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ルイジアナ州アイビーリア郡。刑事ロビショーのもとに、かつて私刑により父親を磔殺された写真家ミーガンが訪ねてくる。窃盗罪で拘置中の黒人が看守に虐待されていると訴えてきたのだ。真相を探るうち、件の囚人の妻の自殺、レイプ犯らの殺害と、様々な悲劇が表面化し、かつての磔の惨劇へと結びつく……。米南部ミステリーの巨匠が犯罪小説に文学性を吹き込んだCWA最優秀長篇賞受賞作!(解説・霜月蒼)
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Posted by ブクログ
先日、王谷晶さんが受賞して、話題となったダガー賞(の翻訳部門)、 その、ゴールド(最優秀)を獲った作品として本屋さんの新発売コーナーに随分と積んでいたので衝動買い。 ・・・ただし、受賞は1998年でありました・・・ 翻訳モノは、相性の良し悪しで分かれ道。 今作は、登場人物の相関関係を理解するのに大苦...続きを読む戦、舞台となる街の風景や雰囲気を感じ取ることが出来ずに、 只々、文字を追い続けることで精一杯。 苦しい読書時間となってしまいました。
長いのだが、時折、描写が飛んでいる感を受ける。殺人の連続がこのラストで良いのかとも。 とにかく超絶的に人名が頭に残らずで、こんなにも人物一覧見返したのは…
サンセット・リミテッド号の停車駅があるルイジアナ州ニュー・アイビーリア。その町の保安官事務所の刑事デイヴ・ロビショーのもとに、女性写真家ミーガンが訪ねてくる。彼女の父親は、かつて納屋の壁に磔にされて殺害された労働活動家フリンだった。この犯罪は罰せられることなく、無関心や恐怖から見て見ぬふりをした人々...続きを読むはみな沈黙の刻印を背負った。 窃盗罪で拘置中の黒人が看守に虐待されているというミーガンからの情報で、捜査に乗り出したロビショーは、幾重にも交錯する事件に遭遇。 映画の撮影現場で雇われたサイコパスの暗躍、過去の秘密を紛らわせるため酒に溺れる大地主の娘の不審な行動、黒人少女をレイプした白人兄弟の殺害事件……さまざまな事件が表面化し、さらなる悲劇へと連なっていく。 「破れざれる旗の下に」に続いて、デイヴ・ロビショーものまで翻訳されるとは。ただし,かつて角川文庫で出ていたこのシリーズは、あいにく未読のままである。途中から犯人探しはどうでもよくなってしまい、物語の世界をただただ漂う。
1998年ゴールド・ダガー賞受賞作.アメリカ南部が舞台で,どうやらシリーズの10作目らしい. ゴールド・ダガー賞受賞にふさわしく,南部の田舎のどうしようもない閉塞感が重厚なトーンで描かれた,傑作であるが,読後感はスッキリしない.結局,巨悪には勝てないのか... しかし,アメリカ人は,こんなにも婉曲的...続きを読むな会話をするんですかね?
2025年の28冊目は、ジェイムズ・リー・バークの「磔の地」です。1998年のゴールドダガー賞受賞作です。舞台は、アメリカ南部ルイジアナ州。ディープサウスとも呼ばれるスワンピーな土地を舞台にしつつも、暑くるしさよりも乾きを感じるのは、作者の文体なのでしょう。そして、この本がゴールドダガー賞を取る当た...続きを読むりに、イギリス人のアメリカ南部好きを感じずにもいられません。 主人公は、アイビーリア郡の保安官事務所に勤務し、釣り餌屋も営む、デイヴ・ロビショーです。本書は、シリーズ10作目となります。納屋に磔にされて殺されたジャック・フリンの未解決事件を軸に、アイダ・ブルサードの溺死事件や少年2人の射殺事件等を絡めつつ、アメリカ南部の闇の歴史を描いて行きます。ロビショーは、事件の周りを浮遊するようにウロウロするだけで、一向に事件は解決する気配を見せませんが、最終盤に掛けて、驚きの真相が明らかになります。最後まで読み終えれば、ゴールドダガー賞受賞も頷けます。 バークの風景描写は、もう少し湿度を感じたい所ですが、言われる程、悪くないと思います。 ☆4.6
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