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病により除々に視力を失っていく男。その葛藤と愛する人との触れ合いを描く表題作「解夏」他、全4作品を収録。大ベストセラー「精霊流し」に続き、涙なくしては読めない感動の書き下ろし小説集。
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Posted by ブクログ
全て暖かく、ふるさとや思い出が素敵な短編集。いろいろな作品を読んできたけど、ここまで見事な短編集は久しぶり。
4作ともとても良い話でした。 文章や言い回しがとてもきれい。言葉選びが素敵。 解説にある、未来・現在・過去を全ての作品に盛り込んで、その後どうなったんだろうと余韻を残す終わり方は秀逸。 さだまさしは天才なのか? サクラサクがイチオシでした。
4つの短編どれも一冊の本になってもいいと思います。なかでも表題「解夏」はさだまさしさんの故郷である長崎の美しい情景を思い浮かべながら読むことができて途中から涙がとまらなくなりました。優しく、あたたかく、切ない…うまく表現できませんが母親が幼子の手を両手で包み込むような感覚です。重松清さんが解説をされ...続きを読むていますがこの本を誉めるというよりは、この本を書いたさだまさしさんの表現力に嫉妬されているように感じました。さだまさしさんの作品を続けて読むことになりそうです。
初さだまさし 自分が大人になるとこういう昔からいる有名人に抵抗が無くなる気がする笑 病気ものとか結構小狡い王道シナリオではあるけど暖かい文章で間違いない。
父と母が大好きな、さだまさしさんの本を大人になって手に取り読んでみる。 素敵な小説だということは間違いなくて作家としての1面でしかまだ知ることが出来ないので音楽も聞いてみようかしら。 私は『秋桜』が好き。 そして『水底の村』に出てくる文 『色即是空』般若心経の意味を知れて良かった。
文章のいたるところで、「好奇心が試される」 今の自分にとても寄り添うな、さださんの本。 縁を感じる。 最後の一文「解夏であった」 とてもとても染み入った。
タイトルにもなっている「解夏」(長崎)の他、長野、栃木、福井を舞台にした短編小説が集結した傑作。人情の機微を深く掘り下げた描写が、穏やかで優しい気持ちにしてくれます。タイトルのオチの深さと言い、さだ氏の言葉選びのセンスのよさを感じずにはいられない。各編で住人でないとわからないような場所がさりげなく紹...続きを読む介されており、リサーチ力にも脱帽。本書でさだ氏の小説に開眼した。
文体が重松清に似ている。 と思っていたら、解説が重松清だった…。 以前読んだことがあったけれど、妻が長崎出身で、何度か長崎に足を運んでいたので、改めて読んでみようと思った。 長崎弁がちゃんと頭に入ってくる。 「解夏」もよかったが、全編、心に残る作品だった。 「秋桜」はわかってはいたが、泣い...続きを読むてしまった。。 さださん、いいね。
感想 暗闇に落ちていく。その恐怖。季節の色を失い、愛する人の顔が消えていく。だが声は、匂いは、手触りは残る。光はすぐ側にある。
長編だと思ったら短編集だった。解夏と秋桜、心の正しい人が素直に自分の生き方を見つめる話は読んでいて気持ちがいい。重松清なんかよりもよほど深みがあり、しみじみする。
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