観光施設で、らくだの代わりに客を乗せる、元競走馬のルーツを調べていく話は、ヴァイオリンで成功を収めた旧友と自分自身を、サラブレッドと元競走馬になぞらえ、最後のくだりで交錯する構成はカッコイイし…。

    第八話は、出勤前の電車の中で読んでいたら涙が溢れ参ったし…(この部分は、周りに人がいないところで読むことをお勧めします)。

    大切な人とのお別れがテーマなので、気持ちが沈んだまま終わりを迎えるのかと思った。が、最後のエピローグは、「時として人は素敵なことをする」…そんな素敵な出来事でしめくくられています。

    解説の朝山実さんがこれまた最後にニクいこと言うんだな。「シーンにどれだけ匂いや風を込められるかが作家の『個性』」とか「実につまらないひっかかりを掘り下げ、釣り上げていくのが『書く』という行為なのかもしれない」…だなんて。多くの説明を言葉にしなくても、何気ないごくふつうのことを目にしたことが自然と文章になり奥行を生み出していく…だからさだまさしの作品好きなんだよなぁ…とずっと言いたくて言い表せなかった敬意をよくぞ言ってくれたと思った。

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    2013年06月16日