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全盛期には100万部を超えた国民雑誌『暮しの手帖』。社長・大橋鎭子(しずこ)と共に会社を立ち上げた創刊編集長・花森安治は天才的な男だった。高校時代から発揮した斬新なデザイン術、会う人の度肝を抜く「女装」、家を一軒燃やした「商品テスト」。ひとつの雑誌が庶民の生活を変え、新しい時代をつくった。その裏には、花森のある決意が隠されていた――。66年の伝説的生涯に迫る渾身の評伝。 ※新潮文庫に掲載の写真の一部は、電子版には収録しておりません。
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Posted by ブクログ
単行本は2013年刊。もとは季刊「考える人」連載(2010年夏号~12年秋号)。
雑誌「暮しの手帖」の名編集長、花森安治(1911-1978)の評伝。文庫で426ページ。
労作。読み甲斐もある。でも、いかんせん、書かれている情報が細かすぎて、花森安治のあの魅力、あのセンスのよさ、あのユニークさがなかなか浮かび上がってこない。(敗戦までのことが、全体の半分強を占めているが、もっと短くてよかったようにも思う。だって、それまで「暮しの手帖」はおあずけなんだもん。)
Historical If は使っちゃダメよ、とはよく言われるが、でも、花森安治の場合は、どうしてもそれを考えてしまう。もし彼がいなければ、そして「暮しの手帖」がなかったら、戦後の日本はどうなっていたろう。心に潤いや余裕のない社会になってしまっていたのではないのかな。
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