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世界をおおった未曾有の蟄居の日々、友だちはあっちの世界に仲間入り。でも、本を開けばまた会える。かれらとのつながりは、いまのほうがつよく感じられる。樹木希林、鶴見俊輔、池内紀、橋本治、和田誠、加藤典洋、古井由吉、坪内祐三、平野甲賀……ページのむこうにある記憶の重なり。希代の本読みの読書案内、しみじみと完結。
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Posted by ブクログ
書名から勝手にいろんな人が最後に書いた本の評的なものをまとめたものと思っていたら違って、それはエッセイの一編の題だった。とはいえ、本にかかわる話は当然多い。全体的には著者のかかわった人々についての生病老死(特に病老死)の話がメインか。 著者は私より11歳年上。勝手ながら老い方の手本(かく老いていきた...続きを読むい)と思っている(ま、こっちのほうが先にくたばる可能性も大きくなってきてはいるのだが)。とりあえず次の最近出された本も読んでいきたい。
坪内祐三の逝去に関してなにか知るところがあるかとの期待から。 それほど紙幅が割かれているわけでもなかったが、その他の彼との同時代の文筆家等について、知見を得る入口として楽しめた。
お年寄りのぼやきではなく、筆致が冴えています。体と折り合いをつけながら最後まで書いて頂きたいです。友人たちとの交友録や、コロナ下でのカミュ再読の件は面白かったです。
八十歳をこえると、老いというよりは、もうすぐ死ぬ人間として生きている――。世界をおおった未曾有の蟄居の日々、友だちはあっちの世界に仲間入り。でも、本を開けばまた会える。かれらとのつながりは、いまのほうがつよく感じられる。樹木希林、鶴見俊輔、池内紀、橋本治、和田誠、加藤典洋、古井由吉、坪内祐三、平野甲...続きを読む賀……ページのむこうにある記憶の重なり。希代の本読みの読書案内、しみじみと完結。 「最後の読書」の続刊。「ペスト」がなぜ読まれるようになったかの考察が興味深い。
今はこの世にはいない多くの作家、芸術家達との出会いから記憶に残る言葉を日記のように綴った小説。その中から気になる言葉と自分なりの注釈を入れてみた: ・「人間って、どっか負けの部分があった方が素敵だ」「素のままに生きる」(人生の幸せを掴む心がけかもしれない) ・「どうしてもモノを知っている人間はモノを...続きを読む知らない人間に対して優しくない」(人は賢くなると誰もが理解できるレベルの言葉を忘れがちになる、人に教える事の難しさ) ・「日の当たる所を歩んで来た者は逆境に弱い」(政治家等の2世3世の逆境に対する無責任な国策) ・「何でもない事を見逃さない」(仕事・地位・年齢と人は同じものでも見方、考え方、行動が違うことを悟る事)
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