【感想・ネタバレ】さだの辞書のレビュー

あらすじ

「目が点になる」の『広辞苑第五版』収録がご縁の自伝的エッセイ集.家族・故郷・ご先祖様,友・仲間・恩人,歴史・土地・希望,本・音楽・映画を語る 27の三題噺.時に爆笑,時に涙.温かな人柄とユーモア,言葉にセンスが光り,多芸多才の秘密が見える.第69回日本エッセイスト・クラブ賞受賞作.解説=春風亭一之輔

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Posted by ブクログ

知れば知るほど人に歴史あり、まさにそれを地で行く。
おじいさんがスパイだったり(NHKのファミリーヒストリーでもやってた)すごい豪邸からいっ転長屋暮らしになったり。ここらへんの経緯はドラマとかでも知ってたけど、
朋友の”目が点になる”の言葉を作った福田幾太郎氏のこと、
そして突然の交通事故死。
”君が世界中を敵にまわしても、僕は君の味方”
これほど強い愛の言葉があるだろうか。
この言葉にきっと何度も支えられてきたんだろう著者。
そんな言葉を言ってくれる友に会えたことも大きな僥倖なのだろう。
映画「長江」で38億もの借金を背負った経緯。
祖父と父の夢を叶えたいという著者の男気がそうさせたんだね。
”おばあちゃんのおにぎり”のエピは徹子の部屋でも話して知ってたけどまた泣いてしまったよ。

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2024年07月05日

Posted by ブクログ

人好きな方は人間関係がどんどん広がって、新しい力を生み出していくことを強く感じた一冊。できない理由を先に考えるのではなく、まずやってみようと思えるエピソードがたくさん詰まっていた。

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2024年02月10日

Posted by ブクログ

 岩波書店からの出版? 日本エッセイスト・クラブ賞受賞! 驚きと興味を覚え、手にしました。

 本書は、2018年から2年間、岩波の雑誌『図書』に連載した「さだの辞書」24編に、書き下ろし1編を加え単行本化したもので、今年文庫化されたようです。岩波からの出版やタイトルの経緯と裏話は、本編にあり伏せます。

 落語の三題噺(落語の形態で、客席から3つの言葉をもらい、それを織り込みその場で話を作る即興演目)になぞらえたのでしょうか、目次を見ると全25編とも「タロー・目が点・広辞苑」のような題が連なります。

 その昔、私は一人都会の片隅で浪人生活をし、ラジオから流れる「案山子」に涙し、励まされたのでした(笑)。軟弱とか暗いとか言われますが、歌詞の魅力に惹かれたものです。
 あれから数十年!(綾小路きみまろか!)、しばらくご無沙汰しておりましたが、シンガー・ソングライターという範疇を超えた幅広い活動を、遅まきながら知ることとなりました。

 自身の来し方から始まり、人との繋がりが大きく広がっていき、まさに自伝的エッセイです。言葉の端々から、人生経験を積んだ方にほど響く内容である気がします。
 全編を通じて、さださんの多芸多彩ぶりを改めて感じました。幅広い視点、鋭い観察力と感受性、温かな人柄と人を惹きつける話術(表現力・文才)に感心することしきりでした。
 弱者、傷付いている人々に、何か行動を起こそうとする姿勢に敬服します。

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2024年09月28日

Posted by ブクログ

<目次>
第1章  ルーツにまつわるエトセトラ
第2章  ご縁がありまして
第3章  時の翼にのって
第4章  本・音楽・映画・辞書

<内容>
2020年刊のエッセーが、岩波現代文庫になった(まあ、通常の岩波文庫にはならないよね…)。三題噺風にまとめたもので、元落研らしい趣向。なんと原書は日本エッセイスト・クラブ賞を受賞したそう。第1章のあたりで、さだ家のルーツの話が出てくるが、映画『長江』を撮っただけの気宇壮大な話が出てくる。さらっと読める面白さと、歌詞のルーツになる古典への造詣の深さ、高校の先生が「文学部」を薦めたのもさもあらんと話だ!

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2024年03月30日

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