さだまさしのレビュー一覧

  • 眉山

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    切なく苦しい恋が胸に熱く残る一冊。
    狂おしいほどの想いというのは、本当にこの世界に存在するのだと、自分も身をもって知ったわけで、そんな中この小説は、とても大切な一冊になった。
    気が遠くなるほどの隔たりの後の一瞬の逢瀬の瞬間が、切なくも本当に美しくて、心が熱くなりました。

    この人の人生と私の人生が熱く交差したことは確かにあるけれども、全く異なる別の道を、私は誇りを持って生きてきたのだーー

    無言の母に胸を打たれた。母は「一生を賭けた大好きな人」と今、命懸けですれ違っている。
    そうして"神田のお龍"は「大好きな人」に最後まで一切迷惑をかけずに死のうというのだ。
    どれほど切なく

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    2016年05月28日
  • 茨の木

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    とても面白かった。
    ほんと、さださんの作品は読みやすくて人物描写がとてもうまいですね。最初からひきこまれ、一気に読み終わりました。
    ストーリー的にはドラマ仕立てな安定した話でしたが、余韻がとても心地よく。そのシーンの感情と風景描写のマッチングがすごくいいんですよね。
    イギリス、スコットランドにも行きたくなりましたね。とても、よかったです。

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    2015年11月27日
  • 眉山

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    切なくて優しくて格好よい。粋な女、神田のお龍みたいな凜とした女性の生ききる人生、なかなかできない、、、何度も泣きそうになった。
    まさしさん、毎回思うけど才素晴らしい。

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    2015年11月02日
  • 眉山

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    もうすぐ亡くなってしまう母と娘の物語。
    母は最期までカッコよかった。そこから出会う人も現れるけど。
    母の命と引き換えに会ったことのない父のことを知る。
    阿波踊りのような美しい舞を舞ったような人生を送った母。
    こんな筋の通った人生を送れたらいいなと思うのだ。
    静かに心に響く作品。

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    2015年10月11日
  • はかぼんさん―空蝉風土記―

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    さだまさしって凄い人だ。
    作家だけやっているなら、この本がいくらレベル高くても、そうは言わないけれど…

    民俗学ファンタジー?
    日本各地の「ふしぎ」のお話。
    ちょっと怖いのかもしれないけれど、懐かしさのようなものがじんわり来る。

    『はかぼんさん』(京都)
    旧家に伝わる、古くからの儀式
    『夜神、または阿神吽神』(金沢)
    神経衰弱…
    『鬼宿』(長野・信州安曇野)
    節分に追い出された鬼をもてなす家系
    『人魚の恋』(青森・津軽)
    人魚の肉を食べると…という言い伝えでは
    『同業三人』(四国)
    罪…贖罪…神のたたり
    『崎陽神龍石』(長崎)
    龍を宿した石の話



    どこまで信じるかはあなた次第!
    他にもネ

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    2015年07月01日
  • 眉山

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    さだまさし氏の本が大好きです。やわらかく優しい愛が切なさを包んでいます。
    本書の題材は、私が弱い「母子の愛」「癌」だったので、心にずん、と来ました。たくさんの人に愛されながらも、自分は一人だけへの思いを胸に、生涯が終わっていく。それを見守る人物もみな優しく、読んでいて幸せな気分になれます。
    徳島地方の阿波踊りがとても鮮やかに描かれていて、いつかは観てみたいと思いました。

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    2014年10月30日
  • 精霊流し

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    面白かった。
    何となく話の全体が読めなくて入りずらいところもありましたが、とてもよかったです。
    余韻がとてもいいですよね。

    この間、初めて精霊流しを佐世保で見てきましたが、
    改めて感慨深くおもいだされました。

    さださんの音楽も聞きたくなりましたし、
    小説もまた是非他の作品もよみたいです。

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    2014年08月26日
  • 本気で言いたいことがある

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    炭鉱のカナリヤとして生命、心、時間について思いをつづった本。
    細かい部分は意見の違うところもあるでしょうが、全体として方向性は間違っていないと思うし、読みやすくお勧めです。

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    2014年08月16日
  • かすてぃら

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    20140815

    さだまさしさんの小説が好きで、解夏、眉山、アントキノイノチなど読んで来た。

    自伝的小説ということで、さだまさしさんの、幼少の頃から現在までを、お父さんとの思い出を中心に綴られていた。
    お父さんのエピソードは、とてもユーモアと、スリルに溢れ、男らしいお父さんに、戦争を経験され、昭和の動乱を生き抜いてきた逞しさを感じた。
    その分余計に、弱り、痩せ細り、天寿を全うされたお父さんの死が、なんとも切なかった。

    いつかは、さださんと同じように父との永遠の別れをする時が来るのだから。

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    2014年08月15日
  • 精霊流し

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    仲良しだった読書家の先輩が大学を卒業する時、ごり押しと共に私にくれた本。

