さだまさしのレビュー一覧

  • 解夏

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    普段あまり短編小説は読まない。物足りなさを感じてしまうからね。でも、本屋でたまたま手にして、短編小説と知らずに買ったさだまさしのこの本はとても良かった。

    どの話も登場人物たちの家族や夫婦、人生や運命などについて、悲しいような、ハッピーなような、胸が熱くなる話だった。本のタイトルにもなっている解夏以外が結構良かった。

    さだまさしはいいね。

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    2015年11月20日
  • 解夏

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    人の善い部分が起こす奇跡に接してきたさださんのの心映えに触れる

    曲の精霊流しを小説にしたり、また風に立つライオンという歌が、俳優大沢たかおさんに請われて映画化されたり、
    その世界観は様々な姿でわれわれの前に現れます。

    そのさださんの世界の根源は、人の善い所を見ているという事。
    作中

    人は心で生きている
    と書かれ、また

    大介のことも咲子のことも、ちゃんと一所懸命に見つめていないのじゃないか?
    と諭すシーンも見られます。

    根は善い人たちによる、感動の出来事がいくつか現れます。
    それはさだまさしという人間が、人の事を良く見て、さらにその人の善い部分、良い部分をみつけようという心映えでできて

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    2015年09月23日
  • 解夏

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    優しさにつつまれた作品。失明していく恋人に寄り添う女性と長崎の風景。ダムの底にある故郷と初恋の人と少年と私。ミステリー的な展開。三人に幸あれ!

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    2015年08月13日
  • 眉山

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    映画を観たはずなのだけど、こんなお話だったっけ、と何度も疑ったくらい記憶に残っていなくてびっくり。自分が咲子と同じくらいの年齢になったのもあるのかもしれないけれど、もう一度映像で観てみたいと思わされた。

    うちの母は健在だし、父もいて、咲子と状況は全然ちがうけれど、親を思う気持ちは誰しも共通するものがあるのではないか。だからぐっとくる。

    「芝居はね、芝居と知れたが最後だよ。『通り抜け無用で通り抜けが知れ』ってね。通り抜け禁止って書いてあれば、通り抜けられるのがすっかりばれちまうだろ?」

    神田のお龍さん、カッコイイなぁ。

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    2015年04月08日
  • 精霊流し

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    親戚含め家族、友、大切な人と紡ぐ絆と、その人たちをおくること。柔らかく精緻な物語で、とてもとても迫るものがあった。

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    2014年10月09日
  • かすてぃら

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    私は、さだまさしさんの作品が好きです
    これは、破天荒なお父様に振り回される家族のお話
    ガキ大将のようなお父様を批判しながらも、尊敬し楽しんでいるさださんの語り口が面白いです
    長崎は原爆被災地なんだなぁと改めて思わされる記述もあり、泣いたり笑ったりの作品でした

    さらっと読めます

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    2014年09月16日
  • かすてぃら

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    文庫で再会。軽く読める。さだまさしの家族からの目線で、父を語るところがおもしろい。ときどきほろりとくる。こんな家族がいたら、大変だろうなと思いつつも、どこか羨ましいと思うところもある。精いっぱい生きてきた「おとうちゃま」の生き様はかっこいい。

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    2014年08月17日
  • 噺歌集

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    3時間のコンサートのうち2時間はしゃべる、という
    しゃべりストさだまさしのステージをまるごと再現す
    る活字のライブ。彼のおしゃべりの中から選んだ傑作
    面白ばなしをまとめて90本!とにかく笑っちゃうア
    ドリブに痛烈な楽屋落ち。文庫本はこれが一冊目でま
    だまだつづきます。彼の歌を聞きながら読めば最高で
    す。(親本は1982年、1986年文庫化)
     Ⅰ コンサート・ライブ
     Ⅱ ステージ・トーク・アラカルト

    聞いたことがあるような話がちらほら。噺歌集Ⅴとか
    ぶっているネタが。それでも楽しめるのは話芸に達し
    ているからと言えます。TVではこの魅力が伝わらない
    のが残念ですが、

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    2013年10月19日
  • かすてぃら

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    父親の危篤の知らせを受けて、東京と長崎の間を行ったり来たりしながら、父の過去について語られる。そういう状況になって、人は自分の親について考えられるようになるのかなと思った。

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    2013年09月29日
  • 本気で言いたいことがある

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    20130722
    さくらの花びらと牡丹雪と蛍のくだりは
    すごく素敵な感性だと思う。
    未来に生きる人のためにいますべきこと、そういう想像力は、感謝の気持ちからうまれる。感謝の気持ちは、過去からつながる今を大切に思う気持ちからつまれる。今を大切に思う気持ちは過去に生きた人やその考えを大切に思う気持ちからうまれる。

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    2013年07月28日
  • かすてぃら

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    ネタバレ

    家と土地の話、ヤクザの話、最高におかしかった。
    キモが座っているというか、破天荒というか。
    とことん、納得するまでやっちゃう性格、人がなんと思おうと
    自分の気持ちに嘘がつけない人なんだろうな。

