津野海太郎の作品一覧
「津野海太郎」の「生きるための読書」「かれが最後に書いた本」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「津野海太郎」の「生きるための読書」「かれが最後に書いた本」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
80歳まぎわ。視力、体力、脳力(とくに記憶力)の衰えを感じながら、本を読む日々。それにまつわる17章の連続エッセイ。とくに、瀬田貞二、山田稔、メー・サートンが登場する章が印象に残った。
視力の章では、津野自身が編集した伝説の雑誌『ワンダーランド』の話が出てくる。当時はカッコよいと思い、小さな活字をぎっしり詰めた紙面にした。ところがいま読もうとしたら読めず、高齢者のことをまったく考えていなかったと反省している。そうなの?と思った私。『ワンダーランド』創刊号をトランクルームから引っ張り出してきてみた。あらま、ほんとうだ、紙面が霞にしか見えない!!
津野が子どもの頃に身につけたのは、歩きながら本を読
Posted by ブクログ
津野海太郎の力作
日本に読書史がないはまさにその通りで、活字離れを調べていると科学的または歴史的な文献が少ないことがよくわかると思います。この本に出会うまで日本人がなぜ識字率の高い民族として成り立ってきたのか、そもそも日本人で本が読まれたのっていつからといった起源に関することまでわからない人が多いのが現実だと思います。
それらを文献を辿り調べるにあたり、たとえエッセイであったとしても、形にするのにどれだけの時間がかかっただろうかと考えると途轍もない力作であっただろうと感じます。
これを書いた作者、津野海太郎にはただただ感謝します。
ぜひ時間をかけて読んでいただきたいです。