    最初に読んだ時も「好きだな」って思ったけど、最近再読してみて更に思うのは、私だったら絶対自分の手元に置いておきたいと思うのに、先輩はよく私に譲ってくれたなぁ、と。


    挙げればきりがないんだけど、大なり小なり親や地元の期待を背負って故郷を離れたことのある人なら、じーんとくるものがあるんじゃないかな。

    後半は、はやり反戦のメッセージが強く感じられました。原爆を経験した方の貴重なお話が、登場人物を通して語られています。

    また、タイトルにもなっている「精霊流し」の章では、その行事、というか慣習そのものの切なさが感じられて

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    2014年07月04日
  • 茨の木

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    あたたかい物語でした。

    今回もまた一気読みでしたし、じっくりと味わわせていただきました♪ 本当に、人間や現実への厳しい視線と、それを凌駕する優しさを持ったストーリーを書いてくれる作家さんだな~とつくづく思います。さだサンの歌もトークも好きですが、もっとさださんの他の小説も読んでみたい、と強く感じます。

    花子の、英国育ちのかしこまった妙な日本語が、どうにも愛嬌がありすぎて笑えるw

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    2014年06月16日
  • アントキノイノチ

    購入済み

    アントキノイノチ

    途中、温かい涙が頬を伝う。最後、優しい気持ちになれる。

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    2014年04月26日
  • かすてぃら

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    私の実家と違って、とにかく人間関係が濃い(^ ^;
    親子・きょうだいなど家族関係だけではなく、
    友達の親父さんとか、先代からの付き合いの中華屋とか、
    「東京の親父」だの警察官からヤクザに至るまで、
    主人公(さだまさし氏)の父親を中心に
    生身の人間同士のやりとりで満ち満ちている。

    だから、たくさんのドラマが生まれている。

    もちろん、いいことばかりではない。
    さだ家は、昔からかなり上り下がりが激しいらしい。
    父方の祖母がロシア生まれでロシア語ペラペラ、
    というところからしてかなりの「ただ者ではない感」(^ ^;

    そんな中でも常にポジティブで、
    持ち前のバイタリティで未来を切り開いてきた...

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    2014年01月07日
  • かすてぃら

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    お父さんかっこよすぎる。
    親という生き物の本能的な喜びは「子供にたらふく食べさせられる」幸せの中にあるのかもしれない
    という一文が、特に印象深かった。あーうちもエンゲル係数高かったやろなぁーと。

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    2013年10月09日
  • 精霊流し

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    ゆったりとした川の流れに漂っているような気持ちで読みました。時間軸も登場人物もゆらゆらと、この辺が好みの別れるところかもしれませんが、私はとても好き。故郷長崎の風土や気質、さださんの生い立ちや音楽活動への思いが、たくさんの愛を込めて書かれた本だと思います。さださんには詳しくないので、歌詞をググりながら、本で泣き、歌詞で泣き、流れに逆らわず、大変気持ちの良い読書。さだまさし、ちょっと偉そうで、面白いおっさんだけど、只者ではないって思う。偶然見つけた「償い」という曲の詞には泣かされました←本と関係ないけど。

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    2013年09月03日
  • かすてぃら

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    さださんの私小説。さだまさしさんはあのおっとりした感じから多分お母さん似じゃないかと思います。けれど正しいことを繰り返すまっすぐな生き方は、あの破天荒なお父さんからしっかり受け継がれているのだとこれを読んで思いました。
    最後まで湿っぽくなく、明るく笑えるお話でした。

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    2013年07月09日
  • 解夏

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    タイトルにもなっている「解夏」(長崎)の他、長野、栃木、福井を舞台にした短編小説が集結した傑作。人情の機微を深く掘り下げた描写が、穏やかで優しい気持ちにしてくれます。タイトルのオチの深さと言い、さだ氏の言葉選びのセンスのよさを感じずにはいられない。各編で住人でないとわからないような場所がさりげなく紹介されており、リサーチ力にも脱帽。本書でさだ氏の小説に開眼した。

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    2014年04月29日
  • 精霊流し

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    こちらも感動作。命をつなぐということ、偲びつつも亡き人への想いに区切りをつけるということを精霊流しを軸に描いています。中心舞台である長崎の風景の描写も美しい。長崎を故郷とするさださんならではの視点だと思います。

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    2013年03月06日
  • 茨の木

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    とても心暖まるお話。
    さださんのこう云う話は本当に素晴らしい。

    小説って感じそのものなんだけど、でも泣かされるんですよねえ~

    いいなあ花子ちゃん。

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    2013年02月24日
  • 茨の木

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    読み終わったあとに温かい余韻が残る本は大好きです。

    「ご飯は笑って食べるもんたい」にドキッとしました。
    最近、慌ただしくて笑って食べていないなと気付かされました。

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    2012年09月28日