    土地の話は、人を馬鹿にするとこういう目にあうぞという
    おっそろしくすっきりする話だった。

    ドラマになるらしいね。楽しみ。

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    2013年06月25日
  • おばあちゃんのおにぎり

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    さだまさしさんの大好きなおばあちゃんの思い出。初めてお友達を招いての7歳のお誕生日会で、おばあちゃんからのプレゼントは、塩おにぎり。それは、ぼくが一番好きと日頃から作ってもらっていたものであって、お誕生日会のご馳走の中では残ってしまう。そして…
    苦しい戦争時代をロシアで過ごしたおばあちゃん。「厳しい戦いを生き抜いた人ほど、自分の戦いの壮絶さを他人(ひと)に見せたがらない。」これが、さだまさしさんのおばあちゃんの「語らなかった教え」と。

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    2013年05月19日
  • 茨の木

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    佐田さんの本は日本語が美しい。

    こんな冒険談も書いてしまうんですね。

    先に書いた書評が消えてしまいました。

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    2013年03月07日
  • 解夏

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    解夏・・・大切な人と一緒に歩む
    げげ・・・解夏・・・初めてみる言葉である。

    結夏・・・旧暦の4月16日
    雨期の始まる頃 生命が躍動するときに 外にでず、修業をはじめる。

    解夏・・・旧暦の7月15日
    修行生活で、それぞれの共同生活の中で気づいた、互いの欠点を指摘し、修行を終わりとする。

    隆之は、ベーチェット病という難病にかかり、
    次第に目が見えなくなる。
    目が見えなくなるという行が始まり、
    目がみななくなって、
    初めて行が終わる・・それが解夏。

    「光が見えないものには、暗闇が見えない。」
    ・・・すごい印象的な言葉。

    隆之は、恋人 陽子がいたが、
    失明するというおそれから、結婚することを

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    2018年03月10日
  • 茨の木

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    さださんの話、好きだなぁ。

    よくよく考えると、救いようの無い部分もあって、話の続きを想像すると、少し悲しくなりますが、
    それ以上に登場する英国の方々の人物像が素敵でした。

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    2012年12月25日
  • 精霊流し

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    さだまさしの自伝的作品。「大切な人たち」との「大切な記憶」の物語。数々のエピソードとレクイエムにいちいちキュンとします。

    祖母のプレゼントを楽しみにしていた雅彦が目にした途端、意気消沈してしまうシーンは、あるある自分にもあったよと思わず遠い目になったし…。

    貧乏な暮らしの中で、母が急に作り始めた花壇。やがて薔薇の花が根付いた頃、一家は引っ越すことになる。ミュージシャンとして成功した後に訪れていくシーンは情景が目に浮かぶし…。

    砂丘の観光施設で、らくだの代わりに客を乗せる、元競走馬のルーツを調べていく話は、ヴァイオリンで成功を収めた旧友と自分自身を、サラブレッドと元競走馬になぞらえ、最後の

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    2013年06月16日
  • 本気で言いたいことがある

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    これは社会科学に分類されていました~。

    またまた,さださんの本を読んでしまったわけです。

    今まで読んだ本にも重複するところも多いのですが,
    なるほどふむふむと思うことがたくさんかいてあるのです。

    昔いた近所の怖いおじさんのように,
    羽目を外した若いもんを一生懸命,諭すような
    そんな感じです。

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    2012年09月20日
  • 精霊流し

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    さだまさしの生い立ちを本人が小説化した作品。

    どこまでがノンフィクションでどこからがフィクションなのか分からないが、さだまさしという人の感性に触れる気がした。

    もう30年も前にまだフォークギターを担いでジャラジャラと音を出していた頃、さだまさしは大好きな歌い手だった。

    あの詩の感性が、言葉遣いが好きだった。

    自分も何冊もノートに詩を書き綴ったが、あのノートはもう捨ててしまったんだよな。

    今見たらどう感じるのだろう。

    題名にある精霊流し、私も一度だけ船を担いだことがある。

    長崎の祖父が亡くなった年だった。

    はじめ船は作らないといっていた親類一同だったが、親父を始めとする兄弟が「や

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    2012年09月16日
  • さだのはなし ~さだまさしステージトーク集~

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    クスッと笑えて,ほろりとくる。

    さださんのコンサート行って聞いてみたいな~。
    って音楽を?トークを?

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    2012年09月13日
  • 精霊流し

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     「解夏」が予想以上に印象に残ったため、今更ながら読んでみました。

     昔からのさだまさしファンにとっては、コンサートやラジオ等で聞いていた馴染みがある話の数々が一つの物語につながって小説となっています。今までは単発で聞いていた話の数々のつながりがよくわかり、あぁ、こういうことだったんだと納得する箇所が多々ありました。最初はなんの前知識もなく、完全なフィクションの話だと読みはじめたため、私にとってはいい意味で裏切られました。

     逆にさだまさしファンではなく、この本で初めてさだまさしの世界に触れた人たちはどういった感想をもつのかなと思いましたが、そこそこヒットしているようですので、そういう人達

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    2012年05月17日