読書と日本人

読書と日本人

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「本はだまってひとりで読む、自発的に、たいていは自分の部屋で」。私たちがごく当たり前に「読書」と名づけてきたこの行為は、いつ頃生まれ、どのように変化してきたのだろうか? 菅原道真の時代から、まだ見ぬ未来へ。書き手・読み手・編集者として〈読書の黄金時代〉の真っ只中を駆け抜けてきた著者による、渾身の読書論!

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読書と日本人 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2021年06月06日

    「出版と権力」を読んだ後、同じ本を読んだ友人から「なぜ、いま若い人は本を読まないのだろう?」という、おっさん臭い質問をされ、若い人=本を読まない、って決めつけについて異議申し立てをして、お互い主観的な噛み合ないディベートになったのですが、そういえば、NHK Eテレのswitchインタビュー、鈴木敏夫...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年01月07日

    平安時代から現代にかけての、日本の読書史。菅原道真と菅原孝標女との読書風景の対比が描かれた第1章から、引き込まれた。出版業界の構造不況が言われて久しいが、そもそも不況前の「読書の黄金時代」が、読書史全体の中でいかに特異な時期であったかがよくわかる。本のこれからを考える手がかりとなる1冊。

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    Posted by ブクログ 2019年01月20日

    「読書」という文化が日本においてどのように育ってきたのかがよくわかる。

    文字は昔から中国でも貴族階級の特権であったが、日本もそのご多分に漏れず、読書はほとんど江戸時代までは貴族や武士のみで全てであった。

    一般大衆においては識字率字体は低く、働いて生きることで精一杯だったのだ。読書というのは、やは...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年05月01日

    読書と名付けられた営みの変遷について、土岐は平安時代「源氏物語」「更級日記」といったあたりからさかのぼり、現代そして未来にいたるまでを述べた一冊。
    ここまで日本人による読書の方法論と日本の読書の歴史について、詳しく述べられた本はないのではないかと思う。
    はじめに、平安時代あたりの読書の方法として実際...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年11月26日

    リアル『本好きの下剋上』。
    日本の読書の歴史に迫る本。音読か黙読か、“学者読み”か“小説読み”か。木版か活版か。そして、大量生産されるようになった本。電子書籍の登場。面白かったです。

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    Posted by ブクログ 2018年01月14日

    ●→本文引用

    ●「じぶんの本棚に好きな本がならんでるのを見ていると、なんとなく安心するんです」「本って記憶ですよね。夕方、どこかの町の喫茶店の窓際の席であの本を読んだなとか、本にはそれを読んだときの記憶がくっついてるでしょ」なのにインターネット経由、ケータイやスマートフォンで読む本(つまり電子本)...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年01月03日

    編集者、評論家出身、和光大学名誉教授の津野梅太郎(1938-)による、日本の読書史。

    【構成】
    Ⅰ 日本人の読書小史
    1 はじまりの読書
    2 乱世日本のルネサンス
    3 印刷革命と寺子屋
    4 新しい時代へ

    Ⅱ 読書の黄金時代
    5 二十世紀読書のはじまり
    6 われらの読書法
    7 焼け跡からの再出発
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    Posted by ブクログ 2018年12月19日

    前半は日本の読書史が書いてあり、本に対する読者や出版業界の成長の過程が良く分かった。しかし少し難しかったのでなかなか読み進められなかった。後半は現在の事になり、固い本や柔らかい本の地位の逆転や電子書籍との今後についての考察。為になったと思う。

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    Posted by ブクログ 2018年11月18日

    広く一般の読書というものが、例えば車なんかのように、20世紀の大量生産、大量消費のうえに成り立っていた一過性のもので、永らくは特権階級のものであったし、その黄金時代は既に過ぎた、というのが、とてもよくわかる

    読書の危機は100年前に映画によって既に始まってて、テレビの普及があって、ネット社会が今、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年12月26日

    最初の方はとってつけたもので借り物のような議論であったが、昭和になってきて俄然著者の主張が生きてきた。

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