ふうせんのはか

ふうせんのはか

小説・文芸
715円 (税込)

3pt

3.5

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それは、なんともふしぎなながめだった。弟は、両方の腕をくみ、ふうせん売りのおじさんのことを、にらみつけていた…。「こころ」をうたいつづける歌手・さだまさしが書いた初めての児童文学。

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ふうせんのはか のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    まさしが童話?ふうせんのはか?どこかで聞いたことあるなあ。ふうせんのはか---そうか,あのお祭りの話だ。泣いた赤鬼の話だ。ピンときた。お祭りに行ったとき,2人のお兄ちゃんが小さな妹のため,ふうせんを買ってあげる。妹はうれしくてはしゃいで,でもいつしか疲れて,お兄ちゃんの背中で眠ってしまう。家に着いたとき,ふうせんはもう天にのぼってしまった後だった。泣きじゃくる妹・・・。
    この話のいいところは,ここから後だ。わんぱくでやさしいまさしの弟は,ぷっといなくなる。そう,ふうせんを手に入れるためだ。でも彼にはお金がない。弟は,腕を組み,ふうせん売りのおじさんをにらみつける。「さっき買ったふうせんがとんでいっちまったからもうひとつくれ。」と。「あれはおじさんのむすびかたが悪かったから,とんでいった。もうひとつくれ。」と。ものすごい顔で。そんなところにまさしとお父さんがやってくる。
    妹思いの弟の願いはかなった。家に帰って,妹にふうせんを渡すと妹は大喜びした。ふうせんを抱いて寝るほど。それがいけなかったのか,それとも寿命だったのか,次の日ふうせんはしぼんでしまう。それを見たときの弟のショック。妹以上に傷つく弟。しばらくのち,まさしはある光景を見る。弟が,人前ではめったに涙を見せない弟が,こっそりふうせんのはかをつくりながら,・・・。

    何でも買える時代じゃなかった。1日10円のこづかいの中で生活していた少年時代。あの頃,100円は大金だった。だから,みんなものを大切にした。そして,買えないものは自分たちで作り出していた。なけなしのお金はたいて買ったふうせんだからこそ,この話は感動をよぶ。自分の買いたいものもがまんして買ってあげたふうせん。妹を思うまさしの弟の男気とやさしさに胸が熱くなる。娘達にも読ませたい。

    0
    2019年01月05日

    Posted by ブクログ

    2011年の本、50冊目。

    たまには児童文学にも触れようかと。
    さだまさしの本には、古きよき日本人像への回帰、
    というテーマが貫かれている気がするんだけど、
    これもまさしくそんな感じ。

    縁日に行くのに、兄弟3人で100円だけ、という、
    貧しさがなくなったのか、情緒がなくなったのか。はてさて。

    0
    2011年11月13日